117 名前:部隊長補佐と彼の子犬[sage] 投稿日:2008/11/22(土) 18:02:49 ID:y0KJpodS
118 名前:部隊長補佐と彼の子犬[sage] 投稿日:2008/11/22(土) 18:05:24 ID:y0KJpodS
119 名前:部隊長補佐と彼の子犬[sage] 投稿日:2008/11/22(土) 18:06:44 ID:y0KJpodS
120 名前:部隊長補佐と彼の子犬[sage] 投稿日:2008/11/22(土) 18:08:28 ID:y0KJpodS
121 名前:部隊長補佐と彼の子犬[sage] 投稿日:2008/11/22(土) 18:09:40 ID:y0KJpodS
122 名前:部隊長補佐と彼の子犬[sage] 投稿日:2008/11/22(土) 18:10:55 ID:y0KJpodS
123 名前:部隊長補佐と彼の子犬[sage] 投稿日:2008/11/22(土) 18:11:46 ID:y0KJpodS

部隊長補佐と彼の子犬


 麗らかな朝日が照り、小鳥のさえずりが小気味良い音色を奏でる、そんな爽やかな朝。
 少女は気だるい倦怠感を伴いながらも眼を覚ました。


「んぅぅ〜……もう朝か」


 かけていたシーツから身体を出して少女はうんと伸びをした。
 背筋を伸ばせば、とても15歳とは思えないほどに豊かに実った胸の二つの果実が揺れ、日ごろの運動で養われたしなやかな腰のラインが艶めかしいくびれを見せる。
 朝日に透ける短く切りそろえられた青く美しい髪、そして幼いあどけなさを残す美貌と相まって、一糸纏わぬ少女の裸体は形容し難い艶やかさを誇っていた。

 少女の名はスバル・ナカジマ、機動六課スターズ所属の若きストライカーである。
 普段なら相部屋であるティアナと迎える朝だが、今日彼女が眼を覚ましたのはいつもの機動六課の隊舎ではない。
 ここは六課隊舎とそれほど離れていない住宅街のマンション、とある青年士官の部屋である。
 スバルはまだ眠気の残る目蓋を少し擦ると、隣りでまだ寝息を立てていた男に視線を移した。
 ベッドの上でシーツに包まっているのは機動六課の若き部隊長補佐、グリフィス・ロウラン。
 昨晩交わした情交の疲労が残っているのか、青年は未だ眠りの世界を漂っていた。
 しばらくグリフィスを収めたシーツの膨らみを眺めていたら、ふと“寝顔が見たい”という衝動に駆られて、スバルは彼の包まっていたシーツを少しめくる。
 すると、そこには穏やかに寝息を立てる恋人の姿があった。


「なんだかいつもと印象違うなぁ……」


 穏やかに眠るグリフィスの顔に手を伸ばし、髪と頬を優しく撫でながらスバルはそう漏らした。
 ある日好きだと言われて、それを受諾して、二人が恋人になって一ヶ月と少し。
 共に夜を過ごし、朝を迎えるのはこれが初めてではないが、こうして自分が先に眼を覚ますのは初めての事だった。
 機動六課で見せる理知的で怜悧な顔、二人でいる時に見せる優しく包み込むような笑顔、そしてベッドを共にする時に見せる少しいぢわるな顔、グリフィス・ロウランは様々な顔を持つ。
 だが、今彼が見せている顔はそのどれとも違うものだった。
 穏やかな眠りにつくその表情は無防備であどけなく、どこか母性本能をくすぐる可愛らしさがあった。


「やっぱりメガネがないからかな? いつもより可愛いなぁ♪」


 グリフィスはいつもメガネを外さず、一緒に入浴する機会もあまりなかったスバルには彼の素顔が新鮮で、思わず彼の頬や鼻を指で弄る。
 中性的なグリフィスの顔はとても男性とは思えない肌をしており、スベスベとしてとても触り心地が良かった。
 まるで興味のあるオモチャを前にした子犬のように、スバルは夢中になってその感触を堪能する。
 しかし、寝ている時にそんな事をされれば、無論人は寝ていられない訳で。


「んぅ……ん?」

「あ、起きた?」

「なにしてるのかなスバル……」

「えっと〜、朝のスキンシップ?」

「……」


 少し小首を傾げながらそんな事を言うスバルに、グリフィスは明らかに呆れたような顔をした。


「まったく、君という子は……朝からイタズラするのは止めてくれないか?」
 
「ダメ?」

「ダメ」

「ぶぅ〜」


 いじけたように頬を膨らませるスバルの姿は、彼女の幼げな美貌と相まってとても愛らしいものだったが、グリフィスは冷静に一蹴する。
 そして、眼を細めながら枕元に手を伸ばした。
 だが、非常に弱いグリフィスの視力は即座に目標を捕捉する事ができない。しばらくの間、彼は手探りで探すが、寝起きの状態ではそれが叶わなかった。


