クマムラゴウスケさんのブログに書かれた『”バイブル”が生まれる前のハナシ』各記事にインデックスをつけてwikiにまとめています。

毎日、結構な分量のエントリーを書き連ねていって、気付けば 2 週間が経っていた。当初は 2 週間くらいで全部終わらせてしまおうと思っていたのだけれども、結果的には 3 章構成の “バイブル” に関して、まだ最初の第 1 章しか説明しきれていなかったりするわけで…。どうやら、2 週間どころか、下手すれば 1 ヶ月くらい続きそうな勢いなのだけれども、みなさま、最後までお付き合いのほどを…。

さて、今回から “バイブル” の第 2 章について、みなさまに、少し掘り下げた内容をご紹介させていただこうと思っているのだけれども、この第 2 章というのは、一言で説明すると、

“ソーシャル メディア マーケティングの本質を理解した上で、それらを、どのようにマーケティング活動やプロモーション活動に活かしていくか、という具体的なアクション プランを解説しているセクション”

というコトになる。つまり、言い換えれば、ここからが “本編” であると言ってもいいかもしれない。

さて、“バイブル” では、実際にソーシャル メディア マーケティングを展開していくにあたって、まず以下のプロセスを踏まえるコトを非常に重要視している。

  1. Planning – 企画
  2. Budgeting – 予算化
  3. Deployment – 展開
  4. Measurement – 測定
  5. Optimization – 最適化

ご覧頂いてわかる通り、別にソーシャル メディア マーケティングだからといって、何か特別なプロセスを設けているわけではなく、(実際にやっている、やっていないは別にして) マーケティング的な施策を展開していく上で、ある意味当たり前のプロセスだったりする。ただ、このプロセスを踏まえて実践していくにあたって、自分自身が、ソーシャル メディアのネイティヴにならなくてはならないし、ソレが大前提であるというコトだけは強調している。

ソーシャル メディア対応は「社会 (人間) 対応」と同義だと、以前のエントリーに記したと思うのだけれども、実際、施策を展開していくにあたって、相手、タイミング、そして場所等によって、適切な作法であったり、心得であったりといった部分は、大きく異なってくるわけで。そして、状況によって適切な対応をしていくためには、まず自分自身がソーシャル メディアのネイティヴにならなくてはいけなかったりする。ある意味、ココに関しては、マニュアル化しようもない部分であったりするので、実際に施策を展開していくヒトが、それぞれノウハウを身につけていかなくてはならないという形で、“バイブル” では説明をしていたりする (もちろん、そのノウハウを的確に身につけていくためのサポートをする、というタスクも、ソーシャル メディア リードは行っていかなくてはならないし、非常に大変ではあるのだけれども…) 。

さて、上記のプロセスのハナシに戻るのだけれども、今回 “バイブル” では、このプロセスひとつひとつをセクション化して、細かく語るような形式に仕上げている。そして、その中で非常にボリュームを割いて解説しているのが、冒頭の Planning のセクション、そして Measurement のセクションだったりする。

実は、これには大きな理由がある。

まず、Planning 。コレは実際、もっとも重要なポイントだったりする。実際、ソーシャル メディア マーケティングに限らず、あらゆるビジネス施策において、ソレはいえると思うのだけれども、この Planning が緻密にできるか否かが、その施策の方向性自体を大きく決定づけるモノとなってくるわけで。そういうわけで、この Planning の部分をしっかりと解説するために、“バイブル” 第 2 章の約 70 – 80% を割くコトにした。

また、この Planning のセクションに関しては、たびたび、このブログでも登場する “グランズウェル” で語られている内容がベースになっている。実際、“グランズウェル” で提唱されている “POST プロセス” は、非常に重要な概念として紹介していたりする。


グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)

そして次にボリュームを割いたのが Measurement の部分。どんな施策であっても、企業がビジネス目的で何らかのコトを行った場合、その “結果” は、常に求められる。その “結果” を、どうやって目に見える形としてアウトプットに落とし込んでいくか、というコトを考えると、この Measurement は非常に重要になってくる。そして、とくにソーシャル メディア マーケティングにおいては、この Measurement に相当する部分において、現在もなお王道と呼ばれるような方法論は見いだせていないように思える。そういうわけで、スタンダードなモノが無い中、どうやってアウトプットを出していけばよいのかをとくにしっかりと解説している。

そして、Measurement の部分にボリュームを割いた理由は、もうひとつある。企業の施策として、何らかの活動を行い、その “結果” を見て、その良し悪しを判断するのは、現場の担当者ではなく、むしろマネジメント層だったりする。

実は、ソーシャル メディア マーケティングを考えていくにあたって、もっとも厄介な問題が、ココに隠れているのだけれども、企業が本腰を入れた形で、ソーシャル メディア マーケティングに踏み込んでいかない理由のひとつとして “施策の良し悪しを判断できない” という点がある (もちろん、ソレだけではないのだけれども) 。とくに昨今、(良かった、悪かったは別にして) “結果” が明確に見えてこない (と思われている) 施策に対して、積極的な投資を行わない企業は少なくない。

そのため、“バイブル” では、“いかに目に見えるようなアウトプットを出すか” というコトを考え、Measurement の部分をしっかりと解説するようにしている。そして、コレは実際に施策をドライブしていく担当者たちだけではなく、その施策を最終的に評価するマネジメント層に対して理解してもらえるような内容にするコトに、とくに神経を使っている。

自分たちの進める施策が、自分たちにわかりやすい形で、目に見えるようなやり方を解説するだけで、その敷居はかなり下がってくれるであろうし、より実践に向けて進みやすくなるわけで。

こういう感じで第 2 章に入っていくのだけれども、もちろん、Planning と Measurement 以外の部分に関しても、決して手を抜いた解説をしているわけではない。たとえば Budgeting では、企業がソーシャル メディア マーケティングを実践していくにあたって、発生するであろうと考えられるコストを詳しく説明していたりするし、Deployment や Optimization についても、現場で直面するであろう悩み (かなり自身の体験によるところが大きいのだけれども) や問題を想定した形で、よりわかりやすく理解していただけるように解説している。

というわけで、何気にかなり長い第 2 章なのだけれども、その具体的な内容については、次回以降深く掘り下げるコトにして、今回のエントリーは、ココまでというコトで…。

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