[497]ローウェルの二の舞だけは踏むな! 1<sage>2007/07/30(月) 18:57:42 ID:7jP4n00q
[498]ローウェルの二の舞だけは踏むな! 2<sage>2007/07/30(月) 18:58:15 ID:7jP4n00q
[499]ローウェルの二の舞だけは踏むな! 3<sage>2007/07/30(月) 18:58:59 ID:7jP4n00q
[500]ローウェルの二の舞だけは踏むな! 4<sage>2007/07/30(月) 18:59:32 ID:7jP4n00q

「あのさ…二人とも…。」
「何? アリサちゃん?」
「二人とも仲が良いのは分かるけど…程々にしようよ…。」
小学校からの下校中。アリサはなのはとフェイトを注意していた。
なのはとフェイトは本当に仲が良いし、その事はアリサにも分かっている。
しかし、余りにもベタベタしすぎてアリサも呆れてしまう程だったのである。
「まだ小学生だから分からない事も無いけど…限度もわきまえた方が良いよ。」
「わ…分かったよアリサちゃん。」
「ごめんね…。」
と、なのはとフェイトは謝っていたが、また直ぐにベタベタを再開していた。
「あーもー! 言ってる側から!」
本当に二人のベタベタ振りにはアリサもほとほと困り果てていた。

なのはとフェイトと分かれた後アリサは一人帰路に付いていた。
が、その時にそれは起こった。突然後方からバイクに乗った集団が現れたのである。
「うるさいわね…。今時珍走団?」
普通ならバイクに乗った集団はそのまま走り去るだけだったのだろうが、今回は違った。
「狙いはそのガキだ! 捕まえろ!」
「え!? キャァァァァ!!」
バイクに乗った集団はアリサ目掛けて突っ込んで来た。
そしてアリサはバイクに乗った集団に捕まり、さらわれてしまった。

「わっ私をどうするつもり!?」
港の薄暗い倉庫まで拉致されたアリサはそのバイクに乗っていた男達に囲まれていた。
おまけにその男達は素顔が分からない様にサングラスとマスクで顔を隠している。
「おうおう、威勢の良いお嬢さんだ。」
するとその声と共に彼等の背後からスーツを着用し、葉巻を銜えていると言う
何かマフィアのボスみたいな雰囲気を持った中年男が現れた。
「実はな〜、おじさん達が経営している会社がな〜?
お嬢ちゃんのパパさんがやってる会社に押されてるんだよこれが〜。
でな〜? お嬢ちゃんにはお嬢ちゃんのパパさんの会社を潰す為の
生贄になってもらおうと思ったんだよこれが〜。」
「え!?」
アリサは青ざめた。確かに目の前の中年の男は見た事がある。
アリサの父親が経営している会社のライバル会社の社長の顔を
写真でとは言え見た事があったのだが、まさに目の前のマフィアみたいな
中年男こそがそのライバル会社の社長だった。
「おっさん! コイツ好きにして良いんですかい!?」
「おう、良いとも良いとも。でもちゃんと逐一写真に取りなさいよ。
その写真をバニングスの奴に送り付けたいしね…。」
「わかりましたぜ! それにしても女の子をレイプ出来る上に
大金ももらえるなんてこんな美味い話は無いな!」
「これが終わったら新しいバイクを買おうぜ!」
どうやらアリサを拉致したバイクの男達は父親の会社のライバル会社の社長が
雇ったゴロツキの様子であり、話が纏まるなりアリサに掴みかかっていた。
「いやぁ! 離しなさい!」
アリサは手を、脚を振って必死に抵抗するが男達の方が遥かに強く、身動きが取れなくなった。

