紳士のためのNPC作成講座 実践編3
最終更新：ID:5stbIGWXTA 2011年02月27日(日) 16:45:24履歴
※参考になりそうな情報や注意点などを皆さんでどんどん追記編集してください。
Loversを動かしてみよう
ついにここまで来ました。この章では誰にでも可能なチュートリアルで自作Mod内でLoversを動作させる方法を伝授します。
当初は「学習編」から、いきなりこの章を作る予定だったのはここだけの話。エロModを取り巻く様々な事情を鑑みると、やはり他所様の記事へのリンクだけで基本部分を済ます、というわけにもいかずその結果、こんな長大に。エロModフォーラムだけでなく、OblivionModフォーラム全体に対する貢献が出来れば・・・という想いもありましたが、こんなイカくさいチュートリアルじゃ無理ですよね！まぁ、ズボン脱いで良し！正座して良し！楽園への扉はいま開かれん！！！
Lovers with PKについて
紳士の皆様には説明するまでもないとは思いますが、「Lovers with PK」は元はロシアのOblivionフォーラムで生まれたエロMODです。いくつもの海を越え、紆余曲折を経て、この大HENTAI国家「ニッポン」にやってきました。そしてその後、非常に多くの開発者、各種素材職人、対応Mod製作者、そして利用者たちによる熱い議論とたゆまぬ開発がなされ、現在の形になりました。この間にどれだけのティッシュが消費されたのかと思うと・・・それだけで胸が熱くなります。
「Lovers with PK」は非常に良く出来た基幹システムです。
自分のような駆け出しModderは弄れば弄るほどただ驚嘆するばかりです。Lovers with PKが無ければ自分がModder魔道に足を踏み外す楽しいModderライフを送ることも無ければ、このチュートリアルを作成することもありませんでした。この場を借りてLoversに関わったすべての皆様に厚く御礼申し上げます。
「Lovers with PK」の何が凄いか、と言うと「簡単に自作Mod中でえっちが行える」ということです。
本当に簡単です。簡単なだけじゃなくて安全性に関しても幾多の回避措置がなされていて、その心配りの周到さに感嘆したものです。
「このModの本当の凄さをひとりでも多くの利用者に伝えたい」
「このModを使って対応Modを作ることの楽しさをひとりでも多くの人に教えたい」
そんな気持ちでここまで至りました。
「Lovers対応Modを安易に作成できる基盤作り」はもしかしたら開発者やエロソムリエの皆様の意に反するのかもしれない、と思うこともありましたが、エロModコミュニティの更なる発展と進歩、そして「自分好みのエロModがより増えること」を願い、あえて晒さしてもらいます。以上、Lovers賛歌でした。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜本音でてたわよ
筆者からのお願い
このチュートリアルを参照している方々にここでお願いがあります。
この後に紹介されているチュートリアルを行った後でもいいので、必ず「Lovers with PK 基本システム＋拡張システム」に同梱されている各種テキスト、特に「取扱説明書.txt」と開発向け資料フォルダ内の「MOD開発者資料.txt」のふたつには何度も目を通すようにしてください。Lovers対応Mod開発に必要な知識・情報のほとんどは歴代の開発者たちが記したこれらのテキスト郡の中に存在しています。
くれぐれもこれらのテキストを参照せずに安易に質問することだけはお控えください。
コミニティにおいて開発に関する議論や意見交換が活発化することを願っていますが、安易な質問が増え、住人の皆様がその対応に追われたり、飽き飽きするような状況は決して望んでいません。もし、そのような書きこみを自分が見た場合、丁寧に「同梱テキストを読むことを進める」対応をしたうえで「質問者の尿道口、あるいは膣口からジクジクとした膿みたいなものが出てきて超慌てる悪夢を見ますように」と呪います。どうか本当にお願いします。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜ずいぶん地味ね
なお、上記の症状が現実に起きている方はすぐにパートナーとの性交渉を一切断ち、パートナーといっしょに男性は泌尿器科、女性は産婦人科に行くことを強くお勧めします。
それでは早速、Loversを使ってみましょう！
それぞれのLovers関数の処理、および詳細な説明は後ほど行います。まずは動かしてみて、その感動を体感してください。
1、CSを立ち上げ、「 LoversFirstNPC.esp 」をチェックしActive指定、さらに「 Lovers with PK.esm 」にチェックを入れる。
この操作を行うことでCS上でLoversの各機能（Lovers関数や状態フラグの設定など）が使用できるようになり、またこれらの機能を使うことで自動的に「Lovers with PK.esm」がマスターファイルとして指定されます（以後、いちいちチェックする必要なし）。
2、読み込み中、おそらく「Warning」の表示がでますが、「キャンセル」（Yes to all）を選択してスキップする。
散々スキップしてきたこのWarningウインドウの意味ですが、この場合は「マジックアイテムの○○のエフェクトが定義されてませんよ。このまま続けますか？」という警告というよりはアドバイス的なものです。その他にもモーションが設定されていない場合などでも出る模様。意図的に定義していないものが多数なのでスキップが基本です。ただし「どこでも使用設定なされてない台詞がありますよ？」といったゴミに対するアドバイスもしてくれる模様です（詳細はそのうち加筆します）。
3、起動が完了したらQuestウインドウを開いて「 AAALoversFNPC00Quest 」を選択、Topicsボタンを押す。
4、Topicリスト上の「AAALFNPCChoice01」を選択、infoリスト中の「 ぉぅいぇす。 」を選択。
5、「返答時に実行されるスクリプト」の入力欄に以下のスクリプトをコピペする。
Call xLoversCmnInitQuestInterface
set xLoversQuest.offence to Player
set xLoversQuest.defence to GetSelf
set xLoversQuest.SPos to 6
Call xLoversMainSafeStart
6、「 コンパイル 」ボタンを押す。
7、infoオプションの「 Goodbye 」をチェックする。
