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◆KARsW3gC4M 2009/10/10(土) 18:51:28 ID:wZLw08Rc



[キミの瞳に恋してる(6)]

キス…ってキモチイイんだ。
能登の唇はカサカサして、ちょっぴりささくれていて…でも柔らかくて暖かくて…。
口の中は熱くて、舌はプニプニ…してて……だんだん目の前がトロンって溶けちゃう。
直前にコケたから、血の味がした。鼻血? それとも口の中を切ったのかな? わかんないや。
頭の中がトロトロになって、すごくキモチイイの…そしてエッチな気持ちになる、ギュッて抱き締められると背中がゾワゾワする。
それが私のファーストキスの感想、大好きなアイツと『男女』を本当の意味で意識した瞬間だった。
見えない壁が取り除かれて遠かった距離が一気に縮まる……。
初恋の彼の身体は大きくて…暖かかった。
....
...
..
.
私は浮かれている、何をしても頬が緩みフワフワした気持ちのまま。
アイツへの気持ちを小出ししなくていい、顔色を伺う必要も無い、存分に甘えて、戯れて、気持ちを確かめれる。
それがどれだけ幸せか…言い表せないよ。
人前では自重しようとする、でも少しだけしたくなる。
恥かしくて、まだ素直になりきれなくてツンツンしてしまうのは愛嬌。それでも良いよ、って能登は言ってくれた。

何回もキスした、ギュッて抱き締めてくれた、頭を撫でて、背中を擦ってくれた。
でもそこまで、だってまだ『カレカノ』じゃないから……。
けどギリギリまでは良いよね? スキンシップ。
したいな、私はしてあげたいな。能登はしてくれるかな…『し て み た い ?』
恥かしくて言えないし聞けないよ…昨日の今日だし。
見た目をどれだけ『ぽく見せて』いても私は……恥かしがり屋だから照れちゃう、ツンツンした後にデレッてなっちゃう。
だけど勇気は出す、頑張るもん。私からも…するもん、まだ魅せきれてないから。
震える子猫じゃいられない、能登と別れを惜しみながら離れた後に決意を更に固めた。
そして迎えた翌日、月曜日。今は四限目の授業を終えたところだ。
お昼休み……お弁当を食べたり、さ…おしゃべりしたり……するの、能登と…。
昨日、能登に『明日はお弁当持って来ちゃ駄目』なんて言った、だから頑張った…朝の五時から…いつもより早く起きて。
でも料理は苦手、普段はしないもん…でもいっぱい頑張ったんだよ?
心臓がドキドキ、机に突っ伏して爆睡中のアイツの背後に近付く。

右手に小さなランチボックス、震える左手で彼の背中を揺する。
「能登…、能登ぉ…、ねぇ…起きてよぅ」
何回揺すっても起きないの…アイツ、見られてるし…クラスの子達に。
ザワザワしていた教室内が静寂に包まれ、私と能登に視線が集中する。
亜美ちゃんも奈々子も高須くんやまるお…みんな驚いた顔で固まっている。
転校騒ぎ(未遂)を起こしたばかりで憂鬱気味なタイガーですら目を点にして凝視していて…。
『…木原が能登に話し掛けて、いる…だと?』
なんて感じに見られている、櫛枝以外には…。
あの娘は…もうね、楽しそうにニヤニヤしながら…見てる。
「っ! …の、とぉっ! 起きてって言ってるじゃん! お・き・ろぉおっっ!!!」
注目されて恥かしい…私は能登の耳元でそう叫ぶ。すると彼は身体をビクッと震わせて飛び起きる。
「ひ、ひゃい! す、すいません、俺は居眠りなんかしてないっすよ!!」
「も、もう授業は終わってるし、てか寝てるとかありえない!」
寝ぼけた能登と羞恥でキツい口調になってしまう私、教室内に何ともいえない空気が漂う。
一人を覗いて、みんな状況を把握出来ずに困惑し、何事かと不安に思っているからだ…多分。

