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エンドレスあ〜みん2 ◆YK6vcTw7wM 2009/11/09(月) 22:57:01 ID:wT4AjmDA



3 協力者

「はじめまして。今日からこちらの学校に転入してきました。川嶋亜美です。よろしくおねがいします。」
望んだ事とは言え…全部最初からやり直しっていうのも、めんどっちぃなぁ〜何より、馴染んだクラスにあたしの席が無いというのが、妙に切ない。
この後、運ばなきゃなんないんだよなぁ〜机と椅子…はぁ、まぁ、イイや。身体動かした方が良いもんね、今は。
あたしの視線は自然と、ある一点へと流れた。ぷwwびっくりして、真っ白になってやんのww
そこで、あたしは、
「はじめましてじゃない人も居るね。良かったら、あたしと仲良くしてね?」
こ〜んなアドリブで、二度目の自己紹介を締めた。

「えー川嶋さん、それ自分で運んで来たの?男共に頼んじゃえば良かったのに」
運搬の鉄人たるあたしに麻耶ちゃんと奈々子が、記憶通りに話かけてきた。
確かに麻耶ちゃんの言う通り、アホな男どもを使役しても良かった。どうせ、今回は天然キャラやらないんだし。
でも、色々、燃焼させる必要があるし、なんとなく自分で運んだ。
もし、高須君が申し出てくれたなら、お願いしただろうけど…やっぱ、そうウマくはいかないよね。
「ところで、亜美ちゃん。さっき言ってたはじめましてじゃない人って?」
「あ〜それ。あたしも気になった。誰?誰?」
なるほど。アドリブ入れれば、やっぱり変化がある訳ね。
「祐作とは幼なじみなのよ。あ、祐作って、あの前の席のメガネね。」
「え〜まるおと亜美ちゃんって幼なじみなんだ〜」
つーか、本来は祐作の口から「亜美は俺の幼なじみ。皆、仲良くしてくれ」的な、声明があった筈なんだけど…
あのメガネ、やりやがらねぇ。やっぱ、祐作に打ち明けたのは失敗だった。
「それにしては、まるお君の方見てなかった様な……」
奈々子…流石、鋭い。
「ん〜とねぇ〜」
チラッ
「ひみつ♪」
チラッ
「かな〜」
チラッ
「えぇ!?まさか、高須竜――」
「シーー。麻耶ちゃん、声、大きい。」
とっさに麻耶ちゃんの口を塞ぐ。危ない、危ない。
「知り合いなの?何で!?」

「ええと、知り合いっていうか…あたしは知ってるんだけど、向こうは知らない?かも。
今、ぷいってされちゃった。あたし嫌われてるのかなぁ〜?」
あえて、高須君にギリギリ聞こえそうな声量で言ってみる。
「え〜高須って無愛想な奴だし、嫌ってるわけじゃないよ〜照れてるんだよきっと」
「だと良いなぁ〜。
あの人ってヤンキーっぽいし、怖い顔してるから、ついつい勘違いされがちだけど…ホントは結構、イイ奴なんだよね。」
「へぇ〜そうなんだぁ〜」
「うん、そうそう!」
そんな感じで、本来と台詞が逆になってしまったけど、なんとか麻耶ちゃんと奈々子とは友達になれた。
「あ、あたしちょっと祐作に用があるんだぁ〜
麻耶ちゃんも、奈々子もこれからよろしくネ♪」
「うん。」「よろしく〜」
「じゃね☆お〜い祐作ぅ〜ちょっと来てくれない?」
「ん?何だ、どうした?」
「良いから早く。」
あたしは、出来るだけ穏やかに、穏便に、力強く祐作を引き、教室の外へと連れ出した。

―ジュースの自販機を使用出来るのは以下略
「つまり、ここなら、人気がないから、大丈夫って事よ。ねぇ、そうでしょ?祐作。」
あたしは今、力いっぱいのグーをふるふるさせている。
「おお。お前の反応を見るに、あれで正解だった様だな。」
「はぁ?」
何いってんの?こいつ。
「最初、俺は、亜美は俺の幼なじみだからよろしく。と、言うつもりだった。
だから、言わなかった。つまり、未来を自らの意思で変えた訳だ。凄いだろう?」
「あんた…やっぱり、わざとか。やめてくんない?迷惑だから。
てか、あんた昨日、あたしの味方するとか言ってなかった?全然、期待してなかったけど。」
「何を言う。これは、お前の為の実験でもあるんだぞ?」
「…なんで?」
「良いか?未来には変化に対する耐性があるんだ。
例えば、このメガネの様に、外部の力によって別の形に変化しようとも……」
祐作は、メガネを外して、フレームをビヨンビヨンさせている。
「形状記憶合金というんだが…時間、歴史というものも、どうやらそうらしい。」
「……じゃあ、あたしがどんなに頑張ったって未来は変わらないって事?」

