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彼女は決して私の元へ堕ちてこない-2

前:彼女は決して私の元へ堕ちてこない

734 : ◆okpddN8iwc [sage] :2008/03/10(月) 14:37:54 ID:ohkITaIF
735 :彼女は決して私の元へ堕ちてこない [sage] :2008/03/10(月) 14:40:37 ID:ohkITaIF
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738 : ◆okpddN8iwc [sage] :2008/03/10(月) 14:43:18 ID:ohkITaIF


迷いながら投下します
最後どうなんのかなぁ、これ

注意書き
1.>>405の続きの続き
2.はやて→なのは←フェイト
3.最後どうなるかはなのはさん次第

んじゃ、以下から


2.


八神家を後にし、なのははフェイトとの待ち合わせ場所まで走った。
別に走らなくとも待ち合わせ場所へは時間以内に着く。

それでもなのはは走らずにはいられなかった。

「はぁっ、はぁ、はぁ………はぁ〜」

限界ギリギリまで走って立ち止まると、心臓がうるさいくらいに跳ね上がる。
頬が焼けるように熱くて。
ドキドキと脈打つ心臓はきっと走ったせい。
なのははそう心の中で言い訳をする。

けれど、本当は分かっていた。頬が熱くて、ドキドキする理由を。

暴走するそれを抑え込むように胸のあたりをギュッと掴む。
それでも止むことはない。

冷たい掌を頬に当てる。
それでも集まった熱は下がらない。

そんな行為はすべて、先程のことを思い出させる素材にしかならなかった。

思い出すのは、頬に当たる柔らかい唇の感触。
思い出すのは、彼女の甘い香り。
思い出すのは、耳を掠めた彼女の息遣い。

「…………はやてちゃん」

思わず呟いた独り言でなのはは我に返る。
そうだ。とりあえず、待ち合わせ場所までいかなくては、と。

そうして顔を前に向けると、凍りついたように固まった。

「はやてが、どうかしたの?」

そこには、待ち合わせ場所にいるはずのフェイトの姿。
その顔は何故だか無表情で、フェイトの口の動きがやけにゆっくり感じられた。

「ねぇ、どうしたの?なのは」
「え、あ………ううん、何でもない!フェ、フェイトちゃんこそ、こんな所でどうしたの?」
「わ、私は………なのはが心配になって…」

探しに来たんだ、とフェイトが頬を染めながら小さく言う。
そこでなのははようやく、ああ、と気付く。
考えれば単純なことだった。自分たちは今、はやての家と待ち合わせ場所を繋ぐ道にいるのだ。
いつもなら早めに到着しているなのはを心配して、探しだしたフェイトと出会うのは至極当然のこと。

「にゃはは、ごめんね。少し話が長くなっちゃって…」
「そう………」
「「……………」」

2人の間に流れる妙な沈黙を破ったのはフェイトだった。

「行こうか」

そう言ってなのはの手をとる。
それは、今まで何となしに行われてきたこと。
なのはがフェイトの手をとることもあったし、反対のときもある。
もしくは、互いに引き寄せ会うように手を繋ぐことだってあった。
いつからか当たり前となった、日常の一コマ。

けれど、今日のなのははそれに対して引っ掛かりを覚えた。

「あ………」

それが何なのか考える前に、はやての言葉を思い出す。

―――…私と付き合わへん?

結局はその言葉に頷き承諾した自分は、言わばはやての恋人。
ドラマや漫画のように互いに惹かれあったのではなく「はやてのことを好きになる」という未来に向けて、というのはやはり何か違うかもしれない。
けれども、恋人同士という点は変わらないわけで。

「………」

なのはの脳裏に、はやてと手を繋ぐ自分の姿が浮かび上がる。

「なのは?」

違和感など感じなかった。
なのはとはやてが並んで歩いたことなど、意識せずともやってきたこと。
それが今度からは「手を繋ぐ」という行為が追加されるだけなのだ。

「……恋人同士ってさ、手を繋いだりするのかな…?」
「っ!」

その言葉に反応したかのように、フェイトの肩が小さく跳ねる。

「そう、だね………きっと、繋ぐんじゃないかな」

視線は前に向けたまま無表情に言い放つと、フェイトは睨みつけるように虚空を見つめる。
そこに何を思い浮かべているのか、なのはには分らない。
けれど、繋いだ掌にぎゅっと力が籠もったことは確かだった。

「フェイトちゃん………?」

様子のおかしいフェイトの顔を心配そうに覗き込むなのは。
それにハッとなったフェイトは「そういえば、」と話を変える。

「母さんに買い物頼まれてたんだ。スーパーに寄ってもいい?」
「うん。もちろんだよ」

にこやかに答えるなのはに、フェイトも微笑んで返す。
それからスーパーに向けて歩き出すも、繋いだ手が離れることはなかった。




結局、フェイトがはやてのことで質問をはぐらかされたことに気付いたのは、なのはが帰宅した後のこと。



つづく

先のことは分からない
マジでなのはさん次第だ
2008年06月03日(火) 19:14:26 Modified by sienn1




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