「スバル、悪いけどメガネ取ってくれないかな?」

「うん、良いよ」


 スバルはそう答えると、枕元にあった彼のメガネケースに手を伸ばした。
 黒い革張りのそれを開ければ、角ばった形の見慣れたメガネが姿を現す。
 そして彼に手に渡そうとした刹那、スバルの胸にちょっとしたイタズラ心が生まれた。
 少女の口元にはニンマリとした笑みが浮かぶ。


「はい、メガネ」

「ああ、ありが……と?」


 グリフィスがスバルの手の上のメガネに手を伸ばした刹那、途端に少女の手が遠のいた。
 あと少しで指が触れるというところで、丁度拳一つ分後方へと移動する。
 もちろん、これは人為的に発生した現象であることは言うまでも無い。
 グリフィスは少し恨めしそうな視線をスバルに向けた。


「スバル……」

「えへへ〜、たまにはグリフィスさんの困った顔も見たいから♪」


 スバルは少し舌を出してイタズラっぽい笑みを見せると、そのまま一歩グリフィスと距離を置いた。
 そしてその豊満な胸の前でブラブラと手にしたメガネを揺らした。


「ほらほら、こっちだよ〜♪」

「このっ」


 イタズラ好きの子犬が見せる挑発に、グリフィスはおぼろげな視界を頼りに手を伸ばした。
 だがスバルは彼の手が迫る寸前にひらりと回避して逃れる。
 早朝のベッドの上で、しばしの間恋人同士の他愛ない鬼ごっこが繰り広げられた。


「はい残念〜♪」


 いくら男と言っても、視力がかなり悪いグリフィスが頑張ったところで近接格闘戦に秀でたベルカ式の使い手であるスバルに追いつける訳が無い。
 少女は追いすがる青年の手を余裕で避ける。
 しかし、これが思わぬアクシデントを生み出した。


「っと、うわっ!」


 視界の利かない青年は、少女翻弄に体勢を崩して倒れてしまう。
 シーツに絡まったグリフィスの身体が、音を立ててベッドの脇に転がり落ちた。
 目の前で起こった突然の事故に、スバルは慌てふためいて彼に駆け寄る。


「だ、大丈夫、きゃっ!?」


 だがその心配は単なる杞憂だった。
 駆け寄ったスバルの腕に倒れたグリフィス伸ばした指が絡みつき、彼女をそのままベッドから引き摺り下ろす。
 床の上に落ちた自分の方に少女を引き寄せると、彼は見事な体捌きで組み伏せて押し倒した。
 突然の事に驚いて眼を丸くしているスバルを、グリフィスは勝ち誇ったような優越の視線で見下ろす。
 先ほどまで少し困り気味だった瞳は今や嗜虐の黒さに満ち溢れていた。


「ズ、ズルイ〜! 騙したの!?」

「ふふ……力任せに戦うだけが戦略じゃないよスバル」


 そう、全てはグリフィスの策略だった。
 わざと自分からベッドの下に落ち、自分を案じて近寄るであろうスバルをさながら巣にかかった獲物を襲う蜘蛛のように絡めとる。
 彼女の純心で疑う事を知らない性格を熟知しているからこその作戦だった。
 無力にも罠にかかった獲物に青年は妖しいまでの微笑みを浴びせる。
 彼のその表情、そして眼差しにスバルは背筋を寒気にも似た感覚が駆け上るのを感じた。
 普段はメガネのレンズ越しに見ている彼の瞳、それが裸眼で視線を浴びせるだけで身動きができなくなる。
 あまりにも強すぎる視線の力、眼力とでも呼ぶべき魔の眼光だった。
 彼に見つめられる中、スバルはまるで巨大な肉食獣を前に丸裸で突き出されたような錯覚すら感じた。
 この魔性の瞳で縛られれば、スバルに抵抗する力なんて欠片も無くなる。
 それを察したのか、グリフィスは目の前の少女に向けていた瞳をそっと細めると静かに顔を寄せた。


