Wiki内検索
メニューバーA
タグ
11-471 28-206 28-342 28-519 304 428 458 47 532 6-502 913 aa gbhs4w75 mspuqpiv pluto ピチピチ ◆1gx5q3ma8y ◆34ietljps6 ◆6gzt0d6rrc ◆8giervnano ◆9oq0gi8lfs ◆gtd5kcksn. ◆jhf0qdqssc ◆k1m2.fa0dm ◆nna2fui0zk ◆okpddn8iwc すいもう すずか すずか×アリサ なのは なのは×ティアナ なのは×フェイト なのはフェイトの娘 はやて はやて×すずか はやて×カリム アギト アクエリアス アリサ アリサ×すずか アリシア アルキメデス アルフ ウーノ ウェンディ エイミィ エリオ エロ オットー カリム キャロ キャロ×フェイト ギンガ ギンガ×フェイト クアットロ シグナム シグナム×ティアナ シャーリー シャッハ シャマル シャマル×キャロ スバル スピノザ セイン セッテ チンク ティアナ ティアナ×なのは ディード ディエチ デバイス トーレ トーレ×セッテ ドゥーエ ドクター ナカジマ家 ナンバーズ ノーヴェ バルディッシュ フェイト フェイト×なのは フェイト×ギンガ プレシア ヤンデレ ユーノ ユーノ×ロッサ ヨン◆h7y.esozi リインツヴァイ リイン初代 リンディ ルーテシア レイジングハート レティ ロッサ ヴィータ ヴィヴィオ ヴィヴィオ×なのは 或る捜査官 恭也 空気ブレイカー 高町家 鮫島 士郎 紫水 自作絵 修学旅行 宵月 八神家 非エロ 美由希 落ちはまだ未定 薔薇
最新コメント
最近更新したページ
フリーエリア

壊れふぇいと

135 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 17:16:45 ID:O9hsXmZ6
壊れふぇいと

「最近なのはが一緒にお風呂に入ってくれないんだ・・・」
久しぶりの休日に、フェイトちゃんが八神家に乗り込んで来て(しかも土足で)発した言葉は
そんな他愛もない内容だった。
「帰れ」
「はやてぇぇぇぇ・・・・」
のろけに来たんかい、と心の中で毒づきながら
ぶぶ漬けでも食わせてさっさと追い返そうと、邪険に扱う。
しかし
「主はやて、少しくらいはテスタロッサの話を聞いてやっても良いと思いますが」
何時の間にか・・・いや、フェイトちゃんが来たから出てきたのか
居間に現れたシグナムが横から余計な事を言うせいで、一応は話を聞かざるを得なくなった。
「ありがとうございます、シグナム」
「気にすることはない、わたしは友人として当然の事を言ったまでだからな」
シグナムはさり気なく点数稼ぎに余念がない。
烈火の将と呼ばれる割に、恋愛ではコツコツと地道なのだった。
「それで、どういうことなんや?」
そうと決まったなら、早く終わらせてしまおうと心に決め話を促す。
「一月前くらいから、なのはが急に一緒にお風呂に入ってくれなくなって・・・
最初はお仕事の都合で時間が合わないのかな、とか思ってたんだけど
昨日なんて一緒のお布団で寝たのに、お風呂だけは別々だったんだ
もしかして、わたしと一緒にお風呂に入るのが嫌になったのかな・・・・」
「そやなぁ・・・なのはちゃんももう15歳やし、裸見られるのが恥ずかしくなったんやない?」
と無難なところで返す。
本当は
まだ一緒にお風呂入っとるんかい
とか
一緒のお布団って何やねん
とか突っ込みたかったが、やると確実に話が長くなるので我慢する。
ただでさえ目減りする事が確定な休みの時間を、自分から減らすなんて愚考を冒すわけにはいかなかった。

137 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 18:14:32 ID:O9hsXmZ6
「ええっ!? だって、わたしはなのはにわたしの裸を見て欲しいよ?」
「フェイトちゃんはそうでも、なのはちゃんはそう思うかもしれんって事や」
フェイトちゃんはわたしの言葉に納得しきれないようで、ウンウン唸りながら考え込む。
「テスタロッサの裸・・・・(/////」
シグナムはわたしの後ろで呟きながら、妄想世界に浸っていた。
今の会話内容から、自分に都合の良い部分しか頭に入らない辺りはある意味凄いと思う。
別に何も誉められたことでは無いけど。
「なのはちゃんには、理由を聞いてみたん?」
「うん、でも誤魔化すばっかりで肝心なことは何も教えてくれないんだ」

ふむ・・・・
それを聞いて、わたしは少し考え込む。
一緒にお風呂→×

一緒に寝る→○

だから、なのはちゃんがフェイトちゃんを避けているという線は無い。
なら・・・何か体で見られたく無い場所がある?