「あ、木原……か。…おはよう」
「お、おはよう、あう…こ、これ作って来たんだけど…た、たた食べよ…?」
私は能登の鼻面までランチボックスを近付けて…プイッと顔を横に背けて紡ぐ。
ざわ…ざわ…。
そんな擬音がピッタリだろう、クラスの中が再び喧騒を取り戻す。喧騒? …いや囁きあっている。
「あ、だから昨日…うん、食べようか、じゃなくて……た、食べようよ…一緒に」
そんな彼の言葉に周りから驚きの声すらあがる。ざわっ! って…。
「う、うん。行こっ? 今日は晴れてるし屋上とか…どう、かなぁ?」
うわ…はずっ! 何か恥かしいよ…。
「だね! うん、お、屋上…あはは! いいんじゃない? 行こう! 今すぐ行こうっ!」
能登も恥かしいんだ…ほっぺた真っ赤にしちゃって…慌てていて…あ、いいね、こういうの。
『仲良し』になるのってこういう事を積み重ねていって…みたいな、もちろん……別の『方法』もあるし、したい。
けど、それとこれとは別。人前で出来る事と『二人の時』にする事、そこらへんは弁えなきゃ好奇の目で見られる。
でも能登が『どうしても』って言うなら……なんちゃって。んふふふ♪

私は能登の手を引いて屋上へと急ぐ、浮ついた考えに頬を緩ませながら…。
…この気持ちはバレてないよね?
バンッ! と勢い良く鉄製の扉を開ける、昨日の雨で水溜まりが所々あるけど二人で座るぶんには問題なさそう。
晴れ渡った春空で陽射が暖かくても少し肌寒い風が吹いている、だからか誰も居ない、邪魔されずにふ…二人きりで……。
「そこ座ろっか?」
と、私が指差したのは給水塔の土台の壁際、水溜まりが無く日陰にもならない。
壁に背を預けれるし、何より…見えないのだ、唯一の入口からは絶妙な死角…ココなら邪魔者が来ても大丈夫。
いそいそと目的地に移動した私達は壁を背にして腰を下ろす。
遠慮しているのか少しだけ距離を離した能登と差を詰めてみる、肩と肩をギュッと寄せて密着だ。
「能登ぉ…寒いよぅ…くっつかないと寒いんですけど」
なんて甘えてもみる、内心ドキドキしながら。土曜日みたいに言い訳せずに言えた。
「う…じ、じゃあ暖まる? そ、その俺に名案がっ!」
彼はそう言って私に抱き付いてくる…戯れてくるの、直球で…イヤじゃない。
「が、がっつくな! エロ能登っ! バカッ!」

初めに甘えたのは私、でも…まだ恥かしい、能登にギュッてされて嬉しいのに…『可愛くない反応』をしてしまう。
彼の身体をほんの少しだけ手で押し返す、こういうのは…雰囲気が大事なの、そんな急にしたら…ヤダ。
そんな相反する二つの気持ちが入り交じる。
そして『いやいや!』って…可愛くない反応をしてしまう。
「え、えぇ? ち、違った? てっきりそういう事かなって…」
「そ、そういうのは…もっと人目が来ない…所で、能登の部屋とか…私の部屋で、とか…じゃね、普通。バカ…」
ジッと上目遣いで見詰めて彼を諭す、でも本当は少し残念。臆病な私の不甲斐なさも…強引じゃない能登にも…。
「ご、ごめん。ちょっと浮かれていた、わ。嫌がる事して悪かったよ」
そう申し訳なさそうに言う彼の言葉に偽りは無い、目を見てたら解るもん。
「…んっ」
これじゃアイツが『悪者』になっちゃう。
だから私も『ゴメンナサイ』をする、斜め下から彼に顔を近付けて一瞬だけ口付け。
「今は…これだけ。つ、続きは学校が終わってから…」
これでおあいこ、嬉しそうな能登を見て私も照れつつ、ランチボックスを開ける。

