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高須棒姉妹 jAs7oIqN

昼食どき、2年C組の教室でのんびりお弁当している生徒たち。
竜児はいつものメンツ、大河、能登、春田たちと一緒に弁当を食べていた。
話の都合上いきなりで恐縮だが、やきそばパンをもそもそ齧りながら春田がかました。

「あ〜あ、亜美ちゃんと麻耶ちゃんと奈々子様と4Pできたら、俺死んでもいい〜」

『ぶっ!!』
すこしはなれたところで机をつき合わせてお弁当していた当の本人たち、2年C組の花の美少女トリオである
川嶋亜美、木原麻耶、香椎奈々子の三人がそろって吹き出した。

「春田… お前バカじゃないのか」能登が心底あきれた様子で頭を抱える。
「…ソープへ行け、アホエロロン毛」弁当をつつきながら大河がいつもの台詞で流す。

「ちょっと春田、あったまおかしいんじゃね?」
春田のアブナい発言に、つり目がちの大きな瞳をさらにつり上げて、木原麻耶が竜児たちのほうを見やる。
「あ〜、すまん木原… それと亜美ちゃんと奈… 香椎さんも」能登が美少女三人組に向かって頭をさげる。
「なんで能登ちんがあやまんのよ」ぷりぷり怒る麻耶ちゃんだが、あまり迫力が無いというか、はた目には逆に可愛らしい。
その後ろで、亜美は知らん顔。奈々子はにこにこ笑ってこちらに手を振っている。
「お〜奈々子様、いまの受けたぁ〜?」相手に受けたと勘違いしてニヤける春田。
「うふふっ、さあね〜」と奈々子。
「受けてねーよ!」と麻耶。やおら上履きを脱ぎ、投擲体勢に入る。
「麻耶ったら、相手しないの」と亜美。
「モルグモルグ… 木原さーん、あとでシメとくからねーこいつ」食事中に巻き添えを喰らうのは避けたい大河が紛争介入を宣言。

「…ねーねー高須君、春田君たら、けしからないと思わない?」上履きを戻した麻耶がよくわからない問いかけをする。
履くときにちょっとだけパンツが見えてしまった竜児は、にやけ顔にならないよう努めて平静を装いながら、
亜美、麻耶、奈々子の三人をじっと見つめて言った。
「…そりゃ〜俺も男だし、ヤりたいかヤりたくないかと言われれば…俺だってその、ヤりたいぜ、お前らと」
「なっ!?」麻耶のつり目が真ん丸になった。
『!!』顔を見合わせる亜美と奈々子。
「…えっ!?」大河の箸が止まる。

苦笑いしながら能登がたしなめる。
「おいおい、高須ちゃんまでなんだよ〜 紳士たるものそこは、春田君の発言には当方としてはいささか同意しかねるとか、
このたびの氏の不適切な発言ははなはだ遺憾であるとか、もうちょいTPOに即した物言いってのがあんだろ」
竜児は弁当箱の上に箸を休め、両手を机の上に置いて指を組み、静かに話し始めた。
「だってそうだろ、ファッションモデルの川嶋に、クラスで、いや、学年でも1、2を争う美人の木原と香椎…
彼女たちと一緒のクラスになれただけでも、一介の男子高校生にとって身に余る幸せだというのに、
そのうえさらにこのナイスバディ軍団と組んずほぐれつ、めくるめく肉弾戦の一夜を過ごせるなんて、まさにプライスレス。
ゴングとともに繰り出される乙女たちの華麗なる空中殺法、飛び散る汗、しなる肉体、美しき獣たちが繰り広げるアーティスティックな戦い。
痛めつけられグロッキー状態の美少女レスラーたちが、あわや大ピンチ!というところで、三人全員が最後の力を振り絞って繰り出す
愛と友情の超必殺技…
もしそんな『ランブルローズXX』を実写化したかのような至福のカードで、極悪非道のヒール役を思う存分演じられるんだとしたら、
…この高須竜児、わが格闘人生に一片の悔いなし、だ」
「…肉弾戦?」と麻耶。
「…格闘人生?」と亜美。
「…超必殺技?」と奈々子。
「…なぁ高須、お前、すっげえ勘違いしてないか…?」目を細めながら能登が言う。
「そうだよそうだよ〜 たかっちゃん、よく分かってんじゃん。総合格闘技たるプロレスは既に芸術の域に達しているんだよ〜」
「…いきなりなにを熱く語ってんのよ、このエロ犬」連れが何を考えているのか不安になってきた大河。

「ん? どうした、4Pってあれだろ、プロレスのことだろ?」きょとんとして竜児が言う。

「ブハッ!!」とうとう亜美が吹き出した。
「……!!!」奈々子も机に突っ伏して痙攣している。
頬を緩めながら木原が言う。
「ちょっと高須君、なんで急にプロレスの話になるの? てゆうか、あたしたちをパイプ椅子でぶっ叩いたりして痛めつけたいわけ?」
「いやいやいや」
能登と春田が首を横に振る。
「高須としてはむしろ、君たち三人に痛めつけられたいと願っているようだが」
「たかっちゃんはお三方の繰り出す華麗な技の数々を全てかわさずに、この身で受け止めるって言ってんだよ〜」
「そうそう。相手の技は敢えて喰らい観客にカタルシスを与える、それが俺のポリシー」竜児が頷いた。

大河がどもりながら言う。
「ちょっとりゅうじ、あんた致命的なまでの勘違いをしてるわよ。…その、よ、よんぴーって、しゅっ、集団エッチのことじゃない!」
「集団エッチって… ま、まさか…」
「そのまさかよ! 男があんた一人で、女の子三人を相手に裸で一戦交えんのよ」
「ぬわにぃ〜!!」
頭を抱える竜児。
「高須、お前は春田よりアホだ」と能登からアホのお墨付きが下される。
「ぐわぁ〜〜〜〜! 俺は今、猛烈に恥ずかしい〜〜〜〜」身悶えする竜児。

そんな竜児の様子をじっと見ていた亜美が口を開いた。
「高須君、あたしでよければお相手するわよ」

『おお〜〜〜』クラス中にどよめきが拡がる。
「亜美ちゃん!?」びっくりする麻耶。
すっと眼を細める奈々子。
「やあねぇ、…プロレスよ、プ・ロ・レ・ス。あたし、ジムで色々と有酸素運動やってるし、すこしでも脂肪が燃やせるなら
一度試してみたいわ。パートナーと直接肌を合わせなきゃなんない競技だから、顔見知りとペア組んだほうが、なにかと気楽だし」
亜美の助け舟に、ほっとした様子で乗っかる竜児。
「お、おう! サンキュー川嶋! いつでもオーケーだぜ! 地味な寝技から高度な関節技、難易度の高いフィニッシュホールドまで
いろいろ教えてやるぜ!」
「うふっ、楽しみだね高須君! あたし、とぉっ〜ても体柔らかいから、いろんな技い〜っぱいかけてね」
「おうおうおう!」
「えーと、四の字固め、だっけ? 脚と脚をからませるような技、あれかけて」
「おう! 四の字でもなんでも、ありとあらゆるストレッチホールドをかけまくってやるぜ!」
「ほんと? 嬉しいな〜 じゃあ、何十分も、何時間も、ずっーとかけ続けてくれる?」
「おう… ってそれはさすがにこっちも身が持たねぇぜ…」
「ウェアはどーしよっかな〜 レオタードでいいよね? うふっ、それともビキニにしよっか?」
「そ、それは別の意味で身が持たねぇ気がする…」
ひたすら上機嫌の亜美に気圧される竜児。

一方、クラスの男子生徒たちはというと、亜美の連呼する「かけてかけて」の言葉を脳内で反芻し悶々としていた。

やきそばパンの残りを口に放り込みながら春田が言う。
「そういやぁ、プロレス技の本の中にカップルストレッチングってのがあったなぁ〜 恋人同士でやるんだけど、
技の有効性よりも身体を伸ばすことに重点をおいてるみたいなんだ〜」
亜美の目が猛禽類のように光った。
「でかした春田君! ストレッチいいじゃん! 恋人同士がお互いに相手の身体を伸ばし合って、リラックスしていいムードになったところで…
って、うっひゃっひゃっ亜美ちゃんもうたまんねー! …ね、高須君カップルストレッチやろ、今晩やろー!」
「いや、そもそも俺たち恋人同士じゃないし…」

エキサイトする亜美をなんとか静めようと、麻耶が両手で押し留める。
「まぁまぁまぁ、落ち着け」
奈々子も後ろから羽交い絞めにして亜美を椅子に座らせる。
「分かったから取り敢えず落ち着け」

「なぁ〜にがカップルストレッチよ。そんなの、いちゃいちゃしたいだけじゃない」大河がぶすっとして言った。
「はぁ?」
むっとする亜美を見て、あわてて竜児がとりなそうとする。
「いや、川嶋はただ、4Pの意味を間違えて恥かいてる俺に話を振ってくれただけなんだよ」
「そうかしら〜? レオタード姿のばかちーと汗だくで組んずほぐれつするうちに、湿った肌にバカエロ犬がついムラムラッとして、
そのままセックスに突入って流れじゃないの?」
それを聞いて顔を真っ赤にする亜美。
大河の挑発に、やれやれといった風でぶっきらぼうに竜児が答える。
「ま、そうなったらそうなったで、自然な流れだし。川嶋の身体ってモロ俺の好みだから、つい我慢できなくって
ヤッちまうってのはあるかもな」
「えっ…」怒っていた亜美の身体から、ふっと力が抜ける。

ほとんど告白に近い竜児の発言にいよいよ不機嫌になる大河。
「…りゅうじ、やっぱあんたってマザコンよね。やっちゃんがあんなにグラマーだから、好みのタイプもおんなじようなボインちゃんなんだわ。
よかったわね、同じクラスにばかちーとか香椎さんみたいな理想のタイブがいっぱいいて」
大河の言葉に、奈々子も目を大きく見開く。
「言えてるぜ大河、確かに俺はおっぱい星人だ。好きなAV女優は浜崎りおだ」誇らしげに己の性癖を主張する竜児。
『うんうん… わかるわかる…』クラスの男子たちから同意のざわめきが挙がる。
「えっ、そうだったの? 高須ってその… おっぱいが大きくないっつーか、むしろナイチチが好みなのかと思ってたけど」
遠慮がちに言う能登を、大河がギロリとねめつける。
「いやいやいやいや」
かぶりを振る竜児。
「んなこたぁねェよ、何しろうちの泰子ときたら、息子の俺が言うのも何だが、言うなれば女体としての一つの完成型みたいなスタイルしてっから。
物心ついた頃からずっとそんなのを毎日見てるうちに、いつのまにかあの体型こそ俺の理想だと思い込むようになっちまった」
そう言いながら竜児は、美少女三人組に向かって付け加えた。
「…でもよ、川嶋たちだってなかなかイケてるぜ。三人ともスタイルいいし美人だし」

「もう、高須君ったら、口がうまいんだから」頬をぷっとふくらませながら、麻耶は連れの二人にぼやいた。
亜美はというと、好みの身体と竜児に言われてヘヴン状態、もはや心ここにあらずといった風情だ。
奈々子のほうは、さっきから嬉しそうに自分の胸をさすっている。
「ふ〜ん、高須君って、ボディコンのおねぇさんがタイプなのかぁ…」
そう言いながら亜美に目配せをして、
「…ねぇ亜美ちゃん、これって、あたしたちにとってはチャンスじゃなくって?」
なにやら妄想に耽りつつニヤツいていた亜美は、その言葉にようやく我にかえり、
「うっ… そっ、そうね。…ってコトは」
奈々子の胸元をチラチラ盗み見ながら、
「…奈々子、あんたもやっぱ…」
「うふふっ、バレてたみたいね。そうなの。…ずっと亜美ちゃんに遠慮してたんだけど」
そんな二人の様子を見ていた麻耶も感づいた。
「えっ、ひょっとして、亜美ちゃんだけじゃなくて奈々子も彼のこと好きだったの? これって修羅場ってやつ?」

