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とある一週間のお話-4

394 名前: (ω・`ミэ)ピチピチ (33/42〜43) ようやく後半.つかれた. [sage] 投稿日: 2008/05/30(金) 00:46:30 ID:Pk31juF6

ツは既に染みだらけ。もはや覆う役目など果たせず、ただそこを淫靡に飾るだけと成り下がっていた。
 気になり、覗き込んでみれば、透け、歪み張り付いたショーツの向こうには綺麗に剃られた土手が見える。
 あぁ、なんて…なんていやらしいんだろう。
「あぁぁっ」
 だったら、入り口の辺りは…もっと酷くいやらしい事になっているに違いない。ずる、ずる、と躰を動かし、
姿見の方へと。そうして、映るのは見た事もない程惚け、紅色に染まり股を開き、膝を立て、濡れ、透けたアソ
コを映し出している女の姿。
「ゃぁ…」
 その姿に、いやいや、と頭を振っても姿見に映るその人は消える事はなく、寧ろより良く見えるだけだった。
 あぁ、これが…これが、私なのだろうか。そんな風にさえ思えてくる。けれど、こんな姿をなのはに見られて
いるのだ、と思えば……指先がショーツの中へと。
 くちゅ、くちゅ、と鳴る音に合わせて動く姿身の中の私。
 止まらなくなった。
 躰が、指が、そして快感を追い求める自分が。
「あんっ、あぁぁぁっ」
 くちゅり、くちゅりとぬる、としたアソコを刺激すれば、髪を振り乱して愉悦に悦ぶ姿。背をのけぞり、苦痛
に耐えるかのように快感を貪る姿。
 あぁ…なのはに見て欲しい。
 この私を見て欲しい…もっと、もっと…なのはに見て欲しい……
「なの……は……」
 その自身の口腔から流れ出た愛しい人の名前を耳にし、私は達した。



 6日目: 喪失? なのはパート



 唐突だが、私はシューティングゲームが苦手である。
 というのも、こういうのは性格が出るのか、私はどうしても挙動が固定砲台っぽくなってしまうわけで…そう
すると当然、撃沈されて、はい、終了となるのだった。
 何の例えか、といえば。
 私は受けな子らしいという事を自覚してちょっと凹んでいる、という事。
 5日前のうぶなフェイトちゃんはどこにいったの!と、誰かに言いたい所でもあったけれど、でも、教えたの
は私だから文句の言いようがない。
 とまぁ…その、つまり。
 思い出すと、恥ずかしい物と言うのは色々あると思う。たとえば、小学校の時の将来の夢だとか、といっても
私はそれは恥ずかしいとは思わないけれど。たとえば、小学校の頃に真似した事のある魔法少女の…と、それも
私には恥ずかしい事ではないというか、私の仕事でもあるのでこれもまた恥ずかしいわけではない。…良い例が
見つからない。
 ともあれ、私にとっては昨日の事が今思い返しても恥ずかしい事でした。そういう雰囲気に飲まれている時は
そうでもないのだが、冷静になってみると途端に恥ずかしさを覚える。
 けれど、確かに悦びもあったわけで…そのおかげで後悔するにできないという中途半端な状況に置かれて一日
が経とうとしている。
 などと、一日の終わりにシャワーを浴びながら思う私。
 たぷ、たぷ、と流れるお湯に濡れる自分の乳房を揺らしながら、いっぱいいっぱいフェイトちゃんにされたな
ぁ、と思い返し、同じような事を何度か繰り返して考える。
「はぁ…」
 フェイトちゃんに言った通り嫌なわけじゃないのだ。されたいし、したいという気持ちは嘘偽り無い。その証
拠に風呂場の鏡に映る私の表情はどこをどうみても嬉しそうなのだ。
 はぁ、などとため息を吐きながらも嬉しそうに、悩みながらもけれど、頬を赤くしてフェイトちゃんに今すぐ
会いたいなぁと思っている。そして、会ったら…と、思えば私の躰が熱くなり、乳房の先が硬さを持ち始める。
「う……だめだめ」
 まったく、フェイトちゃんもそうだが、私もここ数日でだいぶエッチになってきている。躰がすぐフェイトち
ゃんを求めて、求めればすぐに反応してしまう。
 はぁ…と、再びため息を吐いてもやはり嬉しそうな表情は取れない。
 そんな風に、延々とシャワーで頭を冷や…というか温めていれば、ふいに風呂場の外からお母さんの声が聞こ
えてくる。
 電話だ、と。
 瞬間、期待に胸が躍る。ぷるん。



396 名前: (ω・`ミэ)ピチピチ (34/42〜43) ようやく後半.つかれた. [sage] 投稿日: 2008/05/30(金) 00:47:20 ID:Pk31juF6

「あ、待っててもらってー、今あがるからー」
 と、口にし、即座に蛇口を捻り、シャワーを止め、ぱたぱたと音を立てながら浴室出て、バスタオルを躰にさ
さっと巻き片手で押さえながら、リビングへと。
 なんて格好してるの、なんてお母さんに言われつつも、けれどそんな事より、今は電話だった。
『あ、なのは?』
「こんばんは、フェイトちゃん。どうしたの家にって珍しいよね?」
『携帯でなかったみたいだから、どこか行ってるのかなって』
 携帯でなければ即座に自宅にお電話。まかり間違えるとちょっと困った人みたいなことになるけれど、でもフ
ェイトちゃんだから私は気にしない。
 私にどうしても連絡をとりたくていそいそと色々電話掛けるフェイトちゃんの姿を思うと寧ろ、嬉しさを覚え
る。
「あ、ごめんね。お風呂入ってたの。あ、丁度あがる所だったから気にしないでね。それで、何かな?」
『今から、出られるかな?今日…その、家に誰もいなくて…』
 瞬間、どきり、と鼓動が高鳴る。近くにいたお母さんにそれが聞こえるんじゃないか、なんて思う程に。
 嬉しい。会いたいと思っていたから。毎日、毎日会っているけど、でも…いつでも会いたい。だから…
「もちろんだよ。すぐに行くね!」
 バスタオルを抑えるのを忘れるくらいに、嬉しくて…だから、パサっと、バスタオルが落ちる。……お兄ちゃ
んもお父さんもいなくて良かった。お母さんが凄い目で睨んでいるけれども。
 そうして、電話を切り、バスタオルを拾上げ、再び躰に巻いた所でお母さんにお小言を貰っていれば、躰が冷
えてきて、くしゅん、とくしゃみがなった所でお母さんのお小言終了。
 暑いとはいえ、流石にバスタオル姿でいたのが問題だったのか、ちょっと寒い。もう一度シャワーを浴びよう
かな?と思い、けれどフェイトちゃんが待ってるのだから、フェイトちゃんに暖めてもらおう、なんて恥ずかし
い事を考えながら、洗面所に向かい、置いてきたままの下着を取り、部屋へと向かう。
 そして…折角置いてあった下着を箪笥にしまい、どれにしようか、と選びなおす。勝負下着、というものがあ
れば、それを付けていくのだけれど生憎そういう類の物は持っていない。ので…結局、白いフリルのついたショ
ーツと、それと同色のブラを見繕う。いつだったか一緒に下着を買いに行った際にフェイトちゃんが、私に似合
うと言ってくれた下着だ。
 いそいそとショーツを履き、ブラを付けながら…どうせ脱ぐから別に付けていかなくてもなんて、これまた恥
ずかしい事が脳裏に浮かび、浮かんでしまえば……再びショーツと、ブラを箪笥の中へと片付ける。
 そして、頬を真っ赤にしながら、膝丈のプリーツスカートを履く。ひらひらと揺れるスカートに、履いていな
いそこに風と、そして揺れたスカートの布地が触れ、僅か身を震わせる。
「………はぁ」
 ため息。
 けれど、それを他所に、次はそのまま黒いタンクトップを着る。まだ水気が残っていたのか、やけにぴっちり
となり、胸の形が、そして、その先端がくっきりと浮かび上がっていた。そして、その先端を隠すようにピンク
色のジャケットを羽織い、私は、部屋を出る前に姿見の前で、しっとりとした髪をサイドテイルに止める。
「よし……はぁ…」
 そして、部屋を出る。
 出た瞬間から、どき、どきと心臓ががなりたて始める。それはそうだろう。家を出るまでにはリビングを通る
のだから。そうすれば、当然、お母さんがいる。
 思いながら、けれど…足を進める。フェイトちゃんが待ってるのだから…早くしないと。
「なのは、気を付けて、いってらっしゃい」
 先程のお小言の時に泊まってくるとは伝えているから、だから、その言葉だけだったが、けれど…私にとって
は永遠のように長く感じた。ばれないだろうか、ばれたら今度はお小言では済まない。寧ろ外出禁止令すら出そ
うなものだ。だから、簡単な言葉だけで済んで良かった、とほっとした所に、
「んー?…なのは。なんでそんな嬉しそうなの?」
 と。
「え!?な、なんでもないよお母さん。いってくるね!」
 ほっとした所への言葉に、多少どもりながら、誤魔化すようにしてささ、と移動して玄関を通り抜ける瞬間、
玄関にあった、鏡に…映った私の表情は、お母さんの言うとおり、嬉しそうだった。
 そうして、外に出れば、むっとした熱気が襲う。一瞬、二の足を踏んだものの、そのまま外に出て、ゆっくり
と歩き出す。
 とぼ、とぼ、とフェイトちゃんの家に向かってゆっくりと歩みを進める。急ぎたい。本音を言えば、今すぐ空
を飛んで向かいたい。けれど…見える。
 走れば、飛べば見える。



