成年後見の世界は、親族の後見人がほとんどを占めています。わたしのような専門職の後見人は、全体数からするとほんのわずかです。しかし、わたしが毎日書いている成年後見のメルマガには、親族後見人からの質問メールが絶えません。専門職後見人は、まわりにプロの法律家がたくさんいるので、気軽に相談できるし、悩んだときはどこに相談すればよいのかすぐに分かります。親族後見人の場合は、人によってはどこにどう相談すれば、抱えている悩みが解決するのか分からない人もいるでしょう。そんなときに参考になればいいなと思って、このページをつくりました。

遺言には3種類あります


 遺言というのは、自分が死んだ後に、子供や親兄弟に自分の意思を伝える文書のことですが、作り方によって、3種類あります。

それは、

 ー筆証書遺言

◆仝正証書遺言

 秘密証書遺言

の三つです。

自筆証書遺言


 難しいようですが、要するに自分の手で書いた遺言のことです。

私はもっと簡単に、「手書きゆいごん」と呼んでいます。

3種類のなかで、もっとも基本であり、つくるのが簡単なのですが、それでもいくつかのルールがあります。

これも簡単ですから、今すぐ覚えてしまいましょう。

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 ”ず手書きで書く。(パソコンやワープロはダメ)

◆‘付を正確に書く。(平成21年12月吉日はダメ)

 夫婦連名はダメ。(一つの遺言で、必ず一人分です)

ぁヾ岼磴┐燭蕁∩管書き直す。(訂正方法によっては、遺言が無効になる可能性がある)

ァ^鑑は認印でもかまわないが、できれば実印の方がよい。(確実性があるから)

Αヾ粟した遺言は、必ず封筒などに入れて封をし、表書きに「遺言」と分かるように書く。(念のため日付も入れておく)
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自筆証書遺言の弱点


 なんといっても確実性に欠けるところが問題です。

よく考えてみれば分かることですが、手書きで書いて、机の引き出しなんかに入れておきますよね。

それをあなたの死後、親族の誰かが見つけるわけです。

すると、表書きに「遺言」と書かれている。

慎重な人なら、開けませんが、素人は何をするか分からない。

「なんだこれ?」

と思って開けてしまうかもしれません。

自筆証書遺言は、家庭裁判所で検認を済ますまでは、開けてはいけないのです。

家裁で検認しなければ、法的に正しい遺言の形式になっているかどうかが分からないからです。

また、それが本当に本人の手によって書かれたものかどうか、形式の上から判断します。

ところが家裁の目に触れる前に、封を切ってしまった遺言は、もしかしたらその人の都合のいいように書き換えられてしまったかもしれません。

書き換えられた可能性のある遺言は、紛争の元ですから、そんな遺言は無視して、相続人の間で話し合って財産を分けてください・・・という審判が、家裁から下りるかもしれません。

まあ、開封=遺言が無効 ・・・ というように簡単なものでもないと思いますが。

少なくともその可能性はあります。

そういった可能性を残したくない人は、次の公正証書遺言をおすすめします。

公正証書遺言


 ふつうの人で、公証人という職業を知っている人は珍しいでしょう。

また、公証人がいる公証役場という事務所が、あちこちに点在していることも、ふつうは知らないと思います。

私も、行政書士になる前は知りませんでした。

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