ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

拡張ラテン文字辞典】カテゴリです。
算用数字から派生あるいは借用したラテン文字を取り上げます。

0

DIGIT ZERO【0】

【使用言語・文字】
  • ‡グリークリッシュ[θ]、シエソーシ[ko]、ワールドベット[無声化]
【異体字】
  • 斜線を付加した字形や中央部に点を付加したもの。

EMPTY SET【∅】

【使用言語・文字】
  • 音声記号[ゼロ]
【異体字】
  • 数字のゼロ《0》に斜線を付加した字形で、ユニコードではこの記号と統合・共用されている。
  • ギリシャ文字PHI SYMBOL《ϕ》(日本語フォントの大半のPHI《φ》)斜体。
【備考】
  • 言語学でゼロ音価を示すときは、斜線付きゼロ SLASHED ZERO が使われる。
  • モノスペース系フォントの大半では大文字の《O》との区別の為、通常のゼロ(U+0030)の代わりに斜線が付いたゼロが見られる。

APL FUNCTIONAL SYMBOL ZILDE【⍬】

【使用言語・文字】
  • APL

1

DIGIT ONE【1】

【使用言語・文字】
  • X-SAMPA[ɨ]、カフカズ諸語転写[ʔ, ʕ, 放出音]、広東(粤ピン)[陰平]、シエソーシ[a]、ワールドベット[超低声調]
【備考】
  • カフカズ諸言語キリル文字のものはPALOCHKA《Ӏ》の代替字形。
  • ワールドベットではアンダーバー《_》を左に置いて声調を示す。

2

DIGIT TWO【2】

【使用言語・文字】
  • アディゲ転写[ʔ]、アラブ・チャット[ʔ, q]、X-SAMPA[ø]、広東(粤ピン)[陰上]、シエソーシ[i]、†マレー[繰り返し記号]、モロッコ・アラビア[ʔ]、ワールドベット[ɤ, 軟口蓋化]
【備考】
  • マレー語などマレーシア・インドネシアの諸言語では、1972年に正書法が統一される前に繰り返し記号として用いられた。

TWO WITH STROKE【ƻ】

3

DIGIT THREE【3】

【使用言語・文字】
  • アスキーIPA(CB式)[ɜ]、アディゲ転写[ɕ]、アラパホ[θ, ð]、アラブ・チャット[ʕ]、X-SAMPA[ɜ]、音声記号(ヘルツォーク式)[dz]、広東(粤ピン)[陰去]、グリークリッシュ[ks]、古代エジプト転写[ʔ]、シエソーシ[u]、マヤ語学[qʼ]、モロッコ・アラビア[ʕ]、ラズ[ts]、ワールドベット[ɜ, 低声調]
【由来】
  • ラズ語のものは筆記体の《Z》。
【備考】
  • ラズ語小文字は3のオールドスタイル数字。
  • ラズ語ではキャロンを付けたもの([tsʼ]音)も使用。
  • マヤ語学のものは、TRESSILOの異体字。
  • 古代エジプト語のラテン文字転写では“EGYPTOLOGICAL ALEF”の代替字形として使用。

4

DIGIT FOUR【4】

【使用言語・文字】
  • X-SAMPA[ɾ]、広東(粤ピン)[陽平]、グリークリッシュ[ps]、シエソーシ[e]、マヤ語学[kʼ]、ロシア・チャット[ʧ]、ワールドベット[ɯ]
【備考】
  • マヤ語学のものは、CUATRILLOの異体字。《4H》で[ʧʼ], 《4,》で[tsʼ](“CUATRILLO WITH COMMA”の字母が使えない場合の代替表記)と表現。

CUATRILLO【Ꜭ ꜭ】

CUATRILLO WITH COMMA【Ꜯ ꜯ】

5

DIGIT FIVE【5】

【使用言語・文字】
  • アラブ・チャット[x]、X-SAMPA[ɫ]、†カバルダ、広東(粤ピン)[陽上]、‡グリークリッシュ[p]、シエソーシ[o]、ワールドベット[ɒ, 中声調]

TONE FIVE【Ƽ ƽ】


6

DIGIT SIX【6】

【使用言語・文字】
  • アラブ・チャット[ṭ]、X-SAMPA[ɐ]、広東(粤ピン)[陽去]、シエソーシ[ka]、モロッコ・アラビア[ṭ]、ロシア・チャット[ʃ]、ワールドベット[ɶ]

7

DIGIT SEVEN【7】

【使用言語・文字】
  • アメリカ先住民語学[ʔ]、アラブ・チャット[ħ]、X-SAMPA[ɤ]、クワキゥートル[ʔ]、シエソーシ[ʃi]、スクァーミッシュ[ʔ]、トンプソン[ʔ]、ベラ・クーラ[ʔ]、マヤ語学[ʔ]、モロッコ・アラビア[ħ]、リルエット[ʔ]、ワールドベット[ø, 高声調]
【備考】
  • アメリカ先住民語学で声門閉鎖音を表記。

TIRONIAN SIGN ET【⁊】

8

DIGIT EIGHT【8】

【使用言語・文字】
  • アディゲ転写[j]、アラブ・チャット[q]、‡アルゴンキン[u, w]、X-SAMPA[ɵ]、エトルリア[f]、グリークリッシュ[θ]、シエソーシ[tsu]、西アベナキ[ɔ̃]、PRDS[z̼]、ヒューロン[u, w]、ワールドベット[œ]
【備考】
  • アルゴンキン語などカナダのアメリカ先住民諸語では、OU《Ȣ》の異体字。

9

DIGIT NINE【9】

【使用言語・文字】
  • アラブ・チャット[ṣ, q]、X-SAMPA[œ]、音声記号(スモーリー式)[ʕ]、シエソーシ[ne]、モロッコ・アラビア[q]、ワールドベット[ɹ, 超高声調]

パーセント

PERCENT SIGN【%】

【使用言語・文字】
  • アスキーIPA(CB式)[ø]、X-SAMPA[第二強勢]

PER MILLE SIGN【‰】

【使用言語・文字】
  • 調査中

PER TEN THOUSAND SIGN【‱】

【使用言語・文字】
  • 調査中

COMMERCIAL MINUS SIGN【⁒】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学

ラテン派生系

CHEROKEE LETTER SE【Ꮞ】

使用文字
  • チェロキー[se]

CHEROKEE LETTER WV【Ꮾ】

使用文字
  • チェロキー[wə̃]

CHEROKEE LETTER WU【Ꮽ】

使用文字
  • チェロキー[wu]

Wiki内検索

メニューバーA

記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

管理人/副管理人のみ編集できます