「まぁ、そんなとこかしらね。…ねぇ、麻耶ちゃんは高須君のコトどう思う?」
奈々子の問いに、麻耶は自分でもなぜか、しどろもどろになりながら、
「どうって… 高須君にはまるお… ゴホン、その、個人的な悩みでよく相談に乗ってもらってるし、クラスの男子の中では
よく話してるほうかな。目つきはアレだけど、まるおとはまた違ったタイプのイケメンだし、背は高いし、優しいし…」
「ふ〜ん」
その様子を面白そうに見ながら奈々子が言う。
「彼がもし嫌いなタイプだったら、わざわざ恋愛相談なんかしないよねぇ〜?」
「そりゃそうだよ。 …って、あれは恋愛相談じゃないって! …もう、奈々子ったらバラさないでよ」
「高須君のこと嫌いじゃないのね?」
「ぜんぜん!」
「じゃあ… さっき、勘違いした彼があたしたちとヤりたいって言ったとき、どう思った?」
「どうって…」
言葉に詰まる麻耶。それを見つめる奈々子と亜美。
しばらくもじもじしたあと、観念したのか、うつむいたまま上目使いで
「…正直濡れた」と、ぼそっと呟いた。

そんな美少女三人組の様子をうかがっていた能登。
その顔がみるみる蒼白になったかと思うと、はた目にも気の毒なほどぶるぶると震えだし、激しくむせび泣きながら
竜児に食ってかかった。
「高須てめェーっ、亜美ちゃんや奈々子様だけじゃなく、まっ、麻耶ちゃんまで… どんだけオンナ作りゃあ気が済むンだよチキショ〜〜〜〜!!」
その一方で、竜児に尊敬の眼差しを向けるアホ。
「なあ〜たかっちゃ〜ん、たかっちゃんだったらマジでハーレム作れるんじゃねー?」

竜児はというと、亜美の長いすねにプロレスブーツを穿かせたらさぞ格好いいだろうなとか、
亜美と脚を絡ませた状態で果たして自分はどれだけ勃起せずにいられるのだろうかとか、
勃起してしまったら、そのまま彼女と一戦交えずに済む可能性はどのぐらい残っているのだろうかなどと、自問していた。

数週間後。
午前の休み時間、高須君に話があると言う亜美に手を取られ、そのまま教室の外へ連れ出された。
彼女の手のやわらかい感触を楽しみながら、先を歩く小さなお尻と美しいハムストリングスに見とれていると、
いきなりスカートがくるりと半回転したので、彼女が立ち止まって振り向いたのだと分かり、竜児も歩みを止めた。
周りを見回すといつのまにか自販機コーナーまで来ていたことに初めて気付いた。
二人きりになって、彼女が頼みごとを切り出した。
「今度、あたしと麻耶と奈々子の三人で雑誌に載るんだけど、その撮影のとき、高須クンにも一緒にスタジオに来てほしいのよ」
大きなバストやくびれたウェストについつい目がいってしまい、話のほうはよく聞いていなかったのだが、よっぽど呆けた顔をしていたらしく
彼女が膝蹴りを喰らわせてきたので、それでようやく話の内容が頭に入ってきた。
なんでも、亜美が看板モデルを勤めるティーン向けファッション雑誌『Can Vi』で『素顔の川嶋亜美ちゃん』なんて記事が組まれることになり、
亜美の高校生活を紙面で紹介するその企画に、級友である木原麻耶、香椎奈々子の二人が友情出演することになったのだという。

「えっ、ひょっとして俺も、お前らと一緒に読者モデルやって雑誌に載るわけ? …いや〜まいったな〜こりゃ〜」
「はぁ〜? …なに言ってんの、高須君てバカ?」
「へっ? 違うの?」
「いま一瞬、春田君と話してるみたいだったわ」

撮影の際、業界の男たちの甘い言葉に乗せられて舞い上がった二人が、誘われるままホイホイ付いてって
"お持ち帰り"されちゃったりしないよう、ここはひとつ、コワモテの竜児を同伴して睨みを利かせてほしいと。
つまりは、亜美の話はそういうことだった。

「だってね、麻耶も奈々子もけっこうマブいじゃん? でもって業界慣れしてないし無防備じゃん?
…あたしとしてはさ〜、ウブなダチをこの業界の裏側のヤバい連中なんかとなるべく関わらせたくないわけですよ。
そこで指名手配ズラの高須君に一緒に来てもらって、二人に手を出そうとする不届き者がいたら、思いっきりガンとばして
ビビらせまくっちゃってほしいわけ。
高須君のプロフィールとしては、そうねー …大橋高校を仕切る総番長で、でもって地元の暴力団の舎弟で、
おまけに麻耶と奈々子の幼馴染で、二人にちょっかい出すような不埒モンはこの俺サマが容赦しねェぞォ〜って、
まぁそーゆー感じで、ここはひとつお願いね」
「……どーゆー感じだそれは」
竜児はため息をつき、亜美の首すじに手を伸ばし、長い指を彼女の髪の毛に絡ませて、耳元で囁いた。
「バイト代は、身体で払ってくれるんだろ?」
「えっ…」
亜美の身体がぐらり、とよろめいた。すかさず手で支えた拍子に偶然、唇同士が軽く触れ合ってしまう。
「…すっ、済まねぇ川嶋、いまのは事故だ」慌てて弁解する。
「……」亜美はぼんやりしている。
「こーゆー悪っぽい感じでいけばいいんだろ? な、な?」
「あ、…うん」
結局、腰を抜かしてしまった亜美を、お嬢様抱っこして教室まで連れて帰ったもんだから、クラスは大騒ぎになった。

撮影当日の早朝、集合場所の駅前。
髪をオールバックにしてサングラスをかけ、ド派手な『登り竜』のTシャツという出で立ちで現れた竜児に、けたけた笑い転げる三人娘。
「だってよぉ〜川嶋ぁ〜、泰子がこれ着てけっつって聞かね〜んだよ」
「あっはははっ… ふふっ、ボディガードっていうよりチンピラって感じよね」
「だって、思いっきりワルそ〜な格好してこいって、お前が言ったんじゃねーか」
「それが〜? …ワルはワルでも、あったまワルそ〜って感じだわ」
「お前なぁ… やっぱバイト代よこせよ川嶋」
「うふっ、楽しみにしててね」
「…高須君って、やっぱアブナい、…ってか可愛い」
「うふふ、今日はあたしたちの用心棒役を宜しくお願いね、高須君」


出版社の用意したレンタル撮影スタジオは、都内の雑居ビルの一角にあった。
天井の高い白ホリゾント式と淡いクリーム色のバックペーパー式の2つの本格的なスタジオがあり、傘付きの三脚ストロボライトが
何本も立っている。
ここはアダルトの撮影にも使われるとのことで、ソファルームやベッドルーム、バスルームなどがあり、学校の教室を模した一角もあった。
「こんにちは、よろしくお願いしまぁ〜す」
「やぁ亜美ちゃん、この娘たちが亜美ちゃんのお友達? 二人とも可愛いねぇ〜」
亜美が出版社の男たちに友人を紹介する。
「はじめまして、木原麻耶といいます」
「こんにちは、香椎奈々子です」
「どもども〜、初々しくてイイねェ〜。…うひゃっ、そっその後ろの彼は?」
「…俺は高須竜児っていいます。そこの二人のクラスメイトです」
見知らぬ男たちが亜美に馴れ馴れしく話しかけて、彼女もそいつらに愛想笑いしているのが竜児は気に入らない。
プロのモデルなのだから、一緒に仕事をするスタッフとコミュニケーションをとるのも仕事のうち、当たり前のことだ。
そう自分にいくら言い聞かせても、亜美が業界人風を吹かす連中と仲良さそうにしているのを見ると、元からヤバい目つきが
一層険悪になった。何より、男たちが麻耶と香椎に浴びせる、まるで品定めをするような目線に心底ムカツいた。

「高須君どうしたの? なんだか殺る気オーラまんまんじゃない」そんな男心も知らずに麻耶が茶化す。
「スタッフの人たちが警察呼ぼうかって言ってたわよ」奈々子が面白そうに言う。
「くそう、こんなんだったら大河の木刀借りてくるんだったぜ」
「あら、ひょっとして亜美ちゃんと仲良くしてるスタッフさんにやきもち?」と奈々子。
「そ、そんなことは…」
図星だ。
「あははっ、高須君って可愛い〜」麻耶がはしゃぎながら、竜児を小突き回す。

撮影が始まる。照明がこうこうと輝き、スタッフが機材をもって忙しく動き回る。
さすがは現役モデル、亜美は表情もポーズも次々に決めていく。あぁここが彼女の仕事場なんだと、竜児は思った。
学校でときおり彼女がみせるフォトジェニックな表情… よくあんなにくるくる表情を変えられるものだと感心していたが、
そのルーツを見た思いだ。
自分が撮られるだけでなく、亜美は他の二人のポーズにも注意を払い、マネージャーのように細かく指導していた。
「ほらほら、奈々子、その角度じゃ見えちゃうよ」
級友のきわどいミニスカートのすそにも気を配る。そんな亜美を眺めながら竜児はふと、
「そう言えば俺、学校の自販機コーナーでいっつも川嶋のパンチラ拝ませてもらってるような…」
と思い当たった。
休み時間に竜児が自販機コーナーに行くと、なぜか決まって例の隙間に彼女が嵌っているのだが、
缶コを買って向かいに腰を下ろすと、最初は鉄壁のスカートに守られて見えなかったのに、だんだんとガードが崩れていき、あらわになってゆく。
ひょっとしてあれは、見せてくれてるのか? まさかな…


撮影も大詰めになり、三人の同級生が揃って白銀のビキニ姿で登場したときは、竜児も感嘆した。
亜美のスタイルの良さは知っていたが、他の二人も、元々の素材の良いのに加えて、現役モデルの同級生にちょっとでも近づきたいという
努力の甲斐あってか、なかなかのものだった。

三人のなかでは一番派手めな亜麻色の髪と、愛らしい顔立ちに気の強そうなつり目がチャームポイントの木原麻耶ちゃんは、
夏のプールの授業ではもっと女の子らしいふくよかな体つきだったと竜児は記憶しているが、
目の前のキラキラしたビキニをまとっただけの姿はいつのまにかきゅっと引き締まって、伸び伸びとしたスレンダーボディへと
変身していた。
「木原って痩せたよな〜、あいつ、あんなに胸があったんだ…」
初々しく上を向き、これからも更なる成長が期待される麻耶のバストは、以前プール開きの際に竜児が大河のために作った、
高須特製乳パッドをはるかに越えるサイズと格好良さだった。

黒くて長い髪に優しそうな顔、大人っぽい雰囲気の香椎奈々子は、麻耶と同じようにすらりとした長身をしているが、
まだまだ膨らむ余地がある麻耶のそれとは対照的に、高校生にしてはあまりに肉感的に過ぎるそのバストは、
どう見ても水着のブラに収納し切れていなかった。
「…いったいお前はどこのグラビアアイドルだよ、香椎」
一学期のころは、制服がはちきれそうな胸とお尻で2-Cの男子生徒たちの熱い眼差しを集めていた彼女も、
今ではたわわな乳房に不釣合いなほどに細くくびれた腰、チューリップを逆さにしたような、という表現がぴったりの美尻という、
まるで思春期男子の性的妄想を一気に爆発させたような、見事に絞り込まれたプロポーションに変貌していた。
上体が動くにつれ、たわわな乳房がぷるんぷるんと揺れる悩ましい光景に、竜児だけでなくスタジオ中の皆の視線がクギ付けになる。

そして亜美。
もう少しで奈々子に並びそうなサイズの美しいバスト、美しくキュッとしまったウエスト、小振りで格好いいヒップに長い腿、
すらっとしたふくらはぎという、美の化身のような体形には、文句のつけようもない。
"ファム・ファタール"という言葉の意味が竜児にも分かったような気がした。


