最終更新: nano69_264 2008年11月29日(土) 18:54:24履歴
353 名前:烈火の剣精と槍騎士[sage] 投稿日:2008/11/13(木) 22:26:51 ID:/dZvzq5Q
354 名前:烈火の剣精と槍騎士[sage] 投稿日:2008/11/13(木) 22:28:42 ID:/dZvzq5Q
355 名前:烈火の剣精と槍騎士[sage] 投稿日:2008/11/13(木) 22:30:03 ID:/dZvzq5Q
356 名前:烈火の剣精と槍騎士[sage] 投稿日:2008/11/13(木) 22:30:57 ID:/dZvzq5Q
烈火の剣精と槍騎士
どこまでも広がる真っ暗な空間、視覚も聴覚も効かない感覚。
不思議と、今自分が眠りに付いているという自覚だけはある。
こういう事はたまにある、眠りと覚醒の間隔が曖昧で思考は過去の記憶に飛んでいく。
これは人にもある事なのか、それともあたしが大昔に作られた融合騎だからなのかは分からない。
そして徐々に視覚は光を、聴覚は音を取り戻していく。
月と星の光が彩る夜の空、虫の鳴く自然の音色、いつしか嗅覚は土と草の香りも認識し始めた。
懐かしいなぁ……あたしとルールーとあの人と、三人で色んな世界をたくさん回って旅したあの時の思い出だ。
おぼろげな過去の記憶、最悪だった研究所での記憶、そのどれもを上回る一番幸せだった時の記憶。
思えば、この時があたしの生の全てだったと思う。
愛しかったあの人、この世で一番大好きなあの人と一緒に過ごせた時間だから……
蘇る記憶の中、あたしが視線を上に向けるとそこにはあの人の……ゼスト・グランガイツの顔があった。
そうか、今のあたしは“夜の奉仕”をしてる時間だったんだ。
口の中になんとも言えない青臭い臭いと妙な味が広がっている、過去のあたし口淫の真っ最中だった。
視線を下に戻すと、そこには硬く大きくなった旦那の陰茎がある。
普段は人間よりもかなり小さい身体のあたしだけど、今は奉仕の為に普通の人間の子供くらいの大きさになっていた。
そして、夢の中のあたしは過去の記憶通りに目の前の大きな肉の塊に舌を這わせる。
ペロリと舐め上げれば、懐かしい青臭さが口の中に満ち溢れた。
「くっ! ぅああ……」
あたしが舌を動かすたびにゼストの旦那は苦悶に似た表情をして声を漏らした。
でもソレは決して嫌だからじゃなくて、快楽に耐えてる声だってすぐに分かる。
あたしは手で扱いて刺激を続けながら口を離すと、顔を上げて旦那に視線を移した。
「旦那、我慢しなくても良いよ? 好きな時に出して」
あたしはしっかりと覚えこんだ絶妙な力加減で旦那のモノを扱きながらそう促した。
旦那はいつもそうだった、少し離れたところで寝ているルールーを気にして快楽に深くのめり込まない。
あたしがどんなに頑張ってもそうだった。
そりゃあ、旦那の性欲処理を買って出たのはあたしの方だけど、もう少し気持ち良さに身を任せて欲しいと思う。
最初は偶然旦那の自慰に遭遇した時だった、旦那が色々と男の欲求を持て余しているのを知ったあたしは自分から進んで旦那の性欲処理を引き受けたんだ。
おぼろげな霞の向こうにある大昔の記憶、そして研究所の科学者共が戯れに強制した行為であたしはそれなりに性技に精通してた。
熟練の技で攻め立てれば、旦那のペニスの先端からはまるで射精したかのようにカウパーがあふれ出す。
あたしはそれを、まるで最高のご馳走にでもするかのように舐め上げる。
とても美味しいなんて言える味じゃないが、旦那の身体から出た快楽の証を零すのがもったいなく感じて舌で掬った。
