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「ああっ、ひでぇ。4隅全部取られた……」
「ウフフ。第一局はあたしの勝ちね。」
ラブラブ・脱衣オセロ、第一局は、奈々子が、圧倒的な力を以て、竜児を下した。
「…お前、今まで本気でやって無かったろ?」
「あら、バレちゃったわね。
でも、高須君だって、今、本気じゃなかったでしょ?
だって、急に、弱くなっちゃったもの。」
「うっ…」
「いきなり、本気でやったら、がっついてるみたいで、みっともない…
と、いうところかしら?」
「ううっ…」
参ったな…見透かされてる…
不思議な気分だった。
先程から、ずっと奈々子にペースを握られ、翻弄されっぱなしの様な気がする。
けれど、それが随分、心地良くて…
なんていうか…俺、香椎にハマっちまってるのか?
など、と考えている竜児に、奈々子は、すぅと目を細め、不敵に微笑みかけた。
「高須君が、手加減した分を計算に入れても…
50%。つまり、MAXパワーの半分も出せば、盤上を真っ黒に塗り替える事が出来るのよ?」
「……何かそれ、どっかで聞いた事あるぞ…
確か、不動産会社の社長で、私の月収は 53万です。って奴。」
「最近ね、麻耶に借りた漫画に、こういう台詞があったのよ。
男の子向けの漫画だって言ってたから、
もしかしたら、高須君も知ってるかな?って思って。」
「ああ、知ってるよ。
結構、前の漫画じゃなかったか?」
「今、読んでるところだから、あんまり詳しくは無いんだけどね。
ああ、でも、やっぱり高須君は男の子なのね。
今更だけど、男の子の部屋で2人っきりでオセロしてるんだって思ったら…
何だか、ドキドキして…恥ずかしくって…」
「………」
ホント。今更なんだけどね、ぼそりと付け加える。
ぽっと朱が差した頬と、しっとりと潤んだ瞳が、非常に魅力的で、
「………」
返す言葉もなく、竜児は押し黙ってしまった。
「それじゃあ、一局目はあたしが勝った事だし、
高須君には、質問に答えて貰おうかしら?」

「約束だからな。
この際、何でも、正直に答えるよ。」
「…ん、そうね、じゃあ…
高須君は今、彼女とか居るのかしら?」
「へ?」
何を聞かれるんだろう?と、思ってたけど、
まさか、こういう質問が来るとは…
これって、もしかして、そうゆう事なのか?
香椎も俺に、ちょっとは気が…ある…とか?
いや、まさか、そんな俺なんか…
単に興味本位で聞いてるだけ、かもしれねぇ。
きっと、そうだ。俺なんかが、そんな…
「……どうしたの?聞いちゃ…マズかった?」
なかなか答えない竜児に奈々子は、恐る恐る不安気に尋ねる。
もしかして、マズったのかしら…、と。
「あ、いやいや、そんな事ねぇよ。うん、大丈夫。
俺は、彼女とか居ねえよ。完璧、独り身だ。」
「そうなの?フフ。良かった。」
良かった?俺に彼女が居ないと香椎は良いのか?
これは、何かアレか?脈アリか!?脈アリなのかぁ!?
色々、考えてしまって、竜児は、もはやオセロどころでは、なかった。
にも、かかわらず、
「あら、負けちゃったわ…」
何だか、よく解らないうちに勝ってしまっていた。
無意識下で、秘められた竜児の何かが覚醒したか…
で、なければ奈々子がわざと負けたかのどちらか、であるが、
ともあれ負けは負け、約束通り、奈々子は衣服を一枚脱がなければならない。
「…マジで…脱ぐのか?」
「約束だもの。高須君に守らせて、あたしだけ反故には出来ないわよ。
さて、前言の通り、リボンかソックスのどちらかを…
と、思うのだけど…ねぇ…どっちが良い?高須君に選ばせてあげるわ。」
と、右手の親指と人差し指で胸元のリボンを摘み、
左手も同様にソックスの縁を摘まんでいる。
「…ん、と、じゃ、じゃあ、ソックスで。」
「そう、わかったわ。」
スルスルと奈々子はソックスを剥いていく。
先程から、ずっと、竜児が感じている事だが、
菜々子の一挙手一投足は、実に色っぽい。
端的にいうとエロイ。
竜児は己のリビドーにこだわりを持っていた。
それは、内から滲み出る色香の重視と言うか…
具体的に言うなら、露出度の高いビキニではなく、
パレオ着き水着にパーカーを羽織る姿の方がそそる、というか、
そう、いつぞやの解きたい紐水着の様な…



