ファーミネーターの起源か
(北海道知事画像掲載承認済)
コート(被毛)も傷めず、ペットのアンダーコートが取れる「ファーミネーター」。実はその原形となる商品かと思わせる古道具を発見。
札幌から電車とバスで50分くらいのところにある「北海道開拓の村」の旧樋口家に展示してある農具「千歯扱き」。
この地方では稲の千歯扱き同様、除虫菊の茎から花を取るために使われていた。(財団法人 北海道開拓の村 学芸員 細川 健裕氏)
稲・麦の脱穀に、大正時代から昭和20年代まで使用された足踏脱穀機があるが、それまで使われていたのが「金ごき」(農林水産省農林水産研究情報センター資料)。一説には元禄時代からの歴史があるとも言われ、刃が沢山あるため、「千刃こぎ」と呼ぶ地方もある。貴重な藁のはかま取りに利用したり、稲穂を刃の間に入れ、抜き取ることによって、籾も藁も傷めずに収穫できる物に優しい道具である。
「ファーミネーター」はアメリカで発売されたものだが、外国の開拓の歴史にも「金ごき」のような道具があったのだろうか。とても作業効率がよく“後家倒し”の異名をもつ、便利な発明であったようだ。優しくペットのアンダーコートを除去する道具が、脱穀農具と全く同じ効果を期待されたことに驚く。
2007年07月06日(金) 16:12:03 Modified by sora_and_monet