なんだか、恐ろしい話を聞いてしまった。固く結んだグーもほぐれ、膝が笑ってる…
「―の、可能性もある。ちなみにこれをセワシ理論というのだが…
俺は今回、このセワシ理論を打破すべく、一つ実験をした訳だが…
結論から言うと、喜べ亜美。お前の話を聞く限り、未来は変えられる。」
「ホ、ホント?」
やったぁ〜救われたぁ〜
「ああ。だが、力加減が難しい。形状記憶力を遥かに超える力を加えれば、メガネは壊れてしまう。
未来を微妙に変化させる為に必要以上の力を加え、結果、全てが壊れてしまいました…では、流石にマズイ。
それに、結果として、亜美、木原、香椎は再び友達になっている点も無視できん。
それは今回、結果が変わる程の大きな力を加えていないから…だが。
うぅむ。いかんな。頭がこんがらがってきた。」
「ねぇ、なんであんたそんなに詳しいの?」
「ああ。それは昨日、参考書を読んだからだ。」
「え?なにそれ。あたしも読みたい。貸して。」
「ああ。貸してもいいが。確か、図書室にも置いてたと思うぞ。」
「ホント!?タイトルは?」
「ドラえもん。一巻だ。」
「………」
「ん?どうした?礼なら無用だぞ。俺とおま―ふべッ
「……こんのアホがッ。帰れ!ダメガネ!!」
「いきなり、なにするんだ」
「いいから、もう帰れぇ〜〜〜〜ッ!!!」

あ〜あ。ムカツク…
あんなアホの言う事を一瞬でも真に受けちゃった自分が許せない。
やっぱり、あたしのプラスチックなハートを癒せるのは、この空間しかないわ。
愛しい愛しい、あたしの隙間ちゃん……
「はぁ…もう疲れたょ。」
「……なにしてんだ?そんなトコで。」
「ひぃッ!?」
自販機と自販機の間に挟まれ、うっとりと微睡み、自販機の側面に頬ずりするあたしを、
心底、気の毒そうに哀れんだ感じに表情を歪め、彼は立っていた。ちょっと…引いてる?
「やっぱ、モデルって色々大変なんだな…」
「ななな…
―何でアンタが?
続く言葉をあたしは寸でのところで呑み込んだ。
だって、高須君が自販機に来るのは、三限と四限の間の筈でしょ!?なんで?

「ちょい待ち!!待った。待って。待っててば。
コーヒー飲みに来たんでしょ?奢る。奢るから。だから、ちょっと待って。話、聞いて。」
ーここで見た事は誰にも言わねぇから。
おう。安心してくれていい。これでも俺は口が堅い方。
あと、余計な事かもしれねぇが、疲れは溜め込まない方が良いぞ。
なんなら、北村にでも相談してやれ。確か、幼なじみなんだろ?
か、川嶋さん…だっけ?俺は教室に戻るから。じゃ…―回想終了。
「ふごぉ〜〜〜締まる…締まるって…」
「い〜か〜せ〜な〜い〜」
気が付けば、あたしは高須君を背後から締めあげていた。
「げほっ…げほっゴホゴホゴホッ」
「とりあえず、このコーヒーはサービスだから、落ちついて飲んで欲しい。まぁ、ゆっくりしていきなさいよ。」
「ゴホゴホゴホゴホ…」
「もう。嫌味ったらしいなぁ〜そんなに強く締めてないでしょ?一々、大袈裟なんだから。」
「なんなんだ?なんなんだよ、お前は!?俺になんか恨みでもあんのか?」
「う〜ん…あると言えば、あるかも。
そんな事より話、聞いてくれる?」
「だから、俺は誰にも言わねぇって―
「話聞いてくれないなら、亜美ちゃん、大声出しちゃうかも。
きゃ〜襲われるぅ〜誰か助けてぇ〜とか、そんな感じで。」
「うッ……わかったよ。」
糸が切れたみたいに、ガクッとうなだれる高須君。
ふぅ。やっと観念したか。最初からそうして大人しくしていれば良いのよ。

「つまりね、別に高須君がクラスの連中に言いふらそうが、どうしようが、ぶっちゃけどうでも良い訳。
あたしは、ただ高須君に変な子だって思われたくないのよ。」
「いや、十分変だろ…」
「どこが?」
「どこって…いきなり首締めないだろ、普通。そんな転校生聞いた事ねぇよ。」
「ああ。そっち方面は良いのよ。
根暗とかキモイとかそんな風に思われなきゃ。」
「いや…別に、そんな風には思わねぇけど…
それに川嶋さんは、その、可愛いし…」
めまいがした。可愛いって?あたしが?高須君が、あたしを可愛いだって?