服を着ていてもエロイ。
それが竜児の嗜好であり、また、奈々子のキャラであった。
これまで、あまり接点の無い間柄だったが、案外、相性は良かったのだ。
「お、おぅ…」
思わず、竜児は唸った。晒された奈々子の足は、それ程、見事だった。
普段の、おっとりとした印象から、線が緩く見られがちだが、
実際は、ほっそりとした絹の様な色白の脚に、足首などは、キュッと括れていた。
爪先は、今時の女子高生らしく、薄くラメが塗られている。
メイクは控えめだが、こういう見えない所でオシャレなんて…やっぱり、女の子だなぁ…
と、竜児はしみじみ思う。
そして、そういう所に、親しみが沸く。
綺麗な脚が、現実味を帯び、一層なまめかしく(誤用)感じる。
「あんまり、見つめないでよ…恥ずかしいから…」
「お、おう、悪ぃ…
その、あんまり綺麗だったから…つい。」
今、自分は、どんな顔をしていたんだろう…特に目…
思いっきり、凝視してしまっていたけど…
我が事ながら、想像するだに恐ろしい。
てか、今のセクハラだよな?
何てことだ…これじゃあ北村じゃねぇか…
と、いう様な竜児の懸念を余所に
「ホントに?嬉しいわ。
高須君に、そう言って貰えたら、
普段、頑張ってる甲斐があったってものだもの。」
と、ご満悦だった。さらに、
「でも、片方だけ、裸足なんて…何だか可笑しいわよね…
うん、両方、脱いじゃいましょう♪」
と、余程、嬉しいかったのか、大サービス。
「じゃあ、第3局。行きましょうか。」
対局中、奈々子は始終、足の指を折ったり伸ばしたりしていた。
その仕草が、どうにも扇情的で、竜児としては、
どうにか、脚の方へ目が行かない様にしたのだけど、
そうすると、今度は奈々子と目が合ったりしちゃって、
全く、これっぽっちも集中できなかった…のだが、
「あら、また負けちゃったわ。」
これは、本当に竜児が、見開きで、ドン!!!!!!してしまったか、
まだまだ、奈々子が余裕を見せているのか…
「それじゃあ…次はリボンね。」
胸元の蝶々結びが、ツゥ〜っと、一本の紐に解けてゆく。

仕草こそ、奈々子(と書いてセンジョウテキと読む)であったが、
視覚的には、それ程変化は無い。
と、いうかリボンを失った事で、制服としては、かえって不格好である。
奈々子自身、そう感じたのか、
「これじゃあ、面白く無いわよね…」
プチプチと、シャツのボタンを外していった。
「ちょ、おま、何を!?」
このままじゃ…胸がぁ〜〜ッ!!
動揺しまくる竜児に、ニッコリと微笑みかけながら、第三ボタンに手を置き、
「ウフフ。今は、ここまでよ。」
と、ボタンを外した。
ここまで、たって…鎖骨の辺りまで見えちゃってるし…
うわ、今、チラッと下着見えた様な…黒?黒なのか?
香椎は黒か…何か意外な様なピッタリな様な…
女物の下着については、普段から、洗濯なり、なんなりしているので、
それなりに抵抗はある…訳ない。
目の前の女の子の下着なんて、正直、ドキドキものだ。
けど、流石に、それを態度に出すのは、ダメだろ?
そういう事を考えてる。ってわかったら、香椎だって、きっと嫌な気分になるだろうし。
冷静に、冷静に。頭の中で呪詛の如く念じつづけ、
「それじゃあ、次、ね。」
冷静に、冷静に。
「次、負けちゃったら…あたし…」
冷静に、冷静に。
……なれる訳無かった。
一体、何がどうなって、こうなったのか…
盤上は、漆黒に塗りつぶされていた。
「あたしの勝ちね。…残念。だって、思ってる?」
「え、いや、そんな事…
負けた事は悔しいけど、そんな事は…」
思ってねぇよ。それは、心からの言葉だった。
奈々子のあられもない姿を見てみたい、という気持ちが、
一mmもないかと、言われば、もちろんある。男だから。
しかし、それ以上に、安心している。
これも本当だ。要するに、奈々子の下着姿を直視するだけの、勇気と度量が、自分には無い。
そう、竜児は己について分析した。
ギリギリ、爆発寸前の心臓とは違って、脳の一部分が、嫌に冴えて客観視している。