8、Questウインドウの「OK」ボタンを押してウインドウを閉じ、メインウインドウメニューから「ファイル→保存」。
9、Oblivionを起動し、動作するかチェックする。
バイアズーラ！バイアズーラ！バイアズーラ！らば子が！らば子が！らば子がしゃぶったよっ！！！
・・・らば子はちゃんとしゃぶってくれましたか？
「らば男に改変している」、あるいは「Playerが女性である」場合は変な状態になってるかもしれません。それは後述の解説を読んでから自力で修正してみてください。
どうでしょう？ 驚くほど簡単で、余りにもあっけないです。これがLoversなんですってばよっ！！！
ただ、実はこれはあまり推奨できる用例じゃないです。その理由は後述します。
追記(20110226)：もしかしたらコンパイルボタンを押したときに警告音が鳴り、Script Errorなるメッセージボックスが表示された方がいるかもしれません。これはOBSEを経由せずに、CSを起動したために起きた現象です。上記のスクリプトの中にある"Call"コマンドはOBSE専用ですので、CSだけではCallが使えないのです
OBSEが初耳の方や、OBSE経由でCSを起動する方法を知りたい方は、「紳士のためのNPC作成講座 準備編」中のOBSE、CSの項目や「 OblivionScriptExtenderの項」（Oblivion Wiki JP 避難所）を参照してください
とりあえず前章で入力したスクリプトがどういった処理を行っていて、どういった意味を持つのかを説明していきます。
では、一行づついってみましょう。
Callはユーザー関数を呼び出すためのコマンドです。よってこの行は「xLoversCmnInitQuestInterfaceというユーザー関数を呼び出す」という処理を行っています。その「xLoversCmnInitQuestInterface」というユーザー関数（Lovers関数）がどういう働きをするかは以下の通りです。
（Lovers v1.4_MOD開発者資料.txtより引用）
もう少し噛み砕いて説明すると「えっちの設定が収められている変数をリセット（初期化）する」というものです。「前回行ったえっち処理の設定が残っていると変なことが起きるかもしれない。だからあらかじめリセットしておく」という意味を持っています。想定した動作を確実に行うため処理前に使用することが必須とされています。「えっちの前のおまじない」と覚えておいてください。
二行目です。この行の意味はともかく、処理が自力で解らない人はまだ「見習い魔法使い」です。このチュートリアル後も前章での勉強を続けてくださいね。
解説すると「xLoversQuestに添付されたスクリプト中で宣言されているoffenceという変数にPlayerという値を代入する」という処理です。「Player」という記述が関数なのか、変数なのかは正直解りませんが、基本的に「PlayerのRefID」という意味で扱うことができます。※注1
この「xLoversQuest.〜」という変数郡は、えっちの状態（誰がどっちの立ち位置なのか、体位はどうなのか、など）を設定するためのものです。
その中のひとつ「LoversQuest.offence」は以下の意味をもっています。
（Lovers v1.4_MOD開発者資料.txtより引用）
つまり「チンコをつっこむ方」あるいは「レズプレイにおける立ち」を指定する変数です。あくまで「立ち位置」の指定であることに注意です。※注2
これら全てをまとめると「これから行うえっち処理の男側立ち位置アクターを「Player」に設定する」という意味になります。さくさく行きましょう。
三行目です。「xLoversQuestに添付されたスクリプト中で宣言されているoffenceという変数にGetSelf関数で引っ張ってきた値を代入する」という処理です。GetSelf関数は「スクリプトを参照しているObjectのRefIDを参照する」という意味の関数なので、この場合、Dialog上のスクリプトを参照している「らば子」のRefIDが格納されることになります。
そして「LoversQuest.defence」は以下の意味をもっています。
（Lovers v1.4_MOD開発者資料.txtより引用）
つまり「チンコをつっこまれる方」あるいは「レズプレイにおける猫」を指定する変数です。あくまで「立ち位置」の指定であることに注意です。※注2
これら全てをまとめると「これから行うえっち処理の女側立ち位置アクターを「らば子」に設定する」という意味になります。「らば男にしている」「Playerが女性」の場合、これらの立ち位置の設定を逆にすればいいだけの話ですね。
四行目です。「xLoversQuestに添付されたスクリプト中で宣言されているSPosという変数に6を代入する」という処理です。
そして「LoversQuest.SPos」は以下の意味をもっています。
（Lovers v1.4_MOD開発者資料.txtより引用、改変）
噛み砕いて説明すると「体位（SexPOSition！）を番号で指定する」変数です。用例では6番を指定しているので＝フェラとなります。別の体位を選択したい場合、この数字を弄ればいいわけです。これらをまとめると「体位を「フェラ」と設定する」という意味になります。
「ofence（男位置アクター指定）」「defence（女位置アクター指定）」「SPos（体位）」はえっち処理を実行する際、必ず宣言する必要がある変数（設定）です。覚えておきましょう。
ついに最後、五行目です。「xLoversMainSafeStartというLovers変数を呼び出す」という処理です。
xLoversMainSafeStartというLovers関数の意味は以下の通りです。
こうしてえっちが開始されます。
最後にこれまでの説明をまとめておきます。
これがおそらくLoversでえっち処理を行う際の必要最小限のスクリプトになると思います。
「xLoversQuest.〜」変数はここで使用した以外にも他に様々なオプション設定が存在します（受け責めの設定、着衣の設定、強姦/和姦の設定、事後ダウン状態の設定など）。
それらのオプションに関してここではあえて説明しないので新しいことを始めたくなったら「Lovers v1.4_MOD開発者資料.txt」を参照してください。
※注1） Playerという表記は非常に便利です。しかしOBSE導入環境下では以下の不具合が存在しているようです。
※注2） 「立ち位置」という解り難い表現になっているのは「受け/責め（えっちにおける優位性・主導権）」の設定が別にあるからです。「ちんぽ突っ込んでるのは男側だけど、えっちの優位は女側にある」「ちんぽ舐めさせてるのは男側だけど主導権は女側にある」といった状況をシステム側が管理できるという素晴らしい機能です。Ｍ属性もあわせ持つ自分的には非常にありがたい設定です。