「嫌ぁ! やめてぇ!」
男の手がアリサのスカートの中に突っ込まれ、真っ白なパンティーを下ろされる。
「おお! すげぇ! ツルツルだぜ!」
「嫌ぁぁ! 嫌ぁぁ!」
アリサのまだ陰毛の生えていない女性器に男達は興奮していたが、
アリサにとってはたまった物では無い。必死に助けを求めて泣き叫ぶが
その口に男の一人が巨大な男性器を押し込んで塞いでしまった。
「ん! んん! んんんんん!!」
「じゃあ俺がフェラチオ一番乗りって事で良いかな?」
「ああ! それは俺がやりたかったのに…。でもまあおかげで少し静かになったから良いか。」
「んんんんん!!」
いきなり口に男の男性器を押し込められてた為にアリサは息苦しい思いとなった。
その上汚く臭いのだから、涙もボロボロと流れてしまう。
必死に口から離そうとしても、男がより奥へ奥へと押し込もうとする。
「じゃあ俺は代わりにこっちを一番乗りさせてもらうぜ。」
今度は別の男がそう言い、アリサに正面から抱き付くと共に女性器に男性器をねじ込んだ。
「ん!! んんんんんんんんん!!」
「おお! すげぇ締りだ!」
「んじゃぁ俺はこっちの一番乗りだぜ!」
何と今度はまた別の男が背後からアリサを抱き、尻に男性器をぶち込んでしまった。
「んんんんんんんんんんん!!!」
三方向からの同時攻撃にアリサの全身に稲妻が走った。
「よーし! それじゃあ記念撮影行くぞ!」
「おー!」
カメラを持った別の男が彼等の前に達、アリサを中心にしてアリサの三部位を
それぞれ犯す男がピースサインを送る。
「それじゃあハイ! チーズ!」
しかし…カメラのシャッターが押される事は無かった。
何故なら次の瞬間その男は吹き飛んでいたのだから…
「ウギャァァァァァ!!」
「な! 何!? 一体何が起こったんだ!?」
「はっ!」
男達の前に白い服を着た茶髪の少女と黒い服を着た金髪の少女の二人が立っていた。
普通なら相手は子供と恐れる事は無いだろうが…男達はまるで蛇に睨まれた蛙のように動けなかった。
何故なら…彼等でさえ驚愕してしまう程の殺気が二人の少女から放たれていたのだから。
「私達の友達に何をするの…。」
「少し頭冷やそうか…。」
その二人はなのはとフェイトだった。二人がアリサを救出する為に駆けつけて来たのである。
二人がアリサのピンチを知ってここまで駆けつけて来る事が出来た理由、
それはアリサが持っていた防犯用の小型発信機の力によるものだった。
伊達に金持ちの令嬢はやってない。
そしてなのはとフェイトの二人は男達を一蹴し、アリサを救出。
男達の記憶は魔術的に消去して、後は警察に逮捕させる
(勿論なのはとフェイトの存在がバレないように)事で決着が付いた。
しかし…まだめでたしめでたしとは行かなかった。

その事件を境にアリサは学校に来なくなった。
勿論アリサがレイプされたと言う事は公にされいない故に知る者は
ほんの一部の者のみであるし、その一部の者も秘密を公にするつもりは無い。
だから安心しても良いのだが、アリサにとってはそうは行かない。
レイプされたと言う事実がアリサの精神を強く傷付けていたのである。
それ故にアリサは自室に閉じこもり、学校にも来ないのである。
なのはとフェイトもお見舞いにバニングス家を訪ねるが、アリサはその二人にも会ってくれない。
「二人がもっと早く助けに来てくれれば私はレイプされずに済んだのに!」
挙句の果てにはドアの向こう側からその様な暴言を穿かれる始末。
せっかく助けた恩人に酷いと思われるかもしれないが、それだけアリサにとって
ショックだったと言う事であるし、この言葉はなのはとフェイトにとっても
強く胸に突き刺さっていた。ただ助ければそれで良いと言うワケでは無い。
可能な限り被害を出さないように助ける事が大切である事をなのはとフェイトに痛感させていた。
しかし今はアリサ自身を何とかする事の方が大切。その上バニングス家で働いている
使用人からアリサが睡眠薬自殺を図り、それを止める為に大騒ぎになったと言う話も
聞かされ、早くしないと本当に大変な事になると感じさせた。
…と、そこで思わぬ助け舟が現れるのである。