青臭くて苦くて、舌の上に旦那の味が溶けるたびにあたしも身体が疼いていく。
下腹部の子宮が熱を持って暴れだす、あたしの身体が快楽を欲している証拠だ。
人間を模して作られた融合騎は、モノにもよるけど人と同じ欲求を持つ事が多い。
食欲・睡眠欲、そして性欲、形は子供でもあたしもれっきとした女だって事だ。
旦那のモノを口にすればそれだけで欲情してしまう。
でもあまり自分から執拗にねだる事はしなかった、そうした時に旦那に軽蔑されるのが恐かったからだ……
あたしは自分が最低の融合騎だと思う。
旦那の為と言って、結局は自分自身の火照りを慰めているのかもしれない。
なんて浅ましいガラクタなんだろう……きっと、こんな事を知ったら旦那はあたしを捨ててしまう。
だからあたしは必死にいやらしい部分に蓋をして隠して、ただ旦那が気持ち良くなる事だけ考えて奉仕した。
あたしが舌を這わせる度に、旦那のモノから溢れ出す先走りの汁がどんどん濃くなっていく。
それこそ射精した時にでる精液のような粘性と味になったそれを、あたしは一心不乱に全て飲み干した。
もうすぐだ、もうすぐ旦那が我慢の限界を迎えて欲望の白濁を吐き出すって事が分かる。
何度も身体を重ねる内に完全に把握した射精のタイミングに合わせて、あたしはさらに舌先に力を込めてしゃぶった。
尿道をほじくり返すように舌先で抉り、エラの張ったカリを執拗に唇で引っ掛け、頬をすぼめてペニス全体を吸い上げる。
その技巧を続けて丹念に刺激を与えながら、何度も何度も頭を上下に動かしていく。
そうして何度目かの律動が行われた時、あたしの身体が覚えた間隔とキッチリ同じ周期で咥えた男根は精を爆発させた。
「んぶっ! ふぐぅぅ!」
凄まじい勢いで吐き出されたあまりに大量の精液に、あたしは一瞬驚いてむせ返る。
でも吐き出すなんて絶対にできない、口の中に溢れかえる青臭い精をあたしはできるだけ零すまいと必死に飲み込んだ。
ゴクゴクと喉を鳴らして青臭い液体を飲む込む、ドロドロした凄い粘性が喉に引っかかり少し苦しかった。
でもこれが旦那の気持ち良かった証だと思えば全然嫌じゃなかった、むしろもっと飲みたいとさえ思う。
そうしてしばらく喉を鳴らしていたけど、いつしか射精は終わりを告げて溢れる精も底をついた。
あたしがそっと口を離せば、唾液と精液の混ざった液体が唇と陰茎との間に糸を引く。
少しだけお口の奉仕が終わったのが名残惜しいけど、いつまでも口だけじゃ旦那が満足できない。
あたしはその場で横になると纏っていた下の服、股を覆う部分をずらして自分の膣口を曝け出した。
既に愛液でビショビショになるまで濡れてたのが恥ずかしい、顔が真っ赤になってるのが自分でも分かるくらい頬が熱くなってた。
でも恥ずかしがってるだけじゃ旦那に満足して楽しんでもらえないから、あたしは自分で入り口に指をかけると左右に軽く広げた。
「旦那……まだ満足してないよね? 今度はこっち使って良いからさ……」
その時のあたしは一体どんな表情をしてたんだろう? きっと凄くだらしなくていやらしい顔だったんだと思う。
後から後から溢れ出す愛液で地面には小さな水溜りができているくらいにあたしの身体は甘く疼いてた。
本当に恥ずかしい……旦那の為にしてる事なのに、あたしの身体は自分自身も快楽を楽しもうと期待に燃えている。
あたしは浅ましい自分の身体を呪いながら旦那を促す、旦那は少しだけ悲しそうな表情を見せるとまだ硬さを失っていない自分の陰茎をあたしの入り口に押し当てた。