「xLoversCmnIsReady」によるチェック
上記の処理を「好ましくない用例」と表現したのには訳があります。
というのも、必須とされている「xLoversCmnIsReady」関数によるチェックを行っていないからです。
このxLoversCmnIsReady関数は「えっち処理を行うアクターがえっち可能な状態かを判別して結果を返す」というもので、本来は「これからえっち処理を行うふたつのアクター」を対象に、可能状態の是非を判定し、えっち処理を行うか、えっち不可能時の処理を行うかを分岐させるために用いられます。もし、これを無視してスクリプトを組むと「えっち処理を呼び出したものの不可能だったためLoversシステムがエラーメッセージを表示する」ことで「処理が中断され、以後に予定されている処理が行われない」という結果を招きます。
この「xLoversCmnIsReady」をどう扱うかがDialog上のスクリプトでスクリプトを勉強し始めた自分の壁となりました。
というも前項であげている「OBSE上でユーザー関数を使う場合、Playerを引数として使えない」という不具合と「Dialog上のスクリプトではRef変数の宣言ができない」という制限（不具合？）のせいで、そもそも「xLoversCmnIsReadyが呼び出せない」という状態に陥ってしまったのです。
で、「xLoversCmnIsReady」を無視して組んでみたらあっさり動いた、と。
そのあと同じようにDialog上のスクリプトからえっち開始を制御していると思われる「AdultPlayPlus」を覗いたり、スクリプトに関する理解が深まったことで「xLoversCmnIsReady」が実際何を行っているかを参照したりした結果、導き出した結論が「自分が使いたい今の状況においてはこのチェックをそこまで重視する必要ないんじゃないか？」と。これが誤った、推奨できるものではないことを認識した上で続けます。
xLoversCmnIsReady関数の処理は以下のとおりです。
これらの警告文を読むといかに開発者がこのチェックが重要視しているかがよく解ります。ほんとごめんなさい。
その上で、まずDialog上のスクリプトは「対話状態」でしか呼び出されることがありません。
この前提により「Playerと対話相手が行うえっち」に限定した場合、対話状態にならない相手（や状態）とのえっち開始はありえない、ということになります。
よって対話状態が成立しない、
・対象がアクターでない → アクター以外とは対話できない
・対象がDisable状態 →Disableとは対話できない
・対象がクリーチャー →クリーチャーとは対話できない
・対象が死んでいる →死んでいる相手とは対話できない
・対象が意識不明状態 →意識不明状態の相手とは対話できない
・対象が xLoversPkrIdentifier を持っている（Ｈ中） →対話できない
・対象が xLoversPkrEquipFuncItem を持っている（着衣ディレイ中） →対話できない
これらの条件は除外されます。
そして残った「xLoversCmnIsReadyがえっち不可能と判断する」条件、
・対象が乗馬中
・対象が泳いでいる
・対象が座っている
これらの条件が発生しない状態、あるいは発生を抑止できるならば「Dialog上のスクリプト」での「Playerと会話相手が対象のえっち」に限定しては「xLoversCmnIsReadyを行わなくてもいいんじゃないか」という発想に辿り着きました。
しかし、何が起きるのか解らないのがOblivionの世界です。Modの導入によりこれらの前提が覆されることもありますし、今後のLoversの仕様変更によってこの理論が通用しなくなることも指摘されている通りです。よってxLoversCmnIsReadyを使用せずに行われるえっち処理のスクリプトは脆弱性を持ったスクリプトであることは確実です。ですが「厳密な処理にこだわるあまり、此処で足を止め、スクリプトへの理解を深めることを断念してしまう」ことの方がより大きな損失であると自分は考えます。
以上を踏まえた上でこのチュートリアルでLoversの一歩目を踏み出したModderには「現時点でxLoversCmnIsReadyを使うことに拘る必要はない。ただしそのことにより貴方のModは脆弱性（弱点、欠点）を抱える。それらにより発生する不具合を実際に体感し、必要性を認識したうえで厳密な処理ができるレベルになったら修正しようね！」と提案させてもらいます。
正解を提示することは容易いのですが、あまりにも提示しすぎるのもあれなのでこういう書き方をさせてもらいました。壮大な言い訳でした。
Loversが非常に簡単に動かせることはご理解いただけましたでしょうか？
自分はここに到達したとき、非常に感動し、興奮し、とりあえず一発抜いて落ち着かせようとするものの、次から次へとむくむくと首をもたげる妄想の数々を抑えきれなくなっていっぱいいっぱいになりました。この講座を実践してはじめて自力でLoversを動かした人が同じような状態になっていることを願っています。
本講座におけるチュートリアルはこれが最後です。ここから先必要とされる情報は貴方自信の手で探さなくてはいけません。
ただ、ここで投げ出すのはあまりにも無責任なのでいくつかの指針とヒント的なものを記しておきたいと思います。
また現在、紳士の休憩所上にLovers開発者向け資料が設置されています。こちらを参照して頂ければ自分の怪しい認識などではなく、開発者様が記した専門的で正確な知識に基づく勉強ができます。そしてLoversに対する理解が自分にとって満足のいくものになったら前者の道を辿るといいでしょう。
どちらの道を選んだとしても将来的にQuestスクリプトやObjectスクリプトの使用を避けることはできません。その際はCSWiki日本語版「Script→Script Tutorial」を参照してください。ここまでの講座を歩んできた貴方にとってはもはや余裕の内容になっていると思います。
ここで準備編で「妄想」を紙やテキストに書き殴った人はそれを開いてみてください。
書いたときに比べてどう見えますか？ 実現するために必要とされる技術などが具体性を伴ったことで以前より遠くに見えるかもしれません。「夢見すぎてた」と自嘲するかもしれません。ただそれは錯覚です。貴方は自分の妄想に対して現実的な視点を持っただけで、妄想を妄想していた当初より、遥か前方に立ったのです。
歩いていきましょう。一歩づつ。
以下はボクの作文です。
Loversの可能性における一提案