頑張った成果を能登に褒めて貰いたい、ドキドキする、ねぇどうかなぁ?
「おぉ〜サンド…イッチ………だよな?」
「へ?」
そうサンドイッチ、でも何で疑問系なのか? 確かに私は奈々子や高須くんみたいに料理が上手じゃないけど…出来が酷いわけない。
タマゴサンド、ハムレタスサンド、ツナサンド…その三種類しか無いから見間違えるわけ無いよ、ね………って!!??
異変に気付いた私は慌ててランチボックスを閉じる、作った時にはちゃんと出来ていたのに! なんでこうなってるのよ!?
半分は原型が辛うじて残り、もう半分は『サンドイッチのような物』に変身していた。
な、なんでよ! あまりの出来に写メまで撮ったのに、だ、誰かのいたず…ああっ!
私はある事を思い出して、身体から力が抜ける。
『えへへー♪ 私もやれば出来るじゃん? てかマジ上手じゃね、これなら能登も喜んでくれるよ☆』
登校中に自分の撮った『作品』の写メを見つつ、ルンルン気分で右手に持ったカバンとランチボックスをブ、ブンブン…。
あああ…バカ、私のバカッ! ど、どうしよう? こんなの食べさせられない。私も能登も午後からお腹を空かせて………ありえない!

『あーあ…木原ぁ…マジお前にはガッカリだよ、ほんの少しだけ期待してたのに…これって何かの罰ゲーム?』
冷ややかな口調で能登がそんな台詞を言う姿が瞬時に脳裏に浮かぶ。
どうしようどうしよう…。
必死に考えても『嫌な結果』しか浮かばず涙が込み上げてくる…、どうしよう新・仲良し関係二日目から…こんなヘマを…しちゃったよ。
「……木原、俺さ腹がペコペコなんだよね。早く食べようよ」
でも予想とは違い能登は優しくそう言ってくれる。それが堪らなく嬉しくて…悔しい。
「っ…ヤダ、あんただって見たでしょ? あ、あんなの…あんなグチャグチャになっているのに食べさせられないじゃん」
私は唇を噛んで…そう言ってしまう、失敗した事を彼に同情されたのが…ううん違う、自分の頑張りが空振りに終わったのが悔しくて。
「…でも食べたいよ、見た目とかじゃなく…"気持ち"だから…木原は俺の為に……作ってくれたんだよね?」
その言葉は、能登が問い掛けてくれた言葉は事実。だから迷いつつも僅かに頷いて肯定する。
「うん、なら食べさせて欲しいんだけど、良いよね。食べてみたいな木原の作ったサンドイッチ」

その言葉は私の卑屈になりかけた心を融解させ、素直な気持ちを引き出させる。
再び頷いて彼の横顔を見詰め、いや…魅入られる。ワクワク、楽しそうな横顔に…魅せられていく。
私の手を優しく引き剥がし、彼はゆっくりランチボックスの蓋を開ける…。
「よし、まずはツナサンド…っと」
形の崩れたサンドイッチを摘み上げて私に示すように目で合図し、一口…二口。
「大丈夫、美味いよ…木原も食べてみ?」
彼はそう言うと、開いた左手でハムレタスサンドを取って私の口元へ運んでくれた。意識せず…。
ドキッとしてしまうのは仕方無い事、思わず赤面してしまい、能登は不思議そうに瞬く。
「ほら、あーん…」
「あ、あーん…」
意を決して一口…確かに見た目が歪になってても味は変わらない。
鮮度が落ちてもシャキシャキなレタス、ほんのり塩気の薄切りハム、それらにワンアクセントなマヨネーズ。
うん…本当だ。美味しい…かな。
でも興味は彼の反応や味から『されている事』に移っていて…あんまり解らないんだ…。
「た、食べさせて貰っちゃった……」
だからじゃないけど、胸の内で止どめておきたかった『気持ち』が声に出てしまった…。

