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487 174 ◆TNwhNl8TZY sage 2010/09/26(日) 23:30:10 ID:vf/oTE0J



ハーイあたいインコのインコちゃんちぇけらっちょい。
高須家に舞い降りた黄緑色の天使。麗しき深窓の令嬢、そして令鳥とはなにを隠そうこのわたし。
箱入り娘とかカゴの中の鳥とかそういう半端ない束縛を地で行く愛でられっぷりに照れちゃう今日この頃。
つってね。
はてさて、それでは初っ端からいきなりではございますが、本日はこんな愛ドールなわたしの一日をほんのちょっぴりとだけご披露しちゃおっかな、なんて。
濃密な愛に満ちた、そしてめくるめく淫蕩に溺れる日々の一ページを、恥ずかしいけれどもお送りしちゃいます。
え? 興味ねえ? どうせ死ぬまでそのカゴの中で飯食ってクソして寝るだけの代わり映えのしねえ、えぬいーいーてぃーみてえな無意味な生活してんだろ?
いやだわもう、そんなつれないこと言わないでさささ遠慮しなくっていいから黙ってとっとと席つけやてめえあんまいちびってると目ん玉とその股間にぶら下がってる臭えの突っつくぞ鳥なめんじゃねえぞゴルァ。
つってね。
わたしの一日は、柔らかな朝焼けに包まれ、熾烈な縄張り争いを繰り広げる品性の欠片もない下劣かつド低脳な野鳥どもの口汚い罵りあいを目覚ましに始まる。
まったく毎朝毎朝やんなっちゃう。これだから脳みそ足りないホームレスたちは。
なんて内心考えてるのを直隠しにしてお行儀よく待っていると、愛しのご主人様がごはんを手にやって来るの。
静々お食事をしてると、優しい竜ちゃんはにっこり微笑んで、わたしの頭をなでなで。
もうっ、ごはん食べてるのに。いたずらっ子なんだから。
くすぐったい愛情表現に、おかえしとばかりにその指に舌を這わせてぺろぺろ舐めちゃう。竜ちゃんぺろぺろ〜うへへ〜。
ああ、幸せ。幸せすぎて怖くなっちゃう。このまま時が止まっちゃえばいいのに。
いつまでも続くかに思われたこのささやかな幸せのひと時は、でも、もうだめ。もうこんな時間。
「うわキモっ、キモいわよ竜児、なんかそいついつにも増してキモい」
そいつは図々しくも挨拶の一つもなしに、けれどご機嫌なことは言いやがって、まるで自分の家だというように入ってきて、何食わぬ顔して食卓に腰を下ろした。
清々しくてラブな朝の空気を引き裂いて、無駄に大食らいな悪魔がまたもややってきたというのに、竜ちゃんは追い出しもせず、それどころかひき止めようと必死のわたしの愛撫なんて意にも介さないで離れていってしまう。
忌々しいったらない、あのメストラが居座るようになってからいつもこの調子。
前はよかったな。誰憚ることのない二人きりの空間を満喫できたのに。
いやそりゃあもう一人この家に住んでる人がいるのはわかってるけど、この場合はあくまで恋人的なあれっていう意味で。
それが今じゃあ。
「あ、ありがと」
なに照れてんのよ、ほっぺにくっ付いてたご飯粒取ってもらっただけでそんな赤くなるもんじゃないでしょ、竜ちゃんがそのご飯粒パクッと食べたのだって単に勿体なかっただけなんだから、普通だって普通。
それをそんなモジモジしちゃって、言いたかないけど自意識過剰なんじゃないの。
あーあー、ほんとう、前の方がよかったなあ。なんで後から来た扁平胸がこんなに幅きかせてるんだろ。
竜ちゃんも何も言わないし。まさか竜ちゃんまで女房と畳は新しい方が良いって言うの? わたしショック、超ショック。
隅に追いやられたわたしがさめざめとこの世の不条理を嘆いていると、お代わりをよそってもらった扁平胸がまたも、やや顔を赤らめてた。


「ね、駅前に新しくできた服屋あるじゃない」
「ああ」
「放課後そこ行ってみない。どうせ買い物だってするんでしょ」
「まあな」
「じゃあ、決定ね」
おいおーいこの人寝言ほざきながら飯食ってますよ、誰か水でもぶっかけちゃってくださいよ。
竜ちゃん一言だって行くなんて言ってないじゃない、何でそうポンポン先決めちゃってんのよありえないんですけど。
それに嫌なら嫌ってちゃんと拒否ればいいのに、なんでしれっとお味噌汁啜ってるだけなの、竜ちゃんも。
……竜ちゃんのばか。
その後、すぐに竜ちゃんは扁平胸と一緒に、学校、とかいうイチャラブスポットに出かけていった。
きっとわたしのつぶらなおめめの届かないところで、憎たらしい扁平胸は竜ちゃんを独り占めしてるに違いない。爆発すればいいのに。
残されたわたしは、麗らかな日差しを浴びててもどこかアンニュイな気持ちを抱えて、ずっとヤキモキ。お昼ごはんを自棄でドカ食い。
健気でいじらしいわたしの心をこんなにも狂わせる罪作りな竜ちゃんは、日がとっぷり落ちてから、出てったときと同じく扁平胸と一緒に帰ってきた。
それはいつものことなんだけど、でも、なんだか様子がおかしい。
「おい、あんま気にすんなよ」
「うるさい黙れ」
話から察するに、どうも、今朝会話にあったあのお店で買った服が、ぺったん娘な扁平胸には合わなかったらしい。
そのときのやりとりが手に取るように思い描ける。
そのうっすぃ〜乳に目をやりながらやんわり止めとくよう勧める店員に変な自尊心刺激されて、これが気に入ったのよ、絶対買うわ、ってどもりまくりながら冷や汗掻きつつ買ってきたんだろうね。
だっせ、超だっせえ、マジだせえ。くだらない見栄張ってそれとか、ざまあねえなあ扁平胸、本気でご愁傷様。せいぜい自業自得の敗北感に咽び泣いてね。
「ほら、これでいいだろ」
ぽすっと扁平胸の前に落ちてきたのは、きれいに畳まれた、先ほど買ったと思しき純白のワンピースだった。
えっと、これはもしかして、直したとかっていう感じなのかな。
仕事、早くない?
「ぴったり……どうしてサイズ知ってんのよ。前より、ほ、ほんの少しは、あの」
早くも扁平胸は、そのお直しされたおべべを着ていた。おそらくスッカスカだった胸元に、弛みや皺はない。
手先の器用さもさることながら、その採寸ぶりは本当、日頃邪な考えでもありそうなほど正確だった。
直してもらっといてジトっとした目を向ける扁平胸に、竜ちゃんがぽつり。
「おまえのことで俺が知らねえことなんてねえよ」
むらむら沸々と湧き上がるこの感情は、偏に言い表すのは難しくって、ただ、ものすっごく良いものじゃないってことだけは伝えられるかな。
「え、え、それって、その……その……ありがと」
いいよ、もういい、わたしの我慢ももう限界。漲る力と、遺伝子に眠る本能や凶暴性なんかは、今このときのため。
想いもなにもかもぜんぶ、ぜんぶ解き放つよ。だから受け止めてね。
「さあインコちゃんもお腹減っただろ。ごめんな遅くなって、ほーらご飯だよー」
ああ、いや、やめて、突き放してから優しくするだなんてそんな最低な誑し方に絆される女々しいわたしじゃ竜ちゃんぺろぺろ〜うへへ〜。

                              〜おわり〜

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