397 名前: (ω・`ミэ)ピチピチ (35/42〜43) 支援ありがとー [sage] 投稿日: 2008/05/30(金) 00:47:42 ID:Pk31juF6

 フェイトちゃん以外になんて見せてあげない。だから、ゆっくりと、しずしずと歩けば、その分時間が掛かる
わけで…本末転倒だった。
 が、今更下着わすれちゃったー!なんて家に帰るわけにもいかず、私は、そのままフェイトちゃんの家へと向
かう。
 時間も時間だからだろうか、人通りはなく、緊張に高鳴っていた鼓動は静まり始めていた。なんだ、こんなも
のか…だったら、今度からフェイトちゃんの部屋で二人で過ごす時には最初から脱い行こう、なんて思っていれ
ば、世の中そんな甘くない事を知る。
 数本先の電灯の下に見える人影。
 収まり始めていた鼓動が再びがなり立てる。
 普通に歩いていればばれる事なんてない。相手は痴漢でもないのだから、いきなりスカート捲られたりするわ
けでもないのだ。だから、分かるわけも無い。
 けれど、思考とは逆の動きを見せる鼓動。
 止まらない。止まらない。動き続ける鼓動が、冷静だった思考を書き換えていく。ばれたらどうしよう、襲わ
れたらどうしよう…どんどん、意識が否定的になっていく。
 その人が私とすれ違うまで後二本、顔なんて見れない。どんな人かだなんて知りたくもない。だから、私には
かかわらないで…そんな泣き言さえ出てくる始末。
 だったら、初めからそんな試みなんてしなければ良かったのだ。恥ずかしい事は駄目だとか、フェイトちゃん
に羞恥心を持たせようだとか色々していたくせに。
 でも、違うのだろうか?いつもいつも恥ずかしいと言っているのに事フェイトちゃんとする時は恥ずかしい喘
ぎをあげてもっと、もっとなんて言っている。
 あぁ、フェイトちゃん、助けて…
 かつ、かつ、と早歩き気味にその人の隣を抜けようとした時だった。かつん、かつん、と鳴っていた二人分の
音が、一つになる。
 ひっ、と自然と悲鳴に似た声が上がる。何かされるのだろうか…もしかしてばれたのだろうか…逃げよう、今
すぐ…
「あ、あれ?なのはー?」
 そんな情けない声が聞こえてきた。
「フェ、フェイト…ちゃん?」
「あ、うん。迎えにきちゃった。さっきまで走ってたからかな?なのはの家の近くまできちゃったよ…」
 安堵と、そして、迎に来てくれた事への喜びに、気付けば私はフェイトちゃんの胸の中に飛び込んでいた。
「フェイトちゃぁぁん」
「なのは?ど、どうしたの?」
 昨日と逆か、とばかりに不信な顔をするフェイトちゃんに、私は、答える余裕もなく、ただただ、フェイトち
ゃんにくっつこうとするばかり。
 結局、そのまま数分が過ぎ、漸く私が落ち着き始めた頃、フェイトちゃんが私の手を握り、私はフェイトちゃ
んの手を握り返し、そして、手を繋いだまま、歩き始める。が、その数分後には、手の平から伝わるフェイトち
ゃんの優しさと暖かさに、嬉しさを覚え、ついつい私はフェイトちゃんに腕組みしていた。
 にゃはは、なんて可愛らしく笑ってみたのは照れ隠し。けれど、フェイトちゃんもそれで嬉しそうだったので
良し。
 と、そんな風にカップルのようにフェイトちゃんの家に向かい、ついた頃には、私は……もう、準備が出来て
いたのだった。
 恥ずかしながら、下着を着けず、フェイトちゃんと腕を組んでいるというちょっとした異常な状況に昂ぶり…
その、濡れてしまったのだ。
 …はぁ、とまたしてもため息が出てしまう。
「どうぞー」
「お邪魔します」
 なんて形式的な掛け合いをし、靴を脱ぎ、ととと、とフェイトちゃんが先を行くのを追う。
 お茶でもどう?と、言いながらリビングに向かおうとしたフェイトちゃんに、私は、無言でその腕を掴み、そ
のまま勝手知ったる他人の家と、フェイトちゃんの部屋へと連れ込む。なんだか立場が逆だけど…良い。もう、
良い。我慢しなくて良いのだ。
「な、なのはー!?」
 驚くフェイトちゃんをよそに、私は……口付ける。
「んっ……」
 あぁ…フェイトちゃんの唇の味、フェイトちゃんの舌の味、フェイトちゃんの唾液の味…それらを味わうよう
に、じっくりと舌でフェイトちゃんの口腔内を行き来する。
 ぴちゃ、ぴちゃ、となる音がどれくらい続いた頃だろう。私は唇を離し、上目遣いでフェイトちゃんを見つめ
る。
 あざとい、と思われても良い。けれど…もう、
「ねぇ、フェイトちゃん…なのは…もう、我慢できないの」
 甘えるように自分の名を口に言いながら、ジャケットを脱ぎ捨て、スカートをたくし上げ、その下を見せ付け



