[305] 某三等陸士の日記とその顛末 sage 2007/11/20(火) 20:28:14 ID:chRhVGtP
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 ○月×日
 なんと寝覚めの悪い朝だった。
 冬になってきたとあって、かなり寒くなってきたということもあるのか。
 もっとも、昨夜は徹底的にやったというのが一番の原因だと思うが。

 とにかく体がだるい。
 調子に乗って6回も連続でやるものではない。
 相手はというと、そんな僕の気も知らず、いびきを立てながら寝ているが。

 なんというか、スバルさんの寝顔は見ていて、結構かわいいと思う。
 僕より年上というけど、ぜんぜんかわいい。
 キャロやルーテシアなんかとはえらい違いだ。

 ようやく目を覚ましたのか、スバルさんが目を擦りながらゆっくりと起きだした。

「ひどいよぉ……風邪だというのにお見舞いに来たら、あんなに激しくやるなんて……」
 そんな不満を愚痴る。
 それはないんじゃない?
 だって、見舞いにきたのはいいけど、いきなり僕に抱きついてきたんだから。
 あんなことされたら、仕方がないじゃない。
 速攻で裸になって、ベッドで僕のストラーダをいれたけど。

 しかし改めて見ると、スバルさんって結構スタイルがいいね。
 胸も大きいし。キャロやルーテシアとなんか比べ物にならないよ。

 ベッドから抜け出そうとするスバルさん。
 朝日があたるスバルさんの裸……みていたら、僕のストラーダがおっきした。
 とっさにスバルさんの耳たぶを軽く噛む。

「は、はぅ……や、やめてよ、エリオ」
 嫌がるスバルさん。
 でも、頬がほのかに桃色になっているのは見逃さなかった。
 彼女の弱点がそこだというのは、昨夜で解明済みだった。

 すかさず僕はスバルさんをベッドに押し倒す。
「ち、ちょっと……まだやるの?」

 そんな彼女に僕は何も言わず、彼女の耳たぶをまた噛むと同時に、両手で胸を揉みだす。
 なんというか……思い切り柔らかい。
 彼女が戦闘機人なんて信じられないくらいだ。
 造った人に改めて感謝と敬意を示したい。
 ていうか、さすが彼氏いない暦=年齢なだけある。誰にも開発されていないのが、またいい。

「仕方ないんだから……」
 スバルさんは僕に口付けをしてきた。
 僕は舌をスバルさんの口に押し込む。
 そして……そのままベッドに倒れて……第7ラウンド開始となったわけだ。

 スバルさんは今日は非番。僕も風邪で休みにしてしまおう。
 正直、今の状態で出勤するのは気まずいし……キャロとルーテシアとはあまり顔を合わしたくない。


 ○月▲日
 朝早くに目が覚める。
 でも、さすがに寒くて、布団から抜け出す気にはなれない。
 ましてや……素っ裸の状態であるならなおさらだ。

「……ったく、仕方ない奴っスね」
 僕の隣で寝ていたウェンディが寝ぼけ眼で、ゆっくりと起きだした。
 そしてベッドに腰掛けながら、脇に散らかしてあったYシャツを拾い上げて、ゆっくりと羽織り出す。

 まったく……何が仕方ない奴だよ。
 仕方ないのはそっちじゃないか。
 昨日、スバルさんとあの後4回ヤって、本気で疲れて寝ていたところに、いきなり押しかけてきたのだから。
 本人は冷やかしのつもりだったらしいけど。
 もっとも、僕にとっては大歓迎だったけどね。
 遠慮なく、昨夜から5回はヤったけど。

 しかし、彼女も結構スタイルがいい。
 特に胸と腰のあたりが最高。
 でも、僕の一番のお気に入りはというと……。

 うなじ。
 そこをそっとくすぐるように撫でる。
「ひゃうっ!な、何するっスか?」
 ウェンディは体をびくつかせて、大きく目を見開いて僕を見る。
 もちろん、頬を赤らませながら。

 僕は何も言わず、今度はゆっくりと彼女のうなじに舌を這わせる。

「う、ううっ……やめるッス……」
 今にも泣きそうな顔をしながら、ウェンディはさらに体を小刻みに震わせていた。
 息も荒くなっていて、哀れみを求めるような目で僕を見てくる。
 普段の勝気で脳天気な彼女とは大違いだ。
 だが、それがいい。

 僕は彼女の体に掛かっていたYシャツを剥ぎ取ると、そのままベッドに押し倒した。
「ち、ちよっと……」
 彼女の怯えたような声をよそに、僕は彼女の胸を揉みしだき……彼女に口付けをする。
 もちろん、その直後に舌を彼女の口に入れて。

「う……うう……」
 彼女はそんなうめき声を上げながらも、僕から口を離そうとしない。
 ふと、彼女の股間を触ってみると……濡れている。
 何というか……敏感すぎる。
 さすがドクタースカリエッティ。
 ある意味最高といえるかもしれない。
 そんな彼女を作った彼に敬意を示したい所だが、すでに彼の子種が彼女に入れているというのがいただけない。
 彼女も彼氏いない暦=年齢だというのに、もったいない。
 でも、まあいいか。