「もしかして・・・身体にキスマークがついとるから見せられん・・・とか・・・」
そんな風にわたしが適当に思い付いたことを軽く口に出してみると
「・・・誰が?」

そんな寒気のするような低音の声と共に、目の前のフェイトちゃんから冷たい刺すような殺気が迸った。

・・・ここで下手なことを言うたら、確実に死ぬ・・・

悔やんでも遅いのだが、何でわたしは友人の相談に乗るだけで
こんな、死の危険と隣合わせな目に会わなければいけないのだろうと、今更になって後悔していた・・・・

143 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 20:43:19 ID:O9hsXmZ6
「誰がなのはにキスマークだなんて、そんな羨ま・・・ふしだらな事を・・・」
何時の間にか、なのはちゃんにキスマークがついているというわたしの冗談が、フェイトちゃんの中で事実とすり替わっている。

「それで、はやて・・・誰がつけたの? もしかして、はやてじゃないよね?」
フェイトちゃんに顔は笑っているが声はまるで笑っていない。
わたしは、懸命に首を横に振って否定した。
「じゃあ・・・誰なの?」
わたしは首筋に氷の剣を突きつけられるような感覚を感じながら必死に頭を働かせる。

犠牲候補その1
・ヴィータ
あかん、少なくとも余波でこの家が吹き飛ぶ。
監督責任とか言われないかも心配や

犠牲候補その2
・アリサ
すずかちゃんとわたしの間に立ちふさがる目の上のタンコブやから、すこぉし退場してくれるとありがたいんやけど
でも、一般人やから本気で死にかねん

犠牲候補その3
・ユーノ
うん・・・わたしの不利益は無いし
いなくなっても別に誰も困らへんよね

この間わずか三秒。
「ユー・・・」
「あの、腐れフェレットぉぉぉっ!!」
最後まで言う前に誰だか即座に見当がついたようで、来た時と同じ様に
フェイトちゃんは全力疾走で家から出ていった。
勿論、土足のままで。
「さあ・・・それじゃあフェイトちゃんが戻ってくる前に、何とか事態を納めないとあかんね」

146 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 20:57:23 ID:O9hsXmZ6
「シグナム、床掃除お願いな」
「・・・はっ!? はい?」
わたしが声をかけると、シグナムは妄想世界から帰ってきた。
しかし、話は聞いていなかったようなので
今度は言い方を変えて、言い直す
「それ『フェイトちゃんが』つけた足跡やから、ちゃんと綺麗に掃除しておいてな」
フェイトちゃんが、と言う部分を凄く強調して。
それを聞いたシグナムの目は、何だか戦場に在る時のような強い輝きを秘めていた。
動機が不純にせよ、やる気が出るのは良いことだ。

そして、わたしはシグナムに家の留守と掃除の仕事を預けると
今回の事件の発端となった人物

なのはちゃんの家へと、足を向けた。

全てを、明らかにするために

149 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 21:42:04 ID:O9hsXmZ6
「あれ、はやてちゃん? どうしたの、急に?」
問題の渦中に居る人物は、まるでその事実を理解していなかった。
話がややこしくなるのも嫌なので、わたしも必要なところだけに絞って説明する。
フェイトちゃんが不安になってわたしに相談しに来たこと、その内容だけを・・・。

話を終えると、わたしは続いてなのはちゃんへ訊ねる。
「結局理由は何やったん?」

「にゃはは・・・うんとね(//////」
なのはちゃんは少しだけ恥ずかしそうに頬を染める。
そして、わたしの耳元に小声で理由を教えてくれた。

その理由とは
「1ヶ月位前から、アソコに毛が生えてきたの。 大人になってきたら生えてくるって知ってたからそれは驚かなかったんだけど・・・」
「ちょびちょびと不揃いで見苦しかったから、フェイトちゃんには見せられなかった、と」
わたしが声に出して言うと、なのはちゃんの顔はさらに赤くなった。
「だ、だってフェイトちゃんには・・・いつも一番綺麗な時のわたしを見て欲しいんだもん」
なんや・・・この似たもの夫婦は・・・
わたしの頭の中に、そんな感想が渦巻く。
「それでね・・・ベッドの中でフェイトちゃんったら・・・」
一度回りだしたら止まらない歯車のように、なのはちゃんの口からは次々にフェイトちゃんの何処が可愛いとか言うのろけ話が飛び出し続けた。

