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4-781

781 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 05:19:05 ID:0Ha4pJpB
なのはの一日

<午前の場合>

高町なのはの朝は早い。
6時前には目を覚まし、隣で寝ている夫に朝の挨拶をしてからベッドを降りる。
その際、自分に寄り添って寝ている愛娘を夫の方へ移動することも忘れない。
何故なら娘は甘えん坊で寂しがりや故、隣に父か母がいなければぐずってしまうからだ。
起こさないように気をつけながら、そっと抱き上げて移動する。
二人の穏やかな、安心しきっている幸せそうな寝顔。
その寝顔を延々と見ていたい誘惑に後ろ髪を引かれながら、なのはは部屋を出た。

寝室をでたらまずは軽くシャワーを浴びて、身支度をする。
次に台所に立ち、家族の朝食と同時にお弁当を作り始める。
そこに一切の妥協はなく、ひたすら愛情に愛情をこめて作る。
自分の作るものを美味しそうに食べてくれる家族を見るのがなのはは好きだった。
どんなものでも「美味しい」と言ってくれるからこそ気を抜けない。いつでも全力全開だ。
戦場は空だけではない、主婦にとって家は戦場で、家事が戦いのようなものだ。

朝食もそろそろ完成という時間にもなると、匂いにつられたのか夫と娘が起き出してきた。
眠そうな目を擦りながら「おはよう」、と言ってくる娘はなんと可愛いのだろう。
夫は少しだけ寝癖のついている頭をそのままに娘の手を引いて洗面所へと連れて行く。
なのははその間に最後の仕上げをし、食卓へと料理を並べ始めた。

782 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 05:20:53 ID:0Ha4pJpB
「「「いただきます」」」

3人で食べれるときは出来るだけ3人揃って食事をとる。みんなで決めた方針だ。
執務官という激務の都合上、たまに二人きりになってしまうときもあるけれど。
今日一日の予定や、週末の予定などを話しながら和気藹々と食事は進んでいく。
未だに新婚気分が抜けないで「あーん」、などとやっている両親に娘が複雑な顔をしているのに気付くのはいつになるだろうか。

朝食後は夫の出勤・娘の登校の見送りだ。
帰ってくるまで一時のお別れである。
今日も一日頑張ってほしい、そして無事に帰ってきてほしい。
祈りをこめて言う。

「いってらっしゃい」
「「いってきます!」」

朝の玄関に、爽やかな風が流れ込んだ。
気を使ってくれているのか、夫よりも少し先に扉をくぐり抜ける娘を尻目に、いってらっしゃいの挨拶を。
僅か数秒、触れるだけのキス。
出張前だったら触れるだけではなく2,3分はかかることを追記したい。

783 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 05:22:45 ID:0Ha4pJpB
<お昼の場合>

二人がいなくなった後は掃除洗濯ワイドショーのチェック昼寝etc...
主婦はとにかく忙しい。
何より夫のYシャツに他の女の匂いがしないかとか、変なマークがついていないか確かめないといけない。
容姿端麗、才色兼備という言葉が似合う且つ、仕事が出来て若くしてキャリアも持つ将来有望の執務官。
唯一欠点なのが、自分への好意に鈍い・・・というよりも、無頓着なところだろう。
鈍感というよりも、無頓着。
相手が誰であろうとも優しく接し、困っていたら助け、決めるときは格好よく決める。
なのはの敵が増え続けるワケである。
だからこそというべきか、自分が気をつけておかなければいけないとなのはは考えている。
当の夫自体は嫁・娘一筋で仕事の後も真っ直ぐに帰宅することしか頭にないので杞憂なのだが。


なのはがワイドショーを見ながらうとうとしていると、携帯にメールが届く。

相手は―――――――――――ユーノだ。

なのはは携帯を閉じて時計を見た。
12時半。お昼だ。
返信は夜にでもすればいいだろうと、携帯を置く。
少しぼうっとする頭を引きずり、お昼は何にしようかと考えながら立ち上がる。
と、またメールが届いた。
相手は見なくても着信音で分かる。
フェイトだ。
一も二もなく拾い上げ高速でメールを開く。

件名:今日のお弁当
本文:なのは、今日のお弁当も美味しかったよ。
   特に魚のフライにかかってたソース、新しく考えたのかな?
   私の好きな味で、なのはは本当に私のことを分かってくれるなって嬉しくなっちゃった♪
   いつもいつもありがとうね♪

784 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 05:24:41 ID:0Ha4pJpB
夫はいつも、持たせたお弁当の感想を送ってくれる。
なのはの幸せな時間の一つだ。
もちろん執務官にも妥協はなく、毎日感想は違っている。
「確かにかあさんは甘いものが好きだけど私には無理だよ・・・」などと零すこともある。
しかし持ち帰る弁当の中身はいつも空で、その辺りからなのはへの愛の高さがうかがい知れる。

なのはが返信を終えて1分、またもやフェイトからのメールが届く。
流石執務官、無駄に高性能である。

件名:私もなのはを愛してるよ
本文:うん、今日は定刻通りに帰れるよ。
   何か買って帰るものはない?

