南京事件FAQ - 国民党がニセ写真を作っていたという証拠は一切ない

否定派の主張

国民党がニセ写真を大量に作りばらまいた。ヤラセ写真の撮影会もやっていた。

反論

松尾一郎や東中野修道などによる「写真検証」ではこれに近い説を堂々と述べており、ネットではさらに珍妙な情報に変形されて流布している。しかし、そのような写真を作っていたという一次資料も二次資料もまったくない。すべて、かれらが自由に妄想の羽を伸ばしたものに過ぎない。

よく「制服や装備が違うからニセ写真」といった主張がされるが、国家機関がその能力を駆使して「ニセ写真」を作ったとしたら、服装や装備を日本軍と同じものにできなかったはずがないだろう。そもそも軍用品には例外が多数あるのが普通であって、軍装だけで写真の真贋を判定するのは非常に困難である。「少し違うから中国兵」という発想は安直というほかない。

また、国家機関が作ったのだとしたら、「ニセ写真」とされるものが劣化した不鮮明なコピー写真ばかりである点も不自然だろう。「修正の痕跡を残さないようにわざと不鮮明にした」と主張するのは完全な「後知恵」である。もし実際に修正写真を作っていたとしても、何十年も経ってから研究者の検証を受けることまで予測していたはずがない。もしそこまで考慮したうえ、「修正の痕跡」や「修正前の写真」を完全に抹消するほど有能であるなら、日本軍の装備を「間違える」ようないい加減な仕事はしないだろう。

ところで日本でも『ライフ』などの写真誌の連続写真に刺激されて堂々とヤラセの手法でプロパガンダ写真を撮り、配信したことがある。便衣隊ゲリラの捕獲場面を連続写真で作成したのだが、外国のメディアには採り上げられなかった。なぜなら、画像から緊迫感が伝わらなかったからである。ヤラセ写真を作るのがいかに難しいかを示している。斬首の写真を作るなどできるはずがない。
また、精巧な修正写真を作るのも難しく、日本の新型機甲車両の砲塔の部分だけを修正した写真が新聞に載ったことがあるが、修正部分が丸わかりのものだった。それほど修正写真というのも難しいのである。

参考:思考錯誤 画像資料検証専用板
[14]日本兵の服装は偽造か?(スレッド)
http://t-t-japan.com/bbs2/c-board.cgi?cmd=ntr;tree...