目頭が熱くなって…涙が、零れそうになった…熱いものがこみ上げてきた…
その言葉を聞けただけで、過去へ来て良かったとさえ思えた。生きてて良かった。
「お、おい。どうしたんだよ。お、俺、変な事言ったか!?」
「…ううん。ちょっと目に…ゴミ的なものが…
それより、何て言ったの、あたしの聞き間違いじゃなければ、可愛いって?
あたしが可愛いって、そう、言った?」
「え、いや、言った…けど。」
「ホント?カンだけど、あくまでカンだけど、高須君の好みって、ちっちゃなお人形さんみたいな子や太陽みたいに明るい子で、
あたしみたいなタイプは好みじゃないって思ってたんだけど?」
「…雑誌に載る様なモデルさんが何言ってんだよ。
川嶋さんなら、可愛いとか言われ慣れてるだろ?」
「うん。毎日言われてる。
けど、高須君は特別だから…」
「!?特別?何で?」
「……それは秘密。」
「からかってんのか?」
「本気じゃ悪い?」
「もしかして、以前どっかで会った事とか?まさか、生き別れの妹?
だったらスマン。俺にはまったく覚えがない。教えてくれ。お前は誰だ?」
「川嶋亜美よ。あなたのクラスメート
なぜ、高須君が特別なのか…それは、もう少し仲良くなったら教えてあげる。
知りたいなら、亜美ちゃんの好感度をもっと上げる事。ねぇ、仲良くしてくれる?」
「…なんか…ややこしい奴だな。」
「性分だもん。でも、それだけの価値はあるでしょ?」
「かもな。じゃ、俺、教室に戻るよ。コーヒーありがとな。
何で、俺なんかに構うのかマジで解らないけど、実はちょっと嬉しかった。それじゃ、また。」
もの凄い形相で、高須君は、そそくさと足早に教室へ戻って行ってしまった。

4 制裁

わぁぁぁぁ。完全にやっちゃったよぉ。何で、あたしってこうなの?
何で、あんな回りくどい言い方しか出来ないの?何で、あんな上から目線で偉そうに言っちゃうの?
性分?あほか。何気取ってんだ。あぁぁ〜今回こそは…今回こそは、天然キャラはムリにしても、
ちょっとはマシなキャラ立てしたかったのにぃ〜〜
完全に忘れてたもん。途中から、完全にいつもの調子で会話してたもん。
これじゃあたしは何のために過去に来たのか、わかんないじゃん。

「いや。大成功じゃないか。高須の奴は照れてたんだろう。」
そうなの?
「そうとも。あの顔は、確かに照れていた。」
ホント?
「ああ。それに、良かったんじゃないか?本性を隠して、接しても、いずれ破綻する。
お前の世界では、お前の本性も含め、高須はお前を認めてたんじゃないのか?」
それは…そうだけど…
「しかし、お前はちょっと変わったな。お前の本性はもっと黒くて醜くかった気がする。
あれじゃ、いいとこ灰色くらいだ。未来から来たという話も納得せざるを得ない。」
うるさい。
「これでも、賞賛してるんだ。だから元気出せって」
祐作に褒められて、あたしが元気出ると思う?むしろ気分悪い。
「おいおい。そう、邪険にするな。
高須をここへ導いたのも、俺のお手柄だぞ?どうだ?俺の実力もなかなかだろう?」
…そう、あんたが。あんたの仕業だったの。
「お。ようやく立ち上がってくれたか。
俺たちも、早く戻るぞ。もうすぐ授ー

ギョエーーー!!

