素面の死

「素面の死」
おはようの返事を待っとる子供の
開いたばっかの目ぇに
収まりきれん程の闇が平気で置いてかれる
でっかい穴が 空いとる

なんで最初に与えんねんやろ
幸せがどんなんかゆうのを見せてっから奪っていく
なぁ 俺ら
生きることしかできひんのになぁ

男の話はここで終わる
アルコールが尖って俺の胃の壁を刺す
男の話はここで終わる
角のない氷が噛み砕かれるのを待っている

出よう
お前には旨い朝を
俺は言葉も使うし
いろんなものの厚塗りで見ろ、この薄さを

なぁ それやったら
その時お前は生まれたんちゃうんか

出よう
お前には旨い朝を


スレNO.26
レスNO.119
投稿者: 名前はいらない
ID:A0E1D3hw



この作品への批評

164 :清掃局の者 ◆6P3vWUZtcI :2005/05/07(土) 21:21:58 ID:anGGrj3M
(前略)
>119
C+
なんか古臭いね。昔の佳作を読んでいる錯覚に囚われた。
3連までの描写が凄い。行間の内も外も、成長していくことの悲哀(簡単すぎ?)で満ちている。
4連以降は酔っ払いの言葉に見える。そこまでの作品の統一性からわざとよろめいて、気取っているように見える。
凄い。終わり方以外、欠点が見つからない。何者ですか?

203 :名前はいらない :2005/05/08(日) 01:59:50 ID:HMxQrrsV
>>119 B+
(マイナスポイント:誰が、誰に。)
好きだなあ。方言の強さって、飾らない身近な言葉だからこその剥き出しっぷりが、ストレートに刺さるからだろうね。東北弁の詩とか、ずるいなぁと思うもん。
細かい表現もいい。あと、「お前には旨い朝を」の破壊力!「美味い」にしなかったのは本当にセンスいい。
ただ、「なあ それやったら」の一文。この[お前]が誰なのか、誰が言ったのか。曖昧なんだな。[男]の言葉だとは思うんだけど、前に文語の第三者がいるから、強いのに浮いてしまってる。違和感。
敢えて相手を特に指さずに置いたなら、失敗だと思う。それだけだよ。
強い言葉がたくさんあって、正直胸に刺さりまくりだ。かなり好きですね。
またお待ちしてますから!

207 :119:2005/05/08(日) 06:15:18 ID:KFg1vpPz
>>203様
大変ためになる批評ありがとうございます
こんなに丁寧なコメントいただけるなんて感激です
また投稿させていただきたいです
2005年10月08日(土) 20:18:22 Modified by hon_gwhnf6




スマートフォン版で見る