11610.偶然の一致? (EAH)

◆ 11610. 偶然の一致? [北斗星] 2007/01/22 20:52
  ┗ 11615. Re: 偶然の一致? [浮気者パーヤン] 2007/01/23 09:36
  ┗ 11616. 自然と一致♪ [ちゅん] 2007/01/23 10:25
    ┗ 11618. 昔の人は苦労した? [SHA] 2007/01/23 16:17
      ┗ 11619. 投稿者削除 [ ] 2007/01/23 17:44
      ┗ 11620. 先達に感謝〜☆ [ちゅん] 2007/01/23 17:44
  ┗ 11622. 訳語もあり、偶然の一致もあり…のようです [ヨシカワ] 2007/01/23 21:05
    ┗ 11629. Re: 訳語もあり、偶然の一致もあり…のようです [ちゅん] 2007/01/23 23:14
  ┗ 11623. 明治期の「翻訳語」について [ヨシカワ] 2007/01/23 21:05
    ┗ 11624. Re: 明治期の「翻訳語」について [大西泰斗] 2007/01/23 21:38
      ┗ 11626. Re: 明治期の「翻訳語」について [ちゅん] 2007/01/23 22:00
      ┗ 11642. ヘビに魅入られた「bird」 [ヨシカワ] 2007/01/24 20:44
        ┗ 11646. Re: ヘビに魅入られた「bird」 [大西泰斗] 2007/01/25 13:37
          ┗ 11647. ...like a rabbit fascinated WITH a snake... [ちゅん] 2007/01/25 13:57
    ┗ 11627. Re: 明治期の「翻訳語」について [ちゅん] 2007/01/23 22:08
    ┗ 11628. Re: 明治期の「翻訳語」について [北斗星] 2007/01/23 22:30
      ┗ 11630. Re: 明治期の「翻訳語」について [おいす] 2007/01/23 23:32
        ┗ 11643. 「漢字仮名混じり文」贔屓の方におすすめの本 [ヨシカワ] 2007/01/24 20:58
          ┗ 11645. Re: 「漢字仮名混じり文」贔屓の方におすすめの本 [おいす] 2007/01/24 22:41
      ┗ 11644. Re: 明治期の「翻訳語」について [ヨシカワ] 2007/01/24 21:15


11610. 偶然の一致? [北斗星] 2007/01/22 20:52

a grass-roots movement:草の根運動
a bolt from the blue:晴天の霹靂(へきれき)
a landslide victory:地滑り的勝利
make waves:波風を立てる(事を荒立てる)
ここ最近で気になった単語です。日本語と英語の偶然の一致にしては出来すぎだと思います。私はこれらは英語が日本に輸入されたと思うのですが、皆さん如何ですか?英語を元ネタに日本語化されたケースは多いのでしょうか?詳しい方がいれば、教えてください。


11615. Re: 偶然の一致? [浮気者パーヤン] 2007/01/23 09:36

起源が似てるだけじゃないかなぁ。


11616. 自然と一致♪ [ちゅん] 2007/01/23 10:25


>私はこれらは英語が日本に輸入されたと思うのですが、皆さん如何ですか?
>詳しい方がいれば、教えてください。

詳しくありませんが、多分、違うと思いますよ。
ヒトの感じる感覚は、言語が異なっても同じものがかなり多い、
ということだと思っています。


11618. 昔の人は苦労した? [SHA] 2007/01/23 16:17

>ヒトの感じる感覚は、言語が異なっても同じものがかなり多い、
>ということだと思っています。

明治時代のインテリ層は、頑張って日本語訳に置き換えて言葉や概念を輸入していたので、日本語だと思って使っている言葉の中にも、そのころ輸入された言葉が紛れ込んでいるかもと思っています。

「金にものを言わせる」という言い回しが、「money talks」の直訳か、もともとに日本語なのか、気になっています。


11619. 投稿者削除 [ ] 2007/01/23 17:44



11620. 先達に感謝〜☆ [ちゅん] 2007/01/23 17:44


>明治時代のインテリ層は、頑張って日本語訳に置き換えて言葉や概念を輸入していたので、日本語だと思って使っている言葉の中にも、そのころ輸入された言葉が紛れ込んでいるかもと思っています。

なるほど。あるかもしれませんね。

【成分】 ingredientあるいはconstituentの訳語。明治時代に一般化した。
【分泌】 secretionの訳語。
【有機体】 organismまたはorganic bodyの訳語。
【要素】 英語factorの訳語。
(「明治の言葉辞典」(東京堂出版より))
http://www.geocities.jp/kacham21/onepoint.html

>「金にものを言わせる」という言い回しが、「money talks」の直訳か、もともとに日本語なのか、気になっています。

結構たくさんありそうですね。


11622. 訳語もあり、偶然の一致もあり…のようです [ヨシカワ] 2007/01/23 21:05


>
面白そうなので、ちょっと調べてみました。
「草の根」と「地滑り的勝利」は英語の訳語、「青天の霹靂」は偶然の一致のようですね。「波風を立てる」は不明ですが、たぶん、ちゅんさんがお書きのように“ヒトの感じる感覚は、言語が異なっても同じものがかなり多い”ことによる類似だと思います。

草の根
http://www.spf.org/jiten/ka.html#14
青天の霹靂
http://www.eigo21.com/etc/kimagure/z152.htm
地滑り的勝利
http://www.jiyu.co.jp/GN/cdv/backnumber/200509/top...