わざわざ口に出して言うとわざとらしい…、素直になるべきところと、言わなくても伝わるところ、なんか…いやらしいよね。
「ね、狙ってしたわけじゃないし…そ、その俺の手が勝手に動いて…」
私の漏らした一言でアイツは照れる、やっぱり意識せずにしてたんだ…言い訳はしなくても良いんだよ?
「こ、これとかマジにオススメッ! 自信作なんだから食べてみてよっ!」
なら私が能登より『照れること』をしてあげる、そうしたら格好つけなくても良いじゃん。
ちょっとやり過ぎかなって思うけど、はい…これでおあいこ。イーブン…。
私の食べ掛け…なのはイヤかもだけど『あーん』してあげる。
今さら…そう、今さら…照れることないし。間接も直接でもキスしたし…。
ああ…私も自分に言い訳してる、正直に言うとしたいの、こういうの。ラブラブなカップルがしている事を…。
「あ、あーんだよ? あう…の、能登ぉ…」
なんて言いながら…口元まで運ぶ。
他人が見たら『焦れったい! ムズムズするわ!』みたいな? け、けど仕方無いから。
「じ、じゃあ…あ…あ〜ん」
能登は照れまくり、でも嬉しそう。それは私も…かな?
幸せ…。



「え〜"第一回木原麻耶査問委員会"を開廷? だっけぇ? あーわかんね、…開きますでいいわ」
そう亜美ちゃんに言われたのは放課後、誰も居ない自販機の前…。
「あ、亜美ちゃん? えっと…な、何の? てか…」
「私は異議無し、はい賛成が二人ね。ふふっ…多数決って便利。
さあ麻耶、さっさと白状したほうが良いんじゃないかしら?」
『あらあらまあまあ』と、ニヤニヤ楽しそうな笑みを浮かべて奈々子が問い掛ける。
私は自販機を背にしてジリジリと追い詰められていく。
真剣な眼差しの亜美ちゃん、恋バナに期待している奈々子…二人が私との距離を詰める。
私はチラリと亜美ちゃんを盗み見る、怒っているかな…って。でも解らないの、目が合うとニコッて笑うから…。
彼女達に誤魔化しは効かない、話さなければ開放してくれそうにない。
けど…恐い、言ってしまえばハブられそう。私が今までしてきた事は、非常識で酷い事ばかり…。
彼女達は同年代より『賢い』 『大人』
…だから恐いんだ、でもでも…今さら隠せない、……じゃあ話すしか選択肢はない。
二人は親友だと信じているから……話す。
「………素直になって…仲直り…したよ、能登と…」

『おぉ〜』と二人共、ニヤニヤしながら感嘆の声をあげる。
「でもぉ〜、仲直りより関係は上ってか……ふふっ…こ・い・び・と みたいだしぃ
麻耶ちゃんと能登くんは、もしかしてあれ? もう…ラブラブぅ?」
と亜美ちゃんが言えば奈々子が
「亜美、麻耶達は多分まだ……手を繋ぐのが精一杯な感じじゃないかしら?」
と返し、瞳をキラキラさせて私を見返す。
奈々子は大好物なの、恋バナ……初々しくてもどかしい男女が好きらしい。
「ち、ちゅーもしたもんっ!」
子供っぽく思われるのがイヤで、おもわず拳を握って力説してしまう。
「「きゃ〜っ!」」
でも逆効果…二人は楽しそうに笑いながら、更に詰め寄ってくる。
「え、何々? 何をしたってぇ? 亜美ちゃん、聞こえ無かったよぉ〜」
「うふふ♪ ほら亜美が聞こえ無かったって。もう一回、ちゃんと大きな声で…」
私は羞恥で顔も身体も熱くなる、からかわれている…絶対に。
「い、言わないっ! 二回も言わないしっ…う…、て、てか一つ聞いて良い?」
だから…本格的な話の前に彼女達に聞いておきたい。
それは…
「あ、亜美ちゃんは怒ってないの? そ、そのね…二人共、私がウザいって思わない?」