ドアの向こうから漏れてくる音楽とクラスメイトたちの嬌声。
メインスタジオで亜美たちが撮影を続けているあいだ、竜児は撮影に使われていないベッドルームに引っ込んで、
一人仰向けでベッドに寝っ転がっていた。
現場のスタッフが亜美と仲良さそうにしたり、麻耶と奈々子をチヤホヤしたりするのを見ていて、自分でもどうしようもなく
イライラを募らせてしまった竜児。
自分の極悪ヅラが平和な市民生活の場に及ぼす深刻な影響については日頃から充分自覚し、自重している彼であったが、
知らず知らずのうちに己の魔眼のリミッターを解除してしまい、見た者全てが震え上がるほどの凶悪な目線を周囲に浴びせかけてしまった。
その結果、ベテランのチーフカメラマンはカメラを持つ手をガタガタと震わせてシャッターミスを連発し、
アシスタントの兄ちゃんは恐怖のあまり膝をガクガク震わせてカメラの備品を盛大に床にばら撒き、
うら若き女性スタイリストは怯え切ってライトの傘の陰に隠れて『御免なさい御免なさい』と、しくしく泣きだし、
雑誌『Can Vi』の女性編集長に至ってはトイレに篭ったきり、幾ら呼んでもそのまま出てこなかったりと、
現場の進行に大いなる支障を来たしてしまい、この事態を重く見た亜美に、
「高須君… ちょっと、頭冷やそーか…」と、しかめっ面でスタジオを追い出され、大人しくベッドルームに引きこもっていた。
白い天井をぼんやり眺めながら、ふと、ここで撮影されたビデオを俺は見たことあるんだろうかなどと考える。

「あ、高須君いた、みてみてこの格好」
いきなり部屋のドアが開き、ヒールの音をカツカツと響かせながら、バニーガール姿の麻耶と奈々子があらわれた。
麻耶がキュートな赤バニー、奈々子がセクシーな黒バニーだ。
二人の見事にくびれたカーヴィーなボディライン。股のところがV字型に大きく切れ込んだハイレグスーツとお揃いのハイヒールが、
網タイツを穿いた脚をさらに長くみせている。
「どーすかこれ、男子的には」と赤バニーが言った。

ごっくん。
自分がなま唾を呑み込む音が部屋じゅうに大きく響きわたるようだった。
さっきのビキニ姿にくらべると肌の露出は少なめなのに、どうしてこんなにエロいんだろう。
いつも学校でかぶりつきで見ている、櫛枝実乃梨の競走馬のように躍動感溢れる太腿とは違い、JKっぽい、のほほんとした脚線美。
網タイツが織り成す立体的なグラデーションが、腿やふくらはぎのなだらかな起伏をさらに生々しく強調している。まるで性的なオブジェみたいだ。
彼女たちの下半身をついつい視姦してしまうのを何とか堪え、視線をあてどなく泳がせながら、表向きは、そんなもん興味ね〜よ的な硬派を装う。
「なぁ、衣装がエロティックすぎるぞ、…これってティーン向けのファッション雑誌の撮影なんだろ?」
「スタッフさんたちが持ち込んだ衣装の中にあったんだー。面白そうだから着させてもらっちゃった」と黒バニー。
「なんだよそりゃ、未成年にこんな格好させんなよな」
「いいじゃん、こんくらい」と赤バニー。

「ねぇ、ほんとにここでAVの撮影してるのかなぁ」
そう言いながら、奈々子は前屈みになって巨乳をたゆんたゆんとバウンドさせながら、何度も男女の淫らな行為が演じられたであろう
舞台に上がり込んだ。そのまま四つん這いになると、豊かな乳房が見事な釣鐘型になる。なんと言うかもう、目が眩むような光景だ。
彼女のそのポーズは、竜児にアダルトビデオの『女尻』シリーズのパッケージ写真を連想させた。
「そーみたいだよ」
そう言いながら、麻耶もその細身の身体をベッドにぼよーんと投げ出して、
「…あたし、編集の人に携帯の番号聞かれちゃった〜。スカウトされたらど〜しよ」
「あたしもー」と奈々子。
「奈々子はおやぢに超受けてるよねぇ。みんなかぶりつきで見てるもん」
まるで紅月カレンのようにスレンダーな赤バニー姿の麻耶は、長い腿をがばっと開いてあぐらをかき、頬杖をついている。まるでオッサンだ。

むちのようにしなやかな麻耶の赤バニー姿と、胸の辺りがもうパッツンパッツンでヤバい香椎の黒バニー姿を間近に見ながら思う。
なんか夢みたいな光景だよな。バニーガールの格好した同級生の女子ふたりと、ベッドの上でダベッてるなんて。
…いやまてよ、たしか期末前に春田が『〜という夢をみたんだよ〜』とか言ってて、そのときの夢ってのが確か、こんな風に
クラスの女子がバニーガールになって出てくるって内容じゃなかったか?… なんかこれって、その夢の話そのまんまじゃねぇか?
…もし、もしも、この上さらに亜美がミニスカサンタの格好で出てきやがったりしたら…
実はこの世界は春田が見ている夢で、この俺はその中の登場人物に過ぎなくって、ふと気がつくと自分も裸エプロン姿になっていた…
…なんてことになったりしねぇよな?
などと、突如襲ってきた非現実感に、まるでフィリップ・K・ディックの小説みたいに己のアイデンティティがガラガラと音を立てて
崩壊していく竜児であった。

「あら、三人でもう始めちゃった?」
亜美がベッドルームに顔を出した。
竜児がほっとしたことに、彼女はミニスカサンタの衣装ではなく文化祭のミスコンの司会で着たボンデージスーツでキメていた。
「お、俺はなにもしてねぇ!」
「ふうん」
露出の多い衣装をまとったスタイル抜群の身体が、大またを開いて竜児の前に立った。
美しい顔立ち、陶器のようにつるつるの肌、手入れされたさらさらの黒髪、一目で鍛えているとわかる引き締まった身体。
そのあまりのナチュラル・ボーン・ビューティー振りに、業界内では“フォトショップ要らず”とも称される、若き日本のファッション・アイコン川嶋亜美は、
かつて大橋高の男子全員を興奮と熱狂の渦に叩き込み、一夜にして同高校のセックス・シンボルとなったあの女王様スタイルに、
そのワールドイズマインな肢体を包んでいた。まじかで見ると、裸でいるほうがまだマトモなんじゃないかと思えるほど、たまらなくエロい。
お椀を伏せたようなかたちの二つの乳房がくっきりと強調され、そのあいだに深い谷間をつくっている。
もちろんおっぱいだけではない。
スーツの隙間から覗く美しい縦長のおへそ。赤い網タイツを穿いた長く細い脚。絶対領域を横切るスーツと一体化したガーターベルト。
どのボディパーツひとつとってもポップでフェティッシュ。まるで等身大のフィギュアが立っているかのよう。
そもそも、放つオーラが他の同級生二人とは違った。彼女のヒールのコツコツという音すらまるで違う音のように聞こえる。
竜児は、この目の前の美しいヒューマノイドは、ほんとうに生物学的に自分と同じ人類という種族なのかと、不安になった。

平成生まれの美のモンスターは、しかし半日の撮影のあとでかなりお疲れのご様子だった。表情をつくるのもダルそうに、
その悩殺的な出で立ちとは裏腹に、いささかたるんだ表情で、ぐるりと室内を見回した。
「…な〜んかここってさぁ〜、アダルトビデオの撮影にも使われてるっぽいよ〜? 高須君って〜、そーいうの好きそーだよねぇ〜」
いつものからかい半分の口調と違って、別にどうでもいいのよ〜といった感じの物言い。
彼女が見せるその素の顔が、竜児はちょっと嬉しかった。
「そりゃまぁ、人並みには見るぜ」
「ふふん、ど〜ですか〜、そのAVを実際に撮影してる場所に、こんな風にクラスの女子と一緒にいるっつ〜のは」
竜児は考え、正直に答えた。
「…正直たまりません」
こんな場所に女の子と一緒にいるというだけでも、頭がどうにかなっちまいそうなのに、こんなきわどい格好されたらそりゃ〜もう。
そう言うと、亜美は頬を赤らめて恥ずかしそうな表情になって、おずおずと切り出した。
「ねぇ高須君、せっかくだし、記念にあたしたちとその、ちょっとだけ… そーゆービデオ撮ってるふりとかしてみない? 」

「…はい?」(突然何をおっしゃるんですか?)ぽかんとする竜児。
「いやだからホントにエッチするんじゃなくって、してるふり。ただのおふざけ。抱き合ってその、…股間を合わせて、腰とか振っちゃって、
いかにもヤッてるようなふりして、それを撮影してるまねして、現場の雰囲気だけ味わってみるの」
前屈みになった亜美の黒い髪が竜児の頬を撫でる。
(なん……ですと……?)性的魅力溢れる異性の友人からの性的過ぎる提案に、日頃から性的な男子高校生としては応ずる言葉もない。
「そうそう、あたしたちが女優役で〜」と赤バニー。
「高須君が男優役」と黒バニー。
二人して左右からすり寄って腕を絡めるという、性的なアプローチを猛然と開始する。と、何やら肘のあたりに柔らかい感触。
(うおおぉぉぉ〜〜〜〜〜!! こ、これは、おっぱい!!)と、肌に吸い付いてくるような優しい感覚に動揺と狼狽を隠せない。
これは、なんというハーレム的状況…。
半日の撮影で彼女たちは汗をかいていた。いつもの芳醇な乳製品のような甘い匂いに、なにやらザラリとした苦い味が加わっている。
体育のあとの教室のようなその匂いと、しっとりすべすべして弾力のある肌の感触が、竜児をまだ知らぬ大人の世界へと誘った。
(済まねぇ櫛枝…大事にとっておいた俺の童貞… もう、お前に捧げられねぇかも)
高まりゆく快楽への予感に、まるでいそぎんちゃくに囚われた小魚のように身体がじんと痺れ、理性が薄れていく。
思わず、ヤらせてくださいと言いかける。

「ヤ、ヤら」
「え?」
「ヤらすぇ…」
「どうした、高須君?」
「…ヤらしい」
「…インコちゃんかあんたは。つ〜か、いま別のコト言いかけたでしょ?」

同級生の肢体に見とれている自分。それを見つめているもう一人の自分が問いかける。
お前はなぜここにいる? 彼女たちの保護者役としてだ。それなのに何を考えている? 彼女たちをどうしたい? なにをしたい?
…それじゃあ、あの大人たちと同じじゃないか。そんなことをしていいと思ってるのか?

一回だけ。それがどういうものか分かればいいんだ。

頭の中のもやもやを振り払って竜児は言った。
「三人とも、すげぇ嬉しいんだけど、俺はこう見えても、その… 常識的な人間なんだ」
「ほっほ〜う?」
「それに、俺にとってセックスってのはさ、…その、遊びじゃなくって神聖なものなんだ。女の子を好きになって、その娘と愛し合って、
その先にあるものなんだ」
てっきり鼻で笑われるかと思ったが、亜美は神妙な面持ちでそれに聞き入り、そして言った。
「もう、高須君たら、そんなに実乃梨ちゃんのことが好きなの? 他の女の子にはな〜んも興味ないってこと?」
竜児は考えた。
実乃梨は可愛らしい顔立ちをしているが、とびきり美人というわけではない。クラスの男子たちに人気はあるが、一番ではない。
「そうじゃねぇ。興味はあるさ。前にも言ったろ、俺はおっぱい星人だって」
麻耶が竜児の肩にあごをちょん、と乗せてきた。亜麻色の髪が首すじに触れ、息が吹きかけられる。その感触に思わずうっとりとする。
「櫛枝って胸おっきいから、そこがいいんじゃね?」

奈々子が竜児の心を見透かしたように言う。
「べつに実乃梨ちゃんを裏切るわけじゃないわ。これはただの悪ふざけ、所詮はAV『ごっこ』なんだしさ」
しゃべるたびにメロンサイズのバストがぷるぷると震える。とてもじゃないが目の毒だ。
情け容赦の無いお色気の波状攻撃。…もうやめて、男子高校生のライフはもうゼロよ!!
「でもよ…」
亜美が見下ろしながら挑発。
「そんなに構えなくてもいいじゃない。タバコやお酒と同じ、日常からのほんのちょっとした逸脱って奴よ」