溢れ出た愛液を少し馴染ませると、旦那は腰を少しずつ沈めて行く。
いくら人間大になっても容姿は子供、大人のそれも大男の旦那のモノはキツくてちょっと苦しい。
でもそれは最初だけ、すぐに圧迫感と苦しさは快感で塗り潰されていった。
「んぅ……ふぅああぁぁ……」
あたしの口からは思わず恥ずかしい甘えた声が漏れる。
少し離れたところで寝ていたルールーを起こしちゃったら大変だから、あたしはすぐに自分の口を手でふさいで声を我慢した。
旦那もそれを察したのか、挿入しても動かずあたしの準備が整うのを待っててくれた。
あたしは口を押さえたまま頷いて旦那に動いて良いって旨を伝える。
旦那は一度頷くと、そのままゆっくり腰を前後させだした。
あたしの濡れた入り口を旦那の鉄みたいに硬いモノが動いて抉る度に凄くいやらしい音が出て耳を犯す。
これが全部あたしの出した愛液の音で、旦那にも聞かれてると思うと恥ずかしくて死んじゃいそうだった。
でもそんな事を気にする余裕はなかった、旦那との交合の快感で漏れる嬌声を我慢するだけであたしは気が狂いそうになる。
「んぅぅううっ! ……んぅっ!!」
口元をいくら手で押さえつけても、溢れ出る声は全ては消えてくれない。
くぐもったいやらしい声が零れて、とてもあたしの出した声とは思えなかった。
お腹の中を旦那のモノが凄い抉る勢いはドンドン強く早くなっていって、内臓まで貫通されそうな錯覚すら覚えた。
膣の中を削り取られそうな快感の衝撃に頭の中が真っ白に染まっていく。
「んっ! んぅっ!!……ふんぅぅううっ!!」
切なくて甘くて、おかしくなりそうなくらい気持ち良い電気が頭の中でたくさん弾ける。
あたしの中のまともな意識と思考がピンク色の靄の中に確かに溶けてくのを感じた。
膣を抉りこむ旦那のモノから背筋を快感の炎が駆け上って、あたしはまるで奈落の底に堕ちるような錯覚を感じる。
その瞬間、あたしは全身をしならせて盛大に絶頂した。
「ふぅんぅぅっ!! ふぅはぁぁあっ!!」
頭の中身が全部蕩けるような快楽、あたしは我慢しきれずに声を漏らしてしまう。
でもそんな事を気にする余裕なんてあたしにも旦那にもなかった。
あたしはイった反動で全身をしならせて震えて、旦那も我慢の限界を超えて二度目の射精を迎える。
「くぅっ! アギト……出すぞっ!」
言葉と共に、あたしはお腹の中で何かが爆発するような感覚を感じた。
ねばねばしてて火傷しそうなくらい熱い精液が身体の中で弾ける。
気持ち良過ぎて本当に自分が壊れてしまったかと思った、涙が溢れて視界が霞む、身体はフワフワとした浮遊感すら覚えた。
痙攣させながら全ての精液を吐き出すと、旦那はあたしの身体からペニスを抜き出す。
旦那のモノはまだ少し硬さを残していたけど、これ以上する気がないのか旦那は早々にあたしの身体を手元のタオルで拭き始めた。
「すまんなアギト……俺の勝手でこんな事に付き合わせてしまって……本当にすまん」
ゼストの旦那は心底すまなそうにそう言ってあたしの身体を丁寧に拭いてくれた。
謝る事なんてないのに……あたしも旦那の事を求めてて、旦那とこうして身体を重ねることが嬉しいのに、愛してるのに。
でもそんな事言えなかった、あたしの気持ちを伝えたって旦那には迷惑だから。
「気にしなくて良いよ旦那、こんな事で良かったらいつでも手伝うからさ」
あたしは精一杯笑ってそう言った。
本当は自分の気持ちが伝えられなくて泣き出しそうだったけど、旦那の重荷になんてなりたくないから。
だからあたしは、自分の心を押し殺して自分の顔に乾いた笑顔を張り付けた……
