SQL

"Structured Query Language" の略。データベースを操作するための簡易言語。

基本的な SQL 文

SQL は非常に複雑ですので、基本的な構文だけご紹介します。

テーブルを作成します。

CREATE TABLE [IF NOT EXISTS] テーブル名 (カラム定義[, カラム定義]...)

カラム定義は以下の書式になります。

名前 型名 [制約 [制約]...]

例：

CREATE TABLE addressbook (name VARCHAR, address VARCHAR);

テーブル内の指定したレコードを削除します。

DELETE FROM テーブル名 WHERE 条件

例：

DELETE FROM addressbook WHERE name='hokousya';

テーブルを削除します。

DROP TABLE [IF EXISTS] テーブル名

例：

DROP TABLE addressbook

テーブルにレコードを挿入します。

INSERT INTO テーブル名 (カラム名[,カラム名]...) VALUES (値[,値]...)

例：

INSERT INTO addressbook (name, address) VALUES ('hokousya', 'Tokyo, Japan');

テーブルの内容を表示します。

SELECT カラム名[,カラム名]... FROM テーブル名 [WHERE 条件]

例：

SELECT name, address FROM addressbook WHERE name = 'hokousya';

レコードの内容を変更します。

UPDATE テーブル名 SET カラム名 = 評価式[, カラム名 = 評価式]... WHERE 条件

例：

UPDATE addressbook SET address = 'Chiba, Japan' WHERE name = 'hokousya';

SQL では、文法的に明らかな場所では引用符なしで文字列を記述できます。しかし、文字列が空白を含む場合や、データとしての文字列かオブジェクト名（テーブル名やカラム名など）かが曖昧な場合には、以下の規則で引用符を用います。

引用符	意味
"～"（ダブルクォーテーション）	オブジェクト名
'～'（シングルクォーテーション）	データとしての文字列

たいていの場合は上記の 2 つを混同しても自動的に判別してくれますが、間違いを防ぐためにもきっちりと使い分けるのが無難です。

SQL で使えるデータ型はかなり方言があります。最低限、以下のものを把握しておけばなんとかなるのではないかと。

型名	保持できるデータ	備考
INTEGER	整数値	たいていは 32bit 整数
REAL	浮動小数点値	MySQL, SQLite は 64bit, PostgreSQL は 32bit
VARCHAR(n)	最大 n 文字の文字列	SQLite では TEXT と同じ
TEXT	可変長文字列
BLOB	バイナリデータ	PostgreSQL では bytea が同等

制約とはデータベースに保存できる値の条件を指定し、それを満たさない値を確実に弾くためのものです。以下のものが一般的に使えるようです。