ブラックコホシュとは
北米に分布している、キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草です。
学名として『Cimicifuga』は、ラテン語の「cimex(虫)」と「fugere(逃げる)」という言葉を語源にしているほど、強い芳香を持ち、虫除けとしても用いられています。
もともと、アメリカンインディアンの間で、痛みや炎症、女性特有の症状に使われていた薬草で、現在でも神経痛やリウマチ、耳鳴りなどで使われ、「女性のハーブ」とも呼ばれています。
アメリカでは人気のあるサプリメントの一つとなっています。
副作用
適切に用いれば、経口摂取による安全性が示唆されていますが、副作用として、頭痛やめまい、胃腸の不調などが起こる場合があります。
過剰摂取は、激しい頭痛や視覚障害、吐き気や嘔吐などが起こる場合があります。
その他
ドイツの薬用植物の評価委員会である「コミッションE」では使用の上限を6ヶ月としています。
妊娠中及び授乳中は、摂取を避けるように言われています。
海外において、ブラックコホシュの摂取と関連が疑われる肝障害の事例が報告されてますが、因果関係については、まだ明らかになっていません。