OKRRの運転ボードとして「ホイホイ」と称する小モジュールをいくつか作ってきました。(ホイホイ詳細はこちら)
2010年の11月に接続部分をカトーのユニジョイナーに変更して、設置もホイホイらしくなりました。
既に一部のボードには試験的にバラストを散布したり草地を作ったりしていますが、ジョイナー工事と並行して全ボードにシーナリーをつけることにしました。
490Rボードのうち2枚にはバラスト散布から興が乗った勢いで地面ができています。
さらに、今回のスタティックグラスアプリケータ自作の関係で1枚はスタティックグラスを植栽しました。
同じ場所からの写真がないのですが、植栽前と後が判る写真です。
Pastureを植栽しただけでも見栄えがしますが、今回、下草を生やしてみると不自然さが一気に解消します。
基本方針としては、バラストと地面の表現、彩色。高い樹木は移動や保管が難しくなるために植栽せず、草地を作る。ぐらいでしょうか。
樹木はスケールで作ると高さ5・60cmにもなってしまうので固定レイアウトでもない限り困難ですね。別に持ち歩くことはできそうですが。。。
道路や切り株、現場の撤去後など背の高くならないストラクチャーなどで雰囲気づくりができればと考えています。
4枚作成した490Rモジュールのうち2枚は、表面を明るい色にしてバラストを撒いた状態でした。運転ボードなのでこのぐらいでいいか?とも思っていましたが、他の2枚に地面を作ってみると大いに見劣りしてしまい、やっぱり全体にある程度のクオリティが必要、残る2枚にも地面まで作成します。
簡単に手順を…
まずは施工前
地面の見える部分にプラスター…一部にモーリンのシーナリーサンドを使用、大部分はTOMIXのシーナリープラスターに茶色のパウダー(鋸屑?)を混ぜたもの
草地になる部分の下ごしらえ(地面が透けて見えても違和感がないように緑のパウダーを撒いています)
モーリンのシーナリーサンドは水を混ぜるだけで簡単ですし乾燥も緩やかで作業性が良いのですがコストがかかります。シーナリープラスターにパウダーを混ぜていますが、こちらはシーナリーサンドの半分以下のコストしかかかりません。パウダー(鋸屑)を混ぜるだけで硬化速度が緩やかになって作業性が上がります。以前、内田洋行から出ていた「地形の素」という商品がありました。内容はプラスターと鋸屑を混ぜるようになっていて、プラスター単独よりずっと作業性が良いものでした。「地形の素」はいつのまにか店頭から姿を消しているため、今回のような混ぜ物を使った次第です。
中央に見える地面には大き目のクラッシャブルストーン(モーリン)を埋め込んでいます。
このあとは、SilflorのPastureを少々貼りつけて高さ方向にアンジュレーションを付け、周囲にグラスを散布するといった手順で進める予定です。
で、切り株回りはどうアレンジしますかね。
2010.12.1
さらに地面の造成を進めます。
バラスト、レールの側面、地面をスプレーで塗装、礫を含んだ地面に草が生えている様子にしました。
最初は背の高い草。10mmぐらいの高さになるSilflorのPastureを小さく切って貼り付けます。10mmということはスケールでは50cmぐらいの草、膝上ぐらい。分け入るのはちょっと・・・というぐらいの丈ですね。
カーブの内側にスタティックグラスを植栽した様子です。
左側から進めて右側の草地を作り終わった様子です。
Nochの6mmグラスが見えています。右側手前の草地にアースを挿しこみ、茶漉しアプリケーターで撒いています。
アースの鋲から半径15cmぐらいが静電気を帯びるようで、マットメディウムを塗布していない場所でも草が立ちあがります。(勿論、アプリケータを離すと倒れますが)
モジュールの継ぎ目部分はこんな感じです。
塗装することでユニトラックを使ったジョイント部分は目立たなくなりました。この部分だけ枕木が短いのだけど、さして気にはなりませんね。
草丈の高い部分と後から撒いたグラス部分も自然につながっています。
アップです。
グラスは先に4mmを撒いてベースを作り6mmで仕上げています。
色も枯れ草色も含めて3色を取り混ぜて撒いていますが、枯れ草色は目立つものの他はどれを撒いても似たような雰囲気です。
それでも、シーナリーグラスを切って作ったグラスに比べて色が鮮やかで、晩夏のグラスでもかなりビビッドですね。
グラスはNochとSilflorを買いました。Nochの草は全体にサラサラで固まっていないためとても使いやすいですね。
このモジュールが完成しました。
真上から
2010.12.04
茶漉しアプリケーターを作ってから草ばかりになっているので、ちょっと戻ってバラストと地面の関係など。
ホイホイに使っているバラストはモーリンのクラッシャブルストーン0.8-2.0mmとクラフトサンド1.0-2.5mmライトグレーです。
どちらがどちらということでもないのだけど、クラフトサンドの方が角ばって新しく撒いたバラストという雰囲気になりますね。
ここのバラストはクラフトサンド
本線系の線路ではない、というか、目一杯ローカルな線路を表現しているのでバラストはとても薄く撒いてます。
枕木が完全に露出する深さを基本にしています。
この程度ですね。
シーナリーサンドで枕木の外側ぐらいから先を砂に埋めてしまってます。塗装するとほとんど土に埋まった枕木になります。
さらに、乾いた砂地にレールを敷いている雰囲気にするため、一部ではバラストが完全に砂に埋まる部分もあります。
それでも、バラストは枕木より高くならないので、砂の上に枕木が出る感じです。
逆光で見ると線路の下に隙間が見える程度
この部分の砂はモーリンのリアルサンドを使っています。
ちょっと不揃いな粒子がいい雰囲気です。
プラスターとリアルサンドの違いはこんな感じです。
右上側がプラスター部分(トミーのシーナリープラスターに鋸屑のパウダーを混ぜてます)、左下側がリアルサンドです。
プラスターの不自然なひびを埋めるのにちょうどいいですし、不揃いなリアルサンドは雰囲気がでてきます。
今回、90度4枚の490Rモジュールですが、サンド系の素材をいくつか試したせいで地面の色が不揃いになってしまいました。
そこで、このリアルサンドの部分も含め、乾燥後草撒き前に水彩絵具で調色しています。
2010.12.07
490Rモジュールを4つつなげたエンドレスを走らせました。
画面をダブルクリックすると別画面で見られます。
4つのモジュールの色合いを合わせるのがちょっとややこしかったですね。
スパイクに途中からHO用を使ったのだけど83番レールには合わなかったようで若干干渉します。
次回からはマイクロエンジニアリングのフレキかFastTracksのレールキットを使うことにしたので、走行音など改善される見込みです。
最後に、ダージリンヒマラヤン鉄道のボールドウィンの音を被せてみました。
結構いい感じですね。このくらいの音が出ればいいのだけどね。
この項終了です。
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