398 名前: (ω・`ミэ)ピチピチ (36/42〜43) 支援ありがとー [sage] 投稿日: 2008/05/30(金) 00:48:09 ID:Pk31juF6

る。
 瞬間、はっ、とした表情をフェイトちゃんが浮かべる。いいや、どちらかというと困惑している、と言った方
が良いか。確かにそうだろう、とは思う。特殊な趣味の人だけがするような事だろうから…けれど、でも、フェ
イトちゃんには…否定して欲しくない。こんなエッチで恥ずかしい事をしている自分を、フェイトちゃんには否
定して欲しくない…なんて都合が良い女なんだろう、私は。
「えっと……なのははやっぱり物知りだね、そういうのもあるんだ。あ、でもこの間、服交換した時、私にして
たし……同じなのかな?」
 瞬間、がく、としたのは仕方の無い事だった。
「そ、それだけーっ!?」
 驚きに声をあげてしまったのも、仕方の無い事だった。なんだかちょっと悲しくなってきた。まぁ、全部私の
責任なんだろうけれど。
 そして、そのお陰で私は幾分落ち着いてきた。落ち着いてきたらさっきまでの自分の思考が信じられない。恥
ずかしい事この上ない。けど…でも、本音だった。
 フェイトちゃんに今すぐされたい、躰中を触られて、舐められて…フェイトちゃんの事だけ考えていられるく
らいにして欲しい…
 その想いが伝わったのだろうか、フェイトちゃんが私を抱きしめ、そのままよいしょっと、私を持ち上げる…
え?
「お姫様だっこっていうんだよね?」
 嬉しそうに笑うフェイトちゃん。そして対照的に恥ずかしさに顔を真っ赤にする私。下着つけてきてないとか
そんな事よりももっと、もっと恥ずかしかったし…そして、同時に嬉しさを。
 そして、ベッドに横たえられる。
 あぁ、今から私はフェイトちゃんに抱かれるんだ…フェイトちゃんが抱いてくれるんだ…初夜の花嫁の気分だ
った。もう、全部フェイトちゃんにあげたい、あげてしまいたい。フェイトちゃんに貰ってもらいたい…思考は
ただ、それだけ。
「フェイト…ちゃん…そ…その…今日は…最後まで…してほしい…な」
「あ…うん?いいんだよね?」
 最後まで…と、自分で口にしてみたものの、女の人同士でどうすれば最後までいけるのか、なんて、考えてし
まう。いやそれは確かに、男性器を模したなんとやら、を使えばできるのだろうけれど……でも、それだとフェ
イトちゃんを感じれないし…
 なんて考えていれば、フェイトちゃんの手が、舌が私に触れてくる。
 首筋を這う舌のざらついた感触、ぴっちりと張り付いたタンクトップの上から乳房を、乳首を攻める感触、そ
のどれもが…愛しく、気持ちよかった。
 あぁ、そうだ。その舌で、その指先で私を散らして欲しい。私の初めてを、そしてその最後の人となるように
、私をその愛しい指と舌先で…
 その思いに、躰中が熱を持ち始め、しどしどと準備を始める。フェイトちゃんを受け入れる準備を、躰全体で
…そう、口腔からも。
「あっ、あぁぁっ」
 まだ、脱がされてもいないのに、服の上から触られているだけなのに…
 持ち上げられる乳房、少し痛いくらいに力の入ったそれに、私は悶え喘ぐばかりで、どんどん力が抜けていく
。フェイトちゃんにしてあげられる事なんて、今の私には何もなかった。
「なのは…可愛い」
「ぁん、あぁんっ」
 その言葉にすら、私は喘ぎを返すだけだった。いいや、その言葉にすら、私の躰が感じているのだ。
 フェイトちゃんの声、フェイトちゃんの一挙手一投足に、私の躰が快感に打ち震える。
「ぁぁっ…んっ」
 ふいに、覆われた唇。声出しすぎ、と言いたいのだろうか、けれどそれでも喘ぎは止まらず、フェイトちゃん
の口腔へと喘ぎを送るように私は鳴き、泣いていた。
「な、なのは?」
 驚くようなフェイトちゃんの声に、大丈夫だから…、ただ、嬉しいからだ、と伝えれば…嬉しそうな、綺麗な
フェイトちゃんの顔。
 綺麗だった。
 ただ、ひたすらに綺麗だった。
 私の愛しい人。
 私を愛してくれる人。
 何もかもを捧げ、この人のためだけに生きたいとさえ思う人。
「あぁ…フェイトちゃん、好き…好き」
 そんな言葉だけで伝わるわけがない。私のこの思は、こんな言葉だけで伝わるものじゃない。けれど、でも、
それしか言葉が出てこない。
 だから、その言葉に幾千の思いを込めて、伝える。
「フェイトちゃん、フェイトちゃん…好きっ」



399 名前: (ω・`ミэ)ピチピチ (37/42〜43) 感謝! [sage] 投稿日: 2008/05/30(金) 00:48:33 ID:Pk31juF6

「私も、好きだよ。なのは」
 伝えた思いに、想いが返ってくる。それは妄想かもしれない。けれど、でも…フェイトちゃんの想いが、私に
満ち、溢れてくる。
「ひゃぁぁっ」
 けれど、それが喘ぎとなって溢れるのはちょっと恥ずかしい。
「なのは…触るよ」
「うん」
 断りを入れたのは、じらすため…そんな風に思えてくる。いつ触られるんだろう、いつ触ってくれるんだろう
…大事なソコはもう準備できていて…いつでもフェイトちゃんを受け入れられる。だから…はやく…
「あぁっ!!いっ…」
 かぷ、とフェイトちゃんの歯がタンクトップの上から乳首を噛む。フェイント!?なんて余裕のある言葉は出
せず、伝わってくる痛みを感じる。
 あぁ…痛い、痛いのだけれど…甘い。だから、
「もっと……」
 と、私が求める。その言葉に答えるように、フェイトちゃんが何度も、何度も、歯でかり、かり、としてくれ
る。そのたびに私は、私の躰は跳ね、快感に打ち震える。
「はぁんっ…ぁぁぁ…」
「えっと…鞭とかの使い方覚えたほうが良いのかな?」
「えっ!?…や、やぁぁん…」
 フェイトちゃんの言葉に驚き、目をぱちくり、としてしまったけれど…でも、完全には否定できない自分がそ
こいた。
「お、覚えておくね」
「お…おぼえないで…ぁん」
 責めながら、しゃべらせないのは卑怯だと思う。本当、強引なんだから……でも、そんんなフェイトちゃんも
良いと思うのだから…どうしようもない。
 そんな問答に忘れていた頃に…
「あっ、フェ、フェイトちゃんっ!い、いきなりぃっ」
 プリーツスカートの下に、ささと入り、アソコに触れてくるフェイトちゃん。
「さっき言ったよ?」
「…いじわる…ぁんっ、あ、ご、ごめん、うそだよぉ…ぁぁっ」
 そんなやりとりが…楽しくて…そして、気持ちよくて…私は、フェイトちゃんのなすがまま。
 ぴちゃ、ぴちゃ、とタンクトップを濡らす舌と、そしてかり、とする歯。そして、くちゅ、くちゅ、とされて
いる私のアソコ。
 もう…全身フェイトちゃん塗れ。
「はぁ…はぁぁ…」
 もう準備万端を超えて…イってしまいそう……でも…と、フェイトちゃんにお願いする。
「フェイトちゃん…して…なのはを奪って…フェイトちゃんのものにしてっ」
「あ…うん。分かったよ…」
 その時が近づいていた。私が、高町なのはがフェイト・T・ハラオウンのものになる時が。
 漸くだとさえ思う。こんな関係になって今日で六日間というのは早いのかもしれない。けれど…でも…フェイ
トちゃんに貰われたい。
「いくよ………」
「うん……」
 あぁ、フェイトちゃんが、フェイトちゃんが……
「…ひゃぁぁぁぁぁぁっ!?」
 瞬間、絶叫してしまった。
 痛みに、ではない。
「…は、入ってるよ…なのは」
 口にするフェイトちゃんは、どこか恥ずかしそうで、けれど…嬉しそうだった。
 そんなフェイトちゃんに答えるように、ひく、ひくと蠢くそこがフェイトちゃんの指先に擦られ、得も言えぬ
快感が私を覆いつくしている……のは間違いない。私がフェイトちゃんに貰われ、染められていっているのもあ
る意味間違いは無いのだけれど…
「そ、そこちがうーっ!!」
「え、あれ?前、こっちの方がなのは気持ちよさそうだったから…最後までって?あれ?」
「き、気持ち良いのは本当だけど…ち、ちがうの!」
 お尻だった。