しかし竜児には、ヤるならヤるで一応確認しておきたいことがあった。
「あのさぁ、木原はその、北村が好きなんだろ? …いつもあいつのコトで相談をふっかけてくるくせに、俺なんかとそんなことしていいのかよ?」
麻耶はにたにたしながら、
「だってさ〜、ダチが二人とも初体験を済まそうってのに、あたしだけバージンのままっつーのも、な〜んか寂しいじゃん」
「何だって!?」(…こいつら、最後までヤる気なのかよ!)とビビる竜児。
「あっヤベッ」口を押さえる麻耶。
亜美が早口であせったように、
「だってほらぁ〜、祐作ったら、こっちからどんなにコナかけても知らんぷりで、麻耶のコト、な〜んもかまってやらね〜し」
と言いつつ、(…あんたもさ〜、あたしのこと全然かまってくんね〜けどな…)と少し落ち込む。
それを聞いた竜児も、(俺と同じだ、櫛枝は、…アイツは俺の気持ちを受け入れてくれねェ)と仲良く落ち込んだ。
奈々子が解説めいたことを言う。
「女の子ってさ、その… 一方では性格の良いスポーツマンでしかもハンサムな生徒会長にココロ惹かれながらも、
もう一方で、目つきが鋭くて家事と料理の得意なクラスメイトの男の子が何とな〜く気になっちゃたりするもんなの」
「んなもんか〜?」と疑わしげに竜児。
「そうそう、そ〜なんすよ」と頷きながら麻耶がくっくっくっと笑う。もう逃がさへんで〜、とでも言うように。

迫り来る貞操の危機。…危機と言ってもぜんぜん痛くも痒くもない、逆に凄く気持ち良さそうな危機だが…。
…どうする? ヤらせてもらうか? しかしながら、さっき木原がポロッと漏らした本音によれば、亜美の言うように「セックスのまねごと」ぐらいでは
とても終わりそうにない。まさに絶体絶命、交戦は回避不能。

(…ここは彼女たちの顔を立てて、形だけお触りして勘弁してもらおう)
そう意を決した竜児は掴まれていた腕をすっと振り解き、彼女たちの腰にするりと回してぐいっと抱き寄せた。
麻耶が小さく「きゃっ」と言い、奈々子がはっと息を呑む。
「三人ともサンキューな。…でも俺、今日のところはホラ、みんなのボディガード役だからさ。こんくらいで止めとくわ」
そう言いながら、自分でもとんでもねぇコトしてんなと思いつつ、目の前のモデルの胸元に何度も口付けした。
「うひゃっ!?」
恥ずかしがる亜美をそのままにして、返す刀で両脇のバニーガールの胸元にもキスの雨を降らせる。
「ひゃわっ」「ふえっ」
身を強張らせて固まってしまう二人のバニーガール。その初々しい反応を見ながら竜児は言った。
「今のでバイト代、チャラにしとくわ」
そんな風に表面上は余裕オーライぶっコキつつも、実際のところは初めて触れる女体の柔らかさや、押し付けた唇をやんわり押し戻す乳房の弾力、
そして、やや酸味がかった皮脂の味わい、それらのめくるめく感覚に身も心もとろけそうな竜児であった。
『……』三人がバツが悪そうに俯いて黙り込んだ。
呼び覚まされた乙女の恥じらいに彼女たちが困惑しているそのスキに、
「俺、コーヒー飲んでくるわ」と言って、竜児は席を立った。
(キマった。…なんとか窮地は脱したぜ…)と一人ごちる。…が、勿論そんなハズなどないのであった。


撮影が終わり、スタッフからの『これから食事でも?』というお誘いをやんわりと断り、亜美は三人をスタジオの外に連れ出した。
あたりはもうとっぷりと暮れている。明滅するネオンの光が、三人の娘たちの横顔を青や赤に彩っている。
「ふわ〜 終わったぁ〜」奈々子がぼやいた。
「あたし、顔の筋肉が疲れたっつーか、痺れた」麻耶が頬っぺたを揉みほぐす。外の冷気が火照った頬に心地よい。
「二人ともお疲りゃしたぁ〜、ほんじゃ、行きますか」
「どこへ行くんだ、川嶋?」
「食べに」


四人で繁華街を歩いていくと、道行く男たちが次々にこっちを振り向く。
無理もねぇ、と竜児は思った。こんなキレイどころが三人も連れ立って道歩いていたら、誰だって見る。
男たちの感嘆と賛美のこもった視線が連れの同級生たちに遠慮なく浴びせかけられる。
麻耶と奈々子が左右からぴったり寄り添ってきた。すがり付くようにがっちり組んだ腕から、彼女たちの緊張が伝わってくる。
竜児の肩ごしに亜美が囁いた。
「…高須君を呼んでおいて正解ね」

「うお〜メガマック!!」
「ほいひ〜」
ファストフード店でハンバーガーをほお張る麻耶と奈々子。
そんな級友たちを見守りながら、亜美はナゲットをひとつつまんで、マスタード&ケチャップをつけて口に放り込む。
「節制のあとって、このいかにも身体に悪そ〜なトランス脂肪酸がたまらなく美味しいのよね」
うんうん、と頷く二人。
聞けば三人とも今日の撮影にそなえて、この2週間ずっと節食していたのだそうだ。
「もうね、町歩いてるとショーウィンドウの中の食べ物が光り輝いてみえるんだもん」と麻耶。
「そーそー、スドバのケーキとかパンとかもう、目に突き刺さってくるみたいな」と奈々子。
「そのうち夢に出てくるから」と亜美。
竜児が『あしたのジョー』の減量みたいだと感想を述べると、驚いたことにみな知らなかった。
「文化祭で櫛枝がズラ被ってやってたあれだよ」
「つうか、あしたのジョーって、あんなハゲのおっさんなわけ?」櫛枝の名を聞いて亜美は、その美貌をほんの少し曇らせる。
「違う、あれは力石」と自信たっぷりに麻耶。
「…丹下段平」竜児が訂正する。

彼女たちは見るからに消耗し、疲れきっていたが、同時に浮かれてもいた。竜児にもその気持ちはなんとなくわかった。
スタジオの中で、彼女たちはカメラの前に立ってポーズを取りながら、かつて経験したことのない自己愛と高揚感と自惚れの海のなかにいた。
美しく生まれた女だけが享受できる悦び、他者からの賞賛と肯定、その余韻がまだ抜け切っていないのだ。

残ったナゲットをつまみながら亜美が言う。
「それじゃ、腹ごしらえも済んだことだし… もういっちょ行きますかね」
「まだ食うのかよ?」
亜美はその美貌に肉食系の笑みを浮かべ、竜児に向かって言う。
「お次はデザートよ」
麻耶もにたにたと悪戯っぽく笑っている。
「実はメインディッシュだったりして〜」
香椎が竜児を指差しながらウィンク。
「高須君、あ・な・た」
竜児は溜息をついた。スタジオでのアプローチから、とりあえずは『覚・悟・完・了』できていた。
終わってしまったお祭りの後。このまま今日という特別な日を終えてしまうのはもったいない。もう少し非日常を引っ張りたい。
そんな気分を抱いているのは竜児も同じだった。
しかし、いざ初体験、それも一度に三人を相手するとなるとつい緊張して、身体が震えてくる。
三人は竜児をじっと見つめて了解の返事を待っている。
返事しようにも声が出ない。竜児は残ったフライドポテトを無理やり口に詰め込んで、ブラックコーヒーで呑み下した。

部屋の明かりを点けないまま、四人は裸になった。
締め切ったレースのカーテン越しに、歓楽街のネオンの色とりどりの光がホテルの室内をやんわりと照らしだす。
その光が彼女たちのなめらかなシルエットを薄闇の中にぼんやりと浮かび上がらせ、肌の隆起にしたがって青や赤のグラデーションを描いた。
服を脱ぎ捨てる衣擦れのするするという音だけが室内に響く。

シャワー室に四人がぎゅうぎゅう詰め。
女子の甘ったるい体臭が竜児の鼻腔を満たした。
「ひゃーちべたぁーい」
「手ぇ、高須君、手!」
「あっははは、手が早ぇぞ男子!」
「男子のカラダってゴツゴツしてて当たると痛ぁい〜」
「さっきからケツばっか触り過ぎだろゴルァ!」
「あっ、おっきくなった!」
「高須キモイ!」
少女たちの弾けるような嬌声が割れんばかりに響く。

もはや自分が、道徳的な人間とは思えなかった。
目の前のモデルの肉体に、ためらわずに手をのばす。
竜児の指に触れられて、亜美は嬉しそうに喉を鳴らした。
手のひらで腿の内側を上下に撫でまわすと、彼女は陶酔したように腰をくねらせた。
「あんっ、たかすっ、クンッ」
竜児の肩に額を押しつけ、甘い息を吐いて身をよじる。
量感と美しさを兼ね供えた乳房が、まるで悦んでいるように揺れる。
太腿のあいだに長い指がもぐり込み、秘所をまさぐりだすと、それに反応して大きく震える。

「ダメよ亜美ちゃん、彼を独り占めしちゃ。…私にもして、高須君」
奈々子の濡れた髪が胸元にだらしなくまとわりついて、その肉体をさらに官能的にみせている。
それを見た竜児は思わず手を伸ばし、その巨乳を思いっきり鷲掴みにしてしまう。
指にねばりつくような乳肉の感触が、残っていたわずかな理性を吹き飛ばした。
そのままぐいっぐいっと荒々しく揉みしだいてゆく。激しくこねくり回すと弾力のある肉がむにゅっと悩ましく歪む。
「そうッ、もっと強く揉んで、もっと… 気持ちいいわ、高須君」
豊満な乳房をいたぶられ、真っ白い肌が艶めかしく上気してゆく。

「…奈々子ちゃんったら、おっぱいで誘惑するなんてずるいっ」
「だって、こうでもしないと、亜美ちゃんには到底敵わないんだもの」

そのまま亜美の美乳と奈々子の巨乳に押しくら饅頭され、揉みくちゃにされていった。
柔らかい肉のクッションにずぶずぶと埋もれてゆく。深く息を吸い込むと乳製品のような甘酸っぱい香りがする。

「高須クン、両手に花だね〜」
もう一人の同級生、木原麻耶が背中から抱きついて密着してきた。形の良い胸を摺りつけながら、可愛い唇で首すじにむしゃぶり付いて甘噛みする。

六つの優しい手が、竜児の体じゅうをくまなくまさぐり、優しくつねり、引っかき、愛撫してゆく。

「高須君、二人ともずっと我慢してたんだよ。遠慮しないで、いっぱい可愛がったげて」
ギンギンに勃起した高須棒に麻耶の細い指がそっと触れる。そのまま握られて、あまりの快感に竜児はうめいた。
「ちょっと木原、ダメだそこは!」
「へっへー、離さないも〜ん、高須君のおちんちん」
麻耶の手が茎の部分を握り締めて上下に擦り上げ、もう片方の手の指先で亀頭を優しく包み込んで撫でさする。
やわらかい二つの手で肉棒を揉みくちゃにされ、痺れるような快感が背中を駆け上ってくる。
「うふっ、タイガーや櫛枝は、こんな気持ちイイことしてくれないでしょ?」
「あっ、当たり前だろ。木原、もうそれ以上はッ…」
膝が震え、腰が砕けそうになる。足の裏側が熱くなっていく。絶頂へと至る坂道を引き返せないところまでどんどん駆け上がっていく。
もう立っていられず、亜美と奈々子に両手でしがみついた。娘たちが優しく手を合わせて指を絡めてくる。
「うあぁっ、…木原、もう、…イきそうだっ」
「…どうする亜美ちゃん?」
「そうね、…高須君、あたしたちにかけて」
そう言うと亜美は、すべすべした下腹部を押し付けた。
体中の血液がまるで沸騰するように感じられたその次の瞬間。目の前の裸体に向かって白濁液を噴出した。
性経験のない三人から驚きの声が挙がる。
なめらかな下腹部や腿にどろりとした粘り気のある汁が飛び散り、汚していく。
実は臭いフェチである奈々子は、自分の腿にかかった精液を指ですくい取り、その刺激臭をまじかで嗅ぎながらうっとりとしていた。


