◆第18話 「古手梨花」

「みー」
「驚いたわ」
「あんたがみんなにも見えて転校してくるだけでも初めてなのに」
「部活にまで加わるなんてね」
「魅音が入れてくれてよかったわね」
「次から罰ゲームに」
「あんたの苦手な激辛キムチ一気食いを加えておかないとね」
「……で」
「何があったの?」
「姿を現すなんて…」
「……」
『私は いつも必ずこの昭和58年6月に何者かに殺される』
『それが私の運命であるかのように』
『私を殺しているのが誰なのか 私はまだわかっていない』
「何があったの?前の世界で…」
「真の敵…」
「みー 人と遊べるのが嬉しくて仕方ないのです」
「え…」
「レナ…」
『レナには羽入の気配が伝わっていたのね…』
「圭一」
「あの角の話は羽入の前ではしないであげて欲しいのです」
「あの角は取れませんです」
「あの角は生まれつきです」
「羽入はそのせいで忌み嫌われ苛められた事もあったのです」
「いえ…」
『羽入の角』
『その話は 古手家に伝わる禁じられた古文書に記されている』
『遠い昔 羽入の一族は 長い旅を経てこの地にやってきたという』
『どこから来たのか私にはわからない』
『教えてもらってはみたがその場所がどこなのか』
『宇宙のどこかなのか 次元のどこかなのか』
『とにかく想像する事も出来ない場所だ』
『羽入達が辿り着いたそこは美しく澄んだ沼で』
『羽入達にとって求めてやまぬ約束の土地だった』
『でもその地は既に村になっていて』
『……先住の村人達が住んでいた』
『羽入の一族は村人達との共存を望んだが』
『流浪の民の存在は村人達に受け入れられず』
『悲しく悲惨な事態を引き起こしてしまった』
『羽入はそれを収める為に 人間の姿を模して』
『古手神社に降臨したという』
『しかし どういう訳か角だけが隠せなくて』
『その異形の姿を人々は恐れ』
『古手神社の神主は流浪の民との宥和を拒否した』
『やがて羽入が神主の跡取りに見初められ子宝を授かるに至ったが』
『それでも村人と流浪の民の宥和は出来なかった』
『流浪の民が来た事によって村に血が流れた罪』
『それが村人達には許せなかったのだ』
『だから羽入は決断した』
『異形の自分がその罪を背負い』
『人間に討ち滅ぼされることで その罪を祓おうと』
『禁書は伝える』
『人柱となる事を選んだ羽入を討つ役目を担ったのは』
『その娘である古手桜花』
『古手家の開祖』
『そして桜花は羽入を討ち滅ぼし』
『その体は沢に流され遺骸は沼に沈められた』
『これが綿流しの始まり』
『そして遙かな時が流れた今…』
『異形の角によって人々に恐れられ討ち滅ぼされた羽入は』
『それでも運命を打ち破る為に もう一度人の前に姿を現したのだ』
『古手家の末裔である私は その羽入に応える為にも』
『早く巻き戻って戦いに備えなければ』
「大丈夫 羽入!?」
「……鷹野」
「羽入はバケモノじゃありませんです」
「二度と言ったら許さないのです」
『すぐにこういう事を言うから 私は鷹野の事が好きになれない』
「あ……」
「……」
「ええ…」
『別のカケラが移ってくる事を「巻き戻る」と私達は呼んでいる』
『そして今 私にそれが起こった…』
「……鷹野…」
「ねぇ 羽入…」
「どこかのカケラから今 私は巻き戻ってきた それはわかるわ」
「だけど…」
「何も思い出せない」
「以前のカケラで何があったのか」
「記憶がないの」
『綿流しまであと少し』
『私はカケラの記憶の継承に 失敗した――』
×

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