そう、それが気になる。先週まで亜美ちゃんは怒ってたじゃん、奈々子だって私を煽りつつ何気に嘲笑っていた。
なのに、どうして今は…。
「ああ、ほら…麻耶が""素直"になれなかったのにイライラはしてたけど、別に亜美ちゃんは怒ってなんかない、麻耶ちゃんの勘違いよ」
「そ、そうなの?」
亜美ちゃんがニコニコ顔で笑い、続いて奈々子が頷きながらポンッと私の肩を叩く。
「"ウザい"……んじゃなくて、私は楽しんでたのよ。麻耶がいつ能登くんに謝るか、
二人の寂しそうな姿を見ていると、もうゾクゾクして仕方無かったわ、もどかしくて…ああ。
それに麻耶って反応が可愛いから…ついつい、ねぇ?」
恍惚の表情を浮かべ、頬を両手で押さえてウットリしている。
「で、でも…ずっと亜美ちゃんは怒ってた、よね? 私が素直になれないの、だって…怖かったし」
つまり、私の思い過ごし? でも一番の疑問は解決していない。
亜美ちゃんの冷ややかな眼差しは『ホンモノ』だった、彼女の言う事が解せないのだ。
「知りたい? さっきも言ったけど勘違いだって…素直になった姿を見てホッとしたのはマジ、けど他にも理由があるんだ………」

そう言うと…続けて亜美ちゃんは私の耳元でこう囁いた。
「竜児と口喧嘩しちゃってイライラ + "アレ"の二日目だったの……。
それでさ、ちょっと八つ当たりしちゃった。ゴメンね」
ああ…そういう事? つまり殆ど私の勘違い、考えすぎ、見えない何かにビクビクしてただけ…ね。
そう理解するとガクッと肩から力が抜けた。
「そうだったんだ……あはは」
私は乾いた笑いが込み上げてくる、が…自分のアホさ具合を振り返る暇は無い、私は知りたい事がある。
能登の気持ちを更に引き寄せる『スキンシップ』…それはちょっとだけ知ってはいる、けどやり方が解らない。
「能登が好き…、アイツも私の事が好きだって…ギュッて抱き締めてくれた。
けど…まだ付き合ってない、ちょっとづつお互いの気持ちを確認しよう…って決めたの。
で、でも私は…能登といっぱい仲良くなりたい、から…二人に教えて貰いたい事があるんだ…」
私は彼女達に現状を簡潔に説明する。協力…いや、知恵を貸して貰う為に。
二人は頷きながら、続けろ、と促す。エッチな事を今から聞く、だから…恥かしい。
「ふ…ふぇっ! ふぇふっ……フェラチオのやり方を教えてっっ!!!」

私は羞恥を必死に堪えて、噛みながら聞いてしまう。恥かしい気持ちの照れ隠しに…大きな声で。
「……」
う、うわ…亜美ちゃんも奈々子もドン引き…したかなぁ? いきなりだし…ご、誤魔化そうかな。
ダメダメ! 能登にしてあげたい! 大まかには解る、雑誌でチラ見したから! でも細かいのは解んないんだもん!
どうせなら初めから『キモチヨク』させてあげたい。だから…恥かしいのを我慢して聞いてみた。
「ま、また…凄い事から聞いてくるね麻耶ちゃんは…」
予想外にも亜美ちゃんは食い付いてくれた、面白そうにニヤリと笑って…。
「これは予想外ね、あ…でも。亜美、ちょっと……」
奈々子も同じ、亜美ちゃんの耳元で何かを囁き始め、私をチラチラ見ながらニヤニヤ。
「あー…それ良いかも、ふふっ…け、けどさ…どうせなら」
亜美ちゃんが笑いを堪えながら奈々子に囁き返す。そのやり取りが数回続き、その間、私は取り残される。
羞恥と興味でドキドキ…。俯いてモジモジしながら待つしか出来ない。
この分なら教えてくれそうだ、嫌な予感はするけど………。
「よしっ! 麻耶ちゃん任せなよ"私達"が教えてあげる……ぷぷっ!」

