486 名前:子供が欲しいなのはちゃんは頭のネジが何本か抜けているようです [sage] 投稿日:2010/03/29(月) 18:02:54 ID:i9dt5GZg
487 名前:子供が欲しいなのはちゃんは頭のネジが何本か抜けているようです [sage] 投稿日:2010/03/29(月) 18:03:27 ID:i9dt5GZg
488 名前:子供が欲しいなのはちゃんは頭のネジが何本か抜けているようです [sage] 投稿日:2010/03/29(月) 18:04:02 ID:i9dt5GZg
489 名前:子供が欲しいなのはちゃんは頭のネジが何本か抜けているようです [sage] 投稿日:2010/03/29(月) 18:04:38 ID:i9dt5GZg

子供が欲しいなのはちゃんは頭のネジが何本か抜けているようです



「久しぶり、なのは。あ、コーヒー砂糖二つで良いよね」

「うん、ありがと」


 と、湯気の立つコーヒーカップを挟んで高町なのはとユーノ・スクライアは言葉を交わした。
 場所はユーノの住むマンションの一室で、時は日曜の昼時だ。
 穏やかな休日を読書で過ごそうとしていたユーノの元に突然なのはが訪れ、こうしてコーヒーを出して出迎えたという按配である。
 コーヒーを差し出すと、ユーノはそのままなのはの正面に腰掛けた。


「で、今日は一体なんの用なの?」


 眼鏡の位置を軽く指で直しつつ、彼は問うた。
 連絡もなくなのはが家に来た理由とは、一体何なのか。と。
 彼の質問に、なのははコーヒーを一口飲み、息を整えて答えを告げる。
 静かで、囁くような声で、


「うん、ちょっと相談っていうかお願いなんだけど――私と子作りしない?」


 されど脳天をぶち抜くような破壊力を持った言葉だった。


「……はい?」


 位置を直そうとした眼鏡は思い切りズリ落ち、ユーノの面体は酷くマヌケなものになった。
 だが、そんな事を気にする余裕は彼にない。
 ユーノの思考は全て、なのはの吐いた言葉に占められた。
 果たして彼女は今何と言ったのか。
 子作り? だと?
 それはつまり、男女が交合して愛の結晶を作る行為の事を指しているのだろうか。
 誰と誰が? 自分となのはが?
 いや、いやいやいやいやいや、ないない、それはない。
 なにせ自分となのはは十年以上“ただの友達”である。
 それが何故にいきなりレッツ子作りだと!?
 ユーノ・スクライアの思考は混乱の極みとなった。
 だが決して態度は取り乱さない。
 スクライアの男は慌てない。
 ユーノはズリ落ちかけた眼鏡をそのままに、大きく深呼吸。
 新鮮な大気を吸い込んで冷静さを取り戻そうとする。
 そして位置のおかしいレンズから見える歪んだ視界を介してなのはに視線を送り、問うた。


「うん、なのは落ち着こうね。うん、落ち着こう。まずはそうだな、ほら、この指を見て? 何本に見える? 十本くらいに見えない?」

「三本、だけど。っていうか、私落ち着いてるよ?」

「うん、そっか。なら良かった、脳に異常はないみたいだね」

「ユーノ君……微妙に失礼言ってない?」

「いや、うん、気にしないで。じゃあもう一回さっきの質問良いかな? ちょっと聞き違えたかもしれないから」

「私と子作りしよう、って」


 今度こそユーノは頭を抱えた。
 ダメだ、本格的になのはの脈絡が理解できない。
 もしや自分の脳の方が異常をきたしているのか。
 いや、自分の思考も感覚も狂った形跡はない。
 ではやはり問題はなのはに?
 ならば、一体何が彼女をここまで駆り立てるのか。
 未知数のロストロギアでイカれたのか、はたまた幼い頃から重ねた無理が遂に思考を……
 と、ユーノはさらなる混乱を迎えた。
 そんな彼に、なのはは、えっと、と言葉を連ねて説明を始める。


「そのね、ヴィヴィオが言ったんだ……“弟か妹が欲しい”って」


 と。
 今度こそユーノは眼鏡を半分ズリ落とした。


「ちょ、それじゃあ僕は単なる種馬扱い!?」


 彼はほとんど悲鳴に近い声を上げる。
 十年以上片思いしていた結果がザーメンタンク程度にしか見られていないというのは、流石に堪えるのだろう。


「こんなの、こんなのあんまりだよ……なのはにとって僕は所詮子作り用の精子袋なんだね」


 眼鏡をズリ落とし、涙目で机につっぷして嘆くユーノ。
 そんな彼に、なのははきょとんと首を傾げる。


「別にそんな事思ってないよ? ユーノ君だから頼むんだし」

「……はい?」

「うん、だからね。子供作って、良かったら結婚してほしいな。って」


 あまりにもあっけらかんと、高町なのはは言ってのけた。
 もはや眼鏡をズリ落すなんてもんじゃなく、告げられた言葉のあまりの内容にユーノは仰天して椅子から転げ落ちた。