そこであたしの意識はまた闇の中に飲まれ始める。
闇と無音が世界を侵食していく。
懐かしくて切なくて大好きな夢が終わりを告げる、あたしの心は果てのない黒と同化していった。
夢が終わり、今度こそ本当に光が目に映る、耳は現実世界の確かな音を捉え始めた。
『ギト……起きろ……アギト』
ああ、これは今のロード(主)の声。そうだ起きないと、もう仕事の時間だ。
あたしは目を開いて意識を現実世界に覚醒させた。
目の前の明るさに眩暈を覚えそうだ、でもそれは一瞬、すぐに身体も頭も正常な状態に稼動する。
眼を覚ましたあたしの顔を、今のロード、烈火の将シグナムが不思議そうな顔で覗き込んでいた。
「起きたか」
「ああ、おはようシグナム」
あたしはそう返事を返すとゆっくりと身体を起こす。
今あたしとシグナムは勤務中の休み時間の最中だった、僅かに記憶の糸を手繰れば自分が仮眠を取った事にすぐ気付いた。
時計を見ると、そろそろ休憩も終わる頃合だ。
うん、と小さく伸びをすると軽く羽根とシッポを振って身体をほぐす。
懐かしい夢を見たお陰か、心も身体も随分と気持ちの良さを感じている。
そんなあたしに、シグナムが一つ質問を投げかけた。
「随分と嬉しそうな寝顔だったが、何か良い夢でも見たのか?」
夢の内容を聞かれて、さっきまで見ていた過去の思い出が一瞬で脳裏を駆け巡った。
旦那のとの思い出に胸が甘くて切ないモノで満ちる。
少しの間、それこそ一度呼吸する間だけ夢と過去のまどろみに酔うと、あたしはシグナムの顔を見上げて返事を返した。
「……うん、まあな」
あたしはちょっとだけ悲しいのを我慢して、今度は本物の笑顔を見せた。
哀しいことも辛いことも含めて、ゼストの旦那との思い出は全部宝物だったから。
「大好きな人との夢……見てたからさ」
終幕。
著者:ザ・シガー
354 名前:烈火の剣精と槍騎士[sage] 投稿日:2008/11/13(木) 22:28:42 ID:/dZvzq5Q
355 名前:烈火の剣精と槍騎士[sage] 投稿日:2008/11/13(木) 22:30:03 ID:/dZvzq5Q
356 名前:烈火の剣精と槍騎士[sage] 投稿日:2008/11/13(木) 22:30:57 ID:/dZvzq5Q
烈火の剣精と槍騎士
どこまでも広がる真っ暗な空間、視覚も聴覚も効かない感覚。
不思議と、今自分が眠りに付いているという自覚だけはある。
こういう事はたまにある、眠りと覚醒の間隔が曖昧で思考は過去の記憶に飛んでいく。
これは人にもある事なのか、それともあたしが大昔に作られた融合騎だからなのかは分からない。
そして徐々に視覚は光を、聴覚は音を取り戻していく。
月と星の光が彩る夜の空、虫の鳴く自然の音色、いつしか嗅覚は土と草の香りも認識し始めた。
懐かしいなぁ……あたしとルールーとあの人と、三人で色んな世界をたくさん回って旅したあの時の思い出だ。
おぼろげな過去の記憶、最悪だった研究所での記憶、そのどれもを上回る一番幸せだった時の記憶。
思えば、この時があたしの生の全てだったと思う。
愛しかったあの人、この世で一番大好きなあの人と一緒に過ごせた時間だから……
蘇る記憶の中、あたしが視線を上に向けるとそこにはあの人の……ゼスト・グランガイツの顔があった。
そうか、今のあたしは“夜の奉仕”をしてる時間だったんだ。
口の中になんとも言えない青臭い臭いと妙な味が広がっている、過去のあたし口淫の真っ最中だった。
視線を下に戻すと、そこには硬く大きくなった旦那の陰茎がある。