自分は言うまでも無くRPGツクール使いです、あとTRPGも大好きです。よってプログラミング系はちょっと踏み込んだ話になるとダメダメです。
現状のLovers対応Modのラインナップを見ると「エロい状況を作り出すもの」や「世界の理を改変するもの」は充実しているのですが「用意されたシチュエーションを楽しむ」といった物語的なもの、つまりクエスト系が非常に少なく、それを残念に思っています。
そこで「自分で作ってみよう！」と思い立つと同時に「RPGツクールは使えるけどCSはちょっとなぁ・・・」という人に向けたアプローチとしてこういうチュートリアルを作成しました。「NPC作成講座」であることもクエスト作りのための出発点を用意する、という狙いだったりします。
エロSS職人さんたちが一枚のSS上に描き出すエロスワールドが大好きです。
そんなシーンにゲーム中で遭遇できるMod・・・想像しただけでも勃起します。モーションやポーズModを使えば、エロいシーンそのものは作れます。が、それを有機的に動かすことはできません。Loversならそれが出来ます。クエストならばそこに至るまでや、その後も描くことができます。モーションの同期など高度な技術や難解な設定を要する部分をシステムが受け持ってくれるうえに最低限のモーションなどは「LoversIdleAnimsPriority.esp」内にパッケージしてくれています。これを利用しない手はありません。
「エロゲ的なオブビリオン」というMOD展開。RPGツクール好きの人やTRPG好きの人、ちょっとこっちに来てみないか？
さらなる可能性（Loversからの卒業）
自分はLovers大好きです。さらなる発展も願っています。ですが信者という訳ではありません。
Loversは丁寧に作られ、便利で簡単に使える初心者に優しいパッケージです。またLoversの規格に合わせて提供される「モジュール」を利用することも容易にできます。そのためこれからスクリプトを覚え、エロModderになろうという人には非常にお勧めです。ですが汎用パッケージとしての限界もあります。何が言いたいかと言うと貴方が中級・上級Modderに成長し、創作したいモノがLoverという枠を超えてしまった場合、「Loversの機能を拡張するようなアドオン」を作成するのもひとつの手ですが、「必ずしもLoversにこだわる必要はない」ということです。この場を借りて、あらゆるエロModderに敬意と感謝を表します。
これでチュートリアルは終了です。お疲れ様でした。
ですが、講座はもうちょっとだけ続きます。最終講座ではModを公開する上で必要となる準備や知識。またデバグについてやModderとユーザーさんの望ましい関係なんかに関して触れたいと思っています。ぶっちゃけ伏魔殿です、パンドラの箱です。書く前からガクブルです。ですが書きます。つづく。
スクリプト作成上で自分がした失敗談の数々を紹介予定。なにかしらの足がかりになればと思っています。
紳士のためのNPC作成講座 学習編2 | 目次| 紳士のためのNPC作成講座 学習編3
Loversを動かしてみよう 
ついにここまで来ました。この章では誰にでも可能なチュートリアルで自作Mod内でLoversを動作させる方法を伝授します。
当初は「学習編」から、いきなりこの章を作る予定だったのはここだけの話。エロModを取り巻く様々な事情を鑑みると、やはり他所様の記事へのリンクだけで基本部分を済ます、というわけにもいかずその結果、こんな長大に。エロModフォーラムだけでなく、OblivionModフォーラム全体に対する貢献が出来れば・・・という想いもありましたが、こんなイカくさいチュートリアルじゃ無理ですよね！まぁ、ズボン脱いで良し！正座して良し！楽園への扉はいま開かれん！！！
Lovers with PKについて
紳士の皆様には説明するまでもないとは思いますが、「Lovers with PK」は元はロシアのOblivionフォーラムで生まれたエロMODです。いくつもの海を越え、紆余曲折を経て、この大HENTAI国家「ニッポン」にやってきました。そしてその後、非常に多くの開発者、各種素材職人、対応Mod製作者、そして利用者たちによる熱い議論とたゆまぬ開発がなされ、現在の形になりました。この間にどれだけのティッシュが消費されたのかと思うと・・・それだけで胸が熱くなります。
「Lovers with PK」は非常に良く出来た基幹システムです。
自分のような駆け出しModderは弄れば弄るほどただ驚嘆するばかりです。Lovers with PKが無ければ自分が
「Lovers with PK」の何が凄いか、と言うと「簡単に自作Mod中でえっちが行える」ということです。
本当に簡単です。簡単なだけじゃなくて安全性に関しても幾多の回避措置がなされていて、その心配りの周到さに感嘆したものです。
「このModの本当の凄さをひとりでも多くの利用者に伝えたい」
「このModを使って対応Modを作ることの楽しさをひとりでも多くの人に教えたい」
そんな気持ちでここまで至りました。
「Lovers対応Modを安易に作成できる基盤作り」はもしかしたら開発者やエロソムリエの皆様の意に反するのかもしれない、と思うこともありましたが、エロModコミュニティの更なる発展と進歩、そして「自分好みのエロModがより増えること」を願い、あえて晒さしてもらいます。以上、Lovers賛歌でした。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜本音でてたわよ
筆者からのお願い
このチュートリアルを参照している方々にここでお願いがあります。
この後に紹介されているチュートリアルを行った後でもいいので、必ず「Lovers with PK 基本システム＋拡張システム」に同梱されている各種テキスト、特に「取扱説明書.txt」と開発向け資料フォルダ内の「MOD開発者資料.txt」のふたつには何度も目を通すようにしてください。Lovers対応Mod開発に必要な知識・情報のほとんどは歴代の開発者たちが記したこれらのテキスト郡の中に存在しています。
くれぐれもこれらのテキストを参照せずに安易に質問することだけはお控えください。
コミニティにおいて開発に関する議論や意見交換が活発化することを願っていますが、安易な質問が増え、住人の皆様がその対応に追われたり、飽き飽きするような状況は決して望んでいません。もし、そのような書きこみを自分が見た場合、丁寧に「同梱テキストを読むことを進める」対応をしたうえで「質問者の尿道口、あるいは膣口からジクジクとした膿みたいなものが出てきて超慌てる悪夢を見ますように」と呪います。どうか本当にお願いします。
ξ*ﾟ��ﾟ)ξ＜ずいぶん地味ね
