「ソーパルメット」とも呼ばれており、北アメリカ南部産で、海岸地の松林や砂丘に生息しているヤシ科シェロ属の植物です。
その熟した果実からはエキスを抽出し、サプリメントなどに使用されています。
ノコギリヤシは、葉がのこぎりのようにギザギザであることから、この名が付いたと言われており、ヨーロッパでは、前立腺肥大の治療薬として使用されています。

代表的な効能は、以下のとおりです。

• 発毛や育毛に期待されています。
  • これは、薄毛や抜毛の原因の１つとして考えられている、男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロンへと過剰に変化することを防ぐ効能を持つためです。
• 前立腺肥大症を予防します。
  • これは、テストステロンが、前立腺の内部でジヒドロテストステロンに変化し、蛋白質を合成する事により肥大が起こると考えられており、上記と同様にその抑制に効果があるためです。

過剰に摂取することで、頭痛や吐き気などの症状を起こす場合があります。

ミネラルの亜鉛には、ホルモンバランスを正常に保つ働きがあるため、ノコギリヤシと同時に摂取することにより、より発毛や育毛、前立腺肥大症の予防に期待できます。
経口避妊薬の摂取やホルモン療法との併用は、治療や薬の効果が無くなる可能性がありますので、注意が必要です。
血液凝固薬や抗血小板薬などの医薬品と併用は、出血傾向が高まると考えられていますので、注意が必要です。