亜美ちゃんがそう言って素早く横まで来る、そして…私の右腕を掴んできた。
「そうそう。"私達"がキッチリ教えてあげるわよ、能登くんをメロメロにする方法…くすくす」
奈々子は私の左腕をブロック。途中で逃げ出さないように……捕獲された。
この感じだと……やっぱり嫌な予感しかしない、だけど聞かないと出来ないし…。と、私は腹を括って頷く。
「ふふっ…じゃあ、まずはムードを作らないと…、麻耶ちゃんだって"そういう気分"にならないと…キスとか嫌でしょ?」
亜美ちゃんが胸を腕に押し付けて耳元で囁く。
「うん…だよね…うん」
彼女が言う事はもっとも、確かに気分が高揚していないと…能登もムラムラしないよね?
「難しいことじゃないわ、適当な理由を作って"触りっこ"をすれば良いのよ、それくらいは頑張れる?」
続いて奈々子が腕に絡ませた手で私の肩を撫でる。
さ、触りっこ……それってつまり……手くらいじゃ済まないって事だよね、お…おっぱいとかお尻…もっと大事なところとか。
「は、はずっ!けど…が、頑張る」
私はスカートの裾を握り締めて決意表明。
「うん…そうしたらエッチぃ気分になってくるから…二人共」

「そうね、それまで麻耶は能登くんに手を出したらダメよ、ずっっと触って貰いなさいな。試しに可愛い声を出してみて?」
奈々子がそう囁き、うなじに人差し指を滑らせていく。そして亜美ちゃんは耳にフーッと吐息を吹き掛けてくる。
「っあ…、く、くすぐったぁ、い…ひゃう」
私は親友達のペースに呑まれていく、ゾクゾクした未知の気持ち良さに…身体が震える。
「くすくす…、まぁいいんじゃない? 可愛い可愛い…、そうやって啼いてあげると男の子は喜ぶから。ふふ、次は前準備、ね」
と、言って亜美ちゃんが私の右手を取る。
「いい? 初めは勇気いるけどぉ…能登くんの"アソコ"を手でね…優しく優しぃ〜く…モミモミしてあげてぇ」
撫でるよりは強く、揉むよりは力は入れず、そう示すように…彼女が私の右手を撫で、揉み…人差し指で甲をなぞる。
「ふ…、うぅ…、優しくだよね? んん…」
「恥かしいなら、ズボンとかパンツの上からでも良いから…、あと…ちゃんと目を見ながら…上目遣いでよ? …してあげるの」
奈々子が悪戯っぽい上目遣いで…甘く囁く。
『能登ぉ…キモチイイ? ココがキモチイイのぉ?』
って聞いてあげてね、と付け加えて…。

私は一回身震いする、奈々子……言い方がエロいんですけど…。
「で、でも…能登がエッチな気分になっているか解らないし…。う…い、いつから始めたらいいか…」
そう、経験済みの彼女達ならともかく…私は解らない。
「そんなの簡単、ムラムラしていたら男の子はモジモジするから。
ハアハア…って麻耶ちゃんの耳元で…興奮しているよ、あとは…嫌でもわかるってぇ」
亜美ちゃんが楽しそうに忍び笑いし、胸に埋めた私の腕をギュッと寄せる。
「焦らしちゃだめだから、頃合を見てズボンとパンツを脱がせてあげて…"舐めてあげる"って言うだけ。
"おっきい"とか"かったぁ〜い"とか言いながら……もしかしたら"被ってる"かもしれないから皮を…剥いて」
なんて…奈々子が耳元で言うの……、か、被ってる? い、意味が解らないし!
「奈々子ぉ…麻耶ちゃんにはまだ解らないって、…見ればわかるから、さ。あは…どうしたのぉ、麻耶ちゃん…顔が真っ赤だよぉ?」
亜美ちゃんがからかうの…解っているくせにイジワルする。
「ふ、二人が…言う事が生々しいから…ひあっ!」
私の左の耳たぶに暖かい軌跡が走る。
い、今、奈々子に…舐められたっ! 耳っ…舐めたよねっ!?