 僕は遠慮なく暴発寸前のストラーダを、彼女の中に……。


 ○月○日

 今日も何というか……だるい。
 結局あの後、ウェンディと6回もヤったからな。
 さすがに連日やりまくると、まじ疲れる。

 もっとも……今のキャロとルーテシアと付き合うほうが、もっと疲れるかも。
 顔を合わせただけでも、いや、考えただけでもゲッソリするし。

 今日も休もう……てか、休職してこのままニートでいってやろうか。
 そんなことを思っていると、いきなり僕の部屋のドアが勢いよく開いて……ティアナさんが駆け込んできた。

 見舞いなのかな……と思ったのだが、そうではなさそう。
 息を荒げながら、物凄い剣幕で僕を睨みつけている。

「エリオ、今から来なさい!」
 ティアナさんは僕の首根っこを掴むと、そのまま僕を連れ出そうとした。
 ちょっと僕は体調が悪いからとごまかそうとしたけど……

「はん?何寝ぼけたこと言ってるのよ!アンタがやったことでしょ!?」
 ティアナさんは、今にも殴りかからんという勢いで僕に怒鳴りつけた。

 僕がやったことって……なんか嫌な予感がするのだけど……。

 連れて行かれた先では……予感は見事に的中した。

 街中で今にも暴れかからんと、白と黒の巨大な怪獣が互いににらみ合っていた。
 ハクテンオウにヴォルテール。
 てことは、その肩の上にいるのはというと。

 やっぱりルーテシアとキャロだった。
 互いに、じっと睨み合いながら。

 両者とも、お腹を異様に膨らませて。

「何度いったら分かるの、ルーちゃん。わたしのお腹にはエリオ君の子供がいるのだから!」
「嘘……本当だというのなら確かめさせて……ガリュー……」
 ルーテシアの言葉とともに、脇に控えていたガリューがキャロの腹を手刀で引き裂かんと、猛烈な勢いで飛び立つ。
 が、すぐさま巨大化したフリードが猛烈な炎を吐き出して、それ阻止する。

「だったら、ルーちゃんのも確かめさせてよ!」
「させないよ……この中にはエリオの子がいるもの……」
「きー!!」
 今度はハクテンオウとヴォルテールが取っ組み合いをする始末。
 周囲のビルを平気でなぎ倒していくものだからたまったもじゃない。

 てか、気まずすぎる……。
 なんとかして逃げよう。

 だが、そうは問屋が卸さない。
「逃げるなんてことしたら……嫌だよ」
 ティアナさんが、僕の首元にクロスミラージュの銃口をつきつけていた。
 逃げ出そうとするものなら、すぐさま発砲されるのは目に見えている。

「エリオ連れてきたよー!」
 ティアナさんの叫び声とともに、ヴォルテールとハクテンオウの取っ組み合いは止まった。
 そして……キャロとルーテシアの視線が一気に僕に注がれる。
 思い切り僕をねめつける視線が突き刺さる。

 そして、静かに彼女らは僕の目の前まで近づいてくる。

「エリオ君……」
「エリオ……」
 彼女らはじっと僕の目を見つづける。
 どっちと一緒になるのかはっきりさせてと言わんばかりに。

 下手な返答は出来ない。
 てか、どちらかを選ぶにしても、僕の身が無事でなくなるのは目に見えている。

「キャロ……ルーテシア……一緒に暮らそう!」
 僕はそう叫ぶと、いきなり彼女らに抱きついた。

「ち、ちょっと……エリオ君……」
「い、いきなり……」
 抱きつかれた二人は、次に何をしていいか分からず、おろおろしている。
 よし。
「君たちの言いたいことは分かる!どちらか選べだろう?
 でも、僕にはどっちもできない!キャロもルーテシアも大好きだ。
 なのに、どっちか一人にしろなんてできないよ……。
 どっちもお腹には僕の子供がいるんだし……。
 だから……争うのはやめて……」
 僕はそこで涙を流す。
 まあ、わざとではあるけど。

「エ、エリオ君……」
「エリオ……」
 そんな僕に二人は先程までの大喧嘩なんか忘れたかのように、僕をじっと見つめて抱きついてきた。
 まさかとは思ったけど……うまくいったようだ。
 とにかく、この場は逃げさって……早速どこかの管理外世界にでも高飛びして、二人に働かせて。
 で、僕はニートを決め込んでから……その後はゆっくり考えるか。
 ほっと胸を撫で下ろして、二人とともにその場を立ち去ろうとした。

 が。
 背後から何者かに羽交い絞めにされた。

「いい雰囲気の所で悪いけど……スバルのことの責任はどうするつもりなの?」
 振り返ると、ギンガさんがにこやかな顔で僕の肩をしっかりと掴んでいた。
 そして右手は……勢いよくドリルのように回転していた。

 ち、ちょっと……何でこんな所で出てくるんですか?