「すっごい匂いだったね〜」
「なんか、コツが掴めました、あたし」
「うふふっ、高須君のあのときの顔、可愛かった」

竜児がついさっき盛大にぶちまけて、生臭い匂いが充満したままのシャワー室で、三人のナイスバディ軍団はきゃあきゃあ喚きながら、
真っ白なボディソープを互いにドバドバぶっかけ合った。
「そ〜れ、亜美ちゃんのおっぱいにぶっかけ〜」
「いや〜ん」
美しく先の尖った隆起に、まるで精液のようなホワイトリキッドが飛び散って、べとべとに汚してゆく。その悩ましい光景に、竜児は思わず固唾を呑んだ。
「ちょww高須君ったらガン見してるぅ〜」麻耶がはやし立てる。
「あ〜ら、カオ真っ赤だよ、高須君?」悪魔的な笑みを浮かべながら、亜美がバストを手で寄せてうりうりとしてみせる。
「お、お前ら、男子の純情をおちょくんなよな」
「やっだぁ、冗談よ、ジョ・ウ・ダ・ン」つっと指を伸ばし、竜児の唇を押さえる亜美。
「わっぷ、石鹸が口に入った」
「…もう、高須君たら、亜美ちゃんの裸ばっか見て〜」奈々子がぷんすかしながら、その見事に育ったおっぱいをぐっと突き出して挑発する。
いつも清潔で品の良い彼女のイメージからは想像もつかないような、パワフルかつゴージャスなグラマラスボディ。
その魔性の肉体に白色透明の液体が流れるようにまとわり付いて、歳に似合わぬ濃厚な色気をむんむんと放っている。
「うおっ、か、香椎、それ」
「ちょ、奈々子、その胸チョーヤベ〜って」と麻耶。
「うっわ〜、奈々子ったらそれマジエロくね?」と亜美。
「エロイエロい!」
「え〜、エロくないよ〜」奈々子が恥ずかしそうに言う。
(すっげぇエロいんですけど…)と竜児は思った。

彼女たちは、ボディソープを身体じゅうにべたべた塗りたくると、くすくす笑いながら互いに手をつないで、竜児の周りをぐるりと囲んだ。
「…おッホン」
亜美が咳払いすると、
「パンパカパーン! 第一回、ドキッ! モデルだらけのトリプルボディ洗い大会、開催―――!!」
「ひゅーひゅー」
「ポロリもあるでよ〜」
まるでミスコンの司会のときのような亜美のアナウンスに続いて、麻耶がお約束の合いの手を入れると、周りから一斉に、
竜児に向かって自分たちの身体をぎゅうぎゅうと押し付ける。
「そぉーれっ、ウォッシュウォ〜ッシュ!」
「うりゃうりゃ〜」
「ほれほれ、ここか〜、ここがエエのんかぁ〜?」
娘たちは、いるかのようにつるつるした身体じゅうをつかって、竜児の身体をそのすみずみまで丹念に洗い始めた。
「うおっ、ちょ、くすぐってぇ、お前らサービスし過ぎだって」
「なに言ってんのよ、ホントは嬉しいくせにぃ〜」
「うふっ、あそこは正直みたいね」
「いやこれは俺の意思とは関係なく、健全な男子たるもの、当然の生理的反応であってだな…」
「あ〜ら、じゃあ、やめよっか?」
「…いえどうぞ続けてください」
「ふふっ」
肉の林のような3対の脚線美に囲まれて、なんとなく、食虫植物のウツボカズラに捕まって、ゆっくり消化されていくミツバチにでもなったような気分。
(…でもよ、最初から全部丸見えなんだし、ポロリはなくね?)
と、その煽り文句にささやかな疑念が浮かぶ。

先ほど抜いてもらったばかりとはいえ、そこは若さみなぎる17歳、ぴっちぴちの若い身体にムラムラッときて、すぐに元通りになるマイサン。
きゅっとくびれたトルソーの、へそから股にかけて手を這わせてゆくと、これからの楽しいひとときへの期待が、いやが上にもどんどん高まってゆく。
調子に乗って、硬く勃起したペニスをそれぞれの股間に押し当てていくと、亜美の場合は脚が長すぎてスマタになってしまい、
奈々子には“これはあたしんだ”とばかりに、しっかりと握り締められ、麻耶には「てめぇなにすんだ」と笑いながらぺちんとはたかれた。

「…男の子のお尻って、素敵」ゴツゴツした竜児の尻を撫で回しながら、奈々子が言った。
まるでナイフで削ぎ落としたような、その鋭いヒップラインに、彼女たちの話題が集中する。
「メンズアンダーウェア専門で、ヒップだけのモデルってのも、いいかもしれないわね」亜美が感心して言った。
「なんだよそりゃ」
「それを言うなら、やっぱAV男優じゃない?」と麻耶。
「あ〜、言えてる言えてる」と奈々子。
「…お前らなぁ」
「ねぇねぇ、まるおのお尻も、こんなに格好いいのかなぁ?」
自分自身、引き締まって、まるで第二次性徴前のようなお尻をした麻耶が言う。
竜児は、(いいケツの持ち主って、ひょっとして、おんなじようにいいケツした相手に惹かれるのかなぁ)などと思いつつ、
「あいつのほうがもっと筋肉質で締まってるぜ」と答えた。
「え〜そうなんだ〜 なんか嬉しーな」と麻耶。
(そうか嬉しいのか)と竜児は思った。
「あたしは、高須君のお尻のほうが好きよ」そう言って、いきなり亜美がキスしてきた。
ファッション業界屈指の美貌に、濡れた髪が悩ましくへばりついている。ぴんと跳ねた髪の先から水滴が滴り落ちるのが見えた。
「高須君、あたしにもキスして」続いて奈々子が求めてきた。
唇が触れ合ったとき、そのはしに小さなホクロがちらっと見えた。デカい乳房が竜児の胸にぐっと押しつけられ、吸い付くように形を変えた。
最後に、淡い金色の髪の毛をびしょびしょに濡らせて焦げ茶色にした麻耶が、ほっそりとした肢体を寄せてきて、おずおずとキスしてきた。
だんだんと荒くなってゆく四人の息づかいと、お互いをまさぐり合うかすかな音だけが、狭いシャワー室の中にこもって聞こえる。


シャワーから出てきて、みんなでわいわいはしゃぎながら、お互いの身体を拭きっこする。
薄暗い室内で、足元の間接照明に照らされて影のないピンク色に染め上がった裸体は、まるで夢の中のように現実感を失ってみえた。
蜜のようにかぐわしい乙女の柔肌をタオルごしに堪能していると、
「でえいっ!!」
ふざけた亜美にいきなり、まわし蹴りを喰らった。
「おわっ!!」
その一撃をみぞおちにまともに喰らい、さながらワイヤーアクションのようにぼぉーんと宙を舞い、ベッドの上にすっ転がる。
しかし、先ほどのゴージャスなサービスの余韻に浸っていたせいか、派手な視覚効果の割には、あまり痛みは感じられなかった。
「あっ痛ぅー…」
蹴られた腹をさすりながら、それでもまだビンビンに勃起したままの息子を見て思った。
(今の一撃、もし急所に喰らってたらヤバかった…)
「きゃははっ、なに今、亜美ちゃん足で蹴ったの?」木原が手をぱちぱち叩いて喜ぶ。
「なんか今、すっげぇ飛んだんですけど?」と奈々子もくすくす笑っている。
「いってぇな、何すんだよ川嶋」
しかし、おっ立てたチンコをぶらぶらさせていては怒ってみせるのも難しかった。
「ちょっと蹴られたくらい何よ。いいじゃん、気持ち良いこといっぱいしてもらったんだし」
シャワーを浴びたまんまの姿にタオルを首にかけただけの亜美が、腰に手を当てて見事なモデル立ちをして言った。
めまいがするほど長く伸びた脚と、高く切れ上がった股を隠そうともせず、まるで銭湯の女湯にでもいるかのように堂々としている。
下半身のラインを誇示するかのような大胆なポーズを見ながら、
(…なんか『ルパン三世 死の翼アルバトロス』の峰不二子みたいで、イカしてんじゃん)と竜児は思った。

亜美はベッドの上の哀れな獲物を見下ろして、
「そんじゃ、まず、あたしからでいい? …さぁ〜て、高須君の初物いただいちゃおっかな〜」
そう言って、自分の言葉に思わず頬を赤らめた。
(…つーか、そこで恥ずかしがるくらいなら、まず先に前を隠せよ!!)と竜児は心の中で突っ込んだ。
「い〜んじゃね? 亜美ちゃんが言いだしっぺなんだし」
同じようにお股全開で、ふんぞり返っている麻耶が言う。
(麻耶ちゃん、…あんた、北村よりよっぽど堂々としてるぜ…)と竜児は感心した。
「…ていうか、それを言ったら、あたしたちみんな初物じゃないの?」
やっぱり何も隠してないというか、わざわざ両手を背中で組んでいるもんだから、胸もお股もぜーんぶ丸見えになっちゃってる奈々子が突っ込む。
三人とも、今日の撮影にそなえて綺麗にムダ毛を処理していた。まるでローティーンのようにつるつるの股を眺めていると、竜児はなんだか微笑ましい気分になった。
「まぁ、それもそうか」
そう言いながら亜美は、缶チューハイを開け、景気付けにグビグビやり始めた。その美しい喉元が上下に動くさまに思わず見惚れてしまう。

(女の子の身体って、…どうしてこんなに綺麗なんだろう)

竜児のほうも、こうなったら彼女たちとのひとときのスキンシップを心ゆくまでエンジョイしてやろうという気になっていた。
いわゆる不純異性交遊というものに少なからず抵抗を感じていた竜児だったが、さっきシャワー室でしてもらったエッチなサービスの天にも昇る気持ち良さのあとでは、
そんな硬派な自制心はどこかに吹き飛んでしまっていた。
他のクラスメイトには内緒で、彼女たちと男女の関係になってしまうのがなんとな〜くうしろめたかったり、この関係を、これからもずーっと内緒にしてゆくのが、
これまた愉快でたまらなかったり。

(でも… 誰かとヤッてる最中、最初から最後まで、他の二人にじっとみられてるってーのも… いくら友達っていっても、ちょっと恥ずかしいよなぁ…)

(…ていうかよくよく考えたら、これって三股じゃねーか。二股よりもっと悪い。…いや、そもそもまだ、三人の誰とも付き合ってるわけじゃないから、正確には三股って
ことにはならねーんだろうけど、だったら、これって一体…)

麻耶がバッグから煙草の箱を取り出して封を切り、口に一本咥えた。
「あたしさ〜、いっぺんフェラチオってやってみたいんだけど」
「え…?」奈々子が目を丸くする。
(え、女の子が喫煙!? …け、けしからん!)びっくりする竜児だったが、しかし、パンツを脱いでいる手前、偉そうに注意もできない。
「麻耶って煙草吸うんだ?」亜美も驚いた様子で言った。
(そう言うお前だって、さっきから思いっきりチューハイかっくらってんじゃね〜かよ…)と竜児は思った。
「いや、マジでこれが初めて」
そう言いながら火をつける麻耶。煙を吸い込まずに、口の中だけですぱすぱ吹かしている。
「な〜んだ。…それ、あたしにも一本くれ」
「あたしも〜」
結局、三人ともぷかぷかやり始めた。
(あそこがヤニ臭くなるじゃねーかよ…)と思う竜児だったが、黙っていた。
「そんでさ、前もってこれ吸ってたら味が麻痺して、精子の苦いのがマイルドになるかな〜っなんて思って」
「ね〜よ」亜美がゲーッとなる。
「誰が言ったの、そんなの」と、すぱすぱしながら奈々子。
「あたしが勝手に考えた」
「それってさ〜麻耶… ひょっとして、高須君は練習台?」亜美が意地悪っぽく聞く。
「まぁそんなとこ… ごほっげほっ」
咳き込む麻耶を見て、亜美と奈々子はクスクスと笑う。
「練習台ねえ…」
(…麻耶ちゃんのことだから、さっき彼を手でイカせたときの反応が面白くって、もっと色々やってみたくなったんじゃないの?)
先ほどの竜児のアクメ顔を思い出し、奈々子は微笑んだ。

