ヱヴァンゲリヲン新劇場版検証スレまとめwiki - 浮上説
カヲル君のいる「月」は我々の見ているような「月」なのか?

概略

・カヲルが目覚めた場所はセカンドインパクトによって南極地下から浮上した「白き月」だと考える説。
・カヲルのいる「月」は旧エヴァの「黒き月」であり、現実の月よりもっと地球に近いところにあるとする説も。

背景

・「白き月」と「黒き月」がはるか昔(40億年前)に地球に衝突し、地下にめりこんだ(ジャイアントインパクト/ファーストインパクトの発生)地球に衛星は月も含めて一つもなかった。
・セカンドインパクトの大爆発により南極地下の「白き月」が露出、浮上して地球の唯一の衛星となったと考える。
(それまでこの世界には現実の月に対応するような衛星はなかった?)
・根拠としてカヲル君が喋っている(=空気がある?)こと、月から見た地球の大きさが現実よりもずっと大きいこと、月面に重機などの人工物が存在することなどが挙げられることがある。(これらの議論の詳細は後述。)

・この説が唱えられた背景として、EoEでの『巨大綾波の手により、「黒き月」が浮上するイメージ』のビジュアルインパクトの大きさがあるようだ。
・もともと旧エヴァにおいても月とジャイアントインパクトの関係は現実とは若干異なるようである。
・・むしろジャイアント・インパクト説というよりは他人説に近い。
参考ページ:ファーストインパクト(外部サイト)

浮上説の利点

・セカンドインパクト当時に南極にいた葛城調査隊の施設・設備が白き月表面に残されたと考えることができるため、月の巨人周辺の人工物を説明できる。
・新劇のセカンドインパクトは旧作より大規模であったと考えることができるため、日本近海の赤い海を説明できる。

浮上説に対する批判

  1. 白き月が仮に実際の月と同じサイズだとすると、地球は壊滅しているはず。
  2. 白き月が浮上すると南極に巨大な穴が開き、海面はむしろ低下するはず。
  3. 白き月の見かけの大きさからすると、現実の月と同じサイズか、かなりの低高度軌道を周回していることになり、いずれも説明できない。

浮上説側からの反論

・1について
確かに直径3500キロの月が浮上したとするのは無理。せめて黒き月くらいのサイズかと。EOEの映像からすると直径100キロくらい。
・2について
南極大陸を覆う平均厚さ2000メートルの氷が融解すれば、アイソスタシーを回復するために南極大陸はかなり隆起する。その上で、クレーターを囲むような外縁山によって海水流入を防ぐから、全地球的な海面上昇は十分ありえる。
・3について
確かに無理がありますね。反論できません。

再批判

・黒き月は直径13.5キロという設定。直径100キロとか適当なこと言うな。
(編注:EvaWikiによるとジオフロントは「直径6kmほどのドーム状の空間で、実際は黒き月と呼ばれる直径15kmの球体の一部」とのこと。)

その他連続した議論にならなかった関連話題

・カヲルが見上げた地球はかなり大きかった。白き月は地球に近い!
・カヲルは普通にしゃべってた。空気があるんじゃないか?
・・月表面は明るいのに空は真っ黒。あれは大気がないことを示している。
・白き月が月そのものになったのではなくて、月に白き月が漂着したんじゃないか?
・使徒は黒き月のリリスと禁じられた融合を果たすためにやってくる!
・サードインパクトが起こると、オセロみたいに白と黒の二つの月になる!