61 野狗 ◆gaqfQ/QUaU sage 2008/04/26(土) 22:12:34 ID:B8ptYnj4
62 野狗 ◆gaqfQ/QUaU sage 2008/04/26(土) 22:13:35 ID:B8ptYnj4
63 野狗 ◆gaqfQ/QUaU sage 2008/04/26(土) 22:14:35 ID:B8ptYnj4

「やあ」
 招かれた部屋に入り、その声の主を見た瞬間、咄嗟にクロノはデュランダルを構えた。
「落ち着きたまえ。今の私にはもはや君たちに抗する力など残っていない」
「何でお前がここにいる」
「とってもえらい方々の依頼だよ。もっとも、裏からの依頼だがね」
 しかし、悪いことをするつもりは全くないよ、と人を食った笑顔でスカリエッティは言うのだった。
「僕に何の関係がある」
「アドバイスが欲しくてね。君も含めて3人のアドバイザーを呼んでいる」
 3人? と問い返す間もなく、二人目と三人目が姿を見せた。
 部屋の隅にソファに深く腰掛けていたのだ。
「やあ、クロノも呼ばれたのかい?」
「久し振りだね、クロノ君」
「フェレ……いや、ユーノ? それに、グレアム提督?」


 スカリエッティは優雅に一礼する。
「ちょっとした依頼を受けてね。君たちの知識が必要なんだよ」
「馬鹿いえ。誰がお前に協力すると言うんだ」
 クロノの言葉に頷くユーノとグレアム。
「僕は絶対に協力しない」
「私も同じだ。老いたりとはいえ、それなりの矜持は失っていないつもりだよ」
 フハハハハハと笑い出すスカリエッティ。
「君たちは、これを見てもまだそんなことが言えるのかい?」
 空中に映し出される画像。そこにはクローンプラントが。
「まだこんなことを!」
「絶対に協力なんてしてやるものか」
「話にならんな、帰らせてもらおう」
「画像をよく見たまえ。そのプラントで生まれている者の姿を! 裸の幼女の姿を!」
 立ち去ろうとしていた三人の足が止まる。
「くっ、スカリエッティの企みを暴くためには観察を続ける必要があると言うことか…」とクロノ。
「協力する振りをして、内情を探り出した方がいいかも知れない」これはユーノ。
「フェイク映像の可能性もある。じっくり見なければ…」そしてグレアム。


 クローン幼女計画。
 もしくは、「幼女は可愛いので、たくさんいると嬉しいですね」計画。


 これは、その計画に挑んだ熱き男達の物語である!


 三人はひとまず、それぞれのデータを持ち寄った。
「これが、僕がフェレットとして暮らしていた頃に撮り貯めた、とある少女の記録です」
「これは、ある日突然やってきた義理の妹を盗撮しまくった秘蔵写真だ」
「訳あって養育費を払っていた少女の盗撮写真記録だ」
 いや、そんなものはいらない。とスカリエッティ。
「欲しいのは現実の想い出だよ。単なる記録ならいくらでも持っている」
 欲しいのは現実の手触り、リアルな想い出。ペットとしての、義兄としての、あしながおじさんとしての感覚。
「そして、ペットとして、義兄として、あしながおじさんとしてのアドバイスが欲しいのだよ!」
 身に覚えのありすぎる三人は、互いの顔を見合わせた。
「例えば……そう、ここに九歳の少女がいるとしよう。彼女にどのような振る舞いを覚えさせればいい?」
「ペットだね。無垢なる少女と可愛い小動物の絡み、小動物に心を許し、
一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり、目の前で無防備に着替えたり!
そしていつしか少女と小動物は超えてはならない一線を!! 獣姦ktkr!!
あああああああああ、どうして僕はあのときもっと美味く立ち回なかったんだぁぁあ
あの頃のなのはなら……なのはなら……ううううう」
 血の涙を流し膝を着くユーノを横目に、クロノがずいと前に出る。
「お兄ちゃん。それしかないだろう。全ての男達の憧れ、それはお兄ちゃん。
しかも、血の繋がっていない妹。思春期真っ盛りに現れた血の繋がっていない妹!
これがフラグ以外のなんだというのか!!! ああ、覗いたさ、触ったさ、匂ったさ!!!!
とにかく、『お義兄ちゃん』と呼ばせるんだ! それ以外になにがあるっ!」
 凄まじい気迫の前に、スカリエッティすら一歩下がった。その時、
「青いなぁ、クロノ君。そして、ユーノ君だったかな?」
 やれやれと言ったように肩をすくめながら、グレアムが座っていた椅子から立ち上がる。
「少女に必要なもの。ただ一つ。単純にそれだけ、昔も今でも変わらない。それは……車椅子」
「マニアックすぎだーーーーーー!」
 さすがの淫獣&エロノ組からもツッコミが入ったという。

 論議を深める四人。激しい論議の末、時にはつかみ合いの喧嘩にまで発展したこともあった。
 しかし、四人の目的はただ一つ。その目的のために男達の魂は結ばれていた。だからこそ、決定的な亀裂はなかった。
そこにはただ、事を為そうとする男達の深い眼差しがある。


 そして、熱い議論は続く。
「赤いドレスのツンデレゴスロリ少女を! ゲートボールのスティックみたいなの持たせて!」
「いや、ここはオッドアイでなんか聖王っぽい少女だろっ!」
「えーい、ピンクな感じの竜大好きッ子はどうしたっ!!」
「このままでは埒があかん。基本に戻って赤い髪のがんばり屋さんショタッ子はどうだ」
「それは基本じゃねぇっ!!!」

「とにかく、僕は九歳とお風呂に入りたい! 人間体でだ! そして、
『フェレットのユーノ君はどこ?』と聞かれて、
『ほーら、これがお兄さんのフェレットだよぉ』とか言って触らせたいッ!」 

「それは犯罪だろっ! せめて、
『お義兄ちゃん、これはなんなの?』と聞かれて、
『タダのマッサージだよ、フェイト』
『で、でも、なんだか…』
『気持ちよくなってきたのかい? いやらしい子だな。こんないやらしい義妹なんて、困ったなぁ』
『ご、ごめんなさい。大丈夫、大丈夫だからね、お義兄ちゃん』
これぐらいで済ませておけ」

「それもまずいと思うが……。もっと紳士に行こうじゃないかね
『私、自分で靴下がはけないの……足が動かなくて…』
『ああ、おじさんが履かせてあげるよ』
『うん、おおきに…』
靴下を履かせながらチラリと見えるスカート奥の神秘! これだっ!!」


 スカリエッティは心から思ったという。
 ……ナンバーズ全員ロリッ子にしておけば、もしかして圧勝、というより戦わずして勝てたんじゃなかろうか……



著者:野狗 ◆gaqfQ/QUaU

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