彼女

311 :ikaika ◆YffIGX9Bno :04/12/19 03:07:10 ID:S+q9sJnI
「彼女」

詩性という名の君は
いつものように鼻歌を
歌いながら
レモンの香りのする
香水をつけて
僕の隣に座ったね
そして君は僕が読んでいる
詩集を奪い去って
ページを一枚破って
飛行機にして空に飛ばした

僕がコーヒーを飲もうとしたら
君はそのコーヒの中にいたずらで
野花を入れていたね

月が丸いといったら君は四角だといい
冬は寒いといえば冬はなまぬるいと言う

蝉が夏を呼んだ頃に
君は静かに体をベッドの上に
横たえてせきをしきりにしどんどん弱っていった

そうして洗濯物が乾きにくくなった頃
いなくなった君を濃い目に入れたコーヒーの中で見つけた

ヤッチャッタこんな詩書いていいのか俺がと思いながら書いたが
これは苦笑ものかもしれない罠


322 :りちあ ◆n5qcZHaqOk :04/12/19 13:06:44 ID:Dxufof3J
(中略)
>311
とても詩的な雰囲気が漂っていて良い。情緒的で気まぐれでいたずら
好きな彼女が、夏を過ぎてから弱っていって、ふと、居なくなった
君をコーヒーの中で見つけた。←秀逸!ikaikaさんだからなのか、
当たり前の日常をさりげなく読み手に異化して見せてくれる表現。
彼女が何を指しているかなんて、野暮ったいから言わないよ。
絶賛、傑作有難う。どっかに投稿汁。A

325 :批評人@mike:04/12/19 13:45:25 ID:kZQZcwaB
>311
寓意をつけすぎだよ☆
洗濯物=日常性で、日常に追われて詩を忘れてた
3連は説明☆
おしつけがましいので
C-☆
2005年11月03日(木) 00:29:51 Modified by shi44




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