「んぅぅ……ちゅぷっ……んむぅっ!」


 唇が重なるや否や、グリフィスは即座に舌を捻じ込むとスバルのそれに絡みつかせて舐り始めた。
 一方的で攻撃的な愛撫、だが少女の快楽のツボを抑えた的確極まりない責めが開始される。
 いきなり口付けを奪われて驚き、抵抗しようとするスバルだがそれは叶わない。
 先ほどの魔眼の力で四肢に力が入らず、ただされるがままにグリフィスに弄ばれる。
 そして、雌を貪る彼の魔の手が口付けだけで終わる筈も無く、次いで妖しく蠢く指がスバルの柔肌で踊った。
 たっぷりと実った乳房と引き締まった下腹部を、こそばゆいながらも快感をそそる絶妙な愛撫でなぞられる。
 性感帯という性感帯を知り、柔肌の感じる箇所を熟知した素晴らしい前戯の手管に少女の下腹部は昨晩の情交を思い出したかのように疼きだした。
 子宮が熱を帯び、蜜壷からは止め処なく愛蜜が溢れ出し始める。
 そして、長いような短いような時間、唇を淫らな口付けに嬲られたスバルは身体が肉欲に蕩けた頃ようやく解放された。


「っぷはぁ……」


 二人の間に、つうと一本の透明な唾液の糸が橋をかけた。
 与えられた快楽に思考を蕩かせたスバルはボーっとその銀糸を見つめる。
 その様は彼女の普段の爛漫とした屈託のない姿からは想像もできないほど淫らで、妖しいほどに美しかった。
 スバルのその艶姿に思わず口元に優越とした笑みを浮かべると、グリフィスはいつのまにか奪い返したメガネをかけつつ彼女の瑞々しい太股に手を伸ばした。
 むっちりとした素晴らしい肉付きの白い太股を左右に開けば、少しの汚れもない秘所が姿を晒す。
 粘着質な果汁、雄を受け入れ誘う為の蜜を垂れ流しているそこは、まるで“早く犯して欲しい”と言っているようにヒクヒクと淫らに蠢いていた。
 そして無論、既に臨戦体勢を整えていたグリフィスの股間の魔根は早速目の前の獲物を貫かんと狙いを定めている。


「さて、それじゃあ悪戯が好きな子犬には……しっかりオシオキしておかないとね、スバル」

「ふぇ?……ちょ、ちょっと待って、ひゃはぁぁんっ!!」


 スバルが言葉を言い切るより早くグリフィスは腰を沈めた。
 硬く大きくエラの張った肉の槍が少女の体内に抉りこまれ、肉壁の粘膜を擦り上げて快楽と言う名の暴力を刻み込む。
 何度も何度も彼に貫かれ、犯され続けたスバルの身体は既にその快楽の暴虐を悦ぶ事しかできない。
 硬くいきり立った肉棒が愛液で溢れる淫穴を掻き乱し、開発された性感帯を的確に刺激しながら力強く律動を繰り返す。
 その度に少女のしなやかで美しい肢体が面白いくらいに跳ねて踊った。
 口からは、さながら楽器の如く快楽に合わせて甘い嬌声が木霊する。
 ミルクを溶かし込んだかのように白い肌が汗に濡れ、淡い桜色の唇から心地良い雌の音色が鳴り響く。
 今のスバルはどこまでも淫らで、そして美しかった。
 昨晩散々味わったにも関わらずグリフィスはすっかりと嗜虐のスイッチをオンにして目の前の媚肉を貪る。


「ま、まってぇ……ふにゃぁっ!……いきなり……はうぅんっ! はげし、すぎるよぉ……」


 頭の中を蕩かせ、理性と嗜好を甘く染め上げる快楽の暴力にスバルは喘ぎながら哀願した。
 全身を駆け抜ける恍惚の電流に瞳からポロポロと涙を流して縋るように上目遣いでグリフィスを見つめる様は、実に彼の嗜虐心をそそる素晴らしい姿だった。
 隠しきれぬ本心からの暗黒の笑みを僅かに口元に滲ませてグリフィスは笑う。


「待つ? ダメだよスバル、そうしたら“オシオキ”にならないだろ?」


 まるで死刑を宣告するかのように、一切の異議申し立てを聞く耳を持たないような口ぶりでそう言うと彼はさらなる責めを開始した。
 スバルの耳たぶに唇をやったかと思えば舌を這わせて吸い付くと、そのまま彼女の柔肌を舐め上げながら首筋を降下する。
 少女の敏感な性感帯を刺激しつつ、下へ下へと移動した彼の口はそのまま大きく実った乳房の果実へと到達。
 そして迷う事無くその先端の鮮やかな桃色の突起へとむしゃぶりついた。
 無論、膣を抉る肉棒の律動は少しだって緩めていない。
 下半身はまるでそれが一個の快楽装置のように動いては、身体で記憶した少女の性感帯を擦りあげて徹底的に快楽を刻み込む。
 秘所から生まれる快感の濁流に胸の先端に走る甘やかな電流が合わさって、スバルの脳に蕩けるような陶酔が生まれた。


