95-10-15「O.J.シンプソンの判決について少々」
もっと前に書くべきだったなとは思っていますが、どうやら今こうして書いていきます。米国のO.J.シンプソンの妻殺しの容疑の無罪判決についてです。それで私はこの件に関しては、新聞記事を検索ダウンロードはしていません。以下の意見は毎日新聞とテレビ等で見聞したことのみによっています。
この事件の無罪判決について、テレビ等々では以下のような意見が見られました。
私はテレビの画面で弁護士のバッジをつけている人間が堂々とこのように述べているのを見ました。「疑わしきは罰せず」ということは言ってもかまわないと思いますが、あとは何を言っているのだろうという思いです。
陪審員が証人である警官(また取調官であり、かつ彼がいわばシンプソンを犯人と告発した)の人種差別的発言のテープを聞いたから、こうした人種問題にすり替えられたのであり、物証(具体的には妻の血が着いていた手袋、およびシンプソンの車の中にあった血痕)をもっとどうして検証しないのだというような言い方もありました。
まず、この警官が人種的差別発言、黒人なんか殺してしまえとなどということまで言っている内容のテープは弁護側が提出したわけですが、そのこの警官の言った人種的差別発言の内容61カ所のうち、陪審員に聞かされたのは2つだけなのです。これはイトウ判事の裁定です。陪審員が聞いたのは、
の2つの言葉です。
たしかに「ニガー」とはひどい差別用語です。だがこのことで陪審員がこの事件全体を判断したとは言えないと思います。問題はやはり物証と、この警官の証言が問題なのです。陪審員は物証がはたしてシンプソンの犯罪を確定できるものかに、疑いをもったでしょうし、この警官ファーマンは明らかに偽証しているのではと判断したものだと思います。物証であるシンプソンの妻の血が着いていた革手袋はシンプソンが手にはめるには小さすぎますし、車の中に血痕があったというのは警官の証言のみなのです。
こうしたことから陪審員はシンプソンは無罪だという判断をしたと私は思いました。私はテレビ等々で、どうしてこれくらいのことの解説をしてくれないのだろうかと不満でした。なんだかテレビで見ていると、次のように言っているように思えました。
もちろん私も軽るはずみなことは言えません。でも私はテレビ及び毎日新聞等々で判断した限り、こんな言い方にはなりません。シンプソンは当然無罪です。
そして、これからは私の推理ですが、シンプソンは無罪であるだけでなく、無実です。そしてシンプソンなら真犯人を特定できているように思います。ただ、これまた決定的な証拠がない。私もその犯人が判っています。私もいままでさまざまな推理小説を読んできましたが、それらの知識等々で推理できる私の頭では、真犯人は誰だということができます。
でもこれまた、この真犯人のことは飲んだときにでも話しましょうか。私なりにいくつも根拠をあげることができます。
情況への発言
この事件の無罪判決について、テレビ等々では以下のような意見が見られました。
- シンプソンは限りなく黒に近い、いや真っ黒といってもいいが、疑わしきは罰せずということだろう。
- あれだけ物証もあるのに、そのことがちゃんと判断されているのだろうか。殺人事件をどうしてか人種問題にすりかえてしまったのではないのか。
私はテレビの画面で弁護士のバッジをつけている人間が堂々とこのように述べているのを見ました。「疑わしきは罰せず」ということは言ってもかまわないと思いますが、あとは何を言っているのだろうという思いです。
陪審員が証人である警官(また取調官であり、かつ彼がいわばシンプソンを犯人と告発した)の人種差別的発言のテープを聞いたから、こうした人種問題にすり替えられたのであり、物証(具体的には妻の血が着いていた手袋、およびシンプソンの車の中にあった血痕)をもっとどうして検証しないのだというような言い方もありました。
まず、この警官が人種的差別発言、黒人なんか殺してしまえとなどということまで言っている内容のテープは弁護側が提出したわけですが、そのこの警官の言った人種的差別発言の内容61カ所のうち、陪審員に聞かされたのは2つだけなのです。これはイトウ判事の裁定です。陪審員が聞いたのは、
- 俺が育ったところにはニガーはいなかった。
- (「ブラック・モスレムが特定の場所に住むのはなぜか?」という問に)
- そこにニガーがいるからだ
の2つの言葉です。
たしかに「ニガー」とはひどい差別用語です。だがこのことで陪審員がこの事件全体を判断したとは言えないと思います。問題はやはり物証と、この警官の証言が問題なのです。陪審員は物証がはたしてシンプソンの犯罪を確定できるものかに、疑いをもったでしょうし、この警官ファーマンは明らかに偽証しているのではと判断したものだと思います。物証であるシンプソンの妻の血が着いていた革手袋はシンプソンが手にはめるには小さすぎますし、車の中に血痕があったというのは警官の証言のみなのです。
こうしたことから陪審員はシンプソンは無罪だという判断をしたと私は思いました。私はテレビ等々で、どうしてこれくらいのことの解説をしてくれないのだろうかと不満でした。なんだかテレビで見ていると、次のように言っているように思えました。
- シンプソンが殺したわけだが、それを弁護団が人種問題にすりかえたことにより、黒人の多い陪審員は無罪にしてしまった。
もちろん私も軽るはずみなことは言えません。でも私はテレビ及び毎日新聞等々で判断した限り、こんな言い方にはなりません。シンプソンは当然無罪です。
そして、これからは私の推理ですが、シンプソンは無罪であるだけでなく、無実です。そしてシンプソンなら真犯人を特定できているように思います。ただ、これまた決定的な証拠がない。私もその犯人が判っています。私もいままでさまざまな推理小説を読んできましたが、それらの知識等々で推理できる私の頭では、真犯人は誰だということができます。
でもこれまた、この真犯人のことは飲んだときにでも話しましょうか。私なりにいくつも根拠をあげることができます。
情況への発言
2007年01月21日(日) 09:48:18 Modified by shomon