嗅ぎ・聴いて・味わい・触れて・共感したら、なんて仕合わせ〜☆

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送り盆の未明、幼い頃の夢を見て、朝早く起きました。
お盆の習慣が段々と廃れるのは流れでしょうか、
そういう私も、特別な何もしませんけど、
暑かった八月ももうすぐ終わり、だけどまだまだ暑いです、

姉とちい姉ぇは、とっても仲良しでした、
姉は気ぃが強うて、ちい姉ぇはやさしくて、、
二人を比較したらのお話し…念のため、
やさしさでは姉も、誰にも引けを取りません、
つまり、ちい姉ぇの優しさは格別やったのです。

わたしを気遣って、ちい姉ぇがこの盆に訪ねてくれました、
けど、いつから来とらしたか、迂闊にも、気付かんかって、
ちい姉ぇちゃん、持て成しせんと帰してしもて、ごめんなさい。

春、桜が真っ盛りのころ、ちい姉ぇは、海で亡くならはってんけど、
母が私に気を取られてる隙に、眠るように息を引き取らはって、
それまで、普通に話出来てたのに、まさか死ぬなんて、
そやのに今もこうして、私は生きている、
ちい姉ぇのおかげで、生きてるんですけど、
母のためには、ちい姉ぇに生きて欲しかった…。

以来、姉が私の子守を引き受けてくれはって、
幼稚園の遠足は、母の代りを姉が務めてくれはって、
その遠足でちぃ姉ぇに再会した記憶があって、
あれは春昼の暖かな砂浜、打寄せる波は穏やかで、
おとなしい子は波打ち際で遊んでた、そのとき、
喚声の『ワアッ!』って、あがって、
みんな、急いで陸に駆けあがったんは分かった。

海はいっこうに引かんと、膝まで瞬く間にきて、
足にしっかり纏わって、見つめられてる気のして、
それで連れて行かれる気のして、悲しくなって泣いたと。

姉が跳びこんでしっかり捉まえてくれはって、
そのとき海は、もう、太もものとこまで来てらして、
姉の手にしがみ付いて泣いてた。
そんな姉は強うて、頼もしゅうて、大好き。

姉は海面をじっと見つめて、海も動かんようになって、
姉と海はそのまま互に見つめ合ってて、
なつかしいような、嬉しいような、そんな空気に満ちてて、
やがて、足に絡んでた手をそぉっと放して、
海はしずかに引いていってんよ。

悪さする気なんか、海は、ちっともなかったし、
ぜったい、あれは、ちぃ姉ぇちゃんに違いない、
無事に生きてる姿を知って、会いに来てくれはったんや、
姉に守ってもろうてるのを知って、納得したんやな、
仲良しの姉にも会えて、きっと満足したと思う。

そのときのこと、姉の記憶には残ってないようやし、
それで今は、私だけの思い出になってしもうてる。

ちい姉ぇの命を使わしてもろてるけど、
気の好いちい姉ぇは、返して欲しいとも言わんと、
そのうえ、いつも、護ってくれてはる、
ちい姉ぇの綺麗な命、大切に使わなあかんと思う、
いつか返すときまで、大切に使わなあかんと思う。

母も姉も家族も、みんなで支えてくれてはる、
みんなの思いは、心でしっかり受けとめなならん、
ちぃ姉ぇが残してくれた置き土産、
大好きやよ、ちぃ姉ちゃん。

◎別ブログに載せた記事、少し変えて載せました。

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