19-971
971 名前: 名無しさん@秘密の花園 [sage] 投稿日: 2008/07/09(水) 08:53:08 ID:exnSduGC
ぱたぱたと足早な雨脚が窓を叩く。
雫が幾つも幾つも線を作っていくのをぼんやり見ているのは嫌いじゃない。そん
な休日だって、きっと「アリ」。
そんな空気の中で、うたた寝しそうな気配を感じるのは一緒に過ごしてきた上で
珍しいことでもなかった。
「なのは?もしかして眠い?」
「……眠くない」
「目が半分寝ちゃってるよ」
寝ちゃってもいいのに。
なのはは私との時間を大切にしてくれる。だから一人で寝てしまうことを嫌う…
…まではいかないけど、あんまりしない。
「最近残業続きだったの知ってるよ」
「……疲れてないもん」
「そう?」
「……そう」
まあ、本人がそう言い張るのならそれでもいい。
私だってなのはといろんな話がしたいし、たくさんたくさんその声を聴いていた
い。
だけど、全部を預けてほしい、とはもっと思っているんだよ。
「撫でたら寝ちゃいそうだよ」
言葉とは裏腹な目をこする仕種を見てちょっぴり笑ってしまった。
「眠くないってばー!寝かし付けたいくらいうるさいのー?!」
「そんなことないよ?」
「……だって」
「うん?」
なのはは拗ねちゃった子供みたいな目をしてから、続けた。
「……フェイトちゃんと、…………居るのに」
寝ちゃうのはもったいないよ、と繋ったのを聴いてやっぱりな、と幸せな苦笑が
広がった。
伝えたいことも、聴きたいことも数え切れないほど存在しているわけだけど。
でもね、無防備な寝顔を見てあげるのも私のシゴトな気がするよ。
なのはは一瞬ジト目を作って『フェイトちゃんが言うからしょうがなく聞いてあ
げるんだ』みたいな表情をしてから私の手に触れてきた。
「…………1時間だけなら」
「うん」
なのはならどんななのはでもだいすきだよ。
……って、夢の中なのを確認したら言ってみよう。
(・3・)オワルェー?
前回の小ネタにGJありがとでした。
ぱたぱたと足早な雨脚が窓を叩く。
雫が幾つも幾つも線を作っていくのをぼんやり見ているのは嫌いじゃない。そん
な休日だって、きっと「アリ」。
そんな空気の中で、うたた寝しそうな気配を感じるのは一緒に過ごしてきた上で
珍しいことでもなかった。
「なのは?もしかして眠い?」
「……眠くない」
「目が半分寝ちゃってるよ」
寝ちゃってもいいのに。
なのはは私との時間を大切にしてくれる。だから一人で寝てしまうことを嫌う…
…まではいかないけど、あんまりしない。
「最近残業続きだったの知ってるよ」
「……疲れてないもん」
「そう?」
「……そう」
まあ、本人がそう言い張るのならそれでもいい。
私だってなのはといろんな話がしたいし、たくさんたくさんその声を聴いていた
い。
だけど、全部を預けてほしい、とはもっと思っているんだよ。
「撫でたら寝ちゃいそうだよ」
言葉とは裏腹な目をこする仕種を見てちょっぴり笑ってしまった。
「眠くないってばー!寝かし付けたいくらいうるさいのー?!」
「そんなことないよ?」
「……だって」
「うん?」
なのはは拗ねちゃった子供みたいな目をしてから、続けた。
「……フェイトちゃんと、…………居るのに」
寝ちゃうのはもったいないよ、と繋ったのを聴いてやっぱりな、と幸せな苦笑が
広がった。
伝えたいことも、聴きたいことも数え切れないほど存在しているわけだけど。
でもね、無防備な寝顔を見てあげるのも私のシゴトな気がするよ。
なのはは一瞬ジト目を作って『フェイトちゃんが言うからしょうがなく聞いてあ
げるんだ』みたいな表情をしてから私の手に触れてきた。
「…………1時間だけなら」
「うん」
なのはならどんななのはでもだいすきだよ。
……って、夢の中なのを確認したら言ってみよう。
(・3・)オワルェー?
前回の小ネタにGJありがとでした。
2009年06月06日(土) 08:41:58 Modified by coyote2000