最終更新:ID:/bC/wrLsNQ 2014年04月07日(月) 10:57:01履歴
残念ながら廃業いたしました。 |
東京都豊島区の銭湯、三立湯です。
同湯は池袋駅を東口に出て立教通りを西に進み、立教大学を過ぎてミニストップの先の右側路地を入ってすぐの所にあります。
三立湯は黒瓦ののった破風屋根のエントランスを持つ昔ながらの銭湯です。
暖簾をくぐりぬけ下足スペースで靴を脱ぎ、上にすりガラスに男湯の表示のある下の扉を開けて中に入ります。
番台に座る結構ご高齢と思われる女将に料金をしはらいます。
脱衣場は広くて天井も高いです。
島ロッカーと壁側にロッカーがあり、他にテーブルとイスが外壁側に設置されています。
入口側に凹んだ空間があり、喫煙所になっており、そこの壁に額装した立派なタイル絵が掛かっています。
題名は「乗合船・恵方萬歳」と書き込まれており、普通のタイル絵と違い日本画家の作品を九谷で焼いたものという事です。
横に木札が掛けられていて、青木歌岸画伯、窯元瀧三と書かれています。
大黒柱の所には座布団に座った招き猫が置かれています。
さて浴室。
半自動で閉まる扉を開けて中へ入ります。
天井は高い二段の関東型です。
同湯は少し変わっていて、普通ペンキ絵などがある奥壁には行灯看板型で古い機関車の写真が裏から照らし出されています。
色が退色したのか赤っぽい色合いになっています。
元々は脱衣場に展示されているタイル絵を貼る予定だったが見事なタイル絵を浴室に貼るのは勿体ないということで変わりに行灯看板を取り付けたとの事でした。
男女境壁にも山々や湖に水車小屋のタイル絵があります。
このタイル絵の意匠はよく見かけるけど、和洋折衷な感じの中途半端なものが多い気がします。
奥壁側には深浅2槽の浴槽があり、左側2/3は浅浴槽で座ジェットがあります。
右手は深浴槽です。
湯温は結構熱くて、温度計を見ると58℃になっています。
さすがにそんなには無いでしょうが50℃近くはあるようで熱い湯がタイルで縁取られた湯口の凹みからどんどん供給されています。
釜場から来た主人が水を入れて板で湯揉みして温度を下げていました。
カランは両壁側と島カラン2基、配列は男女境壁側から7.5.5.5.5.6。
結構広い銭湯です。
利用は夕方の早い時間帯でしたが、それにしても空いています。
広い銭湯なのに相客は2人、良い銭湯なのに勿体ない気がします。
住所・東京都豊島区西池袋5−22−3 営業は15:30〜24:00
お休みは水曜日
ライブドア地図 | 三立湯 |
*銭湯の情報については掲載時と変わっている可能性もありますので、ご利用の際はご自身にて確かめる事をお勧めします。
また、銭湯は近所の人の生活の場です。けして近所の人に迷惑をかけないようにしましょう。
取材撮影平成19年5月24日
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このページへのコメント
廃業情報ありがとうございました。
なかなか良いレトロ銭湯でしたのに残念です。
また何かございましたらよろしくお願いいたします。
残念ながら、三立湯は数年前に廃業しました。今は駐車場になっているようです。