普段は人間よりもかなり小さい身体のあたしだけど、今は奉仕の為に普通の人間の子供くらいの大きさになっていた。
そして、夢の中のあたしは過去の記憶通りに目の前の大きな肉の塊に舌を這わせる。
ペロリと舐め上げれば、懐かしい青臭さが口の中に満ち溢れた。
「くっ! ぅああ……」
あたしが舌を動かすたびにゼストの旦那は苦悶に似た表情をして声を漏らした。
でもソレは決して嫌だからじゃなくて、快楽に耐えてる声だってすぐに分かる。
あたしは手で扱いて刺激を続けながら口を離すと、顔を上げて旦那に視線を移した。
「旦那、我慢しなくても良いよ? 好きな時に出して」
あたしはしっかりと覚えこんだ絶妙な力加減で旦那のモノを扱きながらそう促した。
旦那はいつもそうだった、少し離れたところで寝ているルールーを気にして快楽に深くのめり込まない。
あたしがどんなに頑張ってもそうだった。
そりゃあ、旦那の性欲処理を買って出たのはあたしの方だけど、もう少し気持ち良さに身を任せて欲しいと思う。
最初は偶然旦那の自慰に遭遇した時だった、旦那が色々と男の欲求を持て余しているのを知ったあたしは自分から進んで旦那の性欲処理を引き受けたんだ。
おぼろげな霞の向こうにある大昔の記憶、そして研究所の科学者共が戯れに強制した行為であたしはそれなりに性技に精通してた。
熟練の技で攻め立てれば、旦那のペニスの先端からはまるで射精したかのようにカウパーがあふれ出す。
あたしはそれを、まるで最高のご馳走にでもするかのように舐め上げる。
とても美味しいなんて言える味じゃないが、旦那の身体から出た快楽の証を零すのがもったいなく感じて舌で掬った。
青臭くて苦くて、舌の上に旦那の味が溶けるたびにあたしも身体が疼いていく。
下腹部の子宮が熱を持って暴れだす、あたしの身体が快楽を欲している証拠だ。
人間を模して作られた融合騎は、モノにもよるけど人と同じ欲求を持つ事が多い。
食欲・睡眠欲、そして性欲、形は子供でもあたしもれっきとした女だって事だ。
旦那のモノを口にすればそれだけで欲情してしまう。
でもあまり自分から執拗にねだる事はしなかった、そうした時に旦那に軽蔑されるのが恐かったからだ……
あたしは自分が最低の融合騎だと思う。
旦那の為と言って、結局は自分自身の火照りを慰めているのかもしれない。
なんて浅ましいガラクタなんだろう……きっと、こんな事を知ったら旦那はあたしを捨ててしまう。
だからあたしは必死にいやらしい部分に蓋をして隠して、ただ旦那が気持ち良くなる事だけ考えて奉仕した。
あたしが舌を這わせる度に、旦那のモノから溢れ出す先走りの汁がどんどん濃くなっていく。
それこそ射精した時にでる精液のような粘性と味になったそれを、あたしは一心不乱に全て飲み干した。
もうすぐだ、もうすぐ旦那が我慢の限界を迎えて欲望の白濁を吐き出すって事が分かる。
何度も身体を重ねる内に完全に把握した射精のタイミングに合わせて、あたしはさらに舌先に力を込めてしゃぶった。
尿道をほじくり返すように舌先で抉り、エラの張ったカリを執拗に唇で引っ掛け、頬をすぼめてペニス全体を吸い上げる。
その技巧を続けて丹念に刺激を与えながら、何度も何度も頭を上下に動かしていく。
そうして何度目かの律動が行われた時、あたしの身体が覚えた間隔とキッチリ同じ周期で咥えた男根は精を爆発させた。
「んぶっ! ふぐぅぅ!」
凄まじい勢いで吐き出されたあまりに大量の精液に、あたしは一瞬驚いてむせ返る。
でも吐き出すなんて絶対にできない、口の中に溢れかえる青臭い精をあたしはできるだけ零すまいと必死に飲み込んだ。