「妹を傷物にしてくれたな……貴様にはその責任を取ってもらうぞ」
 さらにはクナイが数本、上空に浮かびながら僕の喉元に向けられていた。
 声のしたほうを振り返ると、そこには案の定チンクさんが。
 眼帯をしていない方の目で、思い切り僕を睨みつけていた。

 一瞬にしてその場の和やかな雰囲気が険悪になったのは言うまでもない。
「エリオ君……どういうこと?」
「……他にもいるの……?」
 キャロとルーテシアが僕に掴みかかりながら、迫ってきた。
 さらにはガリューが手刀を僕の喉元に当てて、フリードが口に火玉を溜め込んで今にも吐き出さんとしていた。

「ギュルー……」
「…………」
「何か言ったらどうなの……エリオ君」
「……適当なこと言ったら……許さない……」
「さて……スバルにしたことをこの子にもしなきゃね」
「今宵のスティンガーは血に飢えておるわ」

 まさに絶体絶命。
 本当、どうしよう。
 そんな時。

「エリオお兄ちゃん……今の本当なの?
 ヴィヴィオのおむこさんになってくれるって言ったのに……」
 何時の間にか、そこにはヴィヴィオが涙目で僕をじっと見ていた。

 僕の子を孕んで、大きくなったお腹を支えながら。

 わ、忘れてた……まずい。
 てか、なんでそこでやってくる。

 と、いうことは……。

「エリオ。私は母としてそんな子に育てた覚えはないよ……」
「少し……頭冷やそうか……」
 彼女の後ろには……なのはさんとフェイトさんが、般若の形相でデバイスを僕に構えていた。

 お、終わった……。


 ○月◆日夕方。ミッドチルダのとある港にて。

 空は晴れ渡っていて、今にも水平線の彼方に沈もうとしている夕日が、周囲を赤々と照らしている。
 海の上には、ヨットやボートが数隻浮かんでいた。
 静かなそんな光景が周囲に広がっていた。

 港がよく見える喫茶店の中で、白衣を羽織った金髪のボブヘアーの女性と、管理局の制服を着た栗毛のロングヘアーの女性が向き合って話し込んでいた。

「すみませんね、シャマル医務官。忙しい中突き合わせちゃって」
「私はいいですよ。むしろそっちは地上本部に出す報告書の作成で大変なのでしょ」
「まったくですわ。資料の数が膨大すぎて……こんなの監査部の仕事なのに、なんでって思います」
「レジアス中将も何を考えているのか……」
「まあ、監査部も機動六課と変に繋がりがありますからね。念のためってことでしょ。
 正直、今回の事件は機動六課のカレの不始末が原因ですし」
 ロングヘアーの女性は港のほうをぼんやりと眺めながら、ため息をつく。
「まったくですね。今回調べてキャロちゃんとルーテシアちゃんとヴィヴィオちゃんは明らかに臨月。
 遺伝子検査もやりましたけど、お腹の中にいるのは明らかにあの子の子供ですね。
 スバルちゃんにウェンディちゃんも妊娠しちゃってますし」
 ボブヘアーの女性もため息をつきながら、手元にあったアイスコーヒーを啜る。
「まったく、何を狂ってそんなに孕ませたのかしら。調べたら他にもカレに孕ませられた人が出てきそう。
 既に中将の娘のオーリス秘書官もカレと関係を持っていたのは分かりましたし」
「守備範囲が本当広いこと……。そういえば、あなたも妹をやられてかなり腹に来たのでは?」
「別に。今更キレても仕方がありませんわ。まあ、ウェンディも自業自得といった所ですし」
「案外淡白なのですね。ドゥーエ秘書官」
「そう言う貴女もですよ」
 互いに手元にあったコーヒーに口をつけるシャマルとドゥーエ。
「それはそうと、年末のアレの原稿は大丈夫なの?」
 港の方をぼんやりと見つめながら、そんな事を切り出すシャマル。
「正直ヤバいわ。修羅場だって時に、今回の件の事後処理だから。下手したら落としそう」
 そんな彼女の言葉に大きくため息をつくドゥーエ。

「貴女の予告したドクター×レジアス千日戦争編だっけ……結構面白そうなのにね」
「まあ、なんとかするわ。今回の件を済ませたら、脅してでも無理矢理長期休暇とって、どっかの温泉に引っ込んで仕上げるつもり。
 そのときは貴女にも付き合ってもらおうかしら。合同誌でいくつもりなんだから」
「分かっているって。こっちもユーノ×クロノ365日ノンストップバトル編は順調に製作中だから。
 でも、夏に大きくこけてしまったから、慎重になってしまって遅れ気味なのよね」
「さすがにガリュー×フリード本はないでしょ。かなり売れ残ったんじゃない?」
「それは貴女もでしょ?ヴォルテール×ハクテンオウのネタなんだから」
「まったく、あれで大赤字だったから……今回のエリオ三等陸士の件をネタに3日目で出したら、赤字を補填するしかないわ」
「そうする?私も付き合うわ」
「助かるわね。それも合同誌で、売上目標200万ということで」
「了解よ」

 港はゆっくり夜の帳が下りていくのであった。


著者:38スレ305

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