なお、上記の症状が現実に起きている方はすぐにパートナーとの性交渉を一切断ち、パートナーといっしょに男性は泌尿器科、女性は産婦人科に行くことを強くお勧めします。
それでは早速、Loversを使ってみましょう！
それぞれのLovers関数の処理、および詳細な説明は後ほど行います。まずは動かしてみて、その感動を体感してください。
1、CSを立ち上げ、「 LoversFirstNPC.esp 」をチェックしActive指定、さらに「 Lovers with PK.esm 」にチェックを入れる。
この操作を行うことでCS上でLoversの各機能（Lovers関数や状態フラグの設定など）が使用できるようになり、またこれらの機能を使うことで自動的に「Lovers with PK.esm」がマスターファイルとして指定されます（以後、いちいちチェックする必要なし）。
2、読み込み中、おそらく「Warning」の表示がでますが、「キャンセル」（Yes to all）を選択してスキップする。
散々スキップしてきたこのWarningウインドウの意味ですが、この場合は「マジックアイテムの○○のエフェクトが定義されてませんよ。このまま続けますか？」という警告というよりはアドバイス的なものです。その他にもモーションが設定されていない場合などでも出る模様。意図的に定義していないものが多数なのでスキップが基本です。ただし「どこでも使用設定なされてない台詞がありますよ？」といったゴミに対するアドバイスもしてくれる模様です（詳細はそのうち加筆します）。
3、起動が完了したらQuestウインドウを開いて「 AAALoversFNPC00Quest 」を選択、Topicsボタンを押す。
4、Topicリスト上の「AAALFNPCChoice01」を選択、infoリスト中の「 ぉぅいぇす。 」を選択。
5、「返答時に実行されるスクリプト」の入力欄に以下のスクリプトをコピペする。
Call xLoversCmnInitQuestInterface
set xLoversQuest.offence to Player
set xLoversQuest.defence to GetSelf
set xLoversQuest.SPos to 6
Call xLoversMainSafeStart
6、「 コンパイル 」ボタンを押す。
7、infoオプションの「 Goodbye 」をチェックする。
8、Questウインドウの「OK」ボタンを押してウインドウを閉じ、メインウインドウメニューから「ファイル→保存」。
9、Oblivionを起動し、動作するかチェックする。
_(こ＾)､_
〃､__ﾉノ､__,ヽ
{.っ＞ ＜っﾄ､
(⌒i （千于`ｰ┴'─────┐
（O人 `ー| |
/⌒ヽ(＾う 見せられ. |
`ｧー─イ ないよ！ |
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／ / ⌒ヽ
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バイアズーラ！バイアズーラ！バイアズーラ！らば子が！らば子が！らば子がしゃぶったよっ！！！
・・・らば子はちゃんとしゃぶってくれましたか？
「らば男に改変している」、あるいは「Playerが女性である」場合は変な状態になってるかもしれません。それは後述の解説を読んでから自力で修正してみてください。
どうでしょう？ 驚くほど簡単で、余りにもあっけないです。これがLoversなんですってばよっ！！！
ただ、実はこれはあまり推奨できる用例じゃないです。その理由は後述します。
追記(20110226)：もしかしたらコンパイルボタンを押したときに警告音が鳴り、Script Errorなるメッセージボックスが表示された方がいるかもしれません。これはOBSEを経由せずに、CSを起動したために起きた現象です。上記のスクリプトの中にある"Call"コマンドはOBSE専用ですので、CSだけではCallが使えないのです
OBSEが初耳の方や、OBSE経由でCSを起動する方法を知りたい方は、「紳士のためのNPC作成講座 準備編」中のOBSE、CSの項目や「 OblivionScriptExtenderの項」（Oblivion Wiki JP 避難所）を参照してください
とりあえず前章で入力したスクリプトがどういった処理を行っていて、どういった意味を持つのかを説明していきます。
では、一行づついってみましょう。
- Call xLoversCmnInitQuestInterface
Callはユーザー関数を呼び出すためのコマンドです。よってこの行は「xLoversCmnInitQuestInterfaceというユーザー関数を呼び出す」という処理を行っています。その「xLoversCmnInitQuestInterface」というユーザー関数（Lovers関数）がどういう働きをするかは以下の通りです。
| 関数名 | xLoversCmnInitQuestInterface (Lovers v1.3.2-β0にて追加) |
| 内容 | xLoversQuest のすべての受け渡し変数をデフォルト値に初期化します |
| 引数 | なし |
| 返り値 | なし |
| 備考 | 受け渡し変数を設定する前に、必ずこの関数を呼んで初期化を行ってください。 |
もう少し噛み砕いて説明すると「えっちの設定が収められている変数をリセット（初期化）する」というものです。「前回行ったえっち処理の設定が残っていると変なことが起きるかもしれない。だからあらかじめリセットしておく」という意味を持っています。想定した動作を確実に行うため処理前に使用することが必須とされています。「えっちの前のおまじない」と覚えておいてください。
- set xLoversQuest.offence to Player
二行目です。この行の意味はともかく、処理が自力で解らない人はまだ「見習い魔法使い」です。このチュートリアル後も前章での勉強を続けてくださいね。
解説すると「xLoversQuestに添付されたスクリプト中で宣言されているoffenceという変数にPlayerという値を代入する」という処理です。「Player」という記述が関数なのか、変数なのかは正直解りませんが、基本的に「PlayerのRefID」という意味で扱うことができます。※注1
この「xLoversQuest.〜」という変数郡は、えっちの状態（誰がどっちの立ち位置なのか、体位はどうなのか、など）を設定するためのものです。
その中のひとつ「LoversQuest.offence」は以下の意味をもっています。
| 変数名 | 型 | 意味 |
|---|---|---|