400 名前: (ω・`ミэ)ピチピチ (38/42〜43) 最終日突入もうひとおし. [sage] 投稿日: 2008/05/30(金) 00:49:18 ID:Pk31juF6


 
 

 7日目: 場所を変えまして なのはパート1



 結局、昨晩そのまま後ろでイかされてしまい、おかげで、前は未通なのに、後ろは貫通というわりと珍しい人
に分類される女の子になってしまった事を思い返し、赤面しながら、今日で休日は最後なのだなぁとフェイトち
ゃんの家のベランダから日の昇る海を見つめ、ちょっとした感傷に浸る。
 明日になれば、管理局に戻るため、フェイトちゃんとは当分会えなくなる。同じ管理局の海と空、たったそれ
だけの違いが、とても、とても遠い。ここから見える海の水面と、それを照らす朝焼けの空に、羨ましいと、そ
う思う。彼らはとても、とても遠いけれど、でも…伝え合っているのだから。
 それに比べて私達は…と思えば、一抹の寂しさを覚える。確かに心も躰も繋がったといえるけれど、でも私の
視界からフェイトちゃんがいなくなる、そう思えば…やはり、寂しさを覚える。
 だから、だろうか。どうにか今日中にフェイトちゃんに貰われたい、と、そう思ってしまう。結局躰の繋がり
じゃないか、と思うけれど、躰に残る証が、欲しかった。たとえ離れていたとしても、私はフェイトちゃんに貰
われたのだという、そんな証を。
 昨日、そのまますれば良かったじゃないか、と思わなくも無い。けれど、最初くらいはしっかりとしたい、と
思うのは私も年相応の女の子という事だ。…一週間前なら、こんな事、そして相手が同性だなんて思いもしなか
ったろう。けれど、今の私には、もうフェイトちゃんしかいない。フェイトちゃん以外なんて…受け入れられな
い。
「あーぁ」
 陽が登りきり、蒼くなり逝く空を見上げ、これがまた暗く、けれど明るい星空になる時がタイムリミットなの
か、と再び感傷に浸る。
 だったら、今日は有意義に過ごさないと…。
 寝起きは十分有意義だった。
 フェイトちゃんのベッドの上で、布団の中で二人裸のまま眠り、そして目覚めてみれば、私はフェイトちゃん
に包まれていた。多分、寝ぼけて、だろう。躰を両手で抱きしめられ、そして、柔らかい、と思った枕はフェイ
トちゃんの乳房で、そんな状態で私は目を覚ましたのだった。
 一瞬、何事か、と思ったものの、すぐに気付き…笑みが零れ、それに反応したのかフェイトちゃんが、『なの
はぁ』なんて寝言を口にする。嬉しい。けれど、本当の私が目の前にいるのに夢で会ってるなんてひどい、と嫉
妬に駆られフェイトちゃんの耳元で、フェイトちゃんおきてーっ!と声を掛けてしまったのは、今更ながらに申
し訳なく思う。
 寝起きの悪いフェイトちゃんの目を強引に覚まさせ、おはようの挨拶。
 そして、寝汗を流すために、と二人でシャワー…というのは流石に目覚めからまずい、と思ったのかどちらか
らとなく、一人づつシャワーで汗を流し、服を着替える…と、言っても私は昨日着てきた服そのままである。そ
ういえば、着替えやらパジャマやらを持ってくる事を忘れていた、とその時初めて気付いたのだった。付け加え
て下着もないままだった。
 だからといって、フェイトちゃんのを借りてもぶかぶかで、結局私は昨日の着てきた服を着…ようと思ったの
だけれど、そういえば、フェイトちゃんに黒いタンクトップを涎まみれにされ、あんあんと喘いでいたのを思い
出し、ついでに、スカートも微妙に汚れているのが目に入る。
 おかげで、裸にジャケットという出で立ち…は流石に、と思いながらも現在そんな格好である。だって着るも
のないんだもの。それに、都合の良い事に、ベランダの柵はコンクリート製で外から私の格好が見えるわけでも
ないので、まぁ、問題はないのである…と、自分を誤魔化しながら、洗濯しておくね、と問答無用で私の服装を
持っていったフェイトちゃんを恨む。
「……フェイトちゃん、ひどい」
 これも、フェイトちゃん流のプレイなのかな?などと阿呆な事を考えながら、本当にどうしたものかと考える
。洗ってもらっても、乾くまでこのままで、乾いても結局下着はないまま。
 困ったものである。
 都合の悪い事にレイジングハートも自宅待機させていたのでバリアジャケットに着替えるなんて事もできない
。そこに至り、あぁ、と思う。
「そうだ、そうだ。バルディッシュにお願いしよっと」
 思い立ったと同時に、ベランダから室内へと移り、フェイトちゃんの部屋へと向い、ふんふ〜んなどと鼻歌交