11623. 明治期の「翻訳語」について [ヨシカワ] 2007/01/23 21:05


>
>明治時代のインテリ層は、頑張って日本語訳に置き換えて言葉や概念を輸入していたので、日本語だと思って使っている言葉の中にも、そのころ輸入された言葉が紛れ込んでいるかもと思っています。

“紛れ込んでいる”というよりも、もはや、明治期に「輸入」された言葉/概念を使わずに日本語を話すことも綴ることも不可能という感じでしょうね。
「社会・個人・近代・美・恋愛・存在・自然・権利・自由・彼/彼女」。以上、すべて明治期の翻訳語だそうです。そのあたりの事情に興味のある方は、この本をどうぞ。

『翻訳語成立事情』(柳父 章著、岩波新書)
http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN...

また、和製漢語についての興味深い情報が、以下のWeb Siteにのっていました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/和&e...
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/bungaku...


11624. Re: 明治期の「翻訳語」について [大西泰斗] 2007/01/23 21:38

>よしかわさん
 ありがとうございました。僕は本でも使ったラッセルの一節
 ...like a rabbit fascinated by a snake... と「ヘビに魅入られた蛙」という2つの言い回しに興味をもっています。少なくとも慣用句として英語にはない表現ですが、本当に無関係なんだろーか。それくらい似てますよね。


11626. Re: 明治期の「翻訳語」について [ちゅん] 2007/01/23 22:00


>>よしかわさん
> ありがとうございました。僕は本でも使ったラッセルの一節
> ...like a rabbit fascinated by a snake... と「ヘビに魅入られた蛙」という2つの言い回しに興味をもっています。少なくとも慣用句として英語にはない表現ですが、本当に無関係なんだろーか。それくらい似てますよね。

rabbitより蛙の方が適切ですね。そのひと偉い♪
ってか、snakeはニシキヘビ級なわけか。


11627. Re: 明治期の「翻訳語」について [ちゅん] 2007/01/23 22:08


>“紛れ込んでいる”というよりも、もはや、明治期に「輸入」された言葉/概念を使わずに日本語を話すことも綴ることも不可能という感じでしょうね。

ヨシカワさん、こんばんは。
福地桜痴や福澤諭吉が訳語を作っていた話は有名ですもんね。
でも、ツリートップにあったような、
ちょっとした言い回しまで、欧米から入ってきてたとなると、
なんだかちょっと残念な気もします。
でも、ひょっとすると、
中国→欧州→日本、のような長旅をした言葉もあるかも知れませんね。
ご紹介頂いた本は買ってみようと思います。
ありがとうございます。


11628. Re: 明治期の「翻訳語」について [北斗星] 2007/01/23 22:30

ヨシカワさんを始め、皆さんの沢山のご意見ありがとうございました。また貴重な資料を見せて頂きました。成る程、まさに偶然の一致も一部にはあるみたいですが、明治時代のインテリ層(または当時のマスコミを含めて)達が外来語をうまく日本語に当てはめてそれを好んで使っていったのでしょうか、それが造語になり、次第に日本語に馴染んでいったのも沢山あるみたいですね。科学、技術的な言葉は外来語からの造語が多いのは分かっていましたが、慣用句、社会、一般文化まで外来語からの造語が浸透しているとはあまり今までは考えませんでした。明治時代における先達は外国の文化、思想、考え方について強い憧れがあり、日本への導入と解釈に貪欲だったということですね。


11629. Re: 訳語もあり、偶然の一致もあり…のようです [ちゅん] 2007/01/23 23:14


>面白そうなので、ちょっと調べてみました。

ありがとうございます。
言われてみれば、「草の根」運動はともかく、
「地滑り的勝利」はイマイチだもんな。
明らかに大和言葉ではないですね。
「雪崩式勝利」とか思い付かなかったのかな〜。
ブレーンバスターじゃねぇっての。
なら「土石流状勝利」「山津波型勝利」「勝利決壊風味」とか(笑)。


11630. Re: 明治期の「翻訳語」について [おいす] 2007/01/23 23:32

横レス失礼しますm(_ _)m

>明治時代における先達は外国の文化、思想、考え方について強い憧れがあり、日本への導入と解釈に貪欲だったということですね。

強い憧れももちろんあったのでしょうが、その背景には政治経済的な要因も少なからず存在したように思います。

話し言葉である「やまとことば」しかなかった日本において、古くは大国であったお隣の中国から文化(その一が書き言葉としての漢字)・政治経済を輸入し、近代には「脱亜入欧」という言葉に見られるように、帝国主義時代における生き残りを賭けて欧米の文化・政治経済を取り込んでいきました。

