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10-199

199 名前:532[sage] 投稿日:2007/12/21(金) 23:37:05 ID:xKuP9ZbR
殺伐としたものを書いていたら、普通のものが書きたくなったので勢いで投下します。
なのフェイです。ぬるいですが多めにみてやって下さい。

200 名前:532[sage] 投稿日:2007/12/21(金) 23:37:52 ID:xKuP9ZbR
「ゃん!フェイトちゃん!」

まだ、後もう少し。
もう少しだから!
後、五分。
五分だけだから。
しかし、フェイトがどんなに強く願ってもそれは叶わなかった。
バサァ〜と勢い良くブランケットをはぎ取られ、フェイトはしぶしぶベッドの上に半身を起こす。
仕方なくぼんやり視界を開くと、フェイトを除き込むなのはと目が合った。
・・・・・・・・・・なのは?

「?・・・・・・・・なのは?」
「おはよう!フェイトちゃん」

・・・・・・・・・なんで、なのはがここに?
しかし、寝起きの悪いフェイトにはそんな事を考えることすら間々ならない。

「もう〜寝ぼけてるの?しょうがないな〜」

苦笑を零し、なのはは勢いよくカーテンを引いた。
瞼の裏にまぶしい光が差し込み、ぼやけていた意識がかすかに覚醒した。

201 名前:532[sage] 投稿日:2007/12/21(金) 23:38:15 ID:xKuP9ZbR
「おはよう、フェイトちゃん!」
「・・・・・・・・・・・・おはよう、なのは。相変わらず、朝から元気だね・・・・・・・」

なのははにっこり笑って、バタバタと足音を立てて部屋を出ていく。
しばらくして早足で戻ってくると、手に持っていたマグカップをフェイトに手渡してベッドサイドに腰掛けた。
コーヒーの芳ばしい香りが室内を満たす。

「私の特製ブレンドだよ!お寝坊さんのフェイトちゃんに」
「・・・・・・・・・・・・ありがとう」
「淹れたてだよ。眠気が覚めるように少し苦めにしてあるから」
「・・・・・・・・・・・・うん」
「今日は朝から補習があるんでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・うん」
「じゃあ早く用意しないと。卒業できなくなっちゃうよ?」
「・・・・・・・・・・・・うん」
「フェイトちゃん学校休みすぎだよ?分かってる?」
「・・・・・・・・・・・・それは、なのはだって・・・・・・・」

はぁ〜となのはは軽くため息をついた。

「私はきちんと補習受けてるし。もう、先生が困ってたよ」
「うぅ〜・・・・・私だって、きちんと後で受ける予定で・・・・・・・・・・・・」
「一緒に、卒業するって約束したでしょ?」

フェイトはコーヒーの入ったカップを両手で抱えたまま、こくりと頷いた。
だめだこれは、となのはが天を仰ぐ。

202 名前:532[sage] 投稿日:2007/12/21(金) 23:38:36 ID:xKuP9ZbR
「じゃあ私、午前中は管理局仕事があるから先に出るね」

ジャケットを羽織ながら、なのはがベッドサイドからそっと腰を上げた。

「・・・・・・なのは」
「ん?何?」

扉へ向かうなのはの背に、テーブルにコーヒーを置いたフェイトが相変わらず眠たげな声をかける。
ベッドの上で手招きするフェイトに、振り返ったなのはが首を傾げた。

「・・・もっとこっち」
「え?」

不思議そうな顔でベッドサイドに近づくなのはの首元を、手を伸ばしたフェイトが両手で軽く引き寄せる。
端正な顔が近づき、気怠げな吐息が頬にかかるのを感じて、なのはがごくりと息を飲んだ。
白く細い指が曲がった制服のタイを綺麗に整える。
濡れたように輝く瞳が細められ、低く優しい囁きがフェイトの唇から漏れた。

203 名前:532[sage] 投稿日:2007/12/21(金) 23:40:47 ID:xKuP9ZbR
「・・・・・・しっかりね、なのは」
「う、うんっ!ありがとう。フェイトちゃん!」

なのははぎゅう、とフェイトに抱きつくと、背筋を正して勢いよく立ち上がった。
そのまま全開の笑顔で、元気よく部屋の戸口へと走る。

「じゃあ、行って来ます!フェイトちゃんも遅れないようにね!」

パタンと扉が閉まり、静寂が再び部屋を支配した。
閉まった扉をしばらくぼんやりと見つめた後、フェイトはサイドテーブルに置いたカップを再び手に取る。
香り立つ真っ黒な液体を見つめ、フェイトはゆっくりを口に流し込んだ。
コーヒーの苦みと爽やかな酸味が体の隅々に染み渡り、除々に思考が動き出す。
一瞬じっと考え込んだ後、フェイトははっと目を見開いてマヌケな声で叫んだ。

「・・・・・・・・・・・・な、な、な、なんでなのはがうちにいるの/////!?あれ?えっ?」

動揺のあまりカップをひっくり返しそうになるフェイトを、いつのまにか戸口に佇んでいたエイミィが笑顔で見つめていた。

204 名前:532[sage] 投稿日:2007/12/21(金) 23:41:13 ID:xKuP9ZbR
以上です。
この二人なら部屋に上がり込んでおはようくらい平気でやってそうですけど、
中学生ということで見逃してください(意味不明)友達以上恋人未満(汗)
失礼しました。
2007年12月22日(土) 15:59:42 Modified by nanohayuri




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