「まっ、いいけどさ〜、…本番はこれからなんだから、噛んだりしちゃ駄目よ?」と亜美がクギをさす。
「げほっ」むせながら頷く。
「高須君はどうする? …祐作の代わりに練習台になってあげる?」ベッドのほうを向いて、亜美が言った。
「…おっ」
「?」
「…お、おな」
「ま〜たインコちゃんかよ… で、オナニーがどうかした?」と亜美。
「…おなが」
「おなかが痛いの?」と奈々子。
「…おながいします」
「正直でよろしい」

キュートなつり目を好奇心にキラキラさせながら、竜児の足をがばっと大きく開く。
「じゃあ高須君、やらせていただきま〜す」
「…うっ」
麻耶のやわらかい手に触れられて、さっきのシャワー室での目の眩むような快感がフラッシュバックしてきて、ぞわぞわっとする。
普段から北村のことで相談を吹っかけてきては、ボディタッチしてくることもあって、その手のぬくもりは竜児にとってはお馴染みだ。
本人は無意識にやっているのだろうが、こんな美少女にべったらべったらされるというのは、多感な男子高校生にとってなかなか素晴らしい体験であり、
世の大人たちがキャバクラにハマる気持ちが竜児にもなんとなく分かった。
ピンク色に照らし出された少女独特の華奢で均整のとれた身体を見ながら、これでもうちょっと言葉遣いが可愛ければ、美人度がさらに3割はアップするだろうにと、
いつもながらにちょっぴり残念な竜児であった。
亀頭の先にちゅっと口付けしながら、
「なんかヘンな感じだよね… 高須君とこんなことするなんて… あたし思ってなかった」
「俺もだよ」
自分がこんな風に、付き合ってもいない相手と愛を交わすということが、竜児も信じられない。でも、別にそれがいけないことだとも思わなかった。
麻耶の振る舞いには不思議といやらしさが感じられず、行為のすみずみに親しみがこもっていて、まるで教室でダベッているような大らかさがあった。
(能登、悪りぃな… そっと扱うから許してくれ)
唾液に濡れた亀頭を、鼻息が優しく撫でる。
ペニスが温かい肉袋に包まれ、奥まで呑み込むように吸い込まれた。

「んぐっ… はむっ… ふむっ…」
やわらかな乳房が竜児の腿にぺちぺちと当たる。
亜麻色の髪がゆさゆさとリズミカルに揺れ、ふわふわと股に降りかかるのが竜児にはこそばゆい。甘くくすぐったい髪の匂いが漂ってくる。
(なんて気持ちいいんだ…)
自分の上で揺れる金髪を見ながら、竜児はふと、夏に学校のプールで溺れて助けられたときに、大河が自分の上に馬乗りになっていたことを思い出す。
遥かに遠い夏の情景は、すべすべした肌の感触や眩しい日差し、口の中に広がるカルキの味といったさまざまな記憶を竜児に思い出させた。
「んっ… んっ… くっ…」
今、竜児の腰に顔をうずめて激しく頭を上下させている少女は、あのときの大河の手足をぐっと伸ばして、小さなお尻はそのままに、胸だけばいーんと
増量したようなナイスバディ。
その細く引き締まった肉体をバネのように利かせながら、好奇心旺盛な唇で竜児自身を大胆にむさぼり、ピッチや強弱を変えて攻め立てていく。
竜児は全身の力を抜いてリラックスして、彼女に身をゆだねた。
腰の奥がむずむずするような感じがして、だんだんと理性が麻痺していくのがわかる。
記憶の中の大河と、目の前の麻耶の姿がゆっくりと混ざり合ってゆき、今はいつか、ここはどこか、はっきりと分からなくなる。

「高須君、どう? 気持ち良い?」
そう言うと、麻耶は高須棒をいったん口から放して、舌先でもてあそぶように亀頭をれろれろとねぶりはじめた。その言葉にようやく我にかえる。
「あぁ、凄く気持ちいいよ、…麻耶ちゃん」
親しみを込めて、下の名で呼んだ。

窓際のテーブルセットに座った亜美と奈々子の二人は、ベッドで奉仕する麻耶を眺めながら、ぺちゃくちゃとおしゃべりしている。
四つん這いになって、こっちにお尻を向けているせいで、麻耶のつぼみのような性器があらわになっていた。
「麻耶ちゃ〜ん、写メ撮っていいっスか〜?」奈々子が友人の恥ずかしい部分に携帯を向ける。
「ひゃめろ〜」高須棒から口を離さずに麻耶が言った。
「ちょww誰に送るんだよ」と亜美。
「いやちょっと能登君に」と奈々子。
「ブハッ! …だめだだめだ」ウケながらも亜美が制止。
「じゃあ北村君に」と奈々子。
「ならいい」と麻耶。
「よくねぇったら」あきれながら亜美が携帯を取り上げる。

友人のあられもない姿を見せ付けられて、二人の話も自然とあけっぴろげなものになっていった。
「…じゃあ、亜美ちゃんは、ありのままの自分を受け入れてもらって、それで彼のことが気になりだしたんだ」
竜児の『昇り龍』Tシャツを股に挟み、その匂いをくんかくんかと嗅ぎながら奈々子が言った。
「ん〜、それもあるけど」
奈々子の隣りで、長い脚をびしっと組んでエマニエル夫人のポーズで座っている亜美が言う。
「身の回りをきれいに整理整頓してるトコとか、ポイント高いかな〜」
「ふんふん」相槌を打つ奈々子。
「そう、たとえば、奈々子がファッションモデルやってて、スタジオで撮られてるとして」
「ふんふん」
「撮影中にさー、なにかの備品が要るってなったときに、カメラマンのバックの中がもうぐっちゃぐちゃで、あせって中ひっかき回してあっちこっち探してるのと、
バッグの中がきれいに整頓されてて、探してるモノがパッと一発で出てくるのとでは、撮られてるこっちも、なんかノリが違うっしょ〜?」
「あ〜、それ、分かる分かる」
豊満な肉体にTシャツを摺り付けながら一人悦に入っている奈々子。そんな彼女を見ながら竜児は思った。…臭いフェチにも程がありますよ香椎さん…
「あたしもさ〜、今日撮影されてて思ったけど、撮られる快感って、凄いよね」
「うん」
「もしね、カメラで撮ってくれてるのが高須君でね」
「お〜」
「あの射るような鋭い目つきでファインダーごしに、じっと見つめられているとしたら、亜美ちゃんはどう?」
「そりゃ〜もう、シャッター音がパシャッと」
「パシャッと」
「…鳴った瞬間、もうイキまくり」
「濡れちゃうよね、やっぱ」
「ひょっほっほっ、たまんね〜なぁオイ!!」
「だよね〜」
オバサンのようにはしゃぐ亜美と奈々子。ふと、廊下のほうから、他の客のかすかな話し声が聞こえて、はっと黙り込む。そして、クスクス笑いながら乾杯する。
缶チューハイをグビグビやる二人を見ながら、竜児は、自分を咥えこんだ麻耶の動きと、彼女たちの喉の動きが、なんとなくシンクロしているような気がした。

いかにも非日常的に、あざとく演出された大人の宿泊施設の一室で、二人の女の子、しかも、二人とも自分に対して少なからず好意を抱いてくれている…
…そんな子たちの前で、平然と別の女の子に口で奉仕されているなんて、なんか俺、もう人としてだめだと竜児は思った。

「たひゃすくん、ひつでもらしていいよ」
高須棒にむしゃぶりついている麻耶が、くぐもった声で言った。
快感のあまり、全身がざわざわと総毛立ってくる。喉がカラカラに渇き、両足がぴんと突っ張る。
「麻耶ちゃん、口を離してくれ、…もう、出ちまうッ」
言葉とは裏腹に、同級生の喉の奥深くまでペニスを突き込むように、繰り返し腰を打ちつける。
ふっと肉棒を口から離し、亀頭をちゅうちゅう吸いながら、
「いいよ、…まやのくちのなかにだして」
そう言うと麻耶は、再びぐっと深く咥え込み、きゅうぅぅ、と何度もバキュームしてきた。
潮のように高まってくる射精感。彼女の頭に伸ばした手で、その動きを制しようとするが、舌の動きまでは止められなかった。
「うぅっ、まっ、まやちゃん、俺、もう…」
咥えたまま、両手で彼の腰をしっかり抱え込んで、そのまま放たれるのを待った。
竜児の腰の動きがいっそう激しくなった。
「…でっ、出るっ!」
そのまま麻耶の喉の奥に向かって突き込みながら、ありったけ射精した。
激しく腰が突き出され、腹筋が大きく痙攣をしたかと思うと、そのままぐったりとなった。
『やったぁ〜〜!』テーブルセットの二人が歓声を挙げる。

「んぐっ!?」
気の強そうなつり目がぱちくりして、でんぐり返った。
「んんんんんん〜〜〜!!!」
口を押さえてベッドから飛び降りるやいなや、脱兎の勢いでシャワー室にばたばたと駆け込んでいく。
「うっげぇ〜、なにこれ、にっがぁ〜い」
ガラガラガラ〜、ペッ!! とうがいをしている麻耶を見ながら、大笑いする他の二人。

よろよろとシャワー室から出てきた麻耶が涙目で言った。
「あ〜、…あれをごっくんするのは無理っス、絶対無理っス。マジで勘弁して欲しいっス」
「ご免な麻耶ちゃん、だって、『くちのなかにだして』って言ったから…」
「あ、いえいえ、どうぞ気にしないで」健気に笑ってみせる麻耶。
「でも祐作のなら呑むんでしょ?」と亜美。
「ゔっ、それは…」
(いくらまるおのでも、こればっかは無理かもしんねぇ)と麻耶は思った。
(そっか、やっぱ苦いんだアレ)と亜美は思った。
(…高須君のだったら、むしろご褒美です)と奈々子は思った。


麻耶とチェンジした亜美が、濡れたタオルで竜児のペニスをいとおしそうに拭ってくれる。
(あたし、これがずっと欲しかったんだ… やっと、触らせてもらえるんだね…)
ぱちん、と避妊具をハメた。

「えぇっとぉ〜… そのぅ…」
竜児と正面から見つめ合いながら、亜美は何を言っていいのか分からない。
いつ、如何なるときも相手を魅了することができる彼女の演技の才能をもってしても、初めてのセックス、しかも意中の男が相手とあっては、いつものように
如才なく振舞うことが出来ずにいた。
クラスのムードメーカーとはいえ、会話をつなげていくことすらぎこちない。うまく雰囲気を盛り上げて相手を手玉にとってゆくことなど、とうてい無理だった。
緊張のあまり、落ち着かない表情になる亜美。

(…こいつ、アガッてんのか?)
ガチガチになった亜美に、いつものサービス精神がむくむくと頭をもたげてくる。
(それに、初めてって言ってたし、…すぐ挿れちまったら、なんかMOTTAINAIしな…)
「亜美…」
「うん?」いきなり下の名前で呼ばれて、当惑しながらも微笑む。
「疲れてる?」体を撫でながら聞く。
「え?」
「疲れてるよな、亜美?」肩甲骨のしたから割れた背中にかけて指でなぞっていく。
「…うん、まあ」
「マッサージさせてくれ」
「は?」
「だから、川嶋さんにですね、ちょっとエッチなマッサージを」
「なにそれ。…ひょっとして、プロレス? だったらまた次の機会に…」
ここまで来ておいて、またシカトされるのだろうか。
「いや、その、…ヤる前にさ、お前の身体を頭のてっぺんから足のつま先まで、じっくりとすみずみまで舐めまわすようにだな…」
「た、高須君?」なにか変わった性癖の持ち主だったのだろうかと、不安になる亜美。
「だから、つまり、…大橋高男子の憧れの的であるお前の身体を、心ゆくまでナデナデしてみたいんだよ」
「それはいいけど… ちゃんと、してくれるんだよね?」
「もちろんさ」

