花開院兄妹〜宵闇桜if〜 分岐a

926 :【花開院兄妹〜宵闇桜if】分岐:a「鬱展開回避小ネタ」:2012/03/24(土) 18:51:18.70 ID:+EF5TZPv

《分岐選択》
分岐a:竜二は鼻で笑った。
分岐b:竜二は眉を顰めた。


>>竜二は鼻で笑った。


「フン。古来より狐は人を騙す。賺す。誑かす。
 ――神使を名乗れば、オレが怯むとでも思ったか?」

竜二が不敵に凄めば、白狐はクスリと笑みを見せたような気がした。

「ずいぶん、無体な謂われようじゃ。だが――見事。
 羽衣狐の呪いもまた畏の発動。
 何事も畏れぬおぬしは、まだ長生きできようぞ――」


扇で口元を隠して、少々不満げに流し目を一つくれて――

「精々、気張って我らが社を再建するがよいぞ、陰陽師どの――」

パチンと緋扇を一度打ち鳴らして、一陣の風とともに白狐は姿を消した。

(――はっ。目的はソレか、灰色の物の怪め)

まったく。
ゆらが、気配が消えた庭の白い玉砂利を見下ろし

「兄ちゃん…今の…何?」

ゆらが眉根を寄せて、竜二を見上げる。
ニブい妹も僅かに、何事かを察する事ができたようだ。

「なんでもない。妖怪どもが壊しやがった京の都の復興の催促だ。――いくぞ。ゆら」

ゆらの頭を片手でわっしと掴んで、自らの部屋へと足を向けた。

「なに?」
「お兄ちゃんはとても忙しくて、とても疲れてるんだよ」

肩を揉めとでも言うのかと勝手に解釈し、ゆらは騙されているとも知らず、
おとなしく竜二について長い廊下を歩いていった。


鬼畜な兄・竜二の禁断の束縛プレイは、まだ始まったばかり――。



《バッドエンド》
2012年03月26日(月) 21:18:38 Modified by ID:P3EJOw3Z0Q




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