嗅ぎ・聴いて・味わい・触れて・共感したら、なんて仕合わせ〜☆

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          拝啓!ボードレール様

これからは‘シャルル’とファーストネームで呼ばせていただきます。

「パリの憂愁」(全50篇)の翻訳版を読みはじめて、すぐに思ったこと、
一つ目は、シャルルの文章はロジックが通っていないという事でした、
二つ目は、女性蔑視・人間蔑視の感覚に堕ちているという事でした、
そのような考え方の人が国や社会を愛せないのは解っていることです、
そのような感覚の書き付けが「詩」と言えるとは思いません。

ただ、シャルルは散文詩を確立した人との認識が私にありましたから、
散文詩への関心に惹かれて「パリの憂愁」を読み切ろうと決めた訳です、
前書きに依ると、アルセーヌ・ウセイに同書を捧げるとなっています、
「なるほど、私もシャルルから貰って好いんだ!」
それなら、返事を書かなきゃ礼儀知らずになってしまいます。

シャルルへの返事を思い立った私の気持ち、お解りになるでしょうか、
真心に真心で返すのが詩人の心、私はそのように理解しています、
私たちはもう親友ですから、言いたい放題を言わせてもらいます、
過ちを見て・知って、知らない振りをするのは嫌いです、
もちろん、私が間違ったことを書くかも知れません、
親友が間違ったら正すのは親友シャルルの役わりです。

それにしてもシャルルの感性の鋭さには驚きました、
四十才を回って猶、素直な少年の心を失っていないシャルル、
いっぱい間違いを重ねて、だけどそんなのヘッチャラで突進む、
これを詩人の心と言わずしては、どこに目を付けているのか、
30篇まで読んだところで、初めから読みなおすことに決めました。

お陰さまで散文詩の感覚にも少しずつ慣れてきた気がします、
シャルル! ホントにありがとうございますね、
己の間違いを正さずしては恥しくて、私も詩人を名乗れないよ、
とは言いつつも、独学の私は、未だまだ読み間違いをしそうです、

貴方の間違いを正すなかで私の間違いは顕われたのだから、
もっともっと、間違いを見つけて追及するつもり、
激しく打ち合うなかで鉄は鍛われるって、実感してるところです、
今まで以上に、覚悟していてくださいね。拝。


★シャルル・P・ボードレール、親しく呼びかける時は“シャルル”とします。
★この【私家版・パリの憂愁】の原本には三好達治訳を主に採用する予定です。
★原本に忠実に現代語訳したいとは思いましたが、独自の解釈も多々あります。

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