何気ないやり取りでも夫の愛を感じるメールになのはの顔がほころぶ。
こんな日常がなのはにはたまらなく愛しかった。

差出人:なのは
件名:フェイトちゃんが無事に帰ってくることが一番だよ

差出人:フェイト
件名:わかったよハニー

ニヤニヤを隠そうともせず、なのはは昼食作りに取りかかった。

785 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 05:28:24 ID:0Ha4pJpB
<午後の場合>

午後は、娘のお迎えのついでにお買い物。
今日は3人でご飯だよ、と言ったら娘はたいそう喜んだ。その喜びを見てなのはも嬉しくなる。
ついでにそれを見ていた他のお客や店員も幸せになる。なんとも微笑ましい光景である。
見惚れた店員が割引していないものに割引シールを貼ってしまい痛い目をみるのは自業自得である。

買い物のあとは、ちょっと休んでから晩御飯の準備。
手伝ってくれる娘と一緒に、並んで台所に入る。

「ヴィヴィオね、『たかまち』ってかんじでかけるようになったんだよ!」

腰に手をあて、僅かに胸をはりながらえっへん、とする娘の頭を撫でて褒める。
娘は両親の愛情を受け、日々すくすくと成長している。
いじめられていると聞こうものなら父母共々BJ姿で乗り込もうものだが、そのようなこともなく基本的に笑顔を絶やすことがない。
言葉を覚え、友達を作り、時には泣いて悩むことがあっても、そのたびに強くなって乗り越えて。
なのはが仕事を辞めてよかったと思える瞬間でもある。
未練がないわけではない。それでも、娘が大事だった。
今まで出来なかったことを、全部してあげたい。
一緒に笑って遊んで、寂しかったら一緒にいて、つらいときは抱きしめて、一杯楽しい想い出を作って、愛情をあげて、家族になる。
ヴィヴィオが望んで止まなかったもの。
それを全部あげられるのは、自分とフェイト以外に異ならない。確かな自信と、覚悟。
それがなのはの退役を決定付けた。

そんなことを思い出していると、玄関のドアが開く音と、愛しい人の声が聞こえた。

「なのはー、ヴィヴィオー、今帰ったよー」
「ヴィヴィオ、お迎えいってあげて」
「うん!・・・フェイトまま、おかえりー!」

駆け出していく娘の背に、なのははそこに確かな家族の幸せを確信した。

786 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 05:29:06 ID:0Ha4pJpB
<おまけ・晩御飯>

「そういえば、今度のお休みはとれそう?」
「うん、クロノにお願いして確実にとれるようにしてもらってる」
「三連休だっけ」
「そう。折角だから、旅行でも行こうか?・・・ヴィヴィオ、どこかいきたいところある?」
「えっとね、ヴィヴィオ、おばーちゃんのとこー」
「ああ、それもいいかもね。リンディ母さんも桃子養母さんも喜ぶよ」
「にゃはは・・・お父さんに言ったら三日といわず1週間はいなさい、っていいそうだけどね」
「養父さん、ヴィヴィオを目に入れても痛くないくらい可愛がってるから・・・」
「それはフェイトちゃんもでしょ?」
「なのはもでしょ」
「じゃあヴィヴィオも一緒ー!」

なのはとフェイトが顔を合わせて笑う。
ヴィヴィオはきょとん、とした顔でいたが、すぐにつられて笑い出す。

高町家の夜は静かに更けていった。

787 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 05:31:50 ID:0Ha4pJpB
以上です。
思った以上に長くなった。

それにしても、こんなのを普通に誌面で話すなのはの中の人は、神。
そしてそれを洗脳しフェイトの中の人も現人神。
アニメは終わっても奈々さんがいる限りなのフェイ、フェイなのは終わらない・・・といいな。

797 名前:787[sage] 投稿日:2007/09/21(金) 11:09:33 ID:0Ha4pJpB
皆さんありがとうございます。
「夫」という書き方については自分でもどうかなと思ったのですが、
中の人の話をそのままに使いたかったので結局はそれでいきました。
すぐ後悔したんですけどね、「ハニー」の辺りで。

>ところで夫婦の夜生活は?

ヴ:ヴィヴィオね、パパとママにお願いがあるの
な:どうしたのヴィヴィオ、改まって
フ:パパとママで出来ることならなんでもしてあげるよ
ヴ:あのね、いもうとが欲しいの
フ:なっ・・・!
な:あう・・・
ヴ:だめ?
な:ダメというか・・・なんというか・・・
フ:・・・が、頑張ります
ヴ:頑張るといもうとが出来るの? じゃあ、応援するからいっぱいがんばってね!

この数日後、キャロのところへ泊まりにいくヴィヴィオの姿が目撃されry

こうですか!?分かりません><
実家でおばーちゃんたちと寝たヴィヴィオの隙を見計らって、とかでもよさそうだ。
2007年09月26日(水) 22:59:52 Modified by nanohayuri




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