亜美の腿を長い指で優しく掴むと、一日の立ち仕事のせいか、筋肉がパンパンに張っているのがわかる。
(…モデルって肉体労働だよなぁ…)竜児は思った。
手のひらで押すようにして撫でさすっていくと、凝りに凝っていた筋肉がとろけるように柔らかくなっていく。
「うん… 気持ちいい…」
あたたかいミルクを飲むようにリラックスして、だんだんと身体から力が抜けていく。

「亜美、…お前、ホントに凄ぇ身体してんな…」
「うふっ、嬉しい…」
すらりと伸びた骨格に、肉食獣のようになめらかな筋肉がついている。どこから見ても美しい、完璧な肉体だった。
しかし竜児にとって、自分に全てを差し出しているその姿は、欲望の対象というよりは、大事な友達だった。
美しい友への尊敬と親しみの念を込めて、ボディラインをなぞるように身体のすみずみまで丹念に揉みほぐしてゆく。
肩から肘、手首。そして股、ひざ、足首。それぞれの関節をひねり、周りの筋肉を伸ばす。
足裏の土踏まずに、肘を押し当ててぐりぐりっとすると、嬉しそうな悲鳴が挙がった。
「ちょ、痛いわよ」
「でも気持ちいいだろ?」
「…うん」
顔全体を両手で包み込むようにして、表情をつくる筋肉を解きほぐし、そのまま、長い指を首すじから胸元までゆっくりと這わせる。
紡錘型の乳房をぐいっと掴み、その下を走る胸の筋肉と一緒に、むにゅむにゅとこねくり回す。
「あぁ…」
初めて味わう肉の悦びに、生きたマネキンのように美しい裸体がぞくぞくと快感にうち震える。
あちこちに初々しさの残る少女の肢体が次第にその表情を変えていき、官能的な女の色香を放ち始める。
目の前の肉体が快楽のうねりに呑み込まれてゆくさまに竜児は魅せられる。
さっき麻耶に2回続けてヌイてもらっていなければ、我を忘れてむしゃぶりついていたことだろう。
悩ましい流線型がみせる変化を、まるでピアノの調律師のように注意深く観察する。
ピンク色の乳首にそっと唇を近づけ、ついばむように優しく噛んだ。
「ふぁ… あぁん」
背筋が震えるほどの快感に、亜美の眉根がつっと寄せられ、細いあごがわななくように反らされる。
細くくびれたウエストを左右から挟んで、ぐいぐいと絞るようにマッサージしてゆく。
竜児は、じっとりと湿ってきた肌に顔を近づけて、毛穴から滲み出してきた汗を舐めとった。舌の上でワインを転がすように、じっくりと味わう。
(…これが、亜美の味…)
まろやかな味わいのなかに発情した女のフェロモンが感じられた。

「たか…す…くん」
囁くように名前を呼ばれて、竜児が見上げると、どーんと張り出した二つの乳房の向こうに、亜美のせつなそうな表情があった。
「…すぐには挿れないよ」
涙を滲ませた大きな瞳に吸い込まれそうになりながら、竜児は言った。
(まだだ…)
下腹部を這っていた唇が、ゆっくりと下へ降りて行き、股間にキスの雨を降らせる。
(もっとだ、もっと亜美を味わっていたい)
秘部を縁取るひだに沿って舌を這わせてゆく。特有の酸性の匂いが、つんと鼻をついた。
「ひあっ、うあぁっ」
亜美の下半身に甘美な衝撃が走った。僅かに残った、なけなしの理性が容赦なく削り取られて行く。
豊満なバストがぶるぶると震え、濡れ羽色の髪が流れるように激しく揺れた。
「亜美、好きだ…」
愛している、とは言えなかった。このあとすぐ、他の二人も抱くことになるから。
亜美が激しくいやいやをしながら喘ぐように答える。
「好きッ高須君、大好きッ」
こりこりっとした陰核を唇で優しく噛むと、竜児の目の前で腹筋が絞られるようにうねり、長い脚が伸び上がるようにぴんと突っ張った。
ダブルベッドのスプリングが激しく軋む。激しく跳ね上がる身体の上で、荒波に翻弄されるボートのように揺さぶられる。
太腿を両肩に乗せて、舌を使って彼女の性器を激しくこね回す。
「たかすくん… あっ、たし… もうっ」
亜美の身体がびくびくと痙攣する。
「も、もう、イッちゃう〜」
涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにして、亜美は絶頂に達した。


二人の同級生は、まるで痺れたように息を呑んで、ベッドの上の行為を見つめていた。

(亜美ちゃん、前戯でイカされちゃった… 高須君ってマジでチョーテクニシャンじゃん…)
まるで人気AV男優のように、手と舌だけを使って友人を手際よく絶頂へ導いた竜児を、麻耶は熱い眼差しで見つめていた。
ついさっき、口いっぱいに頬張った彼のペニスのつるつるした感触と、勢いよく放たれた精液の苦い味を思い出す。
(…もうすぐ、あたしも、あんな風にイカされちゃうんだ…)
ぐったりした亜美を見つめる彼の目には、麻耶がちょっぴり苦手な、あのいつもの鋭い眼光は影を潜め、穏やかで包み込むような優しい表情が浮かんでいる。
友人の身体をいとおしむように撫でる彼の手を見ながら、あの長い指で自分もうんと可愛がってもらえると思うと、じんとして濡れてしまった。
(これから、まるおの親友と、セックスするんだ)
それが祐作への当てつけなのか、自分への罰なのか、自分でもよく分からなかった。

(高須君ったら、あんなに私の身体に触れてくれたのに、ひどいよ…)
お互いすべてを脱ぎ去って、シャワーを浴びながら身体をくっつけ合い、じゃれあったのもつかの間、ずっと想い続けてきた相手が美しい友人と愛し合うところを
目の前でたっぷりと見せ付けられて、最初から分かっていたとはいえ、奈々子の乙女心はちくちくと痛んだ。
手が無意識に動いて、さっき彼がしたように豊満な胸を揉みしだく。真っ白い肌が、ほのかに桜色に色づいてゆく。
…見た目のスタイルの良さでは到底敵わない。でも、女っぽい体つきや抱き心地のよさでは、負けてないはずだ。
奈々子は、自分がどれくらい女として彼を楽しませられるかということを、亜美に見せつけてやりたかった。

絶頂の高みからふわふわと降りてきたばかりの、ぐったりとした亜美の身体に、竜児はじぶんの手足をからませていった。
すべすべしたフェテェッシュな脚が、待ってましたとばかりに、すね毛だらけの足をぎゅっと挟みこむ。
ついさっきイッたばかりの火照った肢体からは、体育の授業のあとの汗の匂いとは違う、甘ったるいフェロモンの香りがして、
これがセックスの匂いなんだと竜児は思った。
たちのぼる甘い匂いに息が詰まる。
ふたつのおっぱいはデカいわりに張りがスゴくて、仰向けになっても乳首がぴんと上を向き、お椀を伏せたような形を保っている。
のしかかるようにして体重をかけていくと、ぴんと尖った乳首を竜児の胸板にめり込ませながらひしゃげてゆく。
竜児の頬をつたって落ちた汗が、押しつぶされたおっぱいの谷間にたまって、ぴちゃぴちゃという音を立てた。
彼女の肌はきめ細かく、まるで剥きたてのゆで卵のようにつるつるして、ぎゅっと掴んでも、まるでオイルでも塗っているみたいに
指先がするりとすべった。

(…なんて綺麗な身体なんだ、なんて長い脚をしてるんだ…)

窓際に座った麻耶が、ベッドの上の二人をはやし立てる。
「亜美ちゃんガンバ!痛いのなんか最初だけだって〜!おらおら高須君、男らしくぶすっと行け、ぶすっと〜!」
麻耶の隣に座った奈々子が突っ込みを入れる。
「ちょっと麻耶、やくざの鉄砲玉じゃないだから… ねぇ高須くぅ〜ん、早いトコ亜美ちゃんと済ませて、あたしのバージン、奪っちゃって〜!
あくまで亜美ちゃんは前座、トリはこのあたしだからね〜」
「…!!」絶句する竜児。
「ちょww奈々子ww」麻耶が吹き出す。

せっかくのムードを吹っ飛ばされて、亜美がぼやいた。
「テメ〜らサイテ〜、…ったくも〜、あったまイカれてんじゃね〜のか奈々子は…。…ねぇ、高須君、そうやってあたしにサービスばっかしてないで、
…あたしのカラダ、高須君の好きにしちゃって、いいんだよ?」
サクランボのようなぷりぷりの唇が、なまなましいリップノイズを発しながら、あえぐように言葉をつむぐ。
これが立派な性器になるのだということが、さっき麻耶がしてくれたことで、竜児にもわかっていた。
「あぁ、そうさせてもらうぜ」
もの欲しそうにわずかに開いた唇をみながら、竜児は、それが自分のペニスを頬張っているところを想像した。
ついさっき、麻耶の口いっぱいに射精したときの、ペニスが溶けてゆくような快感が、ありありと蘇える。
「ふふっ」
彼女がふっと口元をほころばせると、その唇が優美な弧を描いてみせる。

「…高須君のナニ、さっきから凄いことになってる」
すでにイチモツは、へそに付くぐらいの勢いで勃起していた。
「それじゃあ亜美、いくぜ…」
息を弾ませながら、彼女が言った。
「高須君、きて… あたしの中に入ってきて。…今度は中のほうから、あたしのカラダをめちゃめちゃにして…」
切れぎれの息は、あたたかく湿っていて、竜児にまとわりつくように流れていった。
お互いの呼吸が同期するように、ひとつになる。
竜児の頭の中は、もう、彼女の芯を貫くことしかない。
つるつるのおなかを縦に走るおへそ。そこから少し下ったあたりに、先ほど竜児がじっくりと舐め尽くした、男を喜ばせるための器官がついている。
二本の太腿のしたに手を入れ、ひざを立たせた。
細くみえる太腿にも、念入りに鍛えられた筋肉がきちんとついていて、さすがは大河をひょいと持ち上げて、25mプールのど真ん中まで
軽々と投げ飛ばしただけのことはある。
「…ん〜っしょっと」
両脚をぐっと持ち上げ、M字に開いていくと、唾液でぴかぴかになった、まっさらの女性器があらわになった。

結合の瞬間を長いこと待ちわびていたギャラリーも、がぜん盛り上がる。
「おおっと〜、いよいよ挿入です、香椎先生!」麻耶がアナウンサー風に実況する。
「遂にこの瞬間がきましたねぇ〜」奈々子が神妙な顔でコメント。
「オンナのことロクに知らないくせに、やたらと前戯が長いですもんね」と麻耶。
「ほんと、童貞のくせしてねえ」と奈々子。
「フェラですぐ昇天するくせにねー」と麻耶。
「おっぱい星人だしねー」と奈々子。
「さっきから黙って聞いてりゃ〜、てめーらうっせーぞ、黙って見てろ、でねぇと… 犯っちまうぞ!」竜児が凄んでみせる。
「きゃ〜こわい〜」「犯されちゃう〜」嬉しそうに二人がはしゃいだ。
(…つーか、よく考えたら、あいつらとも、あとでヤるんだった)と、竜児は思い当たった。

二人の熱い視線を背中に感じながら、ゴムをかぶった先っちょを彼女にあてがう。
(…なんか、人に見られながらヤるのって、マジでAV男優になったみてーだな…)
第三者に見られながら射精するという、AV男優にとっていちばん重要な素質を、さきほどから遺憾なく発揮させている竜児であったが、
二人の同級生にガン見されながらの初体験という、かなり異常なシチュエーションに、さすがにかなり緊張していた。
ずっと思い描いていた理想の初体験のイメージが、賑やかな声援によって、因果地平より遥か彼方に吹っ飛ばされてゆく。
(つーか、これなんて撮影現場…?)
格好わるいところをみんなに見られたくないという、いかにも若者らしい気負いで、つい余計な力が入って、ぎこちなくなる。
亜美は、そんな風に自分を求めて、せっぱ詰まっている竜児を見つめた。
その天性の美貌のおかげで、小さい頃から人生のおいしいところを味わい尽くしてきて、スタジオでも無数のライトを浴びながら、
その一挙手一投足を皆に凝視されて、女としての『見られる快感』をたっぷりと満喫している彼女といえど、好きな男から
そんなふうに自分を求められるのは、たまらなく嬉しかった。
自分の身体の中心部に向かってせいている竜児を、亜美は、とても可愛いと思った。

