849 名前:部隊長補佐と彼の子犬3 彼と彼女の初体験(後編) [sage] 投稿日:2009/11/09(月) 17:11:31 ID:zT4/ulcA
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部隊長補佐と彼の子犬3 彼と彼女の初体験(後編)



 初めて女性に射精に導かれた余韻もそこそこに、グリフィスは告げる言葉の残響が終わらぬうちに素早く動いた。
 彼の職務は部隊長補佐であり、言わずもがな実戦ではない。
 だがその事実が嘘のように、彼は動く。
 自分の上になって肉棒に奉仕していたスバルへと手を伸ばすや、その肩を掴んで一気に反転。
 少女の肉体をベッドへと押し倒し、自分が上になる。
 今までとまったく反対の体勢へと移った。
 その俊敏さたるや、近接格闘技能を修めたスバルでさえ反応できなかった程だ。
 いきなりの事に少女は目をパチクリとさせる。
 そしてその驚きも間もなく、すぐさま次の行為は成された。
 それは先ほど自分が彼にした、唇と唇を重ね合わせる口付けという名の愛撫。


「んぅ!? んぅぅうッ」


 唐突な事にスバルは目を見開くが、驚きの声は唇と舌で封じられた。
 重なったかと思えば、グリフィスは一気に攻勢を成す。
 まるで先ほどのお返しとばかりに舌を捻じ込み、迷う事無くスバルの舌を絡め取る。
 スバルとのキスで学習したのか、既にその動きには巧みな技があった。
 絡め、舐め上げる際に震える少女の身体の振幅から彼女がどこで感じるか探り、そしてそこを的確に攻める。
 歯の裏側から頬肉、そして唇の端から舌の裏や歯茎まで、それこそ舌の届く範囲の全てを満遍なくだ。
 しかも愛撫はそれだけに終わらなかった。
 口付けを貪りつつ、グリフィスはそのしなやかな指を伸ばす。
 目指す先はエプロン一枚で覆われた、スバルの豊かな女体だ。
 エプロンの生地を盛大に押し上げる二つの山、乳房という名の果実を彼は求めた。
 布の上から静かに優しく触れる。
 触れた瞬間、スバルがびくんと身体を震わせたが気にはしない。
 グリフィスは初めて手で触れる乙女の乳房を、迷う事無く揉みしだいた。
 やんわりと、力はほとんど加えず指先で感触を味わうように、青年は愛撫する。
 そして思う、


(凄い……柔らかい)


 と。 
 彼が触れる二つの果実は、十五歳の少女のものとは思えぬ程に良く熟れていた。
 素晴らしいラインを描くお椀型の乳房はグリフィスの手でも掴みきれないサイズで、指の脇から零れてしまう程だ。
 そしてその感触と来たら極上の柔らかさの中に僅かな張りを持つ至高の触り心地。
 もし許されるのならば、いつまでもこうして触っていたいとさえ思う。
 口付けで甘い唇を、手では柔らか胸の感触を。
 グリフィスは絶え間ない前戯でスバルを味わい、そして責め続けた。


「ん、ちゅぷっ……んぅぅ……ふぅぅ!」
 

 重ねられ、濡れた唇の合間からスバルは喘ぐ。
 それは艶やかに湿った残響で、そして酷く淫猥な音色だ。
 揉みしだかれる胸に力が僅かに込められ、先端の肉豆を刺激される度にその湿った音には喘ぎの調が混じり、淫らで美しい合唱となる。
 羽織ったエプロンは既に滲み出た汗でしっとりと濡れ、肌に張り付いて少女のいやらしい肉付きを露にしていた。
 さらにスバルの太股は、明らかに汗とは違う湿り気で濡れ、艶を放っている。
 立ち昇る雌の香り。
 それは彼女の子宮が肉の悦びに滴らせた果汁に他ならなかった。
 身体を寄せ合い、快楽の愛撫を成し、徐々に空気が熱を帯びていく。
 自分から仕掛けた時とはまるで違う、相手から与えられる快感をスバルはただただ享受する。
 意識は桃色の霞に包まれて、もう冷静な思考力は欠片もない。
 快楽の中に肉体が内側から蕩けていく。
 そして、唐突にそれは起こった。 