ゴクゴクと喉を鳴らして青臭い液体を飲む込む、ドロドロした凄い粘性が喉に引っかかり少し苦しかった。
でもこれが旦那の気持ち良かった証だと思えば全然嫌じゃなかった、むしろもっと飲みたいとさえ思う。
そうしてしばらく喉を鳴らしていたけど、いつしか射精は終わりを告げて溢れる精も底をついた。
あたしがそっと口を離せば、唾液と精液の混ざった液体が唇と陰茎との間に糸を引く。
少しだけお口の奉仕が終わったのが名残惜しいけど、いつまでも口だけじゃ旦那が満足できない。
あたしはその場で横になると纏っていた下の服、股を覆う部分をずらして自分の膣口を曝け出した。
既に愛液でビショビショになるまで濡れてたのが恥ずかしい、顔が真っ赤になってるのが自分でも分かるくらい頬が熱くなってた。
でも恥ずかしがってるだけじゃ旦那に満足して楽しんでもらえないから、あたしは自分で入り口に指をかけると左右に軽く広げた。
「旦那……まだ満足してないよね? 今度はこっち使って良いからさ……」
その時のあたしは一体どんな表情をしてたんだろう? きっと凄くだらしなくていやらしい顔だったんだと思う。
後から後から溢れ出す愛液で地面には小さな水溜りができているくらいにあたしの身体は甘く疼いてた。
本当に恥ずかしい……旦那の為にしてる事なのに、あたしの身体は自分自身も快楽を楽しもうと期待に燃えている。
あたしは浅ましい自分の身体を呪いながら旦那を促す、旦那は少しだけ悲しそうな表情を見せるとまだ硬さを失っていない自分の陰茎をあたしの入り口に押し当てた。
溢れ出た愛液を少し馴染ませると、旦那は腰を少しずつ沈めて行く。
いくら人間大になっても容姿は子供、大人のそれも大男の旦那のモノはキツくてちょっと苦しい。
でもそれは最初だけ、すぐに圧迫感と苦しさは快感で塗り潰されていった。
「んぅ……ふぅああぁぁ……」
あたしの口からは思わず恥ずかしい甘えた声が漏れる。
少し離れたところで寝ていたルールーを起こしちゃったら大変だから、あたしはすぐに自分の口を手でふさいで声を我慢した。
旦那もそれを察したのか、挿入しても動かずあたしの準備が整うのを待っててくれた。
あたしは口を押さえたまま頷いて旦那に動いて良いって旨を伝える。
旦那は一度頷くと、そのままゆっくり腰を前後させだした。
あたしの濡れた入り口を旦那の鉄みたいに硬いモノが動いて抉る度に凄くいやらしい音が出て耳を犯す。
これが全部あたしの出した愛液の音で、旦那にも聞かれてると思うと恥ずかしくて死んじゃいそうだった。
でもそんな事を気にする余裕はなかった、旦那との交合の快感で漏れる嬌声を我慢するだけであたしは気が狂いそうになる。
「んぅぅううっ! ……んぅっ!!」
口元をいくら手で押さえつけても、溢れ出る声は全ては消えてくれない。
くぐもったいやらしい声が零れて、とてもあたしの出した声とは思えなかった。
お腹の中を旦那のモノが凄い抉る勢いはドンドン強く早くなっていって、内臓まで貫通されそうな錯覚すら覚えた。
膣の中を削り取られそうな快感の衝撃に頭の中が真っ白に染まっていく。
「んっ! んぅっ!!……ふんぅぅううっ!!」
切なくて甘くて、おかしくなりそうなくらい気持ち良い電気が頭の中でたくさん弾ける。
あたしの中のまともな意識と思考がピンク色の靄の中に確かに溶けてくのを感じた。
膣を抉りこむ旦那のモノから背筋を快感の炎が駆け上って、あたしはまるで奈落の底に堕ちるような錯覚を感じる。
その瞬間、あたしは全身をしならせて盛大に絶頂した。
「ふぅんぅぅっ!! ふぅはぁぁあっ!!」
