さて、ソーシャル メディア マーケティングにおける 5 つの基本ステップも、いよいよ真ん中、第 3 番目に差し掛かった。“Deployment” である。これまで長々と (おそらく全体の 70 – 80% くらいを占めると思われる) “Planning” のステップ、そして実際にソーシャル メディアの世界に踏み出すために必要な “Budgeting” を経て、この “Deployment” で、初めてソーシャル メディアにデビューするコトになるわけだ。
で、この “Deployment” なのだけれども、実際 “Deployment” といっても、ただ単に (自前でソーシャル メディアのインフラを構築する場合等における) システムの実装だけとは限らない。もちろん、マーケターであっても、自分たちが、これから展開させるマーケティング インフラが、どのような技術、そして構造から成り立っているのか、その概要は当然 (実際に自分たちが実装作業に関わらないとはいえ) 把握していなくてはならないのだけれども、ココで解説する “Deployment” とは、“ソーシャル メディア マーケティングを実際に展開するにあたって考慮すべき点” というようなイメージで考えていただければと思うわけで。
さて、あらためて復習というカタチになってしまうのだけれども、コレまで長々と語ってきたとおり、基本的にソーシャル メディア マーケティングにおけるコミュニケーションの主体者は、例えば媒体等を通して展開するマス広告や、あるいはオンライン広告とは決定的に異なり、多くの場合において個人となってくる。
そして、コレも以前のエントリーから長々と語ってきているコトなのだけれども、ソーシャル メディア マーケティングは、その展開場所であったり、あるいはコミュニケーションを行う顧客 (生活者) によって、適切な心得なり、作法があるのが現状だったりもする。こういったソーシャル メディア、そしてソーシャル メディア マーケティングにおける特徴ともいえるべき点は、一歩間違えれば、小さなミスが大きな損失につながってしまうリスクも同時に孕んでいたりするわけで。
そして、コレこそが “Deployment” をあえて基本ステップのひとつとして位置付けている理由でもあるのだけれども、
というコトは、つまり実際に施策を展開し始めたら “個人の裁量・判断で進めなくてはならない部分がたくさん出てくる” というコトを意味している。そして、言い換えれば “ともすれば、個人のやりたい放題な状態にもなりかねない” というコトにもなる。
もちろん、“やりたい放題” な状態に陥るコトの無いよう、それこそソーシャル メディア リードのようなヒトが、目を光らせていく必要もあるだろう。ただ、どれだけ目を光らせていたとしても、結局はどうしても “何かが起こってから” の対応になってしまうであろうし、問題を未然に防ぐコトは難しい。
そういうわけで、この “Deployment” のステップで、もっとも重要なのは “ソーシャル メディア マーケティング施策は、何らかの形でしっかりと定められたガイドラインに則ったカタチで展開させるコト” というコトになる。つまり、“Deployment” 以前に、何らかのガイドラインを用意しておかなくてはならないというコトである。
実は、このガイドラインについては、今後のエントリーの中で、別途まとめて詳しく解説していく予定なのだけれども、ガイドラインを作っていくにあたっては、相当色々なコトを考えていかなくてはならない。実際にガイドラインを作っていく中で、その内容は、おそらく相当多岐にわたってくるコトを、ある程度想定しておく必要があるだろう。
実際に考えられるガイドラインの内容としては、
と、ざっと考えても、これくらいは押さえておかなくてはならないだろう。おそらく 1. や 2. を考えていくためには、必ず企業・組織内でインフラを担当している部門との協業が必要になってくるであろうし、3. は、実際にソーシャル メディア マーケティングに踏み込む担当部門との協業が求められてくると思う。そして、4. になってくると、場合によっては法務部門であったり、あるいは広報ないし宣伝部門との調整が必ず求められてくるはずだ。
いずれにせよ、ガイドラインそのものは、中途半端なモノでは決していけないし、密なモノにしようと思ったら、必ず複数の部門をまたぐカタチで、時間をかけて調整しつつ策定しなくてはならなくなってくる。そして、もうひとつ重要なコトは、こういったガイドライン策定は、できれば最初の段階で、しっかりとしたカタチを作っておかなくてはならないというコトである。ガイドラインが無い状態で、いきなりソーシャル メディア マーケティング施策を展開し始めて、後からガイドラインを適用していくと、実際にはあちこちで矛盾が生じたりして、うまくいかなくなってしまう可能性が高くなる。また、最初にユルユルなガイドラインを作って、あとから厳しくしていくというのも、現実的には、なかなか実行しづらい。できれば、最初にしっかりとガイドラインを作ってからソーシャル メディアの世界にデビューしていくように、あらかじめしっかりと準備に怠りが無いようにしておきたい。
というわけで、今回の “Deployment” なのだけれども、実際にソーシャル メディア マーケティング施策を展開していくためには、まず事前にしっかりとしたガイドラインを組まなければならないというコトを、しっかりと認識しておく必要があるというのが、いわゆる “まとめ” になってくる。では、実際に “バイブル” では、どういったカタチでガイドラインを作っているのかは、もう少し後になってから解説するとして、次回はちょっと長丁場になりそうな “Measurement” つまり、効果測定に関して、その概念と実践について考えてみようと思う。
まだまだ続くのだけれども、いましばらくお付き合いのほどを…。