「んぅぅ!?」


 口付けで塞がれた唇の端から疑問符を孕んだ声が漏れ、同時にスバルの身体が大きくしなる。
 背筋から脳天まで突き抜けるような衝撃が駆け巡ったのだ。
 しかしそれは決して痛みや不快感ではない、むしろ甘く強い快楽の電撃。
 身を焦がす快感の発生源は唇でも乳房でもない、それはいままで湿り気を少しずつ生んでいた股ぐらだ。
 一体何をされたのか。
 少女が視線を僅かに下げれば、答えはすぐに分かった。
 グリフィスの脚が股の間に挿し入れられてエプロンの上からスバルの秘所に押し付けられていた。
 汗と愛蜜に濡れたエプロンの生地越しに、彼の脚は秘された陰核をギュッと押さえて刺激してくる。
 直接触れてはいない、だがそれは処女のスバルにとっては信じがたい快感だった。
 少女はまだ快楽というものを良く知らない。
 自慰行為でさえ片手で数える程度しか行った事がなく、絶頂というものすら感じた事がなかった。
 自分で触っても、快楽の高鳴りが頂きに達するのが恐くて途中で止めてしまうのだ。 
 そして、今その頂が迫っているのを、スバルは感じた。
 来る。
 大きな快楽の波が重なり、自分の中で波濤となっていくのが分かる。
 今まで感じた事のない圧倒的快楽の高まり。
 陰核から生じた快感は子宮を熱く燃やし、背筋を駆け巡る。
 さらには胸を揉みしだかれ、先端の突起を転がされれば快楽の波濤は怒涛へと変わった。
 背筋を突き抜けた悦楽の波が脳髄に伝わり、頭の芯まで届く。
 瞬間、スバルは身体が内側から痺れ尽くすような錯覚を感じた。


「――ッッ!!!」


 口付けに塞がれた唇から、声にならない声を上げてスバルは喘いだ。
 背が折れんばかりに身体をしならせ、全身を小刻みに震わせ、瞳を涙で濡らす。
 それは生まれて初めて味わう絶頂だった。
 身体が芯から甘く痺れ、頭の中が蕩けてしまいそうな快感。
 未知の悦楽の中、スバルはその余韻の中に身を震わせる。
 口付けからようやく解放されれ、少女は力なく荒い息を吐き漏らした。


「はぁ……はぁ……」


 うっすらと肌を紅潮させ、絶頂の余韻に震え、スバルは涙に潤んだ瞳でぼぅっと天井を見上げる。
 少女の姿はとにかく愛らしく、グリフィスの心を凄まじくざわめかせた。
 力なく快楽に溺れ、蕩けた表情は艶やかで、同時に嗜虐心をそそる。
 愛しさと獣欲が共に胸に去来して青年の心を混沌と化す。
 胸の内に巡る相反するものを感じつつ、青年はスバルの髪をそっと撫で梳き、問うた。


「ごめんね、大丈夫だった? 僕も初めてで、上手く加減が分からなくて。ちゃんと気持ち良かったかな」

「う、うん……むしろよすぎて恐いくらい」

「そっか、なら良かった。じゃあ……」


 青年は少女へ言葉を連ね、告げた。


「――もっとしてあげるね?」


 グリフィスはそう告げるとまるで獲物を見据えた猛禽のように鋭く瞳を光らせ、そして動いた。
 まず手を少女の背に回してエプロンの結び目を解き、瞬く間にその薄衣を剥ぎ取る。
 ならば自然と、エプロン一枚で素肌を隠していたスバルは結果的に生まれままの姿となった。
 唇は唾液に、瞳は涙に、肌は汗に、そして股ぐらは愛蜜に、乙女の身体は艶やかに濡れている。
 生まれたままの姿を唐突に晒され、スバルの肌がほんのりと羞恥で紅く染まる。
 が、グリフィスはそんな少女の恥じらいなど構わず、先の宣言の通りに愛撫を成した。


「ひゃぅんッ!」


 良く澄んだ乙女の声が響き、その瑞々しい肢体が跳ねる。
 身体に浮いた汗の雫が宙に幾粒か舞い、輝いた。
 原因は身体の芯を貫いた快感の電流だ。
 ぬちゃり、と粘着質な音が響く。
 それは、グリフィスの指がスバルの秘裂に浅く挿し込まれて柔い膣肉を掻き分けた音だった。
 乙女は純潔であるが、既にしとどに濡れそぼった蜜壷は彼のしなやかな指をきつくはあるが受け入れる。
 今まで一度も異物の侵入を許した事のない膣肉は、初めて挿入された指を強く締め付けた。
 それは彼女の鼓動と同じリズムで、何度も緩急をつけて指を食む。
 その感触にグリフィスは、ほう、を感嘆の声を漏らした。