奈々子も同様に、心臓はドクンドクンと、マグマの如く煮立っていたが、
心のどこかは、やはり、冷静でいた。だから、竜児の言葉、態度から、
竜児の真意を、恐らくは、正確に理解できた。
「…もし、ここで、残念だって、思う様だったら…
あたし、高須君に幻滅しちゃったかも…
けど、残念だって思ってくれなかったら、くれなかったで…
あたし、魅力無いのかな?って…そんな風に思っちゃう。
女心って…ホント、複雑よね…」
ワガママでゴメンね。と、消え入る様に呟く。
違うんだ。そうじゃなくて。
弁明したくても、言葉が見つからない。
「………」
何も、答える事の出来ない竜児に奈々子が告げた。
「それじゃあ、質問…してもいいかしら?
高須君は今、好きな人居る?」
櫛枝だ。昨日までの、竜児なら、迷わずにこう答えた事だろう。
気恥ずかしくたって、櫛枝が好きな事に迷いなど無かった。
拒否権が無い質問なら、答えは明確に櫛枝実乃梨だった。
「………」
しかし、沈黙。竜児 の沈黙に対して、奈々子も今度は、話しかけなかった。
奈々子も押し黙り。沈黙の中、答えを待った。
やや、あって。
「あの、変な事言っちまうけど、本当に、俺の今の気持ちだから…
ちゃんと、聞いてくれるか?」
と、切り出した。えぇ、勿論よ。ちゃんと聞くわ。
頷く奈々子に、竜児は腹を決めた。
「俺は、好きな人がいる。ずっとずっと好きで好きで好きだった人がいる。
揺らぐことなんて無いって思ってた。真剣な恋だって。
けど、今は、他の子の事で、頭がいっぱいで…胸が苦しくて…
変だよな?こんなの。
解ってるんだけど…自分じゃ、どうしたってうまく整理出来なくて…」
これだけで、竜児の様に、鈍感にも不器用にも出来ていない奈々子には理解できた。
高須竜児の気持ちは今、自分に傾きつつある。
実のところ、食事の辺りから、竜児が自分を意識してくれている事に気がついていた。

だから、勝負に出たのだ。
脱衣オセロなんて、男性の弱みに付け込んだ卑怯なアプローチだ。
自覚はあった。親しくなったばかりで、こんな事、不意打ちも良いところだ。
高須君にしてみたら、辻斬りにあったみたいなもの。
それに、予期しなかった事とは言え、逢坂大河の留守を突いたのも卑怯だ。
竜児を好きになってしまった時から、逢坂大河との対決は避けられないだろうと感じていた。
恐らく、川嶋亜美、櫛枝実乃梨も…
だけど、この三人に対して、自分が劣っているのは、事実。
女として、では無い。竜児との絆の深さで。
何しろ、自分は、今日、初めて2人っきりで話したのだから。
しかし、だからと言って、退く気は無かった。
諦められない。やらないで後悔するより、やって後悔した方が良い。
小さい時から、怪我する事を恐れ、危ない場所へは、絶対に近付かなかった自分が、
こんな風に思える。奈々子にとって竜児は、そこまで魅力ある男性だった。
だから、最後まで、卑怯になる。ズルイ女だって構わない。
高須君、あたしもよ。あたしも、あなたが好き。
ともすれば、吐き出してしまいそうになる想いも、グッと堪えて、呑み込んだ。
全ては、竜児の口から奈々子が好きだと言わすため。
先に言って貰ってから、自分は返事をしよう。
「他の子って誰なの?」
と、想いの代わりに吐いた。
「……軽い男だって思うかもしれないけど…
俺は、か……」
ピンポーン。と、空気を読まないチャイムが竜児の声に重なった。
『おぉ〜い。お土産買って来たぜぇ〜入れてけろ〜』
『あ、鍵あるから、チャイム要らないのに…
それと、騒いだら、大家がうるさいよ?』
『そかそか、いやぁ〜失敬。失敬。』
なにやら、玄関先が騒がしい。
虎が自らの巣穴にご帰還なさったようである。

コレカラトンデモナイコトニナル
全てを知るインコちゃんは、己に火の粉が降りかからない事を祈り、
今日という日を、一足早く、終結させる事にした。
アシタマタアサヒガノボリマスヨウニ。

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