「ひゃぁっ! だめぇぇ……むね……はにゃっ!……さきっぽかんだらぁ……らめぇ」


 逞しい肉根で膣を貫かれ、敏感な胸を弄られたスバルはだらしなく蕩けきったいやらしい顔で口元を唾液を濡らしながら哀願する。
 だが少女の顔にそして声には決して完全なる拒絶はない。
 まあそれも当たり前だ。
 何度も何度も、それこそ数えるのが馬鹿馬鹿しくなるような睦み合いの果てに彼女の身体は既に快楽と言う魔毒の味を覚えてしまっている。
 抵抗など所詮表面上のポーズに過ぎず、心の奥底と快感に従順な身体は隷属と支配を求めて淫蕩に溶けていた。
 だから少女の顔には縋るような哀願の中に、“もっともっと”と、さらなる辱めを求める顔が混じっている。
 それは普段のスバルからは想像もできない淫靡な様、発情した雌犬のような色に狂った姿だった。
 グリフィスは自身の手で深い快楽の奈落に堕ち果てた少女の姿に胸中でほくそ笑みながら、口の中に含んだ乳首をカリっと甘咬みした。


「ひあぁうぅっ!!」

『“ダメ”? そう言う割りに、身体は随分と素直に喜んでるじゃないか』


 姦通の手を徐々に強めながら、青年は念話で声をかけながら少女の心を辱めるように心に囁いた。
 それは甘く脳髄を蕩かすような魔の言葉だった。


『胸弄る度にスバルの中、僕のをキュウキュウ美味しそうに締め付けてるよ? 本当はもっと苛めて欲しいんでしょ? 君は本当にいやらしいなぁ』

「ち、ちがうもん!……んぅぅっ……わたしそんなエッチじゃ……ふぁぁっ!」


 淫らな女と言われ、スバルは必死に否定しようとしたがそれは叶わない。
 理性的な言葉を重ねようとしても、それらは全て圧倒的な快楽に塗り潰されてかき消される。
 口中の乳頭を甘噛みするのと同時に、グリフィスはさらにもう片方の乳房を鷲掴むと荒々しく揉みしだき始めた。
 快感の波が神経を疾駆し、健康的でしなやかな美少女の肢体が面白いくらいに跳ねる。
 出る所は出ているのに他の全ては素晴らしく引き締まったスバルの身体が、快楽と言う名の指揮の元に淫靡に舞う様はどこまでも官能的。
 自分の与える快感に従順に応える子犬はグリフィスの心をどす黒い悦びで染め上げた。
 自然と彼の行う責めの手にも力が入る。
 手持ち無沙汰だった青年の腕が、鮮やかにくびれたスバルの腰に絡みついたかと思えば、そのまま彼女を一気に持ち上げた。


「ふぇっ!?」


 スバルは突然の事に可愛い声を上げて疑問符を浮かばせる。
 グリフィスは腰に絡ませた腕を以って、性的な結合はそのままにスバルの身体を抱き起こして体勢を変位させた。
 二人の体位は互いに対面から抱き合うような交合の形、対面座位に変わる。
 そして体位が変わるや否や、グリフィスの指は早速次の責めへと移行。
 肉棒に思うがままに蹂躙される蜜壷の後方、本来は排泄に使われる不浄の淫穴に妖しく指が接近する。
 グリフィスの指はその先で触れた菊門を、最初はゆっくりと輪郭をなぞった。
 そっと優しく、それこそ羽毛が触れるようなタッチで外周を解す。


「んぅぅ……ふぁぁ……」


 肛門への緩やかな愛撫がもたらすむず痒いような刺激にスバルはくぐもった声で喘ぐ。
 身体を重ねる交合が唐突に甘く優しくなり、スバルは思わず“このまま終わるのか”とさえ考えた。

 だがその思考は一瞬で破壊される。

 次の瞬間、今まで優しく菊門を撫でていた指はそれまでの愛撫が嘘のように強引にそして暴力的に侵入を行った。
 深く肛門へと入り込んだ指は、内部の腸壁を抉るように引っ掻いて暴虐の限りを尽くす。
 加えて膣を犯す肉棒までもが激しい腰の動きと共に荒々しい交合を再開したとあっては、スバルに与えられる快楽は天上知らずに跳ね上がるより他は無い。


「ひぃいいああぁっ!! らめぇっ! うしろぉ……あひゃぁっ!……うしろはらめぇぇ……」


 今までも十分に乱れていたスバルだが、肛門への侵入が開始されてからはさらに加速度的に淫らな色が彼女を蝕んだ。
 襲い来る快楽によって既に呂律は上手く回らず、身体はグリフィスの行う陵辱に従って震える。
 腰がズンと少女を突き上げられて濡れた肉同士がぶつかり合う淫らな音が耳を打ち、肛門を指が嬲り乳頭を舌が転がす度にスバルの悦楽はどんどん高まっていく。
 そろそろ肉欲の宴を燃え滾らせようとしているのか、肉棒が膣の内壁腹側の性感帯であるコリコリとした感触の一点Gスポットを的確に擦りあげた。


「いぅうああぁっ! らめぇ……んぅっ! もう……イくぅ……」


 もう限界だった、これ以上は耐えられない。
 乳房・肛門・膣、様々な箇所を嬲り辱められ、巨大な絶頂の頂が近づきつつあった。
 目の前にチカチカと白い閃光が見える錯覚、声も思考も神経の一本一本までもが甘く蕩けるような快楽の暴虐。
 腰の突き上げが互いの肉と肉を激しく擦り合わせ、狂おしいまでの悦楽を高める。
 そして最高の力を込めた一突きが放たれた刹那、全てが決壊した。


「ひぎぃいああああぁっ!!……ああぁぁああっ……」


 悲鳴と思える程の嬌声、少女の喉から甘い叫びが木霊する。
 瑞々しくしなやかな四肢が絶頂の反動に震えあがり、全身が痙攣したかのように強張った。
 同時に収縮した膣肉の締め付けに、グリフィスも欲望を吐き出す。
 まるで白いマグマ、性欲の灼熱がスバルの体内へと吐き出されて秘所の粘膜を白く染め上げる。
 否、白く染まるのは体内だけではなかった。
 絶頂する身体に粘り気を持つ熱い精を撃ち放たれ、脳髄の思考すらも白く染まりきる。


「しゅごぉ……あちゅいのが……おなか、やいてるぅ……」


 圧倒的な絶頂の余韻の中、体内を焼き尽くすような精の熱に、スバルはただ快楽に蕩けきった甘い声を漏らした。





 寝覚めに激しい睦み合いを終えたスバルとグリフィスの二人は、さっそく行為でかいた汗を流すべくシャワーを浴びに浴室へと向かった。
 そして、二人は一緒にシャワーの熱い水滴に打たれているのだが、スバルは不機嫌そうに頬を膨らませていた。


「……」

「スバル? その……そろそろ機嫌直してくれないかな?」

「待って、って言ったのに……全然待ってくれないし……グリフィスさんのエッチ」


 先ほどの朝一番の情交で散々に責められた事が不満だったのか、スバルは少し頬を膨らませて不機嫌さをアピールし、恨めしそうな目で彼を見つめた。
 だがいくらそんな目をしたところで、子犬のような美少女の仕草は愛くるしいとしか言い様がない。
 それにスバル自身、本気で怒っているのではないので自然と漂う雰囲気も情愛が滲み出たものだった。
 グリフィスはそんな風に拗ねる彼女に苦笑しつつ、そっと腕を絡めて抱き寄せると優しく頬に口付けを落とした。
 唐突なキスを受け、スバルは嬉しそうにされど恥ずかしそうに顔を真っ赤に染める。


「ほら、機嫌直して? ね?」

「もう……そうやってすぐ誤魔化すんだから……」


 言葉を続けながら、少女はそっと彼の首に腕を絡めて引き寄せる。
 そしてそれが当たり前の事であるかのように、二人の唇は優しく重なり合った。
 触れ合う唇と唇、それは舌を絡める事もない戯れの穏やかな愛撫。
 しばしの間、時を忘れてキスで繋がると、スバルはおもむろに顔をそっと離した。


「キス一回じゃダメだよ、もっとたくさんたくさんしてくれないと許してあげないんだから」


 子犬のように可愛らしい少女は少し舌を出して、悪戯っぽい笑みを浮かべながら彼にそう言った。
 彼女のその要求に、グリフィスもまた口元に笑みを浮かべて囁くように言葉を返す。


「ああ……それじゃあ、たくさんしてあげないとね」


 彼の唇から零れた残響はどこか甘い響きを孕んでいた。
 そして言葉が浴室の壁を反射した時、二人は再び口付けで結ばれる。
 蕩けるような朝の睦み合いは、まだしばらく終わりそうにもなかった。


 終幕。


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著者:ザ・シガー

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