頭の中身が全部蕩けるような快楽、あたしは我慢しきれずに声を漏らしてしまう。
でもそんな事を気にする余裕なんてあたしにも旦那にもなかった。
あたしはイった反動で全身をしならせて震えて、旦那も我慢の限界を超えて二度目の射精を迎える。
「くぅっ! アギト……出すぞっ!」
言葉と共に、あたしはお腹の中で何かが爆発するような感覚を感じた。
ねばねばしてて火傷しそうなくらい熱い精液が身体の中で弾ける。
気持ち良過ぎて本当に自分が壊れてしまったかと思った、涙が溢れて視界が霞む、身体はフワフワとした浮遊感すら覚えた。
痙攣させながら全ての精液を吐き出すと、旦那はあたしの身体からペニスを抜き出す。
旦那のモノはまだ少し硬さを残していたけど、これ以上する気がないのか旦那は早々にあたしの身体を手元のタオルで拭き始めた。
「すまんなアギト……俺の勝手でこんな事に付き合わせてしまって……本当にすまん」
ゼストの旦那は心底すまなそうにそう言ってあたしの身体を丁寧に拭いてくれた。
謝る事なんてないのに……あたしも旦那の事を求めてて、旦那とこうして身体を重ねることが嬉しいのに、愛してるのに。
でもそんな事言えなかった、あたしの気持ちを伝えたって旦那には迷惑だから。
「気にしなくて良いよ旦那、こんな事で良かったらいつでも手伝うからさ」
あたしは精一杯笑ってそう言った。
本当は自分の気持ちが伝えられなくて泣き出しそうだったけど、旦那の重荷になんてなりたくないから。
だからあたしは、自分の心を押し殺して自分の顔に乾いた笑顔を張り付けた……
そこであたしの意識はまた闇の中に飲まれ始める。
闇と無音が世界を侵食していく。
懐かしくて切なくて大好きな夢が終わりを告げる、あたしの心は果てのない黒と同化していった。
夢が終わり、今度こそ本当に光が目に映る、耳は現実世界の確かな音を捉え始めた。
『ギト……起きろ……アギト』
ああ、これは今のロード(主)の声。そうだ起きないと、もう仕事の時間だ。
あたしは目を開いて意識を現実世界に覚醒させた。
目の前の明るさに眩暈を覚えそうだ、でもそれは一瞬、すぐに身体も頭も正常な状態に稼動する。
眼を覚ましたあたしの顔を、今のロード、烈火の将シグナムが不思議そうな顔で覗き込んでいた。
「起きたか」
「ああ、おはようシグナム」
あたしはそう返事を返すとゆっくりと身体を起こす。
今あたしとシグナムは勤務中の休み時間の最中だった、僅かに記憶の糸を手繰れば自分が仮眠を取った事にすぐ気付いた。
時計を見ると、そろそろ休憩も終わる頃合だ。
うん、と小さく伸びをすると軽く羽根とシッポを振って身体をほぐす。
懐かしい夢を見たお陰か、心も身体も随分と気持ちの良さを感じている。
そんなあたしに、シグナムが一つ質問を投げかけた。
「随分と嬉しそうな寝顔だったが、何か良い夢でも見たのか?」
夢の内容を聞かれて、さっきまで見ていた過去の思い出が一瞬で脳裏を駆け巡った。
旦那のとの思い出に胸が甘くて切ないモノで満ちる。
少しの間、それこそ一度呼吸する間だけ夢と過去のまどろみに酔うと、あたしはシグナムの顔を見上げて返事を返した。
「……うん、まあな」
あたしはちょっとだけ悲しいのを我慢して、今度は本物の笑顔を見せた。
哀しいことも辛いことも含めて、ゼストの旦那との思い出は全部宝物だったから。
「大好きな人との夢……見てたからさ」
終幕。
著者:ザ・シガー
- カテゴリ:
- 漫画/アニメ
- 魔法少女リリカルなのは
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