210 :(ω・`ミэ)ピチピチ (39/42〜43):2008/05/30(金) 00:56:18 ID:5fIkzvzI
じりに朝食を作成してくれているエプロン姿のフェイトちゃんの後ろ姿……は見なかった事にして、フェイトち
ゃんの部屋に入る。
「……態々お揃いにしなくても」
 呟きながらフェイトちゃんの部屋を散策する。バルディッシュやーい、と声を掛けながら。
 ―――Sir?
「せめて、Mamでお願い」
 ―――Yes,Mam
 そうしていれば、机の上…白いペン立ての横に、バルディッシュの姿を発見する。見つけた、見つけた、と陽
気に喜びながら、これで服が手に入る!なんて、思っていたのがまずかったのだろう。
「あ……」
 ガシャ、という音と共にペン立てを倒してしまう。がさがさ、と重なり合いながらペンがぞろぞろと流れてく
る。どうやら、フェイトちゃんはボールペン派らしい、とそのペン達を見ながら、思っていれば、見慣れない姿
が目に映る。
 鍵、だった。
 小さな、華奢なその鍵は、力を入れれば私でも折り曲げてしまえそうな程で、そんな鍵を使う所といえば、机
の鍵、くらいにしか思えない。というか、私も似たような机の鍵を持っている。
「もしかして…」
 先日鍵の掛かっていた引き出しを思い出す。そこにフェイトちゃんのお勉強の資料が入っているというのはフ
ェイトちゃんが口にしていたので…つい、私はそれに鍵を手にとり、それを引き出しの鍵口へと入れ…捻る。
 カチャ、という軽い音と共に引き出しが開き、中からは本が4冊だけで、他には何もなかった。そして、その
本が…あれだった。
 『レズ』だの、『SM』だの、『最新グッズ』だの、『How to』だの書いてあるのだから。
 瞬間、どっと、ため息が出る。
 いやまぁ、予想はしていたのだけれど…と、自分を納得させながら、ついついそれらを一つ一つ手に取り、ペ
ラペラとページを捲る。
 捲ってみれば、性の知識以外何も書いていない純粋に不純な本だった。ぱちん、と音を立ててそれを閉じ、見
なかった事にしよう、と引き出しの中へと片付ける。多少SだとかMだとか書いてある奴は気になったけれど……
 …いやいや。気になってないよ私。気になるはずないじゃない。
「本当だよ、嘘じゃないよ」
 独り言を呟きながら、鍵を掛け、元に戻し、ペン立ての中にすこん、と入れ、漸く本来の目的を思い出す。…
その前にシャワーもう一度浴びてこようかな?
「…大丈夫。まだ、大丈夫だから」
 再び独り言を呟き、一旦ジャケットを脱ぎ、バルディッシュへと声を掛ける。
 バルディッシュとの話はすぐに終わった。理由を伝えれば、納得しながらも非常にやる気のない声で、Yes,Ma
mと喋り、私へとフェイトちゃんのバリアジャケットを装着してくれる。
 ぴち。
 …そうでした。
 フェイトちゃんのバリアジャケットはぴちっとしていたのでした。付け加えればハイレグなわけだから、なお
さら…性質が悪かった。が、他に着るものもないので、それで妥協し、ジャケットを再び羽織り、フェイトちゃ
んの所へと向かう。
「あ、なのは。ちょうど良かったよ…あれ?」
 リビングに入れば、エプロン姿のフェイトちゃんが甲斐甲斐しくテーブルに軽めの朝食を並べている所だった

「借りてるね」
「あ、別に良いけど、それなら私もちゃんと着てこようかな」
 そう言って、エプロンを外し、元あった場所に戻しながら、フェイトちゃんが『裸』で部屋に戻る。
「さすがに、裸エプロンは私興味ないよフェイトちゃん…」
 なんて部屋へ向かうフェイトちゃんの綺麗な髪に隠れ、時折見えるお尻の形の良さにちょっと羨ましさを覚え
ながら聞こえないように呟く。
 でも、エプロンに包まれた乳房が、横から見えるのは…ちょっと目移りしてしまったのは秘密である。露骨に
見えるより、多少隠されている方が良いというあれだろう。うん。
「ただいまー、それじゃ、食べよう」
 暫くして戻ってきたフェイトちゃんは、二の腕と鎖骨が見える、肩だけで止められた蒼いカットソー…胸元を
強調するかのように入ったギャザーが、今の私には少しいやらしく見える。そして、ジーンズ。それが妙に似合
っていて、格好良かった。まるで西洋人のような体系のフェイトちゃんにはそういう格好良い服装が良く似合う
。羨ましい話である。
「可愛いね、それ」
「ありがとう」
 見ていると羨ましくなるので、私はフェイトちゃんお手製のスクランブルエッグとトーストに手をつける。軽
い、どこにでもあるような食事だったけれど、けれど、私には大好きな人が作ってくれた朝食なわけで、ついつ

211 :(ω・`ミэ)ピチピチ (39/42〜43):2008/05/30(金) 00:57:08 ID:5fIkzvzI
い、いつもより食が早く進んでいた。
「あんまり早く食べるとつまるよ…あと、消化に悪いから…太るよ?」
「だ、大丈夫だよ。ちゃんと…カロリー消費は考えてるよ」
 増えたカロリーは戦技教導で減らすのだよ、フェイトちゃん。
「そういう事じゃないんだけど」
 まぁ、確かにそうなのだけれど。そんな風に朝食を採り終え、二人で並んで食器を洗い…といっても大した量
はないのだけれど、洗い終え、食後の一休憩に私とフェイトちゃんはリビングにある長めのソファーに二人でく
っついて座り、コーヒーを飲む。
 時折、フェイトちゃんの肩に頭を乗せながら、ぼんやりと考える。ほんと…服、どうしよう。それと……
「買ってこようか?」
「コンビニのはちょっと…」
 こんな時に選り好み!というわけではない。後で困るのだ。そのままミッドに行ってしまえば良いんだけれど
も……つまり、家にいる時は洗濯をお母さんがやってしまうのである。自分でやろうとしても、たまに家にいる
んだから、私に任せて、とか言われる始末。
 困ったものである。
「じゃ、おでかけしようよなのは。しばらくすれば、乾くだろうしね」
「……そ、それしかないのかなぁ」
「車で行けば大丈夫だよ」
「車って、フェイトちゃんこっちに車ないでしょ?」
「レンタカーとか」
 なるほど。
 


 7日目: 場所を変えまして フェイトパート



 かちゃ、となる扉の音と、共に私となのははそこへと入る。
 一車づつの駐車場…というか車庫に借りた車を入れ、降り、シャッターを閉める。そうすれば光は僅か窓から
入る陽光のみ。そして、車庫の壁に開いた人一人分の隙間を通り、そこにある階段を昇り、昇った所にあるその
扉。それを開け、その部屋に入るだけというのに、私と、そしてなのはの表情は真っ赤だった。
 あの後、なのはの服が乾いた…といっても多少濡れていたそうだけれど、それと同時にレンタカーを借り、私
の運転で近所の大型店舗へと向かい、なのはの下着を購入して、なぜかそのまま海鳴市中心部から車で一時間程
行った所にあるそこへと辿り着く。俗にラブホテル、というらしいとなのはが教えてくれた。デートホテルとも
言う、とかやっぱりなのはは物知りだ。ちなみに、なのははまだ下着を着けていない…さすがに購入して着て帰
りますなどと言えるわけもなく、結局そのまま。
 そうこうしつつ、その一室へと私達は入る…といっても扉の向こうは通路になっていた。ぱちぱち、と音を立
てて自動で照明が付けば、その奥の方にまた、扉が見える。それが本来の部屋への扉なのだろう。行き成り部屋
だと思っていた私達にとっては、緊張していた分裏切られた気分でもある。
 なんだ、と呟きながら玄関らしき通路で靴を脱ぎ、それを備え付けの棚に入れ、絨毯張りの通路をなのはと一
緒に足を進め、その奥にまた、ある扉を開けようとして、その扉の向かいにある機械に目をやる。
「…へぇ…なるほど。そういう事なんだ」
 ここで料金を払うらしい。つまり、こういう所では徹頭徹尾、顔を合わさなくても良いという事なのだろう。
まぁ、違う所もあるようだが…ちなみに、この時以降、なのはと一緒に色々巡ったりしていたのだが、エアシュ
ーターという料金の払い方が面白くて仕方がなかった。その場合フロントに電話を掛けてカプセル状の料金入れ
をエアシューターを通して送ってもらわなければならないのだが、電話はなのはが嫌がるのでいつも私の役目で
ある。…閑話休題。
 その機械の使い方を適当に把握し、そしてなのはの手を取り、扉を開け、その奥へと。
 開いた扉の向こうは電気が消え、昼間なのにカーテンで締め切られたその部屋は、夜だった。手探りでぽちっ
と付けた照明に多少の明るさが生まれる。けれど、通路とは違い露骨な明るさではなく、どこかいやらしさすら
覚える赤みがかった色だった。
「なんか…夜みたい」
 呟き、それに同意するかのように頷くなのは。ぎゅ、と私の腕に手を回し、部屋に入っただけだというのに、
その表情は先程よりもっと赤くなっていた。…私もだけれど。
 ゆっくりと部屋を見渡せば、思ったよりも狭いが、多分それは部屋の中央まで独占しているベッドの所為だろ
う。それこそ3、4人一緒に寝ても問題なさそうな大きさだった。
 この上で今からなのはと最後まで…そう、思えば心が弾み、踊り、昂ぶる。
 その昂ぶりをなのはに聞かれないように、私は再び周囲を見渡す。なぜか置いてあるスロットマシーンと、そ
してその隣には格子状に区切られたプラスチックケースに入れられた何かしら。それが気になり、近づいてみれ

