58 名前: 5 [sage] 投稿日: 2007/09/22(土) 01:48:10 ID:XQFvzxZb

   女の顔にはこれから行われるあろうことに対する期待と興奮が渦巻いており、絹のような白い顔に僅かに朱が差していた。
 女は軽く息を呑むと、驚く程熱くなった熱くその中に有無を言わさぬ強引さで一本の棒を捩じ込んだ。
 艶かしい光沢を放つプラスティックで出来たその棒は十分な長さと硬さを備えている。
 事実、それに満足したかのように響くぴちゃりと言う水音。
 くらくらとしそうになるほど濃厚な臭いを思いっきり吸い込むと、女は微笑んだ。
 聖母の如き笑みであった。
 だがコレほどまでに凌辱を重ねておきながらそのような笑みが出来る時点で、女は最早尋常な人間ではなかった。

「あ、はぁぁ……」

 女は絶頂を覚えたかのごとく吐息を吐くと、そのたおやかな右手で白濁した液体に満たされた容器を持ち上げる。
 事前に他の雌から無理やりに搾り取っておいたそれを、最早抵抗すら出来ない相手をさらに嬲るように上からとろとろと垂らしていく。
 鬼畜の所業であった。
 だがこの場にいる数人の人間は誰も女の行いを咎めようとしない、いやむしろその目線に微熱に犯されたような胡乱さを湛えてあまりにも美しい女が憐れな贄を甚振る様を眺めていた。
 
「ああ、本当においしそう……」

 女は抜き取った棒の表面に濡れ光る泡だった液体を震える舌で舐め取り、その極上の甘露に打ち震えた。
 至高の一滴はあまりにも容易く女の最後の箍を外してしまったのだ、はしたないと思いつつも女はもう自分が抑えきれなくなってしまったのだ。
 
「いただきます」

 にこりと微笑むと、女はゆっくりと妖しく濡れ光るその白い陶器の肌に優しく口付けた。


 ――コクリコクリと凌辱され尽くした抹茶を啜るリンディを眺めながら、クロノ=ハラオウンをはじめとするアースラのクルー一同は何故彼女が抹茶を飲むと無駄にエロいのかと言う哲学的な問題について今日も考えるのであった。

著者:30スレ56

このページへのコメント

……唖然。やられました……。

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Posted by 時代遅れの追随者 2009年09月15日(火) 23:04:47 返信

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