| Offence | ref変数 | モーションで男(Off)側の立ち位置のアクター |
つまり「チンコをつっこむ方」あるいは「レズプレイにおける立ち」を指定する変数です。あくまで「立ち位置」の指定であることに注意です。※注2
これら全てをまとめると「これから行うえっち処理の男側立ち位置アクターを「Player」に設定する」という意味になります。さくさく行きましょう。
- set xLoversQuest.defence to GetSelf
三行目です。「xLoversQuestに添付されたスクリプト中で宣言されているoffenceという変数にGetSelf関数で引っ張ってきた値を代入する」という処理です。GetSelf関数は「スクリプトを参照しているObjectのRefIDを参照する」という意味の関数なので、この場合、Dialog上のスクリプトを参照している「らば子」のRefIDが格納されることになります。
そして「LoversQuest.defence」は以下の意味をもっています。
| 変数名 | 型 | 意味 |
|---|---|---|
| Defence | ref変数 | モーションで女(Def)側の立ち位置のアクター |
つまり「チンコをつっこまれる方」あるいは「レズプレイにおける猫」を指定する変数です。あくまで「立ち位置」の指定であることに注意です。※注2
これら全てをまとめると「これから行うえっち処理の女側立ち位置アクターを「らば子」に設定する」という意味になります。「らば男にしている」「Playerが女性」の場合、これらの立ち位置の設定を逆にすればいいだけの話ですね。
- set xLoversQuest.SPos to 6
四行目です。「xLoversQuestに添付されたスクリプト中で宣言されているSPosという変数に6を代入する」という処理です。
そして「LoversQuest.SPos」は以下の意味をもっています。
| 変数名 | 型 | 意味 |
|---|---|---|
| SPos | short | 体位モーション番号 1〜9 （UMID使用時は 10〜） 1 = 騎乗位 (のけぞり気味) 2 = 立ちバック 3 = 正常位 4 = 片足立ち 5 = 側位 6 = フェラ 7 = 騎乗位 (前屈み気味) 8 = バック 9 = 駅弁 ※ 10以上は「拡張モーション」であり、 どのファイルがインストールされているかは不定である為 xLoversCmnGetMotionNumberByUMID 関数で取得した 返り値以外を設定することは禁止です。 |
噛み砕いて説明すると「体位（SexPOSition！）を番号で指定する」変数です。用例では6番を指定しているので＝フェラとなります。別の体位を選択したい場合、この数字を弄ればいいわけです。これらをまとめると「体位を「フェラ」と設定する」という意味になります。
「ofence（男位置アクター指定）」「defence（女位置アクター指定）」「SPos（体位）」はえっち処理を実行する際、必ず宣言する必要がある変数（設定）です。覚えておきましょう。
- Call xLoversMainSafeStart
ついに最後、五行目です。「xLoversMainSafeStartというLovers変数を呼び出す」という処理です。
xLoversMainSafeStartというLovers関数の意味は以下の通りです。
| 関数名 | xLoversMainSafeStart (Lovers v1.3-[Rev09]にて追加) |
| 内容 | Ｈを開始させる。 |
こうしてえっちが開始されます。
最後にこれまでの説明をまとめておきます。
- Call xLoversCmnInitQuestInterface ：設定のリセット
- set xLoversQuest.offence to Player ：男立ち位置アクターを「Player」に設定
- set xLoversQuest.defence to GetSelf ：女立ち位置アクターを「らば子」に設定
- set xLoversQuest.SPos to 6 ：体位を「6番フェラ」に設定
- Call xLoversMainSafeStart ：Ｈ処理を開始。
これがおそらくLoversでえっち処理を行う際の必要最小限のスクリプトになると思います。
「xLoversQuest.〜」変数はここで使用した以外にも他に様々なオプション設定が存在します（受け責めの設定、着衣の設定、強姦/和姦の設定、事後ダウン状態の設定など）。
それらのオプションに関してここではあえて説明しないので新しいことを始めたくなったら「Lovers v1.4_MOD開発者資料.txt」を参照してください。
※注1） Playerという表記は非常に便利です。しかしOBSE導入環境下では以下の不具合が存在しているようです。
OBSEでユーザー関数を Call する際の引数に直接 Player を渡すと正常動作しない場合があり、現在のところ回避策が見つかっていません。Player を引数として渡したい場合は「ref変数に代入したもの」を渡してください。（「Lovers v1.4_MOD開発者資料.txt」より引用）
※注2） 「立ち位置」という解り難い表現になっているのは「受け/責め（えっちにおける優位性・主導権）」の設定が別にあるからです。「ちんぽ突っ込んでるのは男側だけど、えっちの優位は女側にある」「ちんぽ舐めさせてるのは男側だけど主導権は女側にある」といった状況をシステム側が管理できるという素晴らしい機能です。Ｍ属性もあわせ持つ自分的には非常にありがたい設定です。
「xLoversCmnIsReady」によるチェック
上記の処理を「好ましくない用例」と表現したのには訳があります。
というのも、必須とされている「xLoversCmnIsReady」関数によるチェックを行っていないからです。
このxLoversCmnIsReady関数は「えっち処理を行うアクターがえっち可能な状態かを判別して結果を返す」というもので、本来は「これからえっち処理を行うふたつのアクター」を対象に、可能状態の是非を判定し、えっち処理を行うか、えっち不可能時の処理を行うかを分岐させるために用いられます。もし、これを無視してスクリプトを組むと「えっち処理を呼び出したものの不可能だったためLoversシステムがエラーメッセージを表示する」ことで「処理が中断され、以後に予定されている処理が行われない」という結果を招きます。
この「xLoversCmnIsReady」をどう扱うかがDialog上のスクリプトでスクリプトを勉強し始めた自分の壁となりました。