212 :(ω・`ミэ)ピチピチ (41/42〜43):2008/05/30(金) 00:58:21 ID:5fIkzvzI
ば……『最新グッズ』で見たような物が一杯ある。そして…下着も。
「ここで買っても良かったね」
「フェイトちゃん…これ、穴開いてるみたいだよ」
「穴…?」
 言われてみれば、穴開きなどと書いてある。何事と、思っていればその隣にあった男性器を模したそれを見て
、なんとなく想像が付く。そして、ふらふらと色々見ていれば、すずかがアリサに使ってたような物も発見し、
ついついポケットから財布を取り出し、プラスチックケースの隣にあった金銭入れに投入、番号ぽち。ついでに
その隣のも。
「フェ、フェイトちゃん!?」
「あ…その。欲しかったんだよ」
 言い訳にもならない言葉に、なのはがはぁ、と嘆息している。が、それを尻目に私はそのプラスチックケース
を開け、中からそれを取り出す。可愛らしいピンク色の球形のローターと、そして、ローションと呼ばれる小さ
なプラスチックの入れ物に入ったそれを手にし、ふるふると試しに振ってみれば、ねばーねばーと揺れるのみ。
「フェイトちゃん、それ何かわかってるの?」
「あ、うん。分かってるよ。ねばねばだよね?」
 『最新グッズ』で把握済み。とはいえ、あんまり詳しく読んだ記憶はないのだけれど、このケース内にあるも
ので軽めのものといったら他にはこれくらいしかなかったのだ。…他にあったのは鞭だとか、男性器を模したも
のだとかそれに良く似た細い…あ、これって後ろ用のって書いてあった奴じゃ…と思って再び財布から、と手が
動いたのをなのはが腕ごと止めてくる。
「それは、本当にだめー!」
 ぷんすか、と言わんばかりのなのはに、残念。と財布を閉じ、ポケットに入れ、とりあえず手に入れたロータ
ーとローションを箱から開ける。こんなのなんだぁ、と感慨深げに見ていれば、なのはが、どこかもぞもぞ、と
していた。
「なのは…さっそく試してみようか?」
 折角手にいれたのだから、とは思うがわりと冗談のつもりで笑って言ってみれば、うーっと悩み出すなのは。
…困ったな。
 そんななのはを見ていれば、私に我慢できるはずもなく、服も脱がぬままになのはを、その大きなベッドの上
に横たえる。
「きゃっ」
 驚くように小さな、けれど可愛い悲鳴を上げ、いやいや、と首を振る。が、逃げようとはしないし、言葉にも
してこない。だから…私は、ローションをそこらへんに置き、ローターだけを手に、なのはへと。
 こういう物の使い方が分かっているわけではない。けれど、形を見れば、すぐに理解できる。小さな球形の部
分と、有線と、そしてメモリのついた小さな機械。小さな機械の部分の裏には電池を入れる場所…電池は当然付
属。電池を入れ、予想通りにメモリを弄れば、ふるふると震え出す球形の部分。
 ぶぅぅん、と鳴る音が部屋の中を響きわたる。
 その音に、なのはが、びくっとする。
 いやいや、と変わらず首を振っているけれど…私が電池を入れている間に、逃げればよかったよね?な・の・
は。
「ひゃぅっ」
 メモリを一番小さい、ゆるい状態でなのはのスカートの上に置けば、その振動が伝わったのか、なのはが小さ
く喘ぐ。もぞもぞ、と逃げるように、けれど逃げずなのはがそれを延々と感じている姿が…とても、とても可愛
くて。つい、後ろにある格子状のプラスチックケースに目を向けてしまう。
 鞭、だった。
 それを持って、なのはを苛める自分の姿を想像すれば…嗜虐心がわきあがって来る。こんな事なかったのに…
それもこれも、この場所と、可愛らしいなのはが悪いのだ。
 スカートの、太ももの間に置かれ、震え続けるローターのメモリを一つあげ、球形を掴み、私は押し付けるよ
うになのはのアソコへと、ローターを宛がう。
「やっ、ぁっ、あぁんっ、ま、またスカート汚れちゃうのぉ」
「また、洗ってあげるよ」
 次第、躰をのけぞらせ、もっと押し付けてとなのはの腰が浮き上がり、私の指先に掴まれたローターを押して
くる。その所作に僅か笑みが零れる。
 嬉しい。
 なのはの行動が、なのはの喘ぎが、だらしなく開く口腔、快感に揺れ閉じる眼、震える睫、その全てが艶やか
、淫靡に見える。
 こんなにも、こんなにも私で感じてくれている。そう、思えば、スカートからローターを離し、代わりにスカ
ートをたくし上げ、直接宛がい、…そして、私は、唇を掻き分けようと出した舌先を、既に外に出てきていたな
のはの舌先に絡み合わせながらなのはを覆えば、そんな私を放さないようにと、なのはが私を抱きしめてくる。
 それがまた、私を悦ばせ、私はもっと深く、もっと淫らになのはの舌先を吸う。
 ぴちゃ、ぴちゃ、と口腔から鳴る音…そしてなのはのアソコより鳴る機械音に、なのはのそこより流れ出した
愛液のいやらしい音が混じってくる。ぴちゃ、ぶる、ぴちゃ、ぶる、と。