「アリサちゃん? 何があったのか知らないけど…元気出してよ。」
それはすずかだった。そしてすずかはアリサの部屋のドアの向こう側から
アリサに話しかけていた。
「帰って! 私は誰とも会いたくないの! すずかでもダメ!」
「アリサちゃん…。」
アリサと一番親しいすずかならば…と皆も考えていたのだが、それもやはりダメな様子だった。
「分かったなら早く帰りなさい! 帰って!! まったく誰も私の気も知らないで…。」
「分かってないのはアリサちゃんの方だよ!!」
「!!」
バニングス邸の大きな廊下中にすずかの怒鳴り声が響き渡り、
アリサも他の皆も思わず黙り込んだ。普段大人しく、むしろオドオドしている方な
すずかがこんなにも大きな声で怒鳴る等誰にも想像が出来なかったのである。
すずかはアリサの部屋のドアを強引に開いて部屋の中に上がりこんだ。
「どうして! どうしてアリサちゃんはそんな事するの!?」
「うるさい! 私は終わったのよ! もう何もかも! 私は大切な物を奪われた!
もう生きていけない! うわあああああああああああん!!」
必死に叫ぶ中、男達にレイプされた時の光景を思い出してしまったアリサは頭を抱えて泣き叫び始めた。
「うあああああ!! やめて!! 私を穢さないで!! お願い!! うあああああ!!」
「アリサちゃん!!」
「!!!」

次の瞬間、すずかはアリサを優しく抱き、なんと口付けまでしていた。
アリサも一瞬驚いていた様子であったが、先程まで泣き叫んでいたのが
嘘のように静かになっていた。
「ん…ん…ん…。」
二人は目を閉じてゆっくりと唇を合わせ、舌を絡み合わせる。
そして十秒後に離れた時、二人の口の間からは唾液が糸の様に引いて繋がっていた。
「アリサちゃん…私の大好きなアリサちゃん…アリサちゃんがこんなんじゃ…
私も悲しいよ。だから…だから元気になってよ…。」
「す…すずか…。」
ニッコリと微笑むすずかにアリサは自分が恥かしくなった。
そう、自分をこんなに想ってくれる人がいると言うのに自分は何て事をしてしまったのだと。
「うわぁぁぁぁぁん!! すずかごめんなさぁぁぁぁい!!」
アリサは泣きながらすずかに抱き付き、すずかはアリサの頭を優しく撫でていた。
「アリサちゃん!」
「すずかぁ!」
二人は抱き合いながらベッドに倒れこみ、再び口付けをした。

翌日、アリサは笑顔を取り戻し、学校にも来ていた。
「ごめんね、なのは、フェイト、私酷い事言って…。」
「別にそれは構わないよ。」
なのはとフェイトとも仲直りした後、アリサの後からすずかもやって来た。
「アリサちゃん!」
「すずか!」
出会うなりアリサとすずかは抱き合い、ベタベタし始めてしまった。
「すずか…好きだよ…。」
「私もアリサちゃん大好き…。」
「あ…あの〜…。アリサちゃんにすずかちゃん?」
アリサとすずかの百合ぶりはなのはとフェイトさえ退く程の物だった。
「フェイトちゃん…あの時アリサちゃんに言われた事だけど…。」
「うん…やっぱり…程々にしといた方が良いね。」
「じゃ…今日はユーノ君と遊ぶから…。」
「私はクロノの所に行く…。」

【人のふり見て我がふり直せ】

アリサとすずかからこの言葉を学ぶなのはとフェイトの二人であった。

                  完


著者:22スレ496

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます