気になって、ちょっと調べてみたら、自分がブログを書き始めるようになったのは 2003 年の暮れ頃だった。以来、約 6 年の間、書いてはつぶし、書いてはつぶし…、という繰り返しで、今日までいたるのだけれども、おそらくちゃんとマトモに 30 日間続けたコトは無かったのではないかと思うわけで…。
そう、ソーシャル メディア マーケティングについて書き連ねた、この一連のエントリーも、気付けば今日で 30 回目。最初は自身が現在身を置いている企業のために策定した、ソーシャル メディアの “バイブル” ができるまで (のドキュメンタリー的なモノ) を書いていたハズなのだけれども、いつしか “バイブル” の中身 (もちろん、ほんの一部) はおろか、“バイブル” にも書かれていない持論まで延々と展開されたりで、部分的に見たら “バイブル” よりも内容が詰まっているトコロがあったりして、ソレはソレで面白くなってしまって現在にいたるわけで…。
そういうわけで、これまでお読みいただいているみなさまに最大級の感謝の気持ちを表しつつ、今日の本題に…。
さて、今回も引き続きソーシャル メディア マーケティングの Planning のハナシ。これまで、明確化された “5W1H” を、どうやって具体的に戦略に落とし込むか、という部分で、“グランズウェル” でも紹介されている “POST プロセス” を元に解説をしていったのだけれども、今回は、その最後のステップ、つまり “Technology” について少し掘り下げて解説してみようかと思うわけで。
グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
ココで言う “Technology” とは、いわゆる “技術” だけにとどまらないのは、あえて書かずともご理解はいただけると思うのだけれども、要は Technology and/or Tool の最適化を考える、というコトになる。これまで、ソーシャル メディア マーケティング施策の戦略を立てるにあたって、(それこそ、この一連のエントリーが、すでに 30 回も続いているコトからもわかる通り) さまざまな切り口からポイントを整理してきているのだけれども、コレは、一言で言ってしまえば、
という、ソーシャル メディア マーケティング施策を考えていく上で、決してブレてはいけない基本中の基本のステップを、ものすごく細分化した形で説明しているというコトになる。
で、実際に Planning の最終ステップというコトで、もう具体的な展開イメージも、この段階に入れば、ほぼほぼ出来上がっていると思うのだけれども、最後の最後で、しっかりと、 “どの Technology and/or Tool を使うべきか?” という点を押さえておくという意味で、この “Technology” が最後のステップになってくるわけで。
実は、なぜ最後に “Technology” というステップになるのか、コレには 2 つの理由がある。
ひとつは、“グランズウェル” にも書かれている通り、“Technology” は、ソレ自体、そもそも “People (人間) ”, “Objective (目的)”, “Strategy (戦略)” を決定したあとに選択すべき付随的なモノであるという意識を強く持つべきであるというコト。以前のエントリーにも繰り返し出てきている通り、まず Technology and/or Tool から入ってしまうというのは、もっともやってはいけないコトだし、何よりもターゲットとなる顧客 (顧客とは限らない場合もあるけれども) と、どのような関係を作るかというコトを、まず最初に考え、焦点を置く必要があるからである。
そして、もうひとつは “いったん始めてしまったらやり直しが利かない” という意識を強く持つコト、というモノだ。
おそらくは、この段階に来ると、もう実際に施策を展開させるというハナシになっているであろうし、その秒読み段階になっているハズだ。このタイミングで、もう一度 “果たして自分たちが、これから展開させようとしている Technology and/or Tool は適切なモノなのだろうか?” というコトを、自問自答するコトが実は重要だったりする。
なぜなら、企業が施策の一環として、ソーシャル メディア上に公式のブログや Twitter アカウントを開設させるというコトは、例えるならば墨をたっぷりと含んだ筆を紙の上に置くというコトにも等しい。つまり、いったん “はじめの一歩” を踏み出したら、簡単にやり直しは利かないというコトなのだ。
しばらく公式のブログを展開し始めて “しまった…、コレをやるんだったら、ブログじゃなくて、コミュニティにするべきだった…” と頭を抱えても、その時には往々にして手遅れな状況になっているコトが多い。しかも、その失敗の軌跡は、あとあとまでソーシャル メディア上に残るコトになるわけで。
正直なトコロ、この “Technology” の部分では、(少なくとも、これまで “5W1H” をしっかりとしたプロセスで明確化していたりしていれば) 自ずと答えが見えてくるコトが多い。実際、“Who” が決まれば “Where” が決まってくるコトが多いし、現在の、多重構造的なカタチでネットワーク化されたソーシャル メディアを取り巻く状況をよく考えると、そもそも前述の “Where” や、今回の “Technology” だけを切り分けて策定していくというコトの方が、むしろ難しい場合もある。
実際、ココで言えるコトは、
という形で、Buzz/Viral 型と Advocacy 型で、使用する Technology and/or Tool が変わってくる傾向が大きいというコトだけになってくる。
コレだけを鵜呑みにして “じゃぁ、ウチは Buzz/Viral 型でいくから、とりあえずブログと Twitter アカウントを開設して…” というカタチでアプローチしていくのは、非常に失敗のリスクが高くなる。言葉として、“Technology” という単語が使われているが、こういった “Technology” を使用した “ヒトとヒトのコミュニケーション” が最も重要であるコトは変わらない。この “Planning” の最終段階で、ソレを再度考え直すために、この “Technology” というステップが重要なのだとも言えるかもしれない。
というわけで、ここまで長い時間をかけて色々と語ってはきたのだけれども、実は、コレはまだ “Planning” のステップが終わっただけにすぎない。実際には、以下の図のように “Planning” の後に、“Budgeting”, “Deployment”, “Measurement”, “Optimization” と、まだまだ 4 つも踏まなくてはならないステップが残されているわけだ。
※クリックで拡大
ということで、とうとう、この (勝手な) 連載も、30 回に達してしまったのだけれども、まだまだ続くので、これまで読んでいただいているみなさまも、そして、これからお読みになるみなさまも、ぜひぜひ最後までお付き合いいただければと思うわけで…。
そう、ソーシャル メディア マーケティングについて書き連ねた、この一連のエントリーも、気付けば今日で 30 回目。最初は自身が現在身を置いている企業のために策定した、ソーシャル メディアの “バイブル” ができるまで (のドキュメンタリー的なモノ) を書いていたハズなのだけれども、いつしか “バイブル” の中身 (もちろん、ほんの一部) はおろか、“バイブル” にも書かれていない持論まで延々と展開されたりで、部分的に見たら “バイブル” よりも内容が詰まっているトコロがあったりして、ソレはソレで面白くなってしまって現在にいたるわけで…。
そういうわけで、これまでお読みいただいているみなさまに最大級の感謝の気持ちを表しつつ、今日の本題に…。
さて、今回も引き続きソーシャル メディア マーケティングの Planning のハナシ。これまで、明確化された “5W1H” を、どうやって具体的に戦略に落とし込むか、という部分で、“グランズウェル” でも紹介されている “POST プロセス” を元に解説をしていったのだけれども、今回は、その最後のステップ、つまり “Technology” について少し掘り下げて解説してみようかと思うわけで。
グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
ココで言う “Technology” とは、いわゆる “技術” だけにとどまらないのは、あえて書かずともご理解はいただけると思うのだけれども、要は Technology and/or Tool の最適化を考える、というコトになる。これまで、ソーシャル メディア マーケティング施策の戦略を立てるにあたって、(それこそ、この一連のエントリーが、すでに 30 回も続いているコトからもわかる通り) さまざまな切り口からポイントを整理してきているのだけれども、コレは、一言で言ってしまえば、
- 目的を明確にし
- 適するのはBuzz/Viral 型 か Advocacy 型かを見極め
- 具体的な展開プランを考え
- 最終的なアクションにつなげていく
という、ソーシャル メディア マーケティング施策を考えていく上で、決してブレてはいけない基本中の基本のステップを、ものすごく細分化した形で説明しているというコトになる。
で、実際に Planning の最終ステップというコトで、もう具体的な展開イメージも、この段階に入れば、ほぼほぼ出来上がっていると思うのだけれども、最後の最後で、しっかりと、 “どの Technology and/or Tool を使うべきか?” という点を押さえておくという意味で、この “Technology” が最後のステップになってくるわけで。
実は、なぜ最後に “Technology” というステップになるのか、コレには 2 つの理由がある。
ひとつは、“グランズウェル” にも書かれている通り、“Technology” は、ソレ自体、そもそも “People (人間) ”, “Objective (目的)”, “Strategy (戦略)” を決定したあとに選択すべき付随的なモノであるという意識を強く持つべきであるというコト。以前のエントリーにも繰り返し出てきている通り、まず Technology and/or Tool から入ってしまうというのは、もっともやってはいけないコトだし、何よりもターゲットとなる顧客 (顧客とは限らない場合もあるけれども) と、どのような関係を作るかというコトを、まず最初に考え、焦点を置く必要があるからである。
そして、もうひとつは “いったん始めてしまったらやり直しが利かない” という意識を強く持つコト、というモノだ。
おそらくは、この段階に来ると、もう実際に施策を展開させるというハナシになっているであろうし、その秒読み段階になっているハズだ。このタイミングで、もう一度 “果たして自分たちが、これから展開させようとしている Technology and/or Tool は適切なモノなのだろうか?” というコトを、自問自答するコトが実は重要だったりする。
なぜなら、企業が施策の一環として、ソーシャル メディア上に公式のブログや Twitter アカウントを開設させるというコトは、例えるならば墨をたっぷりと含んだ筆を紙の上に置くというコトにも等しい。つまり、いったん “はじめの一歩” を踏み出したら、簡単にやり直しは利かないというコトなのだ。
しばらく公式のブログを展開し始めて “しまった…、コレをやるんだったら、ブログじゃなくて、コミュニティにするべきだった…” と頭を抱えても、その時には往々にして手遅れな状況になっているコトが多い。しかも、その失敗の軌跡は、あとあとまでソーシャル メディア上に残るコトになるわけで。
正直なトコロ、この “Technology” の部分では、(少なくとも、これまで “5W1H” をしっかりとしたプロセスで明確化していたりしていれば) 自ずと答えが見えてくるコトが多い。実際、“Who” が決まれば “Where” が決まってくるコトが多いし、現在の、多重構造的なカタチでネットワーク化されたソーシャル メディアを取り巻く状況をよく考えると、そもそも前述の “Where” や、今回の “Technology” だけを切り分けて策定していくというコトの方が、むしろ難しい場合もある。
実際、ココで言えるコトは、
- Buzz/Viral 型: ブログ/Tumblr/Twitter/ソーシャル ブックマーク等
- Advocacy 型: コミュニティ/SNS/その他自前で持つソーシャル メディア等
という形で、Buzz/Viral 型と Advocacy 型で、使用する Technology and/or Tool が変わってくる傾向が大きいというコトだけになってくる。
コレだけを鵜呑みにして “じゃぁ、ウチは Buzz/Viral 型でいくから、とりあえずブログと Twitter アカウントを開設して…” というカタチでアプローチしていくのは、非常に失敗のリスクが高くなる。言葉として、“Technology” という単語が使われているが、こういった “Technology” を使用した “ヒトとヒトのコミュニケーション” が最も重要であるコトは変わらない。この “Planning” の最終段階で、ソレを再度考え直すために、この “Technology” というステップが重要なのだとも言えるかもしれない。
というわけで、ここまで長い時間をかけて色々と語ってはきたのだけれども、実は、コレはまだ “Planning” のステップが終わっただけにすぎない。実際には、以下の図のように “Planning” の後に、“Budgeting”, “Deployment”, “Measurement”, “Optimization” と、まだまだ 4 つも踏まなくてはならないステップが残されているわけだ。
※クリックで拡大
ということで、とうとう、この (勝手な) 連載も、30 回に達してしまったのだけれども、まだまだ続くので、これまで読んでいただいているみなさまも、そして、これからお読みになるみなさまも、ぜひぜひ最後までお付き合いいただければと思うわけで…。
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