On30鉄道模型、アメリカンな森林鉄道OKリバー鉄道の活動を記録します。OKリバー鉄道はOKリバー沿岸に広がる森林地帯に延びる鉄道で、支流ごとの支線や伐採前線から下流の製材所まで縦横に路線が延びています。モデルは各支線、ジャンクションを数名のメンバーで楽しんでいます。2006.3開設

シーナリー:ホイホイのお化粧 2

1.高低差のあるホイホイ


ロギングの運転ではやっぱり高低差のある路線を走らせたいものです。
ホイホイの性格上、勾配をつけたモジュールで運転、維持、運搬を安定して行うのはなかなか難しい問題です。

2010年の12月現在、ホイホイのベースは高さ30mm一種類だけですが、中間の15mmベースを考えているところです。
30mmのホイホイで上下に勾配を付けるとなると、1つのモジュールの厚さは60mmほどになってしまい、運搬や保管に支障がでてきそうです。(いま1セットだけ作っていますが)
スイッチバックやループなど、ベースを持ち上げる方法などしばらく検討するとして、当面はロギングらしさのあるモジュールとして、高低差を感じさせるシーナリーを習作してみたいと思います。

まずは、同じ30mmベースで高低差のあるシーナリーとして川を作ることにしました。

2.15mmベースに30mmのレール高


ホイホイで実現できる川は、川といってもほんの小川程度になります。(当たり前かー)
運搬を考慮すると川底ですら15mmベースの上になってしまうので、線路との高低差は15mm+路盤と線路(約10mm)=25mmです。
実物換算1mちょっとですね。

模型では川底=水面になるので水面から1mほどの高さをレールが通ることになります。
当然、大がかりなティンバートレッスルなんてありえません。

構造としては、15x10mmの角材を長手方向のベースにして、路盤用に短辺に同じ15x10mm角材を渡し、路盤となるベニヤ板を川の部分だけ長手方向のベースに固定、そのほかは短辺に渡したベース(30mm高)に固定します。


レールは借り置きです

白い部分が水面となる部分、ベニヤの上にプラシートを接着しています。
水底の絵を描くために真っ白のベースが必要ですからね。

川岸の部分は発砲スチロールで地形を作り、その上から木粉粘土という軽い紙粘土で地面を造成しています。
ちょっとしたアクセントにコルクで岩を表現したりしていますが、遊び程度ですね。


地面の造形まで

レールはまだ借り置きです。橋脚と土止め、すべて木製にしました。
橋げたも5mm角材を渡しただけの簡易な構造です。

土止めは4mm丸棒で丸太をそのまま並べた雰囲気にしています。ま、小技程度^^;

この後は、川底の表現の前に川岸をある程度まで作らないといけません。
川底のお絵かきがあるのでレールの固定はその後になります。

2010.12.14-16

3.小川を作る


このボードのハイライトとなる小川。なんで突然小川なのかというと、マットメディウムが底をついたので通販で300mlのカップ入りを買うついで、というか送料がもったいないのでついでにグロスポリマーメディウムとジェルメディウムを300mlカップで購入することに。。
ということで、買ったら使いたくなるもの・・・せっかくなので川を作ることにしたという次第です。

 
河川敷部分を簡単に造作しました

通常の手順とは逆になってしまいましたが、橋の構造上取り付けてしまうと川が描けないので、河川敷から先に造成です。
川の流れとなる部分が白いので変な感じですが、その白い部分にも石を置いたりします。
河原のゴロタ石も川の中の大きな石もモーリンのクラッシャブルストーンを使いました。河原に置いた大石はそのままだけど、流れの中にある石は下面を平らに削っています。昔あったウォーターラインシリーズの船のように、水面から下はありません。
クラッシャブルストーンはロウ石のように柔らかい材質なのでヤスリで簡単に削ることができて、こんな時にはとても便利です。

岸はリアルサンドを振りかけて土にしました。
この上からグラスを撒く予定なのでちょっと適当です。

少ーし間延びしているので河原や石を増やし、いよいよ川の描画です。


川底をある程度描いてグロスポリマーメディウムを一塗りしたところです。

まずは川底や水に沈んだ石を茶系のアクリル塗料で描いていきます。水に濡れると岸辺より濃い色になりますが、濃くなり過ぎないように注意します。
そして、水底に石や深み、砂地などがあるように濃淡を変えたり、サンドイエローやらダークアース、バフなどを使って、一様にならないように筆を叩くような感じに描きました。

水の表現は、水底の色が溶けださないように、アクリル塗料の上から水彩で着色しました。
川ですから基本は緑です。水深がある場所は濃い緑、浅い場所は無色に近い緑が基本です。また、深みの周囲では青空が写り込んで青っぽい色合いになったりします。
流れのある場所の水は透明で、淀みは緑っぽくなります。そして、水質によっては綺麗な流れの場所で空の青を反射して水色がちになったりします。
さらに、水草が繁茂している場所では草色に見える流れもあります。

ま、この辺りは好みです。適当にチョイスして川らしく。
私は水色の川はいまひとつ好きではないもので、全体に緑っぽくなりました。


グロスポリマーメディウム数回、ジェルメディウムまで

グロスポリマーメディウムはちょっとでも厚塗りをするとひびが入ってしまいます。
一回目はさっと、絵具が溶けない程度に塗って、そこから何度か水の雰囲気になるまで塗り重ねます。
幸い、乾くのが速いので上流から下流へ塗り進めるうちに上流は乾いてくれます。

一回目のメディウムが乾いたところで水深の表現を追いこみました。
カラーは緑と青の溶剤系の塗料を使いました。
塗料はごく薄く溶いて効果を確かめながら塗り重ねます。

最後に、水の深さを感じるようになったらジェルメディウムで流れを表現します。


泡はまだ描いていません(メディウムが完全に乾いてからになります)

流れにある石や水に沈んだ石、水深や水底の様子によって水面が盛り上がり、そこに波がたって所々に白い泡が見えたりします。
現状で泡は描いてませんが、光の辺り具合で波の様子が見えて実感的になりました。

橋脚を借り置きしてみました。




影の写り込みがいい感じです

ジェルメディウムはまだ固まっていません。しばらく中断。
その間に橋脚の塗装ですかね。

続く
2010.12.18まで


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