文化室=ぶんかむろ
天井部に煙突をのせ、その煙突下部にもうけられた天窓を開閉することで、室(むろ)内空気の自然換気をおこなう。
炭火等による加熱、お湯の散布等による加湿、換気による排熱・排湿により室内雰囲気をコントロールすることで、失敗しない納豆づくりを可能にした。
温湿度管理という手法を得て、室任せだった発酵から、作り手が管理できる発酵へと転換させた偉大な発明といえる。
納豆沿革史(全国納豆協同組合連合会)によれば、近代納豆の父=三浦二郎氏が、雪に埋まった堆肥から湯気が出ているのを見てひらめいたと言う。
■文化室の立面と平面(1958年:関口良治「納豆の造り方と調理法」より)
※画像クリックで拡大表示します。
■文化室の諸元(1958年:関口良治「納豆の造り方と調理法」より抜粋)
文化室は保温のため、板張りと板張りの間に鋸屑・籾殻を詰めているが、最近はグラスウール・アルミ箔・ロックウール等も使われており、温度湿度の調節が簡単で築造費も比較的安くできる。
前者は原石六斗以下の製造に適し、後者は六斗以上製造するに適している。
しかし最近はロックウール・アルミ箔・フォームガラス等の優秀なる保温材ができているから、その時は三寸位でよいとのことである。
天井は板張りの内面に抜をうちつけ、その上に絶対に湿気のもれないようトタン・耐水ベニヤ板を張るか、ブラスターを塗る。
近代納豆あれこれ
天井部に煙突をのせ、その煙突下部にもうけられた天窓を開閉することで、室(むろ)内空気の自然換気をおこなう。
炭火等による加熱、お湯の散布等による加湿、換気による排熱・排湿により室内雰囲気をコントロールすることで、失敗しない納豆づくりを可能にした。
温湿度管理という手法を得て、室任せだった発酵から、作り手が管理できる発酵へと転換させた偉大な発明といえる。
納豆沿革史(全国納豆協同組合連合会)によれば、近代納豆の父=三浦二郎氏が、雪に埋まった堆肥から湯気が出ているのを見てひらめいたと言う。
■文化室の立面と平面(1958年:関口良治「納豆の造り方と調理法」より)
※画像クリックで拡大表示します。
■文化室の諸元(1958年:関口良治「納豆の造り方と調理法」より抜粋)
- 室の種類
文化室は保温のため、板張りと板張りの間に鋸屑・籾殻を詰めているが、最近はグラスウール・アルミ箔・ロックウール等も使われており、温度湿度の調節が簡単で築造費も比較的安くできる。
- 室の大きさ
前者は原石六斗以下の製造に適し、後者は六斗以上製造するに適している。
- 周壁
しかし最近はロックウール・アルミ箔・フォームガラス等の優秀なる保温材ができているから、その時は三寸位でよいとのことである。
- 天井
天井は板張りの内面に抜をうちつけ、その上に絶対に湿気のもれないようトタン・耐水ベニヤ板を張るか、ブラスターを塗る。
近代納豆あれこれ
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