「あれ?祐作、はやく戻らないと、授業始まっちゃうヨ♪」
ん〜?返事が無い。ただのメガネの様だ。
「あたし先行くねー祐作もはやくおいでよー」

それから、この日は放課後まで、特筆すべき事は何もなかった。
あたしは、人生でニ度目の高2ライフを満喫し、留年だけは絶対にしたくないと思った。
どんなに仕事が忙しくなっても、ちゃんと出席日数だけは稼ごう。そう思った。

そして、放課後、あたしは扉の前に立っている。この扉の向こうには…ふぅ、やっぱり緊張するなぁ……
ガラガラガラガラ
記憶の通り、タイガーは席に居た。
確か、あたしはここでタイガーに結構、ヒドイ事を言うのだ。あの時はゴメンね。タイガー。そんなあたしの感傷は、
「寄るな。クソガキ。」
タイガーのキツすぎる一言で、見事に霧散した。
む・か・つ・くぅ〜〜〜
何で?何で、何で、何で?今回のあたしは、そこまでヤな子じゃないでしょ?
なのに何でよ?あんた、今のあたしとは普通に友達じゃない!?
もしかして、あたしが一方的に友情を感じてただけ?くやしぃ〜亜美ちゃん悔しい。
いくらなんだって、その態度はあんまりじゃないの?そんなにあたしが嫌いだったか、この虎は。

「昨日、喫茶店で言い渋った事、教えたげようと思ってさ。
逢坂さんも、あのままじゃ、なんかモヤモヤするでしょ?」
「別に。」
我慢…我慢。
「あそ。でも、逢坂さんが良くても、あたしがモヤモヤするもん。
明日からあたしは、あなたと同じ学校に転校します。昨日は、そう言いたかったの。
あ〜スッキリした。ホントは昨日に言っても良かったんだけど、驚かしてあげようと思って♪驚いた?」
「うざい。どうでもいい。」
「………。まあ、同じクラスになったのも何かの縁だし。
これから仲良くやっていこうよ。よろしく。」
バチィッ!!
差し出した手は、弾き飛ばされ…
痛い…イッタイヨゥ…
もうヤダ。なんなのコイツ。どんだけ、心閉ざしてんのよ…
あり得ねぇだろ。ここまで譲歩してんのに…なにコレ?
痺れる…手、痺れてるし。
別にこんな奴、友達じゃなくても良いんじゃ…
あたしが、そう思った時、あたしに対して、無関心を貫いていたタイガーの様子が変わった。
「何なのよ!?何でアンタはあたしに構う?
友達なら…いっぱい出来たでしょ!?あたし1人位、別に良いでしょ?
あたしが寂しそうにでも見えた?そんなにあたしが寂しそうに見えた?
あたしはアンタみたいな奴はキライなんだ。イイ子ぶりやがって………
あたしに構うなぁ〜〜〜〜〜〜!!」
…………
「はぁ?バカじゃねぇの?」
あたしも…キレた
「なぁに、勘違いしてんだ。バカ虎。
寂しそうに見えた?あんた、他人からは、自分が寂しそうに見えると思うんだ?
ふざけんな。甘えんな。なんだそれ。
あんたにだって、親友居るんでしょ?あんたの事、一番に考えてくれる人だっている。
甘えてんじゃないわよ…ヒネてんじゃないわよ…恵まれてるくせに。
あたしがイイ子ぶってるだって?そうよ。悪い?なんか文句ある?
ふん。もう知らない。どーでもいい。一生、ヒネてろ!!」
………
何か、言い返して来るかと思ったけど…結局、タイガーはだんまりだった。
調子、狂うなぁ…事、タイガーに関しては、これまで通りに接した方が良かったのかな?

タイガーとも、最初から仲良くなれたら良いなと思って、行動したけど、失敗しちゃったみたい。
ショックかも…あたし、タイガーの事、結構、好きだったんだなぁ…
まあ、タイガーには、そんなの知った事じゃないだろうし、ましてや、このタイガーには尚更。
ドジッちゃったな…はぁ…これで、タイガーに関しては予測がつかなくなってしまった。
「それじゃあ、また明日ね!」
半ばヤケクソで、記憶通りの捨て台詞を吐き、あたしは教室を後にした。こんなんで修正出来るとは思えないけど…
もう、早く帰ってエクササイズして寝よう。落ち込んでばかりはいられない。明日もあるんだ。明後日もその次も。
未来を変えようとする事が、どれだけ大変な事なのか。簡単な事だと思ってたけど、死ぬ程大変じゃない…
普通に1日を送るより、倍は疲れてる気がする。まあ、良いか。ダイエットにはなるでしょ。
転校早々、過去の洗練を受け、その日、あたしはぐっすりと床へ沈んだ。明日へと繋ぐ明日のために。

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