気象神社(高円寺氷川神社境内社)(東京都杉並区)2016
戸隠神社は上中下社と分かれてお宮があります。上社の御祭神を手力男命(たぢからをのみこと)と申します。上社より気持ちのよい林の道を下りますと中社に着きます。中社の立札に祭神名が八意思金命とあるのを見て、膝を叩いたのでした。手力男命とは古事記「天の岩戸」の章で、岩戸の中に隠れていらっしゃる天照大神を、岩戸の戸を力まかせに開いて、天照大神を岩戸の外に連(つ)れ出す役目の神名です。神話物語としてはこれでよろしいでしょうが、言霊学では如何なることなのか、以前より気になっていました。それが中社の神名を見て、疑義は氷解したのでした。その神名、八意思金命(やごころおもいかねのみこと)の八意とは意(こころ)を単に心と書かず、意志の意を用いることによって、八つの意志の働き、即ち八父韻を指しています。思金の金は神音即ち後天現象音である子音を表わします。すると神名八意思金命とは八つの父韻の自覚の上から後天現象三十二の子音の理解に進もうとする人、ということになります。天照大神を岩戸の外に引き出し、この世の中を明るい世界に転換させる手始めの作業とは、八つの父韻の働きを自らの心の中に知り、それによって三十二子音の自覚、認識を完遂させようとすること、と受け取れるではありませんか。三十二の子音認識は言霊学の奥の院であり、奥義でもあります。中社のこの祭神名を見なかったら、かくも明瞭に「天の岩戸」を開けることの真の意義を知ることは尚将来のこととなったでありましょう。(埼玉県秩父市の秩父神社にもこの祭神名、八意思金命を見ることが出来ます。)
戸隠神社は上中下社と分かれてお宮があります。上社の御祭神を手力男命(たぢからをのみこと)と申します。上社より気持ちのよい林の道を下りますと中社に着きます。中社の立札に祭神名が八意思金命とあるのを見て、膝を叩いたのでした。手力男命とは古事記「天の岩戸」の章で、岩戸の中に隠れていらっしゃる天照大神を、岩戸の戸を力まかせに開いて、天照大神を岩戸の外に連(つ)れ出す役目の神名です。神話物語としてはこれでよろしいでしょうが、言霊学では如何なることなのか、以前より気になっていました。それが中社の神名を見て、疑義は氷解したのでした。その神名、八意思金命(やごころおもいかねのみこと)の八意とは意(こころ)を単に心と書かず、意志の意を用いることによって、八つの意志の働き、即ち八父韻を指しています。思金の金は神音即ち後天現象音である子音を表わします。すると神名八意思金命とは八つの父韻の自覚の上から後天現象三十二の子音の理解に進もうとする人、ということになります。天照大神を岩戸の外に引き出し、この世の中を明るい世界に転換させる手始めの作業とは、八つの父韻の働きを自らの心の中に知り、それによって三十二子音の自覚、認識を完遂させようとすること、と受け取れるではありませんか。三十二の子音認識は言霊学の奥の院であり、奥義でもあります。中社のこの祭神名を見なかったら、かくも明瞭に「天の岩戸」を開けることの真の意義を知ることは尚将来のこととなったでありましょう。(埼玉県秩父市の秩父神社にもこの祭神名、八意思金命を見ることが出来ます。)