「なななななな、なな、なのは、自分が何言ってるか分かってるッ!?」

「随分と“な”が多い台詞だね。面白いね。ちなみに自分が言ってる言葉の内容はちゃんと理解してるよ?」

「え、いや、ちょ……ええッ!?」


 狼狽するユーノ。
 そりゃそうだ、なにせ十年間密かに片思いの想いを寄せていた少女がいきなり子作りしようと言いだし、しかも結婚したいとまで告げてきたのだ。
 正に青天の霹靂である。
 何がなんだか分からず、ユーノはひたすらに混乱した。





 どうしてこうなったのか、なんでこうなったのか。
 何度も何度もユーノは考えるが、やはりさっぱり分からなかった。


「うわぁ、凄いね。硬くてビクビクしてる」

「そ、そんな触らないで!」


 剥き出しになった股ぐらの肉棒を握られ、ほとんど悲鳴に近い声でユーノは叫んだ。
 彼は今自室のベッドの上で、全裸になって横たわっている。
 そんな彼の性器を物珍しそうに弄っているなのはもまた全裸である。
 何故こんな状況になったのか。
 それはなのはの提案と要求、子作り、の為に他ならない。


「ねえなのは……ほ、本当にするの?」
 
「え? だってエッチしないと子供できないよ?」

「そりゃそうだけど……なにもこんな形で……って、ひゃあ!」

「もう、ゴチャゴチャ言わないの」


 ユーノがそれ以上文句を言う前に、なのはは彼のイチモツを握り締めた。
 痛いくらいの刺激だが、なのはの白魚のような指に握られて徐々に硬度を増していく。
 やや強引で容赦ない手コキであるが、しかし童貞には素晴らしき快感である。
 彼はあっという間に登り詰め、そして達した。
 びくびくと陰茎が震え、盛大に白く濁った色彩をなのはの顔にぶちまける。
 

「うわぁ、こんなに出るんだね、凄いね。それに、変な味」


 初めて見る男の精液を、なのはは興味深げに監察、指の間で糸を引かせ、ぺろりと舌で舐めあげる。
 その様はどこか淫蕩で、ユーノは一度の射精が嘘のようにまたペニスを勃起させた。


「うわ、元気だねユーノくん。じゃあ早速セックスしようか」


 しかしなのはの告げる言葉は最高に雰囲気ゼロである。
 乙女が口にするには誠に嘆かわしい台詞であるが、しかし現金な少年の股間は全裸姿のなのはにフル勃起であった。
 年頃の少年は暴れっぱなしなのである。
 まあそんなユーノの事はさておき、なのははその場で立ち上がると、自分の股ぐらにそっと手を伸ばす。
 くちゅり、と湿った音がした。
 なのはの陰部は既に幾らか湿り気を帯びており、とろりと健康的な脚に蜜が垂れる。
 ユーノのいつもつを弄りながら、彼女もまた興奮していたようだった。


「じゃあ、乗るね」

「ちょ、ちょっと待って! せめてもう少し心の準備を……」

「男は度胸! なんでも試してみるもんだよ!!」

「アッー!!」


 やはりムードもくそもなく、二人は純潔を失った。
 なのはが体重をかけて腰を下ろし、ぶつんと何かを裂く音と共に結合はなされる。


「いつッ……やっぱり、ちょっと痛いね」

「なのは、大丈夫?」

「うん、じゃあ動くね」

「ちょ、だから待ってって、うわぁ!」


 腰から駆け巡った快感に、ユーノは素っ頓狂な上ずった声を上げた。
 先ほどまで童貞だった少年に、初めて味わう女の身体は快楽が過ぎる。
 が、なのはは容赦なく腰を上下に動かす。
 とても今まで処女だったとは思えぬアグレッシヴさである。
 にちゃにちゃと音を立て、なのはは膣穴で肉棒を咀嚼しては快楽を与えていく。
 限界はすぐさま訪れた。


「うあぁ、ヤバイ! なのは、もう出る!」

「うん、いいよ。そのまま中に出して。今日ばっちり危険日だから妊娠確実だよ」

「いや、でも……僕まだ心の準備が」

「ああもう、男の子なら躊躇しちゃだめだよ!」


 瞬間、なのはは膣をキュンと締めて彼を刺激。
 もはや我慢しきれず、ユーノの股間のフェレットは盛大に噴火した。


「うあぁ!!」

「んぅ、熱い……これで妊娠確実だね。というわけで今日からよろしくお願いするね、ユーノパパ♪」





「うわぁ!」


 ユーノは叫びに近い声を上げて、そこで眼を覚ました。
 どうやら自宅で仕事をしながら眠ってしまったらしい。
 額の汗を拭いながら、先ほどの夢の事を思う。
 なんとも自分の見たものながら、まったく酷い夢を見たものだ。
 なにせなのはがいきなり押しかけてきて、自分との子作りを所望するというのだから。
 夢は本人の記憶と心理に影響されて作られると言うが、もしかしたら自分はそんな願望を持っているのだろうか。
 と、彼が考えた時だった。
 玄関から、ピンポーン、というチャイムの音が鳴る。


「誰だろう」


 インターフォンで玄関先の相手を見て、ユーノは絶句した。


『こんにちはユーノくん、今ちょっと良いかな?』


 それからしばしの後、ユーノは正夢という言葉の意味をしっかりと噛み締めるのであった。



終幕


著者:ザ・シガー

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