というも前項であげている「OBSE上でユーザー関数を使う場合、Playerを引数として使えない」という不具合と「Dialog上のスクリプトではRef変数の宣言ができない」という制限（不具合？）のせいで、そもそも「xLoversCmnIsReadyが呼び出せない」という状態に陥ってしまったのです。
で、「xLoversCmnIsReady」を無視して組んでみたらあっさり動いた、と。
そのあと同じようにDialog上のスクリプトからえっち開始を制御していると思われる「AdultPlayPlus」を覗いたり、スクリプトに関する理解が深まったことで「xLoversCmnIsReady」が実際何を行っているかを参照したりした結果、導き出した結論が「自分が使いたい今の状況においてはこのチェックをそこまで重視する必要ないんじゃないか？」と。これが誤った、推奨できるものではないことを認識した上で続けます。
xLoversCmnIsReady関数の処理は以下のとおりです。
| 関数名 | xLoversCmnIsReady (Lovers v1.3β4にて実装) |
| 内容 | 指定アクターが今すぐＨを開始できる状態かを調べる |
| 引数 | me:ref 対象アクターRef |
| 返り値 | ok:int 0=できない / 1=できる |
| 備考 | 対応MOD側で Call xLoversMainSafeStart でＨを開始させる前の段階で 必ずこの関数の返り値が 1 であることを確認してください!! 確認せずに連続Ｈなどを行うと動作を保証できません（不具合が起きます）。 「攻め側」「受け側」両名に対して確認する必要がある点をお忘れなく。 判定材料の詳細は以下の通りです。 ・対象がアクターである ・対象がDisable状態ではない ・(クリーチャー許可フラグがOFFの場合)対象がクリーチャーではない ・対象が死んでいない ・対象が乗馬中ではない ・対象が泳いでいない ・対象が座っていない ・対象が意識不明状態ではない ・対象が xLoversPkrIdentifier を持っていない（Ｈ中ではない） ・対象が xLoversPkrEquipFuncItem を持っていない（着衣ディレイ中ではない） 【！！注意！！】 この関数を「H開始の為の判定」でなく、「単なる上記の判定の集合体」 という意味で使ってしまう事のないように気をつけて下さい！ Loversの更新や拡張により中の実装は変動します。この関数で得られる情報の 意味はあくまで「指定アクターが現在フレームでLoversのH開始が出来るかどうか」だけです。 |
これらの警告文を読むといかに開発者がこのチェックが重要視しているかがよく解ります。ほんとごめんなさい。
その上で、まずDialog上のスクリプトは「対話状態」でしか呼び出されることがありません。
この前提により「Playerと対話相手が行うえっち」に限定した場合、対話状態にならない相手（や状態）とのえっち開始はありえない、ということになります。
よって対話状態が成立しない、
・対象がアクターでない → アクター以外とは対話できない
・対象がDisable状態 →Disableとは対話できない
・対象がクリーチャー →クリーチャーとは対話できない
・対象が死んでいる →死んでいる相手とは対話できない
・対象が意識不明状態 →意識不明状態の相手とは対話できない
・対象が xLoversPkrIdentifier を持っている（Ｈ中） →対話できない
・対象が xLoversPkrEquipFuncItem を持っている（着衣ディレイ中） →対話できない
これらの条件は除外されます。
そして残った「xLoversCmnIsReadyがえっち不可能と判断する」条件、
・対象が乗馬中
・対象が泳いでいる
・対象が座っている
これらの条件が発生しない状態、あるいは発生を抑止できるならば「Dialog上のスクリプト」での「Playerと会話相手が対象のえっち」に限定しては「xLoversCmnIsReadyを行わなくてもいいんじゃないか」という発想に辿り着きました。
しかし、何が起きるのか解らないのがOblivionの世界です。Modの導入によりこれらの前提が覆されることもありますし、今後のLoversの仕様変更によってこの理論が通用しなくなることも指摘されている通りです。よってxLoversCmnIsReadyを使用せずに行われるえっち処理のスクリプトは脆弱性を持ったスクリプトであることは確実です。ですが「厳密な処理にこだわるあまり、此処で足を止め、スクリプトへの理解を深めることを断念してしまう」ことの方がより大きな損失であると自分は考えます。
以上を踏まえた上でこのチュートリアルでLoversの一歩目を踏み出したModderには「現時点でxLoversCmnIsReadyを使うことに拘る必要はない。ただしそのことにより貴方のModは脆弱性（弱点、欠点）を抱える。それらにより発生する不具合を実際に体感し、必要性を認識したうえで厳密な処理ができるレベルになったら修正しようね！」と提案させてもらいます。
正解を提示することは容易いのですが、あまりにも提示しすぎるのもあれなのでこういう書き方をさせてもらいました。壮大な言い訳でした。
- 追記）個人的には、xLoversCmnIsReadyにおける警告の数々はより自由な状態（NPCが自発的に動いてえっちしようとしたり、強制的に割り込んでくるえっちなど。当然Dialog上のスクリプトだけでは制御しきれない処理）を想定して書かれているような気がします。そういったModに挑む人はこの警告を真摯に受け止め、必ずチェックを前提としたスクリプトを構築してください。
- Dialog上からxLoversMainSafeStartから呼ぶことに関する注意 ：本講座では、より簡易にLoversを動作させるためにDialog上のスクリプトからxLoversMainSafeStartを呼び出す方法を紹介しましたが、ほとんどのLovers対応Modはこのような処理をやっていません。直接的な原因は判明しなかったのですが、この「Dialog上のスクリプトからxLoversMainSafeStartを呼び出す方法が動作しない」というバグ報告を頂きました。「チュートリアルどおりにやったのに動かない」という人はこの可能性があります。またModを作成する場合、将来的にはこの方法を避けるのも検討しておいてください。手っ取り早いのは「xLoversMainSafeStart」を呼び出すだけのユーザー定義関数を作成することです。このチュートリアルの内容だけでは作成できませんが。
Loversが非常に簡単に動かせることはご理解いただけましたでしょうか？
