釣り掘

779 :釣り掘 :2005/05/23(月) 05:08:27 ID:It+4aoQV
釣掘にやってまいりました
俺は実は釣りが大好きなのさ

最近は海釣りしかやっていないけど
昔はよく練り餌で鯉を釣っていたのさ

シュパッ 仕掛けを投入 なれたもの
浮きの様子をじっと見る

ピクピクピクピク 浮きが震える
さあ魚が一番台入りました

来い鯉来い鯉 もっと鯉

浮きが一気に引き込まれ 俺は竿を振り上げる

のった
鯉の頭を水面に引き上げ、さっとタモですくい上げる
そしてすばやく針をはずし、逃がしてやる

魚っていうのは、人間の体温で火傷するからな
すばやくしてやらないと、まったく手間がかかる奴らだ



780 :釣り掘 つづき :2005/05/23(月) 05:09:19 ID:It+4aoQV
練り餌を針につけ、仕掛けを投入 なれたもの

ピクピクピクピク 浮きが震える 
またまた一番台入りました

シュッ浮きが沈み 俺は竿を振り上げる
またまたのった 今日は調子がいい

三匹四匹 今日は本当に調子がいいぜ

五匹目の鯉をタモですくう
すばやくしないとな

その鯉は口が真横に裂けていた
古い傷、もてあそばれた古い傷
鯉はそれでも餌を食い、そして俺にすくわれた

すばやく針をはずし、そっと鯉を逃がす

俺は釣られた 
もうここには来ない
リリース、してくれ


スレNO.26
レスNO.779-780
投稿者: 釣り掘
ID:It+4aoQV



この作品への批評

782 :名前はいらない :2005/05/23(月) 10:00:53 ID:5VuSG+pd
>>779   :釣り掘

A 
正直いって下手だと思う。が不思議な距離感を作っている思うので、
オレさま的にA。はやい話が

「 魚っていうのは、人間の体温で火傷するからな
すばやくしてやらないと、まったく手間がかかる奴らだ 」

っていう文に辿りつく、ぶっきらぼうなステップが、すんばらしい。
詩人の手に (大袈裟に人の営みに、と言っても良いのだが)
残酷さと優しさが同居しているのを感じた。
水に潜むお魚と釣り人の一瞬の出会い。この一瞬の時を引き伸ばした
いという欲望を触発された。つまり、この詩はエロチックなのである。
なかなか深いぞオレ。
差別化はかるためにA。他の詩は、とりたてていうことなしのD。
>780も、すでにクズだ。
2005年10月08日(土) 19:19:32 Modified by hon_gwhnf6




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