YM2413

パチスロ機の音楽を鳴らすための IC。一般的に音源、特に「FM音源」と呼ばれる。初の搭載機種は不明だが、山佐テトラ筐体やアルゼ系のサンダーV以降(コンドルも?)、パイオニアの多くの機種等、幅広く採用されている。主な性能は下記の通り。

波形生成FM
オペレータOPL(L)
オペレータ数2
同時発音数FM9音 又は FM6音 + リズム5音
内蔵音色FM15、リズム5
ユーザー定義音色1

アーケードゲームで多く採用された YM2151 と違い、基本的には内蔵音色にオペレータでイロを付ける程度しか出来ないが、逆にその仕様は搭載 ROM 量を減らし、音源ドライバを簡素にする事が出来たため、限られたスペック・資源しか許されないパチスロ機で多く採用されたと思われる。しかし、元々 MSX で使用された音源であるためコアな開発者が多く存在し、ソフト LFO や演奏中のユーザー定義音色切替など、音源ドライバ性能は上がっていった。(参考:マツヤ商会の作曲者 HALぼん氏のサイト)

PCM 音源が完全に主流となった現在のパチスロ機ではあるが、今一度 FM 音源の名曲を思い出して欲しい。今のパチスロミュージックに無い、音源性能以上の感動がそこにあるだろう。
2005年07月19日(火) 22:53:17 Modified by niya_ura




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