宝船製妖怪ゆらサンド

「お兄ちゃあん…」

呻く。
それは理性を失った甘い呻き声。
体はとうに蕩けきって、腕は体を支える力も残されていない。
下半身は犯され続け、止むことなく男根に抽出を繰り返されて、恍惚たる麻薬のような刺激を脳髄に送り込む。
意識は混濁し、朦朧としていた。

「お兄…ちゃん…」

いつもよりもずっと酷い。気持ち良すぎや…。
こんなに…されたら、うち…うち…壊れてまうわ。

顎が、男の手に取られた。
眼前にピンク色の亀頭が突き出されて、美味しそうな雄の臭いを放って濡れている。
それを認識すると、躊躇いもなく舌を伸ばした。
小さな赤い舌が亀頭を這い、舐る。
下半身の抽送は変わらず激しく、脳内麻薬たるドーパミンを送り続け、恍惚とした境地に漂っていた。

お兄ちゃん…

亀頭も竿も玉もベタベタに舐り終わり、まだ小さな唇が、ピンク色の男の亀頭を口に含んだ。
舌を絡めながら口をきつくすぼめて、前後に頭を揺らす。
口元から溢れた唾液がゆらの喉を伝い、ポタポタと甲板に零れ落ちた。

「随分、慣れているようじゃないか?」
「クゥ〜ン?」
「ああ、お前に言ったわけじゃないよ」

声の主は腕に抱えた犬に丁寧に応えてから、自らの股間に恍惚とした顔を埋めて奉仕する陰陽師の娘を見下ろした。

「この小娘、なかなか楽しませてくれるじゃないか?」

その人間の小娘の腰を抱え派手な粘着質な水音をたてて抽出を繰り返している獺祭に、同意を求める。

「イイねェ、この締めつけ。たまんねぇな。このまま成長すりゃあ、たいした上玉になるぜ?」

酒気を帯びた感嘆の溜息を吐き出し、ニヤニヤと笑みを浮かべて抱え込んでいた小柄な少女の尻を撫でた。

「で、そんなことに突っ立って見てないで、いつになったら仲間に入るつもりなのかな? 奴良組の三代目は?」

眉間に皺を入れて、同級生の娘と一時的とはいえ貴重な戦友との淫らな絡みをリクオは見ていた。

「そいつは、まだ13才だ」
「それが? 立派な成人年齢だ。問題があるかい?」

妖怪の13才は成人とされる年齢だ。

「お前さんだって、今ソコを立派におっ起ててるじゃないか」

ニヤニヤと笑い揶揄しながら、これ見よがしに腰を大きくストロークさせて獺祭が嘯く。
ゆらが玉章のモノを頬張ったまま、ひゃあと、くぐもった嬌声をあげた。

「それによ。この娘、とっくに処女じゃねぇぜ?
このちっちぇ体で、たいしたモンだ。
それに、ここまでヤったんだ。楽しまなきゃ損だぜ?」

クルリと器用に体位を入れ替え、ゆらの尻を割ってリクオに晒して見せた。

「ケツマン、お前さんがヤるかい? さすがにこっちはまだ初モノかも知れないぜ?」

「やっ…!んああぁ〜〜ッ! もう、しぬぅ…! イく…イく…!! お兄ちゃん、堪忍やぁ…ッ!」

場違いなゆらの嬌声が甲板に響く。
意識が混濁した影響か、自身を犯し責める獺祭と玉章を、兄と呼び叫んでいた。

「おうおう、イって死んじまいな。……お兄ちゃんねェ。こんなちっちぇガキの体を調教済みとか、そいつどんな鬼畜だよ」
獺祭が、クックッと喉で笑う。
「…そいつはとっくに――処女じゃねぇんだな?」

リクオは獺祭に念を押し、尋ねた。

「ああ」
「――そうかよ」

リクオが歩みを進める。
どろどろに淫蕩に溶けたゆらの前に立つ。

――ゆら、お前はオレのモノだったはずだ。
3ヒロインと銘打たれた。
リクオを巡る恋愛対象とされた存在であり、
最終的には性対象にもなりえる存在だったはずだ。

お前が先に裏切った――。
だから――優しくなんてする必要ねぇよな?


「ヒィ――…ッ!!!?」


ゆらは三人の男妖怪に、前と後ろの穴と口内を、同時に犯され使われて、とうとう失神した。

『終』
2012年10月14日(日) 13:52:22 Modified by ID:99wFBwRdlQ




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