「でも麻耶が言い出したんじゃない、私達も恥かしいけど…我慢してるんだから…ほら続けるよ、こうやって先っちょを…」
『ぺろぺろ』
なんて囁く、小刻みに舐める真似をする。
今度は流石に舐めてはこない、けど…されている気分になる、不思議と。
「ベロでねっとり舐めてあげて、わかる? 全体よ、アソコって亀みたいなもんだから、そうね…"頭"とか、胴体? に当たる部分を…」
『ちろちろ…ちゅぱちゅぱ』
亜美ちゃんも行為で生じる擬音を真似て囁く。てか……亀、アソコって亀にソックリなんだ、ふ、ふ〜ん。
「麻耶のだぁ〜い好きな"ちゅー"もしてあげれば良いよ、全部…出来る場所には全部ね」
「え…え、あう。ちゅー? の、の能登のちんちんにちゅー?」
私の頭の中で『能登』『ちんちん』『ちゅー』『ぺろぺろ』『ちゅぱちゅぱ』と名称や擬音が飛び交う。
ウソ…やだ、す、するの? いやするんですけど、そこまでするんだ?
「そうよ、するの。ってか"しなさい" で…能登くんのアソコを口の中へ"ぱくっ"よ。
亀さんの頭をお口の中でしゃぶるの…歯は当てたら痛がるからしちゃダメ、コツを掴めばラクショーよ」

子供に言い聞かせるみたいに優しく優しく……でもエロい事を亜美ちゃんが言うんだ。
歯は立てない、歯は立てない…。
「最初は入る所までで良いの、無理したらキツいから。
よだれでぬるぬるにしてあげて強めにしゃぶって。
……くすくす、頑張ったら能登くんの可愛い声が聞けるわよ」
マジッ!? うぅう…経験者の意見は大事だ、咥えるだけじゃないんだ。
ゴクリッ! とおもわず生唾を飲み込んでしまう。するとその音を聞いた亜美ちゃんが加虐心をそそられたのか楽しそうに笑う。
「そのまま吸ってあげると…能登くんも堪らないかも。難しいけど、歯を立てずに優しく吸って、強めに"しゃぶしゃぶ"してさ。
唇で締めてあげたりぃ……あ・ま・が・み」
二人の話を聞いている内に私はだんだんエッチな気分になってくる、胸はドキドキ、呼吸が荒くなって、お腹の中が……熱くてキュンッてなる。
切ない気持ち…みたいになって…もどかしくて、気付いたらフトモモを擦り合わせてモジモジしていた。
手の平が汗ばみ、全身が熱くて…震えが止まんない。
「それと口で上下に……それくらいは解るよね? ゆっくりで良いわ、先っちょから根元まで出し入れ」

う、うん…それくらいは解るもん、子供じゃないんだから。それがフェラチオだもん。
奈々子の……イジワル。
「慣れたら速くしてみたり、あ…そうそう、苦しかったら一旦は口から出しても大丈夫。
またぺろぺろしてあげていれば良いし、一休みしたら、また"食べて"…ってこれを繰り返すの」
続けて奈々子が言った後は亜美ちゃんの番、私の頭…ふっとーしちゃいそう、オーバーヒート一歩手前。
「そうしていたら、だんだん能登くんのアソコがビクビクし始めるよ、それが我慢出来なくなってきた合図。
射ちゃう一歩手前、顔とか言っている事でも解るから。
で、……射ちゃったら口の中で受け止めてあげて、ぺろぺろしたりちゅぱちゅぱしながら。
全部出し切れたら、口を離して…ああ無理して飲まなくても良いからさ、見せてあげたりして…。
今から言う事はちゃんと能登くんに言いなよ?」
囁く一言一言がエッチくて、生々しくて、やっぱり高須くんにもしてあげているのか、なぁ?
てか…み、せる? 何を? っ!?
ま、まさか……せ、せせせせー……。
でもそれしか無いじゃん、待て待て…亜美ちゃんは『飲む』って言ったよ! マジなの!?

