嗅ぎ・聴いて・味わい・触れて・共感したら、なんて仕合わせ〜☆

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前書き


ボードレールを理解する目的から「私家版・パリの憂鬱」に取組むことにしました、
フランス語を解さない身ですが、ボードレールの思いを逸脱しないように努めたい、
この前書きまでは管理人の文、この後はボードレールの想いを籠めての翻訳文です、
浅学ですけど、管理人が理解する「散文詩体」を駆使して綴ってまいるつもりです。

さて、
ボードレールはアルセーヌ・ウーセイに贈る形で、私への手紙を遺してくれていた、
それはボードレールが知った不思議な世界を惜しみなく打明けてくれる内容でした、
少し自慢めいて見えるフレーズも…それはだけどボードレールが得た特権でしょう、
人は己が発見したモノの大きさに気づいて興奮し、落着きを失うのかもしれません。

ボードレールのそんな昂ぶる心理状態までが上ずりがちな筆づかいに顕れてみえる、
癒したり慰めたり励ましたり、天の素敵な采配にもなかなか気づけない私たちです、
断崖や激流、悪天候や道なき道、凡ての存在、凡ての現象が往く手を阻んで見える、
だけど凡ては取って置きの企てゆえに、この世界には退屈する暇はないと言いたい。

明日は明日の夢を手にする自由もあるし、白紙に戻して今日をやり直す自由もある、
時間からも場所からも凡ての関係からも、詩人は誰でも貴方も私も、自由なのです、
無間の闇に堕ちても、そこには貴方の目に見えないだけで、光は厳としてあります、
地獄の底にも明かりは届けられるのですから、本心を失わなければ楽しく過せます。

「おもしろきこともなき世をおもしろく」暴れて生きる高杉晋作も好いでしょうし、
「すみなすものは心なりけり」と静かに続ける野村望東尼の心は更に良いでしょう、
それにしても覚悟なく潔くなく欲深にして罵り憎み呪う人たちは、じつに哀れです、
毒蛇や毒花の派手さに魅かれるのは、裸の己に自信を持てないからと言えましょう。

シャルル! 権威も権力もお金も持ってらっしゃらなくても、あなたは、素敵です。

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