虎編　　２０３氏

虎｢なかなか面白い子だな、君は。出来れば君とは戦場以外で出逢いたかったがね｣

しんのすけ｢おじさん、大人にもなってそんなカッコみっともないゾ｣

虎｢な…！？フ…フハハ！こりゃあ手厳しい！
ならば君のいう格好の良い大人とはなんだね？｣
しんのすけ｢もちろんアクション仮面だゾ！
それにアクション仮面は格好いいだけじゃなくて、みんなのために悪い奴らと戦うんだゾ！｣
虎｢つまりは正義の味方か…。
だが戦争にはアニメのような正義の味方も、ましては純粋な悪党もいない！
ご都合主義もハッピーエンドもないこの戦争はどちらかが滅びるまで…｣
しんのすけ｢そんなことないゾ！｣
虎｢何！？｣


しんのすけ｢おじさんはあの時、オイラやキラ兄ちゃんを助けてくれたゾ。
おじさんは確かにオラ達のヒーローだゾ！｣
虎｢……！｣
しんのすけ｢だからオラ…おじさんが村を焼いたり、キラ兄ちゃんを傷付けるところなんて見たくなかったゾ！！｣

虎｢ホントに…君にはもっと早く出逢っていたかったよ。
小さな…ヒーロー君｣