213 :(ω・`ミэ)ピチピチ (42/42〜43):2008/05/30(金) 00:58:59 ID:5fIkzvzI
「フェイトちゃ…ん」
「なのは…」
 唇を離し、潤った瞳を見開き、なのはが私を見つめる。そんななのはを、私もまた見つめる。
「ぁ…フェイトちゃん……フェイトちゃんの指で…してほしいの」
「うん…」
 ローターを弱くし、けれど今度は私の指先も一緒になのはを責める。陰核に触れるか触れないかくらいでロー
ターを支え、残った指先でなのはのアソコをする、する、と撫でる。いいや…する、するなどではないだろう。
ぬる、ぬるが正しい。
「あぁぁ…」
 嬉しそうに柔らかい吐息を零す。けれど、それも束の間。なのはの躰がじれったい、としがみつきながら、私
の指に合わせて腰を揺らし始める。
「だめなのに…こんなのだめなのに…ぁぁ」
「ごめんね、なのは。もっと激しくするから…」
 言い様、私はローターから手を離し、片手の指全部を使ってなのはのソコを撫で、膣口の中に浅く入り、出た
り、を繰り返す。ちなみに、手を離したローターは、ちょうどなのはの後ろの入り口付近に落ちたようだった。
「あ、あっ、だめ、だめっていったのにぃぅぁぁっ」
 前と後ろを同時に刺激され、けれど先ほどよりも寧ろ激しく腰を揺らすなのはに、私は…自然ともう片方の手
で自分のアソコを慰めていた。
「なのは…なのは…」
 片手でなのはを、片手で自分を。そうしていれば…切なくなってくる。なんで自分でしているんだろう、と。
そんな私に気付いたのか、なのはが、ふいに…お風呂へ行こう、と口にする。もう、着たままなんて嫌だから、
それに、最後までしてもらう前に……と。
「うん……」
 頷き、お風呂場でも続きをするだろう、と私はほったらかしにしていたローションを手に、なのはの躰を起こ
す。が、私も、なのはも既に躰から力が抜けており…再びベッドへと倒れ込む。
「あはは…」
「しっぱいだね」
 笑みを零し合い、お風呂の前に、と口付けを交わす。
 呆とした頭で服を脱ぎ、下着を脱ぎ、浴室へと入れば、部屋とは違い明るく、窓からは陽光が入り込み、飾ら
れている巨大な姿見に私達を映す。そんな巨大な姿見が入るほど、この浴室は大きかった。部屋の半分くらいで
はあったが、お風呂にしては広く、二人で入るためなのだろうか、浴槽もかなりの大きさ。
「……あ」
「…確かにそうだね」
 浴槽を見て気付く。お湯が張ってあるわけではないのだ。それはそうだろう。なんて当たり前の事に気付き、
けれど今更戻るのも…と、二人で空の浴槽につかり、お湯を出しながら抱きしめ、唇を交わしながらお互いを陰
部に指を当て、お互いに…膣口の中に少しだけ…本番前の準備に、と指先を入れる。
「ぁぁっ」
「ぁん!」
 私からすれば本日最初のなのはからの刺激がそれで…けれど、既に十分に潤っていたそこはなのはの指先を受
け入れていた。
 入ってくる…なのはが私の中に入ってくる。
 その感覚は、気持ち良いというより以前に…なのはと一緒になっているかのような、そんな錯覚を覚えさせ…
私は、呆としていた頭がより、呆としていくのを感じる。
 つぷ、つぷ、と指先が奥へ、奥へと進む。
 もっと奥、もっと奥まで…そうすればもっとなのはと一緒になれるから…けれど、指先は本番はまだだと、来
た道を元に戻り…そして、また私の奥に向かおうと、迫ってくる。焦らされている…もっと欲しいのに、私は焦
らされている…けれど、それをしているのは私もなのだ。
「なのは…」
「フェイトちゃん…」
 声を掛け合い、そのまま続け、次第、お湯が私達の躰を覆うくらいになった頃、私は、そしてなのはは互いに
倒れこみながら…お風呂の中でぐるぐると自分達の位置を代えたり、片方がお湯の中にもぐり、片方のアソコを
舐めてみたり…なんて子供のような、けれどいやらしい大人の行為を繰り返していた。
 広いと、こんなに楽しく入れるものなのだ……ホテルって楽しいんだな、なんて事を思っていれば、いい加減
逆上せたのか暖かくなりすぎたのか、それとも単にエッチな気分のままなのか、私達の躰は熱くなりすぎていた

 だから…だろう。どちらからともなく、姿見の隣に立てかけてあったマットをぺたん、と浴槽の隣に倒し、そ
の上にシャワーでお湯を掛け、でろ〜っと持ってきていたローションを適当に半分くらいたらし…横になる。
「ひゃっ!?わっうぁー!」
「な、なにこれ」
 ぬるーぬるーとマットの上を滑る私となのは。エッチな、というよりも寧ろコレは純粋に面白い。なのはも購

214 :(ω・`ミэ)ピチピチ (43/46):2008/05/30(金) 01:00:04 ID:5fIkzvzI
入したときは乗り気ではなかったが、今となっては楽しんでつるつるとマットの上を滑っている。
 次第、躰中がローションまみれになり…そうなれば、相手にくっついてみたくもなり、私はなのはに覆いかぶ
さる。つるん。
「わっなのは、なのは滑るよ!」
「フェイトちゃんが滑るんだよ!」
 なんて阿呆なケンカをしていれば…躰の感覚がおかしい事に気付く。つるつると滑るのは確かだが…敏感な部
分が…より敏感になっているのが、分かる。
 乾いているアソコよりも、濡れ始めた方が…気持ちよくなるのと同じなのだろう。気付いた私は、仰向けにな
っているなのはの乳首へと、自分の乳首を合わせるように、乳房を持ち上げ…ふる、と触れる。
「っ!」
「ぁぁっ」
 びりっと、躰中を電気が駆け巡り、脳を犯していく。その快感の強さに、なのはと私はお互いの目を合わせ…
そして無言のままに、続ける。
「ぁぁんっ」
「あぁぁ」
 私達の喘ぎが浴槽のタイルに反射し、響く、響く。
 そして…愉悦を追い求める心はそれだけに飽き足らなくなり、なのはのわずか開いた足の間に股間を当てるよ
うに…足を絡ませ、なのはの上をつる、つると滑れば…止まる。
「ぁ…ぁぁ」
 快感にしびれ、私は、動けなくなる。けれど、でも、もっと欲しい…と躰を無理に動かそうとしても駄目で…
あ、あ、と喘ぎと共に動こうとして動けない私に気付いたなのはが、私のアソコに触れる足を揺らしてくれる。
「フェイトちゃん、気持ち良い?」
「きもち…いいよ…なのは…なのは、もっと…もっと激しくして…」
 上半身はもはやなのはにしなだれ、なのはの耳元で喘ぐだけ。下半身は、なのはの足に揺らされ、腰だけがそ
れにあわせて揺れよう動く。
「ぁぁ…ぁっ」
「あは……なのはの躰で感じてくれてるんだ…嬉しい。もっとフェイトちゃんの可愛い声聞かせて…」
 瞬間、なのはが躰を起こし、そして…私が下にされ、けれど、両手で足を恥ずかしいくらい持ち上げられ、広
げさせられる。そして…その間に、なのはが入り……私のアソコと、なのはのアソコが触れ合う。
「…いいよね?フェイトちゃん」
「…うん」
 何をされるかは分からない、けど、でも答える言葉は是。そして、次の瞬間、なのはが腰をスライドさせ、私
達のアソコが絡み合い…中から溢れる愛液が混ざり合う。
「ど、どう…フェイトちゃん」
 見れば、なのはも気持ちよさそうで…とても、嬉しそうで…
「きもち…いいよ…なのっぁ…」
 アソコを通して伝わるなのはのアソコの形。歪な、一見すればグロテスクとさえ感じるそこが絡み合えば…こ
んなにも気持ち良いなんて…
 マットの上に横たえられ、足を持ち上げられているなんて恥ずかしい格好させられているのに、ただ、ただ…
快感に打ち震えていた。巨大な姿見に映る自分の姿が目に映っても、でも…ただ、愉悦に震えるだけだった。
「…えっと、まだあるよね」
 そう、なのはが口にした事も、私には呆としか聞こえていなかった。一時片足が離されたかと思えば、どろど
ろ、と躰を伝うねばりのある液体と、そして多少のお湯…そして、再び足を持たれ…なのはが動く。
 それは、私にとって一瞬のことだった。後で聞けばなのはがローションを足したとの事でそれなりの時間だっ
たそうだけれど…今、この瞬間の私には一瞬だった。
「あっ、あっ…な、なのは…い…いきそう…だよ」
「待って、なのはも…なのはももう少しだから」
 その言葉が嬉しくも残酷だった。今すぐにでも躰は絶頂に達しようとしているのに、けれど…愛しいなのはも
絶頂しようとしているのだから…一緒に達しないと…その焦らしが、私を更に昂ぶらせ、絶頂へと導いていく。
悪循環だった。けれど、心地よく、気持ちの良い悪循環。
「あんっ、なの…なのはぁぁ」
「フェイトちゃん、なのはもイきそうだよ?ねぇ、イっていい?」
「イこう、一緒に、なのは、なのはっ」
「フェイトちゃぁぁんっ」
 瞬間、狂おしいまでの悦楽が、私を襲う。それは、意識を飛ばしそうな程凶悪で甘く、いやらしく、気持ちの
良いもの…私はそれに逆らわず、視界の中で一緒に果てるなのはと同じように…ただ、ただ流されていった。