麻耶がくすくす笑いながら、奈々子に耳打ちした。
「高須君マジになってる〜、かわいい」
豊満な胸元をふるふると揺らせながら、奈々子も頷いた。

窓際の二人がこそこそと何かをささやきあいながらクスクス笑うので、キョドってなかなかうまく出来なかったが、
亜美がすこし腰を浮かせてくれたので、ようやく無事に挿れることができた。
窮屈な部分を、えいやっと抜けると、ぶちっとなにかが切れる感触があった。
竜児のしたの身体がびくんと震え、彼女が悩ましく眉をしかめるのが視界の隅に入ったが、構わず押し進む。
竜児の尻がぐっと沈み込み、二本の腿がめりめりと押しひろげられる。
ぬめっとした肉の壁が侵入を拒むように、モノをぎゅっと締め付ける。
そのまま、己がイチモツに全体重をかけて、一気に奥まで押し込んだ。

「ぐぁっ…… あひぃいいっ」
最初の一突きで、自分でも到達したことのない奥の奥までぶっすりと貫かれ、処女である亜美の身体は激しくのけぞった。
彼女の奥まった部分が、たぎるように熱くなっているのを、竜児は一番敏感なところで感じた。
破瓜の痛みに耐えながら、亜美は懇願した。
「むぐぅっ… たっ、高須君、遠慮しないで… 思う存分暴れまわって、あたしの中に、ぜ〜んぶ、はき出して…」
「…あぁ」
竜児は、彼女にのしかかるように上半身をつんのめらせ、ベッドに両腕を付いて体重を支えた。
その体勢から、ゆっくりとピストンを開始する。
よほどの腕力がないと出来ないその姿勢は、腰が自由になることで、途方もないストロークを生み出した。
一気に根元まで突き入れたかと思うと、カリのくびれぎりぎりのところまで抜いてくる。とても長い、ダイナミックな一往復だ。
はじめはゆっくりだった腰使いに、次第に反動がついてゆき、上から振り下ろすような激しいものに変わる。
いちばん奥まで突き込まれるたびに亀頭が子宮口にごつんとめり込み、ひだの合わせ目にあるいちばん敏感な部分がばちんばちんと
モロに打ちすえられ、凝縮された知覚神経が悲鳴を上げる。
「んぐっ、はぁっ、はふっ」
あまりにも大きな快感が、潮のようにいちどきに押し寄せてきて、亜美は息も絶えだえになって喘いだ。
粘膜どうしのこすれ合いが、これほどの快感をもたらすということを、彼女は身をもって思い知った。
怒涛のようにぶち込まれて、まだ成熟しきってない肉体が、跳ねるようにのたうちまわる。
きれいに整えられた爪が、あてどなくシーツを掻きむしり、細い足指が引きつったように、ぎゅうっと折れ曲がる。

肉と肉がぶつかるパンッパンッという乾いた音が、見物している二人の肌をびりびりと震わせる。
いつも優しい竜児が、親友を潰れそうなほど荒々しく突きまくるのを見て、麻耶と奈々子はマジでびっくりしていた。
麻耶は吊りあがった瞳をおおきく見開き、ベッドの上のほとんどレイプみたいなセックスを興味津々といったようすで見ていた。
(…なにあの動き …高須君ってサイボーグかなにか?… あんなにバコバコされたら、あそこ壊れちゃうかも…)
本命以外の男に抱かれることへのためらいが、今さらながらにふつふつと湧き上がる。
(あんな風に好きな男に抱かれて、めちゃくちゃに犯されるのって、どんなんだろう。…ど〜しよ〜、まるお…)
いつも派手目のコギャルルックで、いかにも遊んでいる風にみえる普段の印象とは裏腹に、麻耶は今まで誰とも付き合ったことがなかった。

奈々子のほうも、バージンである自分はあの連打に、はたして耐えられるのだろうかといぶかしんでいた。
(高須君のあの大きなおちんちんで、あんな風に繰り返し突きまくられたら、…あたし、いったいどうなっちゃうんだろう?)
一見、清純そうに見えながら、日々成熟してゆく肉体を持て余していた奈々子は、セックスというものに興味津々だった。
今、目の前で繰り広げられる荒々しい行為に、ずっと心に秘めていた願望がむくむくと立ち上がる。
(あのペニスで思いっ切り掻き回されたら… あの雁首でお腹の中をごりごりとこすられたら、…どれだけ気持ち良いんだろう?)

「あうっ、んぐっ、はうっ」
ペニスが勢いよく引き抜かれるたびに、膣壁がこすられ、ひだがめくりあげられる。
お互いの器官が流体のようにからみつき、くっつき合って、ひとつの煮えたぎる混沌になった。
膣の傍らにある、男の海綿体に相当する器官ぷっくりと膨れ上がり、俗に言うGスポットと呼ばれる敏感な部分が盛り上がって
ペニスに押し付けられ、ごりごりとこすられる。
それは亜美にとっても、まったく未知の感覚だった。
頭の後ろのほうで、真っ白のフラッシュがパッ、パッと続けざまに光った。
(これって何っ? …めっちゃヤバいのが来るっ、来るっ、…いやっ、だめっ高須君、助けてっ)
かつて感じたことのないレベルの快感。本能的な恐怖に、たまらず手を伸ばし、相手の動きを制しようとする。
とはいえ、見てくれ優先で鍛えた自分の身体とは違い、竜児はまるで野生動物のように硬く、力強かった。
亜美の力では、どうすることもできない。

「うっ、…うぐあぁっ〜!!!」
彼女のうめき声を聞いた竜児は、直線的に出し入れする代わりに、腰をグラインドさせて円を描くようにした。
竜児にすれば、苦しそうな亜美を思いやって腰遣いをシフトチェンジしたのだが、そのせいで、膣の天井といわず床といわず、
暴れん棒に激しくこづかれ、亜美は、あっという間に絶頂近くまで押し上げられてしまう。
(あぁっ、さっきよりスゴいっ、なっ… なに、なんなのこれぇ〜!!)
すでに、これまで経験したことがない高みまで昇りつめていた亜美は、このままイカされてしまったら、どれほど底なしの絶頂に
見舞われるのだろうかと、期待と恐怖になにも考えられなくなる。
パートナーの不安に構わず、竜児は、相手のなかに肉のパンチを続けざまに放つ。
膣がひくひくと脈打ち、奥のほうにペニスを呑み込もうとするように、ぐっと引っ込んだ。
さっきの前戯では亜美が快感に支配されていたが、今度は竜児のほうが、身体の奥から湧き上がる快感に支配される番だった。
「うおっ…も、もう、でっ、出るっ!」
毎日の地味な労働によって鍛えられた身体が、女の中に精を放つ本能的な喜びにぶるぶると震える。
亜美は、竜児の腰使いが急にせわしなくなるのを感じた。
頭の中が真っ白になり、意識が遠のいていく。
親友二人に痴態を見守られながら、彼女はイッた。
せつなく喘ぎながら上体を逸らし、小刻みに身体を痙攣させる可憐な姿が、竜児の魂に深く刻み込まれる。
もはやぐったりとした亜美に向かって、腰の動きを加速させ、スパートをかける。
「…亜美、好きだっ!!!」
呻くような竜児の叫びが彼女の心を鷲掴みにし、彼女はさらにイッた。
パンパンに怒張したペニスがどくどくと脈打ちながら膨れあがり、爆発するようにマグマを噴出させた。
彼女の肉井戸の底深く、竜児は思いのたけを解き放った。

亜美にもたれかかるようにして、竜児は、射精後の気だるい余韻が過ぎるのを待った。
繋がったままのペニスは、さっきの口内射精のときに劣らないほど、じんわりと痺れている。
オナニーの後とは比べ物にならないほど心地良いその痺れは、長く、いつまでも尾を引いた。
身体を動かすのが、ひどくおっくうに感じられる。
竜児のしたで、彼女は息を弾ませていた。
自分の身体が、彼女の中にどこまでも深くしずんでゆくような気がした。
ベッドによろよろと両手をついて、やっとのことで上体を起こす。
長いこと密着していたせいで、身体を引き離すとき、まるで一体化していたかのように皮膚がべりっと音を立て、汗の糸を引いた。
亜美の中から抜け出して、そのわきに横たわる。
手をのばし、汗まみれの額にはりついた前髪を払ってやる。
彼女のほうは、長い長い絶頂からようやく降りてきながら、息を整えているところだった。
放心状態の彼女の顔に頬摺りをする。
まだ興奮冷めやらずといった様子で、亜美は言った。
「好きよ…」
竜児は言った。
「シャワーを浴びよう」
亜美はごくりと唾を呑み込む。
「…たかすくん、あ… たし… まだ…」
自分としては、もう少しゆっくりと余韻を感じていたかった。
しかし、あとがつかえているので、そうゆうわけにもいかない。
竜児はのっそりと立ち上がり、屈み込んで彼女を抱き上げた。
そのまま、シャワー室に運んでゆく。

荒々しいロストバージンのあと、亜美はシャワーを浴びながら、自分の身体のすみずみまで確かめた。
あれほど激しい行為にもかかわらず、その美しい身体にはすり傷ひとつ付いていなかった。
メイクラヴの余韻が、まだ下腹のあたりにとどまっている。
竜児のほうに視線をやると、さっきまで、まるで野獣みたいだった彼は、元の優しい男に戻ったように見えた。

猫が毛づくろいをするように、自分の身体を仔細に点検している美しい友人を、竜児はぼんやりと眺めた。
授業中にいつも、あー川嶋とセックスしてぇ、あのパーフェクトボディでパイ摺りとかフェラチオとかいっぱいしてもらいてぇーなどと妄想していた
その当の本人が、ついさっき自分とのセックスを済ませて、目の前に立っている。
均整のとれた見事なプロポーションにまとわりつくように水が流れ落ち、つかの間の透明の膜をつくったと思うと、張りのある肌にはじかれる。
彼女が片方の脚からもう片方へ体重を移動させると、長い腿の内側で筋肉がしなやかに動くのが見えた。
竜児は、17歳の泰子を孕ませてトンズラした、無責任な親父の気持ちが、なんとなくわかったような気がした。
(…だってよ、女子高生のカラダって、こんなに抱き心地イイんだぜ、そりゃ、しゃ〜ねぇわ…)
そして、今、三人のクラスメイトの処女を次々に奪っていっている自分は、あの親父と同じぐらいたちが悪い。
今さっき、一人を抱いたばかりだというのに、早くも、あとの二人とのセックスに興味が移っていく。そんな自分自身に竜児は驚いた。
どうやらセックスというものは、いったん体験してしまうと、たがが外れたように歯止めが利かなくなってしまうもののようだ。
セックスをするのに、相手への恋愛感情はとくに必要ないのだということを竜児は理解した。

櫛枝実乃梨のことはもうどうでもよかった。
さっきからのリアルで圧倒的な体験に、この一年間ずっと抱き続けていたプラトニックな恋心など、跡形もなく溶かされてしまっていた。
今までずっと大事なものと思っていた、愛だの、恋だの、精神的な繋がりといったものがすべて、何だかあやふやであてにならない
もののように感じられた。
ふと、17歳のときの泰子はどんな抱き心地だったのだろうと、気になった。

コンドームを外すと、硬さを失ったペニスは、まだぼてっと膨らんだまま、ぶらぶらしていた。
充血した亀頭をシャワーで冷やす。
亜美は、その鈴玉のような先っちょが水滴に打たれて揺れるのをじっと見つめた。
竜児がコンドームをきゅっと結んで、便器に放り込んだ。亜美は、それが、本来なら自分のなかに注がれるはずだった男の体液ごと、
暗い穴の向こうに勢いよく流されていくのを静かに見守った。

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Posted by pon 2010年04月26日(月) 15:05:12

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