島国でありながら他国の文化をうまい具合に取り入れるというところに日本の古来からのよさがあることはみなさんご存知のようによく言われています(といっても、外国の人には必ずしもそのようには思われていないようですが)。過去の英知の賜物であるこの漢字仮名混じり文に少しずついつくしみを覚えている今日この頃です。

…自分勝手な発言ですみません。

ちなみに広辞苑には

いっせきにちょう【一石二鳥】
(to kill two birds with one stone)一つの石を投げて2羽の鳥を殺すこと

とあります。

うーん、なかなかおもしろい


11642. ヘビに魅入られた「bird」 [ヨシカワ] 2007/01/24 20:44


>
>少なくとも慣用句として英語にはない表現ですが、本当に無関係なんだろーか。それくらい似てますよね。

「寓話か何かに、元となった表現があるのかなぁ」と思って、"fascinated by a snake"で検索してみましたが、それらしいものには行き当たりませんでした。...like a bird fascinated by a snake...という言い回しが目に付いたので、"like a bird fascinated by a snake"で検索をかけてみましたが、ヒット件数は30件程度。これも慣用句とは言えないようですね。
なんとなく、rabbitよりも“birdがsnakeに魅入られている”方が、より緊張感があるように感じます。飛び立つこともできずに、胸筋をギュッと固くしている。嗚呼、あわれ、小鳥の運命やいかに。


11643. 「漢字仮名混じり文」贔屓の方におすすめの本 [ヨシカワ] 2007/01/24 20:58


>
>過去の英知の賜物であるこの漢字仮名混じり文に少しずついつくしみを覚えている今日この頃です。

『日本語の歴史』(山口仲美著、岩波新書)はお読みになりましたか?去年の5月に出版された本なのですが、「やまとことば」と「漢字」の出会いから「漢字仮名混じり文」が形づくられていく過程が、分かりやすく(そして、とても面白く)書かれています。

http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn060...

うーん。なんだか、岩波書店のヤボな営業マンみたいになってきましたが…。でも、ほんとに面白い本ですよ。


11644. Re: 明治期の「翻訳語」について [ヨシカワ] 2007/01/24 21:15


>
>ヨシカワさんを始め、皆さんの沢山のご意見ありがとうございました。また貴重な資料を見せて頂きました。

ども。蛇足かもしれませんが、念のため、ひとこと。私が検索して見つけだした「貴重な資料」は、それぞれのサイトをまとめておられる方の「見解」であって、どこまで信憑性があるかは不明です。一応、いろいろと見てみて、「確からしさ」が高そうなページをご紹介しましたが…。あくまで「参考資料」と考えて、鵜呑みにはしないでくださいね(そういう少し引いた姿勢をとることが、ネットにおける情報との向き合い方の基本だと思いますよ)。

>明治時代における先達は外国の文化、思想、考え方について強い憧れがあり、日本への導入と解釈に貪欲だったということですね。

うーん。そうですねぇ。おいすさんがお書きのように、「明治時代における先達」は、外国(西洋)の文化への「強い憧れ」よりも、むしろ「強い恐れ」を抱いていたと言った方が適切でしょうね。「恐れ」と「憧れ」「好奇心」が入り交じった感じかな。


11645. Re: 「漢字仮名混じり文」贔屓の方におすすめの本 [おいす] 2007/01/24 22:41

>ヨシカワさん

お久ぶりです

>『日本語の歴史』(山口仲美著、岩波新書)はお読みになりましたか?

ご親切にありがとうございます。実は去年あたりから新書・文庫読み漁りに凝ってまして、その本は去年の夏ぐらいに購入して読みました。といいますか、前レスの元ネタの一つはこの本です(笑)ちなみに古文では、『知ってる古文の知らない魅力』(鈴木健一、講談社現代新書)が個人的には面白かったです。


11646. Re: ヘビに魅入られた「bird」 [大西泰斗] 2007/01/25 13:37

>よしかわさん
 ありがとうございます。birdですか。これもなかなか素敵な表現ですね。まー飛べるだけに危機感がうすれるよーな気がしないでもありませんが。


11647. ...like a rabbit fascinated WITH a snake... [ちゅん] 2007/01/25 13:57


>>よしかわさん

センセー、ヒラガナニナッテルヨ。

> ありがとうございます。birdですか。これもなかなか素敵な表現ですね。まー飛べるだけに危機感がうすれるよーな気がしないでもありませんが。

こんなことわざもできたりして。。。
http://youtubegooglevideo.seesaa.net/article/31073...



2007年03月04日(日) 11:08:19 Modified by onishi_eah1




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