215 :(ω・`ミэ)ピチピチ (44/45):2008/05/30(金) 01:00:40 ID:5fIkzvzI
 エピローグ:



 沈黙が、車内を埋め尽くしていた。
 その原因は、憮然とした表情をして、助手席にもたれている、高町なのはだった。対照的にフェイト・T・ハ
ラオウンは、久しぶりの地球での運転という事で四方を確認しながら苦笑い。
 そんな沈黙のまま、彼女らは沈もうとする夕日に向かい、車を進めていた。
 目指す先は海鳴市のレンタカー屋。
 そして、それは二人の蜜月の時が終わりを告げる瞬間でもあった。しかし、借りたものは返すのが理ゆえ、仕
方のない事だった。だが、違う。
 彼女らがこうも沈黙を保ったまま車を進めるのは、そういう理由ではなかった。
 蒼いカットソーに身を包むフェイトが、沈黙に耐え切れなかったとばかりに口を開く。
「ご、ごめんね…なのは」
 だが、それに答える言葉はなく、変わらずなのはは憮然としたままだった。しかし、彼女とて理解しているの
だ。ソレは仕方のない事なのだと。
 一因は自分にもあるのだから。
 だから、そう許そう…いいや、お互い様なのだから…笑い合おう。そして、暫くして、信号に車が止まったの
を境としてなのはの表情は崩れ、そこから華のような美しい笑みが浮かぶ。
「私も、悪いんだし…いいよ。でも、今度こそだよ!」
「あ、うん。もちろんだよ、なのは」
 なのはの言葉に漸くほっと安堵のため息を吐きながらフェイトは信号を見、横断歩道を見、そして誰も居ない
事を確認し、車を発進させる。
「はぁぁ…二人して気失って時間来ちゃうなんて…」
 まったくどうしたものか、と嘆息するなのはに、再び苦笑いのフェイトだった。そんなフェイトを見ていれば
、なのはがふいに思い出し、そういえば、と切り出す。
「そういえば、フェイトちゃん、帰り際にまた何か買ってたよね?」
「あ…ばれてたんだ」
「分かるよ。流石に。ちょっと待ってて、って怪しすぎるよ」
 確かにそうだ、と当たり前のように納得しながらも、困ったな、と云った表情でフェイトが、ハンドルから片
手を離し、その長く艶やかな金髪をぽりぽり、と掻く。
 そのフェイトの行為が、なのはにはおかしくて堪らなかった。格好良く行動していれば、凄く格好良いのに、
フェイトちゃんはおとぼけな行動が多い、と。
「なのはが喜びそうな物だよ」
「私…?」
 そんな物あそこにあったかなぁ?と思いながら、数日前やら先日やらこの一週間を思い返してみれば、思い当
たるものが一つだけあった。
 が、それが当たっていて欲しくない、となのははしきりに頭をふるふると振り、その考えを脳裏から捨て去る

「えっと…フェイトちゃん?」
「なに?」
「ローションが気に入ったからもう一つ買ってきたとかじゃないよね?」
「あ、それも勿論買ったよ?あそこまで広いお風呂とかないから使い所に困るけど」
 がく、とダッシュボードに手を置き、なんだかなぁ、と呟く。が、しかし、あぁ、でもあそこでノリノリだっ
たのは寧ろ私の方だったような…、と先程の痴態を思い返し、顔を赤く染める。
 あれならまぁ…良いかな、と手を離し、躰を起こして再びフェイトへの質問を。『も』なのだから。
「えっと……後ろ用とかじゃないよね?」
「………」
「フェイトちゃん!?」
「あ、ごめん。悩んだけど買わなかったよ」
 ほ、とため息に似た安堵を吐きながら、瞬間、なのはは気付き、動きを止める。普段の可愛らしい笑みなど何
処にも無い。無表情といって良かった。だが、それは怒りなどではない。どうしよう、どうしよう…と表情を表
に出さぬよう悩むそれだった。
 事、ここに至り、なのはが、ぎぎぎ、とまるで油の抜けた機械の如く、首をフェイトへと向け、口をゆっくり
と、開いていく。
「えっと……」
「鞭」
「やっぱりーっ!」

217 :(ω・`ミэ)ピチピチ (44/45):2008/05/30(金) 01:01:31 ID:5fIkzvzI

 
 後日、なのは語る。



 というようなエッチな一週間を過ごし、私はミッドへと帰ったのだった。帰った時、主治医であるシャマル先
生に、『凄く疲れている気がするけど、後遺症の所為?』などと聞かれて答えに困ったのだった…そんなに疲れ
た表情していたのだろうか、私。
 しかし、これでそれだけ言われるのだから、処女を喪失して蟹股とかで歩いていたら古傷が痛むの!?と本気
で心配されそうだったのを思えば…失わなかったのも良かったのかもしれないけれど…ともあれ、毎日毎日フェ
イトちゃんとエッチな事をしていたお陰でミッドに帰った後、次にフェイトちゃんに会うまでが大変だった。
 お陰で会えた日に喪失からそのままフェイトちゃんがあの時買ったアレで色々されたりと大変な事になったり
したのだけれど、それはそれで悦んでいた私がいたのも確かだった。
 そして…色々あって、私はフェイトちゃんと一緒に住むことになった。毎日ではないけれど、フェイトちゃん
と会えて、今までよりももっと近くなれて…私は、幸せな日々を送っていると、そう思う。
 それもこれも、あの一週間のお陰だと、今ならば素直に…思える。
「なのは!これ、どうかな?似合ってる?」
 それでは、フェイトちゃんが何やら新しい服…妙にエナメルの入ったバリアジャケットみたいな服を購入して
きたとの事ですので…
 では。
 

 
 
    了
2009年05月11日(月) 16:12:59 Modified by yotsubato




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