自分はここに到達したとき、非常に感動し、興奮し、とりあえず一発抜いて落ち着かせようとするものの、次から次へとむくむくと首をもたげる妄想の数々を抑えきれなくなっていっぱいいっぱいになりました。この講座を実践してはじめて自力でLoversを動かした人が同じような状態になっていることを願っています。
本講座におけるチュートリアルはこれが最後です。ここから先必要とされる情報は貴方自信の手で探さなくてはいけません。
ただ、ここで投げ出すのはあまりにも無責任なのでいくつかの指針とヒント的なものを記しておきたいと思います。
- 俺の作りたいものにはこれで十分だ！
- まだだ、まだ足りんよっ！
また現在、紳士の休憩所上にLovers開発者向け資料が設置されています。こちらを参照して頂ければ自分の怪しい認識などではなく、開発者様が記した専門的で正確な知識に基づく勉強ができます。そしてLoversに対する理解が自分にとって満足のいくものになったら前者の道を辿るといいでしょう。
どちらの道を選んだとしても将来的にQuestスクリプトやObjectスクリプトの使用を避けることはできません。その際はCSWiki日本語版「Script→Script Tutorial」を参照してください。ここまでの講座を歩んできた貴方にとってはもはや余裕の内容になっていると思います。
ここで準備編で「妄想」を紙やテキストに書き殴った人はそれを開いてみてください。
書いたときに比べてどう見えますか？ 実現するために必要とされる技術などが具体性を伴ったことで以前より遠くに見えるかもしれません。「夢見すぎてた」と自嘲するかもしれません。ただそれは錯覚です。貴方は自分の妄想に対して現実的な視点を持っただけで、妄想を妄想していた当初より、遥か前方に立ったのです。
歩いていきましょう。一歩づつ。
以下はボクの作文です。
Loversの可能性における一提案
自分は言うまでも無くRPGツクール使いです、あとTRPGも大好きです。よってプログラミング系はちょっと踏み込んだ話になるとダメダメです。
現状のLovers対応Modのラインナップを見ると「エロい状況を作り出すもの」や「世界の理を改変するもの」は充実しているのですが「用意されたシチュエーションを楽しむ」といった物語的なもの、つまりクエスト系が非常に少なく、それを残念に思っています。
そこで「自分で作ってみよう！」と思い立つと同時に「RPGツクールは使えるけどCSはちょっとなぁ・・・」という人に向けたアプローチとしてこういうチュートリアルを作成しました。「NPC作成講座」であることもクエスト作りのための出発点を用意する、という狙いだったりします。
エロSS職人さんたちが一枚のSS上に描き出すエロスワールドが大好きです。
そんなシーンにゲーム中で遭遇できるMod・・・想像しただけでも勃起します。モーションやポーズModを使えば、エロいシーンそのものは作れます。が、それを有機的に動かすことはできません。Loversならそれが出来ます。クエストならばそこに至るまでや、その後も描くことができます。モーションの同期など高度な技術や難解な設定を要する部分をシステムが受け持ってくれるうえに最低限のモーションなどは「LoversIdleAnimsPriority.esp」内にパッケージしてくれています。これを利用しない手はありません。
「エロゲ的なオブビリオン」というMOD展開。RPGツクール好きの人やTRPG好きの人、ちょっとこっちに来てみないか？
さらなる可能性（Loversからの卒業）
自分はLovers大好きです。さらなる発展も願っています。ですが信者という訳ではありません。
Loversは丁寧に作られ、便利で簡単に使える初心者に優しいパッケージです。またLoversの規格に合わせて提供される「モジュール」を利用することも容易にできます。そのためこれからスクリプトを覚え、エロModderになろうという人には非常にお勧めです。ですが汎用パッケージとしての限界もあります。何が言いたいかと言うと貴方が中級・上級Modderに成長し、創作したいモノがLoverという枠を超えてしまった場合、「Loversの機能を拡張するようなアドオン」を作成するのもひとつの手ですが、「必ずしもLoversにこだわる必要はない」ということです。この場を借りて、あらゆるエロModderに敬意と感謝を表します。
これでチュートリアルは終了です。お疲れ様でした。
ですが、講座はもうちょっとだけ続きます。最終講座ではModを公開する上で必要となる準備や知識。またデバグについてやModderとユーザーさんの望ましい関係なんかに関して触れたいと思っています。ぶっちゃけ伏魔殿です、パンドラの箱です。書く前からガクブルです。ですが書きます。つづく。
スクリプト作成上で自分がした失敗談の数々を紹介予定。なにかしらの足がかりになればと思っています。
- スクリプトドアの失敗 ：建物内から外にでたらイベントフラグがオフになるよう建物の出入り口のドアにスクリプトを仕込んでみようと思いました。ただ、ドアはスクリプトを添付するとドアとしての機能が消滅してしまいます。よってドアのスクリプトにドアとしての機能も追加。アクティベイトすると「Player」を外に転送するようにしました。動作しました。これで安心と思ったとき、中にいたNPCがそのドアをアクティベイトしました。CTD起こしました。気を取り直して「アクティベイトしたObject」が転送されるようにスクリプトを書き直しました。「ガチャ」という音も用意しました。これで中に閉じ込められていたNPCも外にでれるようになりました！安心してその場を離れたのですが、後ほど全然違う場所で「ガチャ」という音と共にCTD。遠く離れていてもNPCは動いているということを認識した瞬間でした。
- I HAVE NO GREETING ：おそらくスクリプトを弄りはじめたら誰もが通る道。「NPCから話しかけてくる」という方法で「GREETING以外のトピックで会話開始させる」場合、StartConversation関数を使うわけですが、StartConversation関数で指定したトピック中に「あてはまる条件のInfoがひとつも存在しない」場合、NPCはこの台詞を話します。条件分岐の管理こそスクリプト作成の本質であることを痛感するでしょう。あとこのStartConversationは「呪い」ともいえる仕様で。起動すると対象に話かけるまで地の果てまで追いかけてくるので「製作者が意図しない状況」を作りやすいです。たぶん睡眠NPCに話かけてきたときと同じ処理なんで神経質になるのもあれだと思いますけどね。
紳士のためのNPC作成講座 学習編2 | 目次| 紳士のためのNPC作成講座 学習編3
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