ダリウス・キンゼイ写真集
1900年代のワシントン州内の写真集。この表紙の写真はもみの木らしい。
その圧倒的な大きさに気圧される。真ん中の人物の右下の斧が爪楊枝のようだ。何回打ち込んだらこの断面になるのか。
巨大な写真乾板で撮影したもの。
今からたった百数十年前にこんな巨木の森が存在していた事に驚くと同時にとても残念だ。
西部開拓時代だが、何ともったいないことをしたのだろう。
この巨木の森を歩いてみたかった。
屋久島にウィルソン株という切り株がある。
大正3(1914)年にアーネスト・ウィルソン博士が世に紹介した屋久杉の切り株だ。胸高周囲13.8mと巨大で、根元の空洞は畳10枚ほどの広さがあり、神棚が祀られている。
中には泉が湧いている。何回も行ったが、中は自分の部屋よりよほど広い。回りの3本の木も屋久杉。きっと子供だろう。
この木も、豊臣秀吉の命で大阪城築上のために切り倒されたと言われている。
古今東西問わず、人間はなんて愚かなのか。