で、この “Deployment” なのだけれども、実際 “Deployment” といっても、ただ単に (自前でソーシャル メディアのインフラを構築する場合等における) システムの実装だけとは限らない。もちろん、マーケターであっても、自分たちが、これから展開させるマーケティング インフラが、どのような技術、そして構造から成り立っているのか、その概要は当然 (実際に自分たちが実装作業に関わらないとはいえ) 把握していなくてはならないのだけれども、ココで解説する “Deployment” とは、“ソーシャル メディア マーケティングを実際に展開するにあたって考慮すべき点” というようなイメージで考えていただければと思うわけで。
さて、あらためて復習というカタチになってしまうのだけれども、コレまで長々と語ってきたとおり、基本的にソーシャル メディア マーケティングにおけるコミュニケーションの主体者は、例えば媒体等を通して展開するマス広告や、あるいはオンライン広告とは決定的に異なり、多くの場合において個人となってくる。
そして、コレも以前のエントリーから長々と語ってきているコトなのだけれども、ソーシャル メディア マーケティングは、その展開場所であったり、あるいはコミュニケーションを行う顧客 (生活者) によって、適切な心得なり、作法があるのが現状だったりもする。こういったソーシャル メディア、そしてソーシャル メディア マーケティングにおける特徴ともいえるべき点は、一歩間違えれば、小さなミスが大きな損失につながってしまうリスクも同時に孕んでいたりするわけで。
そして、コレこそが “Deployment” をあえて基本ステップのひとつとして位置付けている理由でもあるのだけれども、
- 基本的にコミュニケーションの主体者が個人になる
- 適切な心得、作法が時と場所、そして相手によって変わる
というコトは、つまり実際に施策を展開し始めたら “個人の裁量・判断で進めなくてはならない部分がたくさん出てくる” というコトを意味している。そして、言い換えれば “ともすれば、個人のやりたい放題な状態にもなりかねない” というコトにもなる。
もちろん、“やりたい放題” な状態に陥るコトの無いよう、それこそソーシャル メディア リードのようなヒトが、目を光らせていく必要もあるだろう。ただ、どれだけ目を光らせていたとしても、結局はどうしても “何かが起こってから” の対応になってしまうであろうし、問題を未然に防ぐコトは難しい。
そういうわけで、この “Deployment” のステップで、もっとも重要なのは “ソーシャル メディア マーケティング施策は、何らかの形でしっかりと定められたガイドラインに則ったカタチで展開させるコト” というコトになる。つまり、“Deployment” 以前に、何らかのガイドラインを用意しておかなくてはならないというコトである。
実は、このガイドラインについては、今後のエントリーの中で、別途まとめて詳しく解説していく予定なのだけれども、ガイドラインを作っていくにあたっては、相当色々なコトを考えていかなくてはならない。実際にガイドラインを作っていく中で、その内容は、おそらく相当多岐にわたってくるコトを、ある程度想定しておく必要があるだろう。
実際に考えられるガイドラインの内容としては、
- (自前でソーシャル メディアのインフラを構築する場合) 必ず仕様に盛り込まなくてはならない機能や実装に関するガイドライン
- ソーシャル メディア インフラの運営に関するガイドライン
- (企業・組織内において) ソーシャル メディア マーケティング施策に踏み込むためのガイドライン
- 実際に (顧客と) コミュニケーションを取る際に守らなくてはならないガイドライン
と、ざっと考えても、これくらいは押さえておかなくてはならないだろう。おそらく 1. や 2. を考えていくためには、必ず企業・組織内でインフラを担当している部門との協業が必要になってくるであろうし、3. は、実際にソーシャル メディア マーケティングに踏み込む担当部門との協業が求められてくると思う。そして、4. になってくると、場合によっては法務部門であったり、あるいは広報ないし宣伝部門との調整が必ず求められてくるはずだ。
いずれにせよ、ガイドラインそのものは、中途半端なモノでは決していけないし、密なモノにしようと思ったら、必ず複数の部門をまたぐカタチで、時間をかけて調整しつつ策定しなくてはならなくなってくる。そして、もうひとつ重要なコトは、こういったガイドライン策定は、できれば最初の段階で、しっかりとしたカタチを作っておかなくてはならないというコトである。ガイドラインが無い状態で、いきなりソーシャル メディア マーケティング施策を展開し始めて、後からガイドラインを適用していくと、実際にはあちこちで矛盾が生じたりして、うまくいかなくなってしまう可能性が高くなる。また、最初にユルユルなガイドラインを作って、あとから厳しくしていくというのも、現実的には、なかなか実行しづらい。できれば、最初にしっかりとガイドラインを作ってからソーシャル メディアの世界にデビューしていくように、あらかじめしっかりと準備に怠りが無いようにしておきたい。
というわけで、今回の “Deployment” なのだけれども、実際にソーシャル メディア マーケティング施策を展開していくためには、まず事前にしっかりとしたガイドラインを組まなければならないというコトを、しっかりと認識しておく必要があるというのが、いわゆる “まとめ” になってくる。では、実際に “バイブル” では、どういったカタチでガイドラインを作っているのかは、もう少し後になってから解説するとして、次回はちょっと長丁場になりそうな “Measurement” つまり、効果測定に関して、その概念と実践について考えてみようと思う。
まだまだ続くのだけれども、いましばらくお付き合いのほどを…。
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