「そうよ、恥かしくても絶対に言うの。必ず言わないと効果半減。
麻耶…良い? 一度しか言わないわよ……」
奈々子がそう言って亜美ちゃんに頷き、彼女が頷き返したのが解る。
私は何を言われるか好奇心と怖さ、それらでドキドキしながらモジモジ。
そして一拍を置いて彼女達は同時に…左右同時に……口を開く。

「「おくしゅりおいしいでしゅ」」

一瞬…何を言われたのか理解出来ずにいた。
えっと…『おくしゅりおいしいでしゅ?』
何の事……えっと………うん?
何かの喩え? 比喩かな、うーん…おくしゅり、おくしゅり………あっ!?
「お、おおっ! おくっ…おくしゅりぃっっっ!!??」
おくしゅり = せーえき
て事だ。ただでさえ熱くなっている身体が更に数度上昇した感覚を覚えた。
いくらなんでもエロすぎっ! む、無理だよ! てか言ったらアイツもドン引きじゃん!!
「ぷっ! くくっ…くぅっ!! ………あはははははっっっ!!!!」
「くすくすっ!! ふっ! は…ふふふふふふっっっっ!!!!!」
笑いを堪えている二人、お腹を押さえてプルプルしていて…。
亜美ちゃんは大声で笑いながら自販機を手でバンバン叩いている。

奈々子は私に背を向けて亜美ちゃんよりは大人しめに、でもツボだったのか自販機に手をついて大笑い。
私は……やっぱり恥かしいし、からわれた事もだが、行為の仕方を知って……恥かしいし。
「ふ、二人共っひどいよぉっ!! マ、マジ笑いする事ないじゃんっ…はずっ…めちゃ恥かしいんですけど!!!」
私は二人を交互に見ながら…言い訳、てか照れ隠し。
カッと熱くなった身体を震わせて両手をブンブン振って誤魔化そうとする。
「だ、ってぇ…麻耶ちゃんの反応が可愛いしぃっ! くっ……ふふっ!! ご、ごめんってぇ!」
でも必死な私に行動は二人には逆効果。
亜美ちゃんが謝ってくれるが、笑い声は止まない。
「嘘は…言ってな、いからっ!! あはっ! お、お腹が痛い…!」
奈々子はそう言って私の肩を何度も叩く。
そうして二人は笑い続けていた、が、暫くすると目尻の涙を拭きつつ復活した。
「麻耶ちゃんは本気だもんね、ごめんごめん。ま、ともかく背伸びしなくても…ぎこちなくても頑張れば喜んでくれるよ」
亜美ちゃんがそう言って二回頷く。
「ほ、本当? 能登が…喜んでくれるかな」

「当たり前よ"御奉仕"されて嬉しくない男の子なんて居ない筈。
亜美の言った通り、頑張りは伝わるから心配しなくても良いんじゃない?
あ、それと一つアドバイスを…」
奈々子も亜美ちゃんも言葉に妙な説得力があり、私もそう思えてきた。
と、ここで奈々子が携帯を弄りつつ…こんな事を言う。
「三日に一回とか…ちゃんとしてあげないと男の子って"溜まる"から。
我慢させると…能登くんは"悪い事"をしたくなっちゃうわ、男の子特有の"病気"になる。
そうしたら別の誘惑に負けて………なんちゃって」
と奈々子が意地悪な笑みを浮かべて私に笑い掛ける。
意味深な……こ、これが『悪い予感』かな?
『いい加減な事をしていると私が能登くんを食べちゃうわよ』
って事かな? ぜっったいヤダ! 能登は私のだもん、誰にも渡さない!
「そんなこと能登はしないもん、他の娘のところになんか行かせないし」
私は奈々子を牽制してみる、よく言うじゃない
『恋は戦争』
と…うかうかしていたら横取りされちゃう。
わ、私は誰にも能登を触らせないもん! ずっと引き寄せて離してあげないんだから!
「ふふっ…惚気? くすくす」

奈々子のそう言う姿の中に本心は見えない、まあ…冗談に違いない。
もし本気なら誰にも言わずに行動している、彼女はそういう娘なのだ。
「奈々子…からかいすぎ。まあ頑張りな、あ…それと"ほうれんそう"を待ってるから」
亜美ちゃんが手を振りつつ教室の方へ戻っていく…。
「ふぇ?」
「報告、連絡、相談よ。手助けはしないけど、アドバイスならしてあげる」
と言って彼女は帰っていき、奈々子も続く。
颯爽と…カッコいい。私もああなりたい。
ともかく…やり方は解った、あとは実践あるのみ。
明日…いや今日から能登と積極的に触れ合ってみよう。
そして…今度の週末に………。



続く

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