二時間後
やっと解放されたわたしは、のそのそと家への道を歩く。
今は、さっさと家に帰って休みたかった。

・・・・何か、忘れてへんかったっけ?
そんな考えがふと頭に上ったが、疲労のせいか・・・すぐに何処かへと消えていく。

何処か遠くで・・・フェレットの、鳴く声が聞こえたような気がした。

152 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 22:10:29 ID:O9hsXmZ6

「ねぇ、フェイトちゃん。今日は一緒にお風呂に入ろ?」
わたしがそう言って誘うと、フェイトちゃんは何だか不安そうな変な表情をしながら
黙ってお風呂の用意をして、ついてくる。
昼間、はやてちゃんが言ってたみたいに
心配、させちゃったのかな?

そう思っている内に、フェイトちゃんはそそくさと服を脱いでバスルームへと入っていく。
わたしも、手早く服を脱ぎ捨てると
その後を追った。

バスルームに入ると、フェイトちゃんはこちらへ背を向けて壁の方を見つめながら湯船に浸かっている。
「フェイトちゃん」
名前を呼んでも、微動だにしない。

「フェイトちゃん」
二度呼んでも、反応がない。
わたしは、しばらくそのまま待つ。

1分後、
それでも動かないフェイトちゃんに痺れを切らして
わたしはそのうなじに、つーっと指を走らせた。
「ひゃうっ!?」
フェイトちゃんの口から、可愛い声が漏れる。
「お返事してくれないと、もっともっとしちゃうよ?」
わたしがそう宣言すると、フェイトちゃんはやっと観念したのか
恐る恐る、こちらへ顔を向けた。

153 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 22:29:07 ID:O9hsXmZ6
「あれ・・・? なのは、キスマーク・・・は?」
フェイトちゃんはわたしの肌を見て、まずはそんな言葉を漏らす。
「キスマーク?」
わたしが首を傾げると、慌ててフェイトちゃんは何でもないと言う風に手を振った。

変なフェイトちゃん
キスマークなんて、フェイトちゃんがつけてくれなかったらわたしの体に付くはず無いのに

「ねぇ、フェイトちゃん。わたし、これまでと何か変わった所があると思わない?」
わたしが気を取り直してそう言うと、フェイトちゃんはわたしの髪を見つめ、顔を見つめ
その視線は肩、胸、腕、腹と降りていく。
そして、視線が下腹部に至った時
「なのは・・・それ・・・」
やっと気付いたように、声を上げる。
「これで、フェイトちゃんとお揃いで
わたしも大人だよ」
そう言って、わたしは小さく切り揃えられた下の茂みに手を当てる。
フェイトちゃんはそれ以上声が出ないのか、固まったままわたしの手の動きを見つめていた。

わたしは構わずに言葉を続ける。


「ねぇ、フェイトちゃん」

これからは髪の毛だけじゃなくて

こっちの毛も・・・フェイトちゃんに洗って欲しいな

154 名前:単発ネタ ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 22:49:36 ID:O9hsXmZ6
後日

仕事が終わって三人で食事をとっている時のこと
「二人とも、最近やけに肌や髪の艶が良いような気がするんやけど」
わたしがふと気になったことを口にすると、二人は照れるようにしながらそれぞれ口を開いた。
「最近はお風呂で新しい美容法を始めたがら、そのせいかも(/////////)
ね、フェイトちゃん?」
「そう・・・かもしれないね(////」
わたしは、それ以上追及しなかった。
聞いて欲しいのかもしれないけれど、好きで大蛇の巣を漁る者はいない。

すると
「ねぇ、なのは・・・汗かいちゃったし、そろそろお風呂に」
「うん、そうだね。行こう」
そんな会話の後、わたしの事なんて眼中にないように
二人して、べったりとくっつきながら食堂を出て行った。

「なんやろ・・・何か凄い疎外感を感じるんやけど」
そんな二人の背中を見送ると、残っていた食事に手を戻す。

その時、誰かにポンと肩が叩かれた。
わたしは誰か他の知り合いでも来たのかと思い、手に持った食器を置いて振り返る。

そこには

笑顔で立つ

ミイラ男の

姿があった。

155 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/10/11(木) 22:53:13 ID:O9hsXmZ6
おしまい。



下ネタです。
はえてない派の人はゴメンナサイ。
あと、結局題名が微妙に合わなかったorz
2007年10月12日(金) 10:36:48 Modified by nanohayuri




スマートフォン版で見る