「凄いね、スバルのここ、僕の指を美味しそうに咥えてるよ。そんなに気持ち良い?」
 
「や、やだぁ……んにゃぁッ! そ、そんな……はずかしいよぉ」


 指先で弄られた媚肉の収縮を告げられ、スバルは甘く喘ぎながら恥じらい、頬をより紅く染める。
 熱を帯びた眼差しで快楽に身をよじり、羞恥するその様は雄の淫心と嗜虐心を堪らなくそそる媚態。
 愛する少女の魅せた姿に、グリフィスは自分の中で何かが蠢くのを感じた。
 それは熱く、ドロドロとした粘度を持つ欲望、獣的な性衝動。
 もっとスバルの喘ぐ様が見たい、悦ばせ鳴かせたい、と彼の中でふつふつと渇望が湧き上がる。
 逆らう理由も何もなく、ならば身を委ねるのに抵抗などある筈もない。
 グリフィスは欲望の赴くままに、責めた。


「ひぁあうッ! んぅぅ……はぁぁあッ!」


 スバルの甘い喘ぎが零れる。
 青年が浅く膣に挿し入れた人差し指を掻き混ぜ、ぐちゃぐちゃと粘着質な音を響かせたのだ。
 既に一度の絶頂で果汁で濡れる蜜壷は、加えられた刺激にこんこんと淫靡な蜜を溢れさせ、ベッドのシーツに蜜のシミを広げていく。
 さらには親指で陰核を探り出され、押し潰されて少女の瑞々しい身体は何度もしなり、踊った。
 ベッドのスプリングが軋む音とスバルの嬌声は一定のリズムで刻まれて、まるで一つの楽曲のように奏でられる。
 それは淫靡という名の妙なる曲。
 耳に染み入るその音色、そして喘ぎ悶えるスバルの嗜虐心をそそる愛らしさにグリフィスはより愛撫の手を強めていく。
 膣に挿し入れた指を浅く曲げれば、少女は手でシーツを握り締め。
 陰核を押す指に力を込めて軽く擦りあげれば、少女は身をよじって甘い声で鳴く。
 もはやその時が近い事を、スバルは感じた。


「だめぇ……ふぁあ! ……あたし、またイッ……ああああああッッ!!」


 力ない懇願を最後まで言い切る事無く、少女の声が絶叫にも近い甲高い嬌声へと変わった。
 陰核を押す指の一擦りがスバルを容易く達させたのだ。
 背筋は折れんばかりにしなり、全身が痙攣して震える。
 身体の芯を貫いた絶頂の濁流が彼女の神経を甘く焼き尽くした。


「あぁ……ぁぁ……」


 スバルは瞳を完全に蕩かせ、声にもならぬ喘ぎを漏らした。
 陰核と膣を集中的に責められた二度目の絶頂は一度目とは比べられない程深く、意識は快楽の中にほとんど溶け尽くす。
 身を小刻みに震わせ、唇からだらしなく唾液を流し、蕩けた眼差しをする少女の媚態。
 普段の活発な様とは打って変わったその色香は、どんな男も篭絡してしまいそうだった。
 もはやグリフィスの雄もいきり立ち、我慢の限界を迎えている。
 青年は絶頂の余韻に震えるスバルの、その瑞々しい太股に手を伸ばし、そっと力を込めて両側方へと割った。
 愛蜜に濡れる花弁がまるで食虫花の如く蠢き、こちらを誘っている。
 彼は思わず息を飲んだ。
 未だかつて男の侵入を許した事のないこの聖域を、自分は汚す。
 自身の雄を捻じ込み、貫通し、散らせ、刻む。
 ぞくぞくと背筋が粟立った。
 自分如きがこの美少女の中に、永遠に消えない破瓜を与えるという事。
 そして自分は愛されているが故に彼女にそれを許されるという事。
 背徳と悦びが二律背反する感情を喚起し、心を混沌へと導いた。
 またしても一拍の間を沈黙が包む。
 が、そんな彼に最後の促しを与えたのは、他ならぬスバルだった。


「……いいよ」

「え?」

「いいから、グリフィスさんになら……あたしのはじめてをあげるから、ね? だから……」


 絶頂の余韻で朱に染まる頬を、羞恥でより紅潮させながらも少女は言葉を連ねる。
 手を浅く広げ、迎え入れるような形を作り、告げた。
 それは全てを委ねる愛の言の葉だった。


「……きて」


 と。
 応えるのは言葉でなく動きだった。
 グリフィスは小さく頷き肯定の意を示すと、己自身を彼女の入り口へと押し当てる。
 しとどに溢れた蜜で濡れそぼった膣口に亀頭の先端が浅く挿入され、ぬちゃり、と粘着質な水音が響き。


「じゃあ――行くよ」


 一気に刺し貫いた。
 

「いッ! ……はあぁぁあッ!!」


 スバルの口から叫びに近い喘ぎが漏れ、その身が反り、しなる。
 濡れに濡れた秘所は驚くほどすんなりと彼を受け入れ、生まれて初めての雄との交合は完了した。
 ゴツゴツといきり立った肉棒に侵入されたが、だが痛みは少ない。
 むしろ初めて受け入れた陰茎の硬さに違和感を感じている、という具合だ。


(あれ……おもってたより、いたく……ない、かな)


 想像以上に小さい痛みに、スバルはふと疑問を感じた。
 拙い彼女の性知識では、初めての異性との交わりには多大な痛みが伴う、とあるのだが。
 少女は快楽と異物感に悶える身をよじり、彼との結合部に視線を移す。
 スバルの秘裂は蜜を垂らしてグリフィスの肉棒をくわえ込み、そこには一滴の流血もなかった。
 瞬間、少女の胸の内に湧き上がる感情。
 それは不安という名の闇だった。
 もしかして、自分が処女でないと思われたんじゃないか。
 と。
 実際のところ、激しい運動を経験した場合、男性との関係なしに処女膜が破れる場合がある。
 なにせ彼女は魔法戦闘において、近接格闘を主としたシューティングアーツを用いるのだ。
 スバルの場合もそうだったのだろう。
 彼以外の男と関係を持っていたと思われるのが恐くて、スバルは喘ぐように告げた。


「あ、その……ちがうの……あたしちゃんと初めてで……グリフィスさん以外の男の人となんてッ」
 

 スバルは首を横に振りながら、ほとんど泣き声に近い残響でそう言った。
 そんな少女の説明に、グリフィスは何も言わずただ笑みを浮かべる。
 言葉では答えず、彼が成したのは一つの愛撫。
 身体を傾け、瑞々しく濡れた少女の唇を自分のそれで塞ぐ。
 ただ重ね合わせるだけの、だが百万の言葉にも勝る愛の口付けが結ばれた。
 しばしの時を、二人は唇と秘所の二つの箇所で繋がる。
 そっと唇を離せば、唾液が透明な橋をかけて光った。
 呆けたように口付けの余韻を見つめるスバルに、彼女の蒼い髪を撫でながらグリフィスは囁いた。


「大丈夫だよ、ちゃんと信じてるから」

「……ほんと?」

「ああ。それに、もし初めてじゃなくたって別に気にしないさ。スバルが僕を好きでいてくれるなら、それで……」


 そう、彼は告げた。
 別にスバルが純潔でなくても構わない、と。
 彼にとって処女性など意味はないのだろう。
 必要なのは自分が愛する者が自分を愛してくれて、そして愛し合うその行為を成せるかどうかという事だ。
 グリフィスの告げた言葉に、スバルは嬉しげに瞳を細める。
 もうそれ以上言葉はいらなかった。
 再び二人の唇が音もなく繋がり、そして――情交が始まった。
 ベッドが軋みを、繋がった肉棒と蜜壷が粘着質な水音を、唇が吐息を奏でる。
 それは技巧もくそもない、ただ心と身体をひたすらに結ぶ愛の契り。


「う、あぁぁ……ス、バルッ!」


 青年は喘ぐようにスバルの名を叫んだ。
 生まれて初めて味わう雌穴の快楽は凄まじく、視界が明滅する錯覚さえある。
 陰茎を咥え込む締め付け、絡みつく肉ヒダ、全てが緩急を以って快楽を刻みつけ、青年の脳髄を甘く煮溶かしていった。
 もはや思考は溶けきり、肉体はひたすらに彼女を求めて動く。
 腰の律動と共に肉棒が膣を掻き回して粘着質な音を立て、愛する少女の内部を存分に味わった。
 そして、肉欲を享受するのはグリフィスだけではない。
 

「んぅぅ……ふぁッ! はぁんッ!!」


 スバルの発する喘ぎが甘味を帯びていく。
 初めて受け入れた肉棒は、最初は違和感と不快感に似た感触しか与えなかった。
 が、重ねられた快楽により二度の絶頂を経て、愛蜜によりしとどに濡れ、ほぐれたスバルの秘所は徐々に少女から雌へと変化し始めていた。
 グリフィスが腰を振る度に、その動きに合わせて膣肉は柔軟に絡みつき、彼の肉棒を咀嚼する。
 まるで一個の意思を持つ生き物、雄を喰らい味わう、雌という名の化生だ。
 初めて経験するには強すぎる快感に、もはやグリフィスの射精感は限界が近い。
 腰のピストン動作は単調に、そして速く強く変わっていく。


「ひゃぁんッ! んぅ、ふぁ……ひぁあぁッ!! 」


 少女の薄桃色の唇から荒い息遣いと甘い嬌声が漏れ、空気を淫靡に染め上げる。
 グリフィスが突き上げれば、それに合わせてスバルの身体は躍った。
 短い蒼の髪が舞い、豊かに実った乳房がたぷたぷと揺れ、汗に濡れた肢体が痙攣する。
 例え様もなく淫らで、なのに切なげに潤んだ瞳は穢れを知らぬ無垢なまま。
 純粋と淫蕩、二つの相反する美がそこにはあった。
 愛おしい、穢したい、綺麗だ、喰らいたい。
 汗にまみれ、息を荒く吐きながら、グリフィスは自分の中に生まれた二色の欲求の赴くままに少女を求める。
 そして、それは来た。
 快楽の決壊が、白濁の波濤が。


「うああああぁぁぁあッッ!!」


 青年の叫びが部屋に響き渡り、彼の四肢が痙攣して震えた。
 二人の結合部からはドクドクと音が聞こえる程に、白く濁った液体が溢れる。
 精液、彼の子種が発射されてスバルの体内を満たし尽くし、収まりきらなかった精はシーツに幾つものシミを作っていく。
 初めて女性の膣で迎えた射精は、凄まじかった。
 グリフィスはほとんど放心したように余韻に浸る。
 スバルもまた同じだ。
 蜜壷に注ぎ込まれた精の熱が快楽神経を焼き、背筋を駆け巡って脳髄を蕩かせる。
 それは少女が今まで得た事のない、圧倒的な悦楽だった。


「はぁ……はぁ……グリ、フィスさん」


 快楽の涙を流しながら、スバルは彼の身体に手を掛けてそっと引き寄せる。
 それに従ったのか、単に身体を支える力をなくしたのか、それとも両方か。
 グリフィスは彼女の求めるままに身体を沈ませた。
 二人の顔が近寄り、瞳が細められ、そして唇が重なる。
 快楽の余韻に深く沈みながら、愛し合う者達は静かに口付けを貪った。





 「……ふう」


 交合の後のすえた香りの漂う寝室で、グリフィスはベッドでシーツに包まりながら息を吐いた。
 激しく運動した後の深呼吸は身体の芯に染み入り、心地良い。
 基本的に事務が専門で身体を使う事のない彼にとって、瑞々しく引き締まった少女を貪るというのは酷く重労働だった。
 もちろん、それに見合った快楽を得られたし満足できたので文句はない。
 青年が視線を下ろせば、そこには眠りに落ちたスバルの姿があった。
 一糸纏わぬしなやかな裸体をシーツに半ば包み、グリフィスの胸板に頬を預けて眠っている。
 脚に絡められた太股、そして腹に押し付けられる乳房が極上の柔らかさを伝える至高の抱擁だ。
 そして何より、穏やかに眠るスバルの表情の愛くるしさが眩しい。
 グリフィスは汗に濡れた少女の髪をそっと撫で梳く。
 できる事ならば、この時間を永遠に享受したいものだ。
 眼鏡の青年は、そんな他愛ない事を思った。
 と、そんな時だった。
 その満たされた空間をぶち破るものが生まれたのだ。


「おーい! グリフィスー! グリフィスやーい!!」


 ドアをドンドンと叩く音と共に、叫びの声がグリフィスを呼んだ。
 それは機動六課のヘリパイロット兼狙撃手、ヴァイス・グランセニックの声だった。
 そして、ドアを叩きながらヴァイスは叫びを連ねた。


「おいグリフィスいるかー!? この前借りたほら、アレだよ、エイリアンVSターミネーター4のDVD返しに来たんだよ。いるかー!? もしかして怒ってる?
 いやさぁ、返すの遅くなって悪かったよ。あんま面白いから四回も見ちゃってさ。あの、ほら、ジョン・コナーがクイーンエイリアンに跨って大暴れするとこ最高だっただろ?
 そんでティアナと一緒に見たりしたんだけど、あいつ平気そうな顔して結構恐がって可愛いのなんのって。まあそれは良いや。あれ? 鍵開いてる? じゃあ入るぞー」


 ちょ、待って! とグリフィスが言葉を返すより早く侵入は成された。
 眠るスバルはもちろんグリフィスにしっかりと抱きつき、離れる事などありえない。
 もちろん結果的に、ベッドの上で素っ裸でシーツに包まり抱き合う二人の様は、それはもうばっちりとヴァイスに凝視される事と相成る。
 


 翌日、機動六課の隊員達の間で二人に関するどのような噂が流